寄付の受付は終了しました。
合計で9,220,727円のご支援をいただきました。多くのご支援、ありがとうございました。

2025年岩手県大船渡 山火事緊急支援(ピースウィンズ・ジャパン)

寄付受付開始日:2025/02/28

  • 領収書あり
[2025年岩手県大船渡 山火事緊急支援(ピースウィンズ・ジャパン)]の画像

認定特定非営利活動法人ピースウィンズ・ジャパン

プロジェクト概要

更新日:2025/03/06

緊急支援チーム出動を決定しました

2025年2月26日、岩手県大船渡市で山林火災が発生しました。
発生から2日経過した2025年2月28日現在で、被害面積はおよそ1,200ヘクタールにのぼっています。
(参考:NHK NEWSWEB

市は、三陸町綾里全域の850世帯2,060人、赤崎町の7地区490世帯1,246人の合わせて1,340世帯3,306人に避難指示を出し、小学校や公民館に避難所を設けています。県によれば、2025年2月27日午後10時時点で大船渡市に開設されている避難所と福祉避難所には877人が避難しています。

ピースウィンズでは、災害緊急支援プロジェクト「空飛ぶ捜索医療団"ARROWS"」のスタッフを現地に派遣し、緊急支援を開始します。

東日本大震災で大きな被害を受けた岩手県の三陸沿岸部では、ピースウィンズは2011年以降、緊急支援から生活再建・復興支援まで、長く活動を続けてきました。
現地のコネクションも活用しながら、必要な支援を見極め、迅速に届けていきます。
皆さまのご支援をどうぞよろしくお願いいたします。

いわて防災情報ポータル

■領収書の発行について
ピースウィンズ・ジャパンは広島県の認定を受けた「認定NPO法人」です。そのため、当団体へのご寄付は税制上の優遇措置(寄付控除)の対象です。

1回3,000円以上のクレジットカードによるご寄付で、領収書の発行を希望して寄付された方に、領収書を発行いたします。

※お手続きの際に「領収書を希望する」のチェックボックスにチェックを入れてください。お手続きが完了した後での発行希望(再発行含む)への対応はできませんのでご注意ください。
※当団体からの領収書発行時期:寄付手続き日から約2カ月~3カ月程で発行いたします。
※領収書の日付は、お客様が寄付手続きを行った日、またはプロジェクトオーナーに入金された日(原則として寄付手続き日の翌月末日頃)のいずれかになります。具体的な日付については、プロジェクトオーナーにご確認ください。

詳しくはヘルプページをご参照ください。

領収書に関するお問い合わせは、下記までご連絡ください。

<お問い合わせ先>
認定特定非営利活動法人ピースウィンズ・ジャパン
メールアドレス:support@peace-winds.org

寄付金の使いみち

皆様からいただいたご寄付は、2025年に岩手県大船渡市で発生した山火事の被災地・被災者支援活動に大切に活用させていただきます。

・人や動物に対する食料および救急医療用品等の物資支援
・避難所への緊急物資支援
・被災地の復旧・復興支援
・その他被災地のニーズに応じた支援
・支援に伴う事務局運営費

※ピースウィンズ・ジャパン寄付金など取扱規程は下記をご参照ください。
特定非営利活動法人ピースウィンズ・ジャパン寄付金等取扱規程(PDF)

活動報告

更新日:2025/08/25

【岩手県大船渡市 山火事】山林火災を乗り越えて。被災地の「なりわい再建」に寄り添う支援(2025年8月25日更新)

2025年2月26日に発生した大規模山林火災により、大船渡市外口地域では、21戸の住家が被災。さらに大切ななりわいの道具を収納していた倉庫など39戸が全壊・半壊の被害に遭いました。

地域の農家や漁師の方々は、生活となりわいの再建に向け全力で取り組んでいます。その活動をサポートするために、農家には火災で失った玉ねぎを保管する倉庫の代わりとなるテント3基や野菜コンテナ300個を、漁師にはウニのむき身作業場の代わりにテント11基を、それぞれ贈呈する運びとなりました。

発災直後、現場にいち早く駆け付けた空飛ぶ捜索医療団“ARROWS”の緊急支援チームは、物資支援をはじめ、避難所の生活環境の改善や、看護師を中心とした健康相談など幅広く被災された方々を支えました。
現在も、カタチを変えて大船渡への支援を続けています。

