寄付受付開始日:2026/07/28
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更新日:2026/07/28

2026年7月28日午後4時27分ごろ、熊本県熊本地方を震源とする推定マグニチュード7.1の地震が発生し、最大震度7を観測しました。この事態を受け、ピースウィンズが運営する災害緊急支援プロジェクト「空飛ぶ捜索医療団"ARROWS"」は緊急支援のため出動を決定しました。先遣隊が28日夕に本部をたち、被災地に向かっています。
気象庁は有明・八代海などに津波注意報を発表しました。また、現地では震度5を超える強い余震が観測されており、大きな揺れへの警戒が続いています。
ARROWSの緊急支援チームは、現地で被害状況やニーズを調査し、これまでの災害支援、避難所支援の知見を活かして、被災者の方々に支援を届けます。
■被災地で予定している支援活動
・支援ニーズ調査
・緊急物資支援
・その他被災地のニーズに応じた支援
・支援に伴う事務局運営費
・今後の災害支援に対する準備
被災地への緊急支援に、皆さまのご支援をよろしくお願いいたします。
■領収書の発行について
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・支援ニーズ調査
・緊急物資支援
・その他被災地のニーズに応じた支援
・支援に伴う事務局運営費
・今後の災害支援に対する準備
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更新日:2026/08/10

熊本県八代市の八代城跡に鎮座する神社、八代宮。禰宜(ねぎ)の竹原正崇さんは、2026年7月28日発災時のことについて、崩壊した拝殿を見つめながら静かに語ってくれました。
「一瞬頭がくらっとして、最初は熱中症にかかったのかと思いましたが、でもすぐに地震だとわかり、拝殿を見たらゆっくりと、左右に大きく揺れていました。そしてまるでスローモーションを見ているかのように、ゆっくり崩れていった。ただただ、ぼう然と見守るしかありませんでした。その光景は今でも鮮明によみがえってきます。起きてしまったことは仕方がないと、少しずつ、時間をかけて再建していこうと思っています」

八代宮に向かう橋を渡ると石碑が散乱し、門を通ると崩壊した拝殿が目に飛び込んできます。
「みなさんに記録として、記憶として覚えていてほしい」
その思いから、安全を確保しながら境内を開放し、参拝者も訪れるといいます。こうした所々で震災の爪痕が残る熊本では、猛暑のなか広い範囲にわたっていまだに断水が続き、被災者は過酷な避難生活を強いられています。
すばやく、迅速に避難者に支援を届ける

八代宮から歩いて数分のところに、空飛ぶ捜索医療団“ARROWS”が支援する避難所「代養コミュニケーションセンター」があり、2026年8月7日時点でおよそ100名の被災者が避難生活を続けています。
ARROWSは、発災後1日目の7月29日から同避難所にて臨時診療所を開設。同時に、避難者の健康を守るために、避難所の環境改善に取り組みました。
ひとつは、居住スペースの改善。当初、避難所には敷居やベッドはなく、床の上に段ボールや毛布を敷いて寝ていました。また、入口に特に受付などは設けられず、不特定多数の人が出入できるため、館内に誰がいて、どこに寝ているのかもわからない状態でした。

ARROWSは、協力企業と連携し、至急、パーティション(テント)や段ボールベッドとマットレスを手配。2026年8月1日には段ボールベッドを届け、同時に市の職員や避難所の運営者とともに、各避難者が最低限のプライバシーを確保でき、また誰が・どこにいるのかがすぐ分かるように部屋のレイアウトと管理を提案するなど、運営者が避難所の健康と安全を守れるような仕組み作りをサポートしました。
家族以外の他人同士が同じ空間で共同生活する以上、人によっては他人の話し声や生活習慣が気になり、なによりプライバシーがないことは、大きなストレスになります。避難所のなかでもパーティションで区切られた空間は、人目から生活を隠す、ささやかな安心につながります。
また、受付で出入の管理を行い、避難者を正確に把握することは避難所の安全を守る施策にもなります。精神的な安心は、長引く避難生活では大切な要素です。一人ひとりの避難者の目線にたち、不安やストレスを少しでも早くなくすために素早く必要な物資を調達し、環境改善は一気に進めていきました。
被災者の“自立”を支える支援

