• 密集したテントで厳しい避難生活を送る人々(トルコのコレクティブセンターにて)

  • 概要
  • 活動情報 2015年12月15日 更新

シリア人道危機発生から5年目。イラクでの危機も勃発し、支援が必要な人々は2,400万人以上

発端から5年目となるイラクとシリアの人道危機は、未だ終結の糸口の見えない21世紀最大の人道危機と言われており、2015年8月現在、約2,400万人もの人々が紛争の影響下にあります。国外に脱出するシリア難民の数は約400万人、シリア国内には約760万人の国内避難民と450万人の支援を必要としている人々がおり、人道危機発生当初から33万人を超える犠牲者を出しています。イラク国内では320万人を超える国内避難民、540万人以上の支援を必要としている人々がいます。

ジャパン・プラットフォーム(JPF)は、2012年11月よりシリアの人道危機によって発生した国内避難民および周辺国に逃れた難民への支援を、2014年6月よりイラク国内に大規模に発生した国内避難民に対する支援を開始し、人々の命を救う支援活動を中心に実施してきました。効果的、効率的に対応していくため、2015年2月より「イラク・シリア難民・国内避難民支援」として2つのプログラムを統合し、支援を継続実施しています。

これまでJPFでは、イラクとシリアおよびその周辺3カ国(レバノン、ヨルダン、トルコ)で支援を行い、越冬支援等の緊急物資配布事業、飲料水の提供や衛生的な環境の整備などを行う水衛生事業等のライフセービング事業を実施するとともに、長引く避難生活に適応するための心のケアの提供や、中断してしまった子どもたちの教育にも力を入れています。

JPFでは今後も周辺国で長期化する避難生活への対応を継続しつつ、イラクやシリアの国内では紛争下において最も厳しい状態に置かれている人々への支援も実施していきます。

今世紀最大の人道危機に対して、支援はまだ十分ではありません。

■2016年3月以降の支援目標(12カ月間)

(1)食糧・物資配布
・支援を必要としている人々25,000,000人に対し、支援目標496,470人
・予算1,581,072,140円
(2)水・衛生
・支援を必要としている人々10,850,000人に対し、支援目標251,558人
・予算885,897,536円
(3)脆弱(ぜいじゃく)層支援、教育・保護
・支援を必要としている人々25,000,000人に対し、支援目標156,227人
・予算2,082,514,776円

合計裨益者数904,255人
合計額4,579,484,452円

支援地での過去の経験を活かし、きめの細かい支援を実施しています

2012 年11 月2 日から始まったJPF によるシリアでの人道危機に対する緊急人道支援では68 事業の命をつなぎ守る活動を実施し、これまでの総支援金額および総裨益者数は、約48 億円および約79 万人にのぼります。
また、イラクとシリアおよび周辺のレバノン、ヨルダン、トルコにおいて、今回の危機以前より活動してきた実績を踏まえて質の高い支援を実施していますが、JPF加盟団体の中には20 年以上の当地での活動実績を持ち、国連/国際機関との連携のみならず、難民を受け入れているホストコミュニティである政府機関との良好な関係性を維持し、他の支援機関が入り込めない地域での活動も含めて、現地のコミュニティのニーズに根ざしたきめの細やかな支援を実施しています。
女性や子ども、障がい者といった通常の難民よりも困難な状況に置かれている脆弱(ぜいじゃく)層は、通常の支援の対象者と比べて、特定が難しい一方でより支援を必要としている状況にあります。このため難民家庭への戸別訪問による聞き取り調査を通じ、本当に必要な支援対象者のもとへ確かに支援を届け、脆弱(ぜいじゃく)な人々の命を守り繋げて来ています。

緊急で命を守り繋ぐ支援と共に、長引く避難生活に適応するための心のケアの提供や、中断してしまった子どもたちの教育にも力を入れています。

寄付金の使いみち

お預かりしたご寄付は、ジャパン・プラットフォーム加盟NGOによる人道支援事業の活動資金として活用いたします。
各事業では、収束の見えないこの紛争の影響を受けている脆弱(ぜいじゃく)な人々のニーズを把握し、緊急で命を守りつなぐライフセービング事業(越冬支援等の緊急物資配布事業、飲料水の提供や衛生的な環境の整備などを行う水衛生事業等)を実施するとともに、長引く避難生活に適応するための心のケアの提供や、中断してしまった子どもたちの教育にも力を入れてまいります。