公費解体が進んでいない外口の様子。収穫の終わった玉ねぎ畑と潮風を運ぶ海の距離が近い。(2025年7月4日 岩手県大船渡市)

地元に愛される“潮風玉ねぎ”が今年も食卓へ
赤崎町外口地域で生産される玉ねぎは“潮風玉ねぎ”とも称され、知る人ぞ知る地元で愛されている玉ねぎです。2025年6月の収穫を無事に終え、お贈りしたテントを活用いただいて出荷前の保管を行いました。
この玉ねぎの甘みの秘訣(ひけつ)は、収穫後に寝かせ乾燥期間を設けることにあります。畑からは海が目と鼻の先。三陸の潮風を浴びてうま味を育てます。

天気が良い日は潮風を当てて玉ねぎを保管。(2025年7月4日 岩手県大船渡市)

残念ながら、倒壊した家屋のがれき除去が思うように進んでおらず、当初予定していた倉庫の跡地にテントを立てて保管や作業をする、という計画通りにはことが進まなかった農家さんもいらっしゃいます。

今回の山火事によって燃えてしまった、玉ねぎの保管倉庫(2025年7月4日 岩手県大船渡市)

2024年秋口に植え付けられ、林野火災を乗り越えて無事に収穫期を迎えた玉ねぎは、2025年7月初旬に出荷をすることができました。

地域で愛される玉ねぎが、収穫をあきらめることなく2025年も無事に食卓に届くことができました。

玉ねぎ農家の方に現地を案内してもらうスタッフ(2025年7月4日 岩手県大船渡市)

ウニ漁のための資材も支援
また、赤崎町長崎外口地域では、半農半漁、農業の他に漁業をされている方も多くいらっしゃいます。緊急支援チームはウニ漁のむき身作業用のテントも支援しました。

ウニ漁も無事に終盤を迎えています。決められた時間で効率よく作業をする必要があるウニ漁。作業スペースの損壊でお困りだった漁師さんは、支援でお届けしたテントを利用し、日々の出荷時刻に遅れることのないように作業に当たられました。

ウニのむき身作業をしている様子(2025年7月4日 岩手県大船渡市)

テントの天幕を雨よけカバーに使う方や、ブルーシートを作業スペースの日よけに取り付ける方、みなさんそれぞれが工夫をしながら支援物資を活用されています。
家を失われた方、なりわいの道具を失われた方、道具は無事でも作業小屋を失われた方、それぞれの大変な環境で、毎年のなりわいを、何とか2025年も遂行するとができました。

なりわいを応援する支援で被災地に力を
今回の大船渡で発生した山火事への支援は、単なる物資の提供にとどまらず、生活するためになくてはならない営み「なりわい」の、収穫・出荷という重要な作業を応援することができました。

これまで私たちは、数多くの被災地支援や地域復興活動を行ってまいりましたが、今回のように、現場からの具体的な要望に耳を傾け、その支援ニーズに即した支援を行うことが、私たちの活動の根幹になります。

皆さまからのご支援が、被災地域での暮らしの再建の応援につながっています。引き続きの応援とご支援を、どうぞよろしくお願いいたします。

【岩手県大船渡市 山火事】春の訪れを告げるワカメ漁を支える。なりわい支援を通して学ぶ被災地の魅力(2025年6月12日更新)

災害支援では、被災した方々の避難生活を医療・物資の両面から支え、その後も長い期間をかけて復興に向けた生活再建を支援していきます。ピースウィンズは、被災者を支える立場ですが、こうした支援活動を通して実は被災地のなりわいが私たちの生活につながっていたり、時に多くを学んだりすることがあります。今回は、岩手県大船渡市の山林火災での支援を通して出会った、被災地とのつながりをレポートします。

綾里のワカメ大作戦!! 地域の誇りを守る支援の記録

1年に一度の収穫期を襲った山林火災

1週間以上、燃え続けた山火事は地元の人々の生活を支える仕事場も焼失(2025年3月27日 岩手県大船渡市)

2025年2月26日、岩手県大船渡市で発生した山火事は、乾燥した空気や強風などの気象状況も影響し、延焼を続けました。市は、1,896世帯4,596人に避難指示を発令。1週間以上、燃え続けた山火事は、森林や住家だけでなく、地元の人々の生活を支える仕事場や、大切な資材なども焼失。その被害は、山から港にまで広がっていきます。