住居スペースの改善とともに、ARROWSが避難所の環境改善で特に力を入れているのが、トイレの衛生問題です。能登半島地震同様、広い範囲で断水が発生し、10日がたった現在も修復されるめどがたっていないと言われています。そのため多くの避難所ではトイレカーが開設されるほか、施設内のトイレは凝固剤を使う非常用トイレが用意されています。問題なのはその使用方法がわからず、トイレが不衛生になっていくことです。
断水でトイレで汚物を流せないため、非常用トイレが使用されています。凝固剤を使って固めてから捨てないといけないのですが、どう使っていいのかわからないという方がほとんどで、時には汚物がそのまま残されていたこともあったといいます。
まずは、トイレを徹底的に掃除。そして継続的にきれいに使ってもらえるように使い方がわかる案内を作成し設置しました。こうした地道な衛生環境の改善は、感染予防対策でもあり、避難者の健康を守ることにもつながります。
その上でARROWSはこれまでの災害支援を通して大切にしているのが、避難者、利用者の方々が自立して運営できる体制づくりです。
「水が流せないので自分たちで処理をしなければならず、清潔な状態を保つには利用者のみなさんの意識も大切です。私たちもいつかは離れなければなりません。そのためお手伝いできる方を募ったら『私手伝うわよ』という方が集まってきてくれて、自然と避難者の方がトイレを清潔に保とうと、朝掃除をしてくれたりする動きが避難所内で生まれてきています。これからは当番制にするのか、調整中ですが、避難所が自立し、自発的に運営したり改善したりできるような仕組みを、少しずつ整えていきたいと思います」(ARROWSロスター:藤村泰史)
避難者の健康と生活を支える。緊急のフェーズから少しずつ支援は中長期に向けた支援へと切り替わっていきます。2026年8月7日の時点で避難者数は6,651人。座っているだけで汗が吹き出てくるような猛暑にもかかわらず、約36,730戸が断水しています。
被災者にとって何が健康と尊厳を守る支援となるのか。ARROWSはこれまで培ってきた経験と知識だけでなく、産官学民のネットワークも最大限に活用し、一秒でも早く支援を届ける活動に従事していきます。

令和8年熊本地震の発災から1週間が経過しました。
空飛ぶ捜索医療団“ARROWS”は、発生直後から現地に出動し、被災地の状況の変化に応じて多層的な支援活動を展開しています。
今、被災地で必要とされている支援とはなにか。
そして、過酷な環境下におかれている被災地の中長期的な課題を、
今日までの主な活動のご報告とともに、お伝えします。
1.超急性期の救命・医療支援(Day 0〜)
2026年7月28日17時30分ごろ、ARROWSはプロジェクトリーダー稲葉医師を筆頭に看護師3名、調整員4名、看護師4名、調整員3名、さらに災害救助犬チームとペット防災チーム(明朝出発)も含め、総勢12名の緊急支援チームが熊本の被災地に向け出動しました。
現地に向かう道中、爆発事故があったイオンモール熊本で活動中の医師からの要請を受け、ARROWS緊急支援チームも現場へ向かいました。翌日(7月29日)深夜2時ごろ現場に到着したメンバーは、警察・消防と連携し捜索救助活動に参画しました。
7名の要救助者が残されている厳しい状況のなか、稲葉医師は消防隊によって安全な場所まで救出された方の容体を確認。残念ながらすでに息はなく、死亡が確認されました。
緊急支援チームは、引き続きモール内で捜索救助活動を行うスタッフと、医療が求められている次の現場へ向かうスタッフに分かれ、活動を続けました。
「今日は寝ていられない。寝てる間に誰かが死んでしまう」
陸路と空路に分かれ現場に到着した緊急支援チームスタッフ全員が、共通して感じていた思いでした。
2.総合病院 救命救急センターへの人的支援
駆けつけた熊本総合病院では、発災直後からのエレベーターの停止や断水など過酷な状況の中、病院スタッフが階段を使い人力で患者を搬送、救命外来の対応を寝ずに行っている状況でした。
そして、透析を必要とする患者など重症患者の緊急搬送が求められていましたが、その調整役を担う人員が不足し、搬送先が決まらず混乱を極めていました。

その逼迫(ひっぱく)した状況から、私たちは総合病院からの要請を受け、患者搬送の判断と調整や搬送されてきた患者の受け入れなど、救急救命センターのサポートを開始。
稲葉医師、戸田看護師、新谷看護師は病院の救急医や看護師らと連携して、まずは患者の状態を正確に把握、その時々の状況と一人ひとりの症状に適した最適な搬送手段を判断し、ドクターヘリなどを活用して転院搬送を調整。
消防やDMATの参入とともに搬送体制の円滑化を図り、およそ30人の患者を迅速に、安全に適切な医療機関へとつないでいきました。
そしてセンターに運び込まれる患者の受け入れもサポート。病院機能が途切れることがないように支援を行いました。