大船渡周辺の三陸の海で育つワカメは、地元の経済を支える重要な一次産業であり、全国の家庭の食卓にも届けられる名産品です。その収穫から出荷までの作業は、3月から4月にかけたおよそひと月の間に集中し、この時期を逃してしまうとワカメの質はどんどん下がってしまい、商品として出荷ができなくなるといいます。

山林火災が発生したのは、まさにこの1年でもっとも大切な収穫期をこれから迎えようとする時期。避難指示を受け、その影響でワカメ漁もはじめることができずにいました。

その後、3月5日におよそ1カ月ぶりの雨が被災地に降り注ぐと山火事はようやく延焼から鎮火へと向かいはじめ、3月10日には全域で避難指示解除が発表されました。

すでに例年に比べるとスタートが大きく出遅れていたワカメ漁を一刻も早くはじめなければならない――

しかし、一部の漁師は資材や作業場となる倉庫を失い、さらに刈り取り開始が遅れたぶん、人手不足も懸念されるなど課題は山積み。ワカメ漁をなりわいとする漁業関係者にとって収穫がままならないと生計の大部分を得る機会を失い、生活再建は1年以上遅れてしまいかねない状況でした。

一部の漁師は資材や作業場となる倉庫を失った(2025年3月27日 岩手県大船渡市)

こうした事態を受け、空飛ぶ捜索医療団“ARROWS”は関係各所と話し合い、急遽(きゅうきょ)、ワカメ漁の“なりわいを止めない”ための支援を行うことを決定しました。

具体的な支援は、大きくふたつ。ひとつは、火災でワカメ漁の作業を行う倉庫や漁具を焼失した綾里漁協に対して、収穫に必要な資材を補填する支援。もうひとつは、収穫作業を助けるボランティアを集める活動を、現地の方と連携してサポートする支援です。

そして現地でこのなりわい支援を調整していたところ、ピースウィンズ・スタッフのひとりがボランティアとして、ワカメ漁に参加することになりました。

ワカメ漁の1日
まだかすかに冬の寒さが残る2025年3月28日朝4時、この日ワカメの刈り取りを行うという漁師、大平さんの船に同乗させてもらいます。

郷里港を出港し、波をかき分けながら船は進むと、間もなくしてワカメ漁のポイントに到着。エンジンを停止し停泊しても船はゆらゆらと揺れ続けます。この船上で行われる作業には、“船酔いしない体質”が必要だと教えられました。

ロープを巻き取るクレーンが動き出すと、隙間なくびっしりと並ぶワカメが海上に姿を表し、ワカメが船の縁を超えるところまで引き上げられると、大平さんをはじめ、この日ボランティアで手伝いに来たという青年が、慣れた手つきで次々とワカメを刈り取っていきます。

ボランティアで手伝いに来たという青年(2025年3月27日 岩手県大船渡市)

その後、ロープに残されたメカブも刈り取られていき、別のかごへと集められていきます。このワカメ(葉)の根元の部分にあたるメカブも、貴重な食材として収穫していくのです。

ひとつ分のロープの刈り取り作業を終えると少し船をずらし、またびっしりとワカメがぶら下がっている別のロープが引き上げられ、刈り取りを開始。気温3℃くらいの船上でこの作業が休む間もなく、2時間ほど繰り返されていきます。

ワカメは、胞子状の種をロープに巻き付けて育つといいます。その作業を昔は10月にしていたそうですが、近年は水温の変化に伴いおよそ11月頃に行うそうです。種が落ちたりしてしまわない限り、やがてロープから生えるようにワカメは育っていき、1月になると、詰まりすぎないように少し間引いていく剪定(せんてい)作業が行われます。

“早採りワカメ”と呼ばれる小さなワカメを刈って密集度を調整することで栄養のバランスが全体に行き届くようになり、より元気なワカメが育つのです。そのため、厳冬期の1月のこの作業がワカメ漁ではとても重要な作業であることを教えてくれました。

ゆでる→冷やす→塩にからめる
予定されていた分の刈り取りを終え船は漁港へと向かうと、港のあちこちでゆらゆらとのぼる湯気が見られます。

水揚げされたワカメとメカブは、一度ボイル(ゆでる)され、ある程度、熱湯に浸けられたワカメは今度は冷水がたまるボックスへと流れていき、最後に袋に詰め込まれていきます。

その後、“塩蔵”と呼ばれる飽和海水塩に漬け込み、ワカメに塩をからめていく作業が行われます。塩蔵を行うことで、ワカメはおよそ1年間以上日持ちする保存食になるのだそうです。

ワカメ漁は、地域の営み
このほかにも“選別”や葉と茎の部分を切り分けていく“芯抜き”、“メカブ削ぎ”と呼ばれる作業などが並行して行われます。洋上での刈り取りと港での各処理作業は、経験と力も必要になってくるため、ボランティアの多くは“芯抜き”や“メカブ削ぎ”を手伝うことが多いそうです。

“芯抜き”の作業を行っている様子(2025年3月27日 岩手県大船渡市)

ワカメ漁の多くは、家族単位で行われています。秋の種付けから冬の剪定(せんてい)、そして春の収穫・加工処理にいたるまでの作業量は膨大で、期間も集中していることから、ひとつの家族だけでまかなうことはできません。そのため毎年、地元の方々だけでなく近県からも多くの人がワカメ漁を手伝いにやってきます。

“メカブ削ぎ”には、春休みを利用して地元の小学生が、“ゆでる→冷やす→袋に詰める”一連の力仕事には、毎年地元の建設会社の強者が本業を休業にして手伝いにやってくるそうです。

ふらっと来て手伝っていく人もいれば、「この後用事あるから」と先に帰る人もいます。ワカメ漁は、地元の人々の生活を支える大切ななりわいであると同時に、大船渡の春の風物詩であり、地域全体で取り組む大切な営みでもあるのです。

家計を支え、元気も与える支援に――ボランティア活動に参加して

ボランティア活動に参加して(2025年2月27日 岩手県大船渡市)

ワカメは、好物のひとつで、日常的によく食べます。おみそ汁も、ラーメンも、わかめさえあれば完成する。それにもかかわらず、こんなにもわかめのことを知らなかったことに、少しショックのようなものを感じました。それくらいすべての体験が新鮮で個人的にはとても良い経験になりましたが、でも実は世の中にはこうした知らないことであふれていることに、あらためて気づかされたようにも思います。

今回のなりわい支援は、被災された方々の生活再建の一環として行ったものですが、私たちも被災地のことを知る良い機会となりました。地道で大変な作業ですが、そこに人が集まり、自然と会話や笑顔があふれる現場を見て、ワカメ漁は大船渡になくてはならない、地元に根づく文化であることを学びました。

今回の支援は、被災した方々の生計を支えるだけでなく、その大切な文化を紡ぐ一助になれたという点でも、大きな意義があったのではないかと感じています。

個人的にも、ワカメがどこで育ち、どのような工程を経て食卓に届けられているのか、それを知れたことでワカメがよりおいしく感じられるようになった気がします。私たち支援する側にとっても多くのことを学び、新しい発見と喜びをも与えてくれた支援となりました。

ピースウィンズ・ジャパン
小林葉月

【岩手県大船渡市 山火事】山林火災からの生活再建を後押し――農漁家へ必要な作業用資材を支援(2025年6月11日更新)

2025年5月31日、空飛ぶ捜索医療団“ARROWS”を運営するピースウィンズ・ジャパンは、岩手県大船渡市赤崎町外口地域にて、被災された玉ねぎ農家とウニ漁師の皆さまの生活再建を後押しするために必要な資材を届けました。

この支援は、大船渡市赤崎町の長崎・外口地域の農業・漁業組合である長崎契約会を通じて現地で今必要とされるニーズをお聞きし、実施に至ったものです。

海辺の玉ねぎ畑(2025年4月10日 岩手県大船渡市)

21戸の住家、なりわいの保管・作業場となる倉庫39戸が被災
2025年2月26日に発生した大規模山林火災により、大船渡市外口地域では、21戸の住家が被災。さらに大切ななりわいの道具を収納していた倉庫など39戸が全壊・半壊の被害に遭いました。

地域の農家や漁師の方々は、生活となりわいの再建に向け全力で取り組んでいます。その活動をサポートするために、農家には火災で失った玉ねぎを保管する倉庫の代わりとなるテントや野菜コンテナ300個を、漁師にはウニのむき身作業場の代わりにテント計14基を、それぞれ贈呈する運びとなりました。

5月31日はあいにくの雨天となりましたが、贈呈式は仮設住宅の隣にある旧蛸ノ浦体育館を活用して実施。これから物資をご活用いただく農家・漁師さんのご家族を含め地域住民の皆さんと一緒に、テントの組み立て作業を行いながら、設営手順や部品の確認を行いました。

後ろ姿(2025年5月31日 岩手県大船渡市)