市の職員も病院ではたらく医療従事者も、自身が被災されているなか、寝ずに命を守っていました。
病院は、命を救う必要不可欠な機関。その機能を止めることがないようにサポートすることは重要な緊急支援です。
3.避難所の環境を整え心身を守る(臨時診療、物資、浄水・お風呂支援)
総合病院救命救急センターでの支援と同日、約100名規模の避難所に入り、打撲や切り傷といった外傷の処置や慢性疾患薬の緊急処方などの臨時診療支援を開始しました。

4.“見えない被災者”が抱える課題
現地で大きな課題となっているのが“見えない被災者”、「在宅避難者」の存在です。
被災地に到着して初日の支援活動後、八代市災害対策本部会議に出席し帰路についていた道中、市の職員から連絡が入りました。
「ご自宅で具合が悪くなった方から連絡が入ったが、家族の事情でそのまま家の中で暮らしている方が居るので、一緒に訪問してくれないか」

緊急の要請に急きょ、市職員と保健師に同行しその方の家に向かい診察。断水の上に停電で部屋のクーラーが効かず、比較的涼しい玄関先で過ごしている状況だったといいます。
幸い、緊急搬送することはなく、翌日から市職員と保健師がケアを継続しています。
稲葉医師が話を聞いたなかで問題視したのは、「避難所へ避難することを躊躇(ちゅうちょ)している」ことだといいます。一週間を経過した現在も断水によってトイレが使えない等、避難所の環境も悪いことから、多くの方が在宅避難されていることが予想されています。
ARROWSは今後もあらゆる機関と強固に連携し、被災地の方々に寄り添った支援を届けていきます。
温かいご支援とご協力を、よろしくお願いいたします。
▶活動報告全文は、空飛ぶ捜索医療団“ARROWS”ホームページにて公開しています。ぜひご覧ください。

2026年7月28日、深夜。陸路と空路を使い、現地入りした空飛ぶ捜索医療団“ARROWS”の緊急支援チームは、爆発事故があったというイオンモール熊本に向かいました。
イオンモール熊本周辺には、警察や消防のほかにも多くの報道陣が集まり、騒然とした雰囲気のなか捜索救助活動が続けられています。警察・消防と連携しながら空飛ぶ捜索医療団“ARROWS”のプロジェクトリーダー稲葉基高医師は、地震による倒壊でがれきのなかに取り残された要救助者の状態を確認する医療を担当。建物の中は「廃虚みたいな状況」だったといいます。
イオンモール熊本での過酷な状況
2026年7月28日16時27分ごろ、最大震度7を観測した地震から一夜明けた7月29日。被害状況が徐々に明らかになってきました。災害対策本部より9時30分に発表された情報によると、人的被害は39名(うち死亡3名、心肺停止5名、重症3名)。大規模な崩落が起きたイオンモール熊本では8名が救助されましたが2名は死亡。
80mの巨大煙突が倒壊した日本製紙八代工場では、鉄骨交じりのがれきが堆積し救助活動は困難を極め、閉じ込まれていた11名のうち4名は救出されたものの、残り7名の安否は不明だと報告されました(2026年7月29日9時30分時点)。


イオンモール熊本の倒壊現場で、消防と連携した捜索救助活動に参画した稲葉医師は、消防隊によって安全な場所まで救出された人の容体を観察。残念ながらすでに息はなく、死亡が確認されたといいます。発災直後の被災地では、過酷な現場が連続します。それでも「まだまだみんなあきらめていない」と、医療が求められる次の現場へと向かいました。
「今日は寝ていられないよな、寝てる間に誰かが死んでしまう」。
こうした不眠不休の救助活動が続けられています。
約36,700戸で停電が発生、約56,815戸で断水
ライフラインも広い範囲で破壊され、約36,700戸で停電が発生、約56,815戸で断水が報告され、一部地域では日中の水量を確保するため計画断水が実施されるなど、被害は拡大しています。