2025年6月1日には、早速農家や漁師の方々がテントの組み立てを開始。大船渡市ではちょうど5月30日から公費による解体・がれき撤去も始まりましたが、まだ全体の片付けが終わらないなかでも、一部のスペースを活用し、テントの設営を進める様子が見られました。

がれきとテント(2025年5月31日 岩手県大船渡市)

外口地域では5月下旬からウニ漁が始まり、玉ねぎの収穫も6月中旬に控えています。これらは地域にとって年に一度の大切な稼ぎ時。作業の手を止めてしまうことは、生活再建にも大きな影響を与えることになります。今回の支援がその時期に「間に合って本当に助かった」「これで安心して出荷準備に取りかかれる」との声を多くいただきました。

外口地域の玉ねぎは、海風にあたりながらじっくりと保管されることで味が深まる、地元ではよく知られた特産品です。今年は豊作が予想される育ち方で、収穫が危ぶまれたなか、なんとか収穫に間に合う保管場所が確保できたと喜んでいただきました。

5月31日の玉ねぎの様子、収穫を目前に控え、土の中から玉ねぎが頭を出しています(2025年5月31日 岩手県大船渡市)

要望に耳を傾け、ニーズに即した支援を行う

収穫・出荷という地域の営み、なりわいを応援する大切な一歩に(2025年5月31日 岩手県大船渡市)

今回の大船渡で発生した山火事への支援は、単なる物資の提供にとどまらず、収穫・出荷という地域の営み、なりわいを応援する大切な一歩となりました。

これまでピースウィンズでは、数多くの被災地支援や地域復興活動を行ってまいりましたが、今回のように、現場からの具体的な要望に耳を傾け、そのニーズに即した支援を行うことが、私たちの活動の根幹になります。

皆さまからのご支援が、被災地域での暮らしの再建の応援につながっています。今後も、現場の声に寄り添いながら、地域の営みを支える活動も続けてまいります。引き続きの応援とご支援を、どうぞよろしくお願いいたします。

【岩手県大船渡市 山火事】発災から3カ月。復興に向けて新しい暮らしを支える(2025年5月27日更新)

岩手県大船渡市で発生した山林火災から3カ月が経過しました。発災直後、現場にいち早く駆け付けた空飛ぶ捜索医療団“ARROWS”の緊急支援チームは、物資支援をはじめ、避難所の生活環境の改善や、看護師を中心とした健康相談など幅広く被災された方々を支え、現在もカタチを変えて支援を続けています。

新たな住まいでの一歩を後押し、生活家電の支援を実施

家電の受け渡しについて、申込者に丁寧に説明するスタッフの様子(2025年5月23日 岩手県大船渡市)

大船渡市内では、住宅が全壊もしくは半壊した世帯が62世帯。そのうち30世帯が、公営住宅やみなし仮設住宅などの民間賃貸住宅に入居し、今なお避難生活を余儀なくされているのが実情です。空飛ぶ捜索医療団では、これまで積み重ねてきた復旧・復興支援の経験をいかし、被災者の方々の生活再建へ向けたサポートにも力を入れています。

発災後から大船渡市と連携し、住家を焼失し仮設住宅で生活されている方々を対象に家電支援の準備を進めてきました。そして2025年5月23日から5月25日にかけては、入居が始まった旧蛸ノ浦小学校と、旧綾里中学校の仮設住宅で、合わせて30世帯の方々に家電をお渡ししました。

配布したのは、県が支援を進めている家電以外で日常に欠かせない家電・家具類。そのほかにも一般社団法人 災害時緊急支援プラットフォーム(PEAD)と協力して家電設置用の棚も一緒に用意しました。

その経緯について現地で家電配布会の調整を行った空飛ぶ捜索医療団の二宮真弓は、「これまでの支援現場では家電を床の上に直接置いていた方も多かった。仮設住宅でも衛生的な環境で過ごしてほしい、という思いでPEADさんと棚の準備も進めました」と、話してくれました。

今回、空飛ぶ捜索医療団が用意したのは主に小型家電です。必要な支援を選べる“セレクト制”としたため、配布された家電は人によってさまざまです。

なかでもこれからの季節に向けた扇風機や、日常に欠かせない掃除機、またこの時期でもテーブル代わりに使いやすいこたつなどが特に人気で、「引っ越し作業後に使うので……」と話しながら、受け取ったばかりの掃除機をその場ですぐに開封し、組み立てる人も。新しい生活のスタートに向けて、それぞれに必要な準備を進めている様子がうかがえました。

「スティック型掃除機は場所も取らないのでありがたいです」と話してくれました(2025年5月23日 岩手県大船渡市)

特徴的だったのは、「両面魚焼きグリル」が多くの方に選ばれたこと。「大船渡をはじめ、海産物が豊富な地域では魚を焼いて食べるのは生活の一部。支援物資にぜひ加えては?」と、石川県の能登・珠洲市で支援活動を行うスタッフからのアドバイスもいかし、今回の家電支援で新たに追加した家電です。

今回用意した両面魚焼きグリル、さんま4尾が丸ごと焼くことができる大きさでした。実際にグリルを注文したご家族は「大船渡といえばやっぱりさんま! 仮設住宅でも大船渡のさんまがあれば元気が出そうです」と、明るい笑顔を見せてくれました。

“配る”だけでない“寄り添う”支援を。見えない小さな悩みも取りこぼさないように
「新しい暮らしが始まるタイミングなので、家電を受け取りに来る方々の表情がどこかおだやかになるのを感じます。仮の住まいとはいえご自宅があることは大きな安心につながるのだと思います」と、スタッフはいいます。

家具の組み立て後、注意点などを丁寧に説明します(2025年5月23日 岩手県大船渡市)

それでも空飛ぶ捜索医療団のスタッフは、家電を受け渡しするだけではなく、組み立てや設置などもサポート。さらに小さな悩みや困りごとなども取りこぼさないように、「何かあったら、いつでも声をかけてくださいね」とお話しながら、部屋のレイアウトを一緒に考えたり、倉庫の鍵の開け方を確認したり、生活のちょっとした不安にも寄り添うことを心がけました。

「言葉にできない」光景のなかで見えた希望の芽
家電受け渡し会場となった旧綾里中学校の体育館裏手にも黒く焦げた木々が今でも残り、火災がすぐ近くにまで迫っていたことを物語っています。焼け跡が残る地域を車で5分ほど移動し、被害状況を視察しました。

今回の山林火災で特に被害の大きかった綾里地域。遠くから眺めると、一見季節外れの紅葉のようにも見えますが、間近で見るとそこには焼け焦げて変色した木々が立ち並び、被災者の方々の胸中を思うと、思わずその場にいたスタッフたちの言葉が詰まります。

発災当時、緊急支援チームの看護師として現場に入っていた宮内看護師は、焼け跡を実際に見て「避難解除後に帰ってきて、家がこの状況だったときの被災者の受けるダメージは計り知れません。あらためて、より丁寧な支援が必要だと感じました」と語ります。

一方、黒く焼けた土地にも、ところどころで新芽が息吹いています。大きな傷跡を負いながらも、自然は再生へと動き出していました。その生命力に励まされるように、人々の暮らしもまた、ゆっくりと前へ進み始めています。

綾里地域に芽吹いた新芽(2025年5月24日 岩手県大船渡市)

大船渡の大地に芽吹いたこの小さな緑が、復興へ向かう新たな物語のはじまりを告げているように感じました。

被災者のために「できることはすべてやる」
「空飛ぶ捜索医療団としては、医療を軸としながらも、現場で本当に求められる支援があれば分野を問わず『できることはすべてやる』という姿勢で、これからも支援活動を続けていきたいと思っています」と、二宮は語ります。

今後の支援について語るスタッフ(2025年5月24日 岩手県大船渡市)

今後は、仮設住宅での生活が続く被災者の孤立を防ぐための個別訪問などを検討中です。現地に寄り添ったさまざまな支援を続けていくために、引き続き皆さまの温かいご支援のほどよろしくお願いいたします。

引き続き支援を求めています

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認定特定非営利活動法人ピースウィンズ・ジャパン

認定NPO法人ピースウィンズ ・ジャパンは、日本に本部を置き、国内外で自然災害、あるいは紛争や貧困など人為的な要因による人道危機や生活の危機にさらされた人々を支援する国際協力NGOです。これまでに世界各国に支援を届けてきました。日本国内での社会問題の解決を目的とした活動にも力を入れており、地域活性化や犬や猫の殺処分ゼロを目指した動物の保護・譲渡活動などに取り組んでいます。
医療を軸とした災害緊急支援プロジェクト「空飛ぶ捜索医療団"ARROWS"」を運営し、国内外の災害被災地で支援活動を行っています。

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