こうした状況のなか、生命を守る病院も被害を受けています。
稲葉医師を含む医療チームは、イオンモール熊本での活動を終えると、熊本総合病院からの協力要請を受け、救急救命センターのサポートに加わりました。病院は停電によりエレベーターが使用できず、階段を利用しながら患者を搬送したり、配管の損傷による断水を受けて、透析を必要とする患者をはじめ重症患者の緊急搬送が求められていましたが、その調整役を担う人員が不足し、搬送先が決まらず混乱を極めていました。
搬送手段を整備し、迅速に転院させないと命が守れない。
稲葉医師が、引き受けたのは患者搬送の判断と調整です。総合病院の救急医や看護師らと連携して、まずは患者の状態を正確に把握、その時々の状況と一人ひとりの症状に適した最適な搬送手段を判断し、およそ30人の患者を迅速に、安全に適切な医療機関へとつないでいきました。
一方、ARROWSの看護師は、救急外来をサポート。運び込まれる患者を病院の医師や看護師と協力しながら病院の機能が途切れることがないように支援を行っています。

さらに医療や物資支援のニーズを調査するために、避難所での聞き取り調査も進めています。避難所にはスペースが足りず、通路やロビーで横になっている人が多く見られたという報告もあります。
何ができるか、何が必要とされるのか。今後もニーズ調査に基づき、医療支援と並行して避難所等への支援も進めてまいります。
2026年7月28日16時27分ごろ、熊本県熊本地方を震源とする推定マグニチュード7.1の地震が発生しました。宇城市、氷川町では震度7、周辺地域でも震度6強から震度5強の揺れが観測され、連絡がとれないなど安否不明者が多数いるとの報告もあり、被害は広域にわたることが予想されています。

空飛ぶ捜索医療団“ARROWS”の隊員は、地震発災直後に本部に参集。長期的な支援も視野に入れ、第1陣が17時30分に本部のある広島県神石高原町を出発。続いてピースウィンズが運用している固定翼機とヘリコプターも駆使して、医師1名、看護師4名、調整員3名、さらに災害救助犬チームとペット防災チーム(明朝出発予定)も含め、総勢12名の緊急支援チームが熊本の被災地に向け出動しました。


18時に発表された災害対策本部の資料によると、多数の救助要請があり、消防と警察が奔走。宇城市や氷川町では家屋の倒壊や火災なども確認され、さらに一部地域では停電や断水が発生しているほか、道路に亀裂が入ったり、橋が一部崩落するなど、インフラ被害も多く報告されています。

余震も断続的に発生しており、気象庁の発表では発災から3時間半たった20時までに3回の震度5弱の地震を含め、震度1以上の地震が62回も記録されたといいます。今回の地震の関係性が高い日奈久断層帯は、熊本県を南北に走る日本有数の活断層帯で、今後さらに大きな揺れが起こる可能性も十分に考えられます。
空飛ぶ捜索医療団“ARROWS”プロジェクトリーダーの稲葉医師は、「できることはすべてやる」とのコメントを残し現地に向かいました。
「かなり甚大な被害が予想されています。現時点ではまだ詳しい情報は入ってきていませんが、情報を待ってから出動するのでは遅いので、とにかく現場に向かいます。
今回、ヘリコプターがどこまで役に立つのかはまだ分かりません。しかし、能登半島地震のときと同じように、建物の倒壊や道路の寸断によって孤立している地域が発生している可能性も想定されます。あらゆる事態に対応できるように、物資輸送(ロジスティクス)や医療支援の両面から、現場で必要とされることは、なんでもやる準備をして行ってきます」
2016年4月14日、今回と同規模にあたる最大震度7の地震が熊本を襲いました(2016年熊本地震)。犠牲者は278人(災害関連死)にも及んだ10年前の記憶がよみがえったという声も多く聞かれています。日付が変わる夜中には、先遣隊が熊本の被災地に到着。何ができるのか、どんな支援が必要なのか、現地では関係機関と連携しながら、一秒でも早く、一人でも多くの命を救うための支援活動を開始しました。
これまでの被災地での活動経験と平時に積み重ねてきた訓練の成果を最大限に発揮し、必要な支援を必要とされる人々に届けられるように全力を尽くします。皆さまの温かいご支援をどうぞよろしくお願いいたします。
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ピースウィンズが運営する、医療を軸とした災害緊急支援プロジェクト「空飛ぶ捜索医療団"ARROWS"」は、国内外の災害被災地にいち早く駆けつけ、専門的な支援活動を行っています。
日本国内での社会課題の解決を目的とした活動にも力を入れており、地域活性化や子ども支援、犬や猫の殺処分ゼロを目指した動物の保護・譲渡活動などに取り組んでいます。
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