【ベトナム】2024年台風11号被害 緊急支援(ピースウィンズ・ジャパン)

寄付受付開始日:2024/09/10

  • 領収書あり
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被害を受けたベトナム・クアンニン省の街並み(2024年9月8日 ベトナム・クアンニン省)

認定特定非営利活動法人ピースウィンズ・ジャパン

プロジェクト概要

更新日:2024/09/19

「スーパー台風」台風11号 ベトナム・ハノイなどで深刻な被害

台風11号(アジア名:ヤギ)は猛烈な勢力に発達し、2024年9月7日ベトナム北部に上陸、首都ハノイなどを含む地域で深刻な被害をもたらしました。ベトナムの首都ハノイでは、電力供給と通信インフラに影響があり、大規模な洪水、数千本の倒木、家屋への損害が確認されています。ベトナム北部では少なくとも58人が死亡、750人近くが負傷、40人が行方不明となっているとのことです。(2024年9月10日 ロイター通信:英語版

【緊急】被災者の涙「この傷は癒えない」台風11号(ヤギ)の被災地ベトナム・ハノイからの最新映像 (提供:VTV)

ピースウィンズとベトナムで肝炎対策プロジェクトに一緒に取り組んだ現地支援チームは、肝炎プロジェクトを実施したイエンバイ省をはじめ、大きな被害の出ている山岳地帯を中心に支援を開始すべく、準備と情報収集につとめています。
「一人暮らしのお年寄りや頼るところのない人への支援を考えたい」と現地のチームからは連絡が来ています。また、ベトナムでは先週新学期が始まったばかりで、生徒たちや学校の被災なども懸念されているとのことです。現地の状況にあわせて、必要な支援を届けます。

「どんなに小さな支援も、被災地に大きな希望と励みを与えます」
現地支援チーム代表よりメッセージ
この度の台風11号は、2024年9月7日から8日にかけてベトナムに上陸し、多大な被害を起こしました。多数の住宅が破壊され、インフラと教育施設が甚大な影響を受け、被災者の生活に重大な影響が出ています。特に新学期が始まったばかりのこの時期に、このような災害が発生したことは、被災地の住民にとって一層の試練となっています。被害地域では、多くの人々が家を失い、必要な生活資材が不足しており、学生たちは適切な教育環境なしに学ぶことを強いられています。

私たちは、これまで日本の皆さまからの継続的な支援と共感を賜っております。今回も、被災地の一日も早い復旧と人々の生活の安定化のため、皆さまの温かい支援を心よりお願い申し上げます。

皆さまからのご寄付は、被災地での必需品の提供、学校の修復、学生の学習環境の改善などに役立てられます。どんなに小さな支援も、被災地に大きな希望と励みを与えます。この困難を乗り越えるために、一致団結して支援の輪を広げ、被災地の人々に愛と希望を届けましょう。皆さまのご協力と支援に深く感謝いたします。

■領収書の発行について
ピースウィンズ・ジャパンは広島県の認定を受けた「認定NPO法人」です。そのため、当団体へのご寄付は税制上の優遇措置(寄付控除)の対象です。

1回3,000円以上のクレジットカードによるご寄付で、領収書の発行を希望して寄付された方に、領収書を発行いたします。

※お手続きの際に「領収書を希望する」のチェックボックスにチェックを入れてください。お手続きが完了した後での発行希望(再発行含む)への対応はできませんのでご注意ください。
※当団体からの領収書発行時期:寄付手続き日から約2カ月~3カ月程で発行いたします。
※領収書の日付は、お客様の寄付手続き日ではなく、当団体への入金が完了した日(原則として寄付手続き日の翌月末日頃)です。

詳しくはヘルプページをご参照ください。

領収書に関するお問い合わせは、下記までご連絡ください。

<お問い合わせ先>
認定特定非営利活動法人ピースウィンズ・ジャパン
メールアドレス:support@peace-winds.org

寄付金の使いみち

皆様からいただいたご寄付は、2024年に発生した台風11号により被害を受けたベトナムの被災地・被災者支援活動のために大切に使わせていただきます。

・人や動物に対する食料および救急医療用品等の物資支援
・避難所への緊急物資支援
・被災地の復旧・復興支援
・その他被災地のニーズに応じた支援
・支援に伴う事務局運営費

※ピースウィンズ・ジャパン寄付金など取扱規程は下記をご参照ください。
特定非営利活動法人ピースウィンズ・ジャパン寄付金等取扱規程(PDF)

活動情報

更新日:2024/09/19

「今年のお米はもう絶望的……」バイズオン村とチックディン村で物資支援(2024年9月19日更新)

ピースウィンズの緊急支援チームは、2024年9月14日、台風11号の被害を受けた被災地で物資支援を開始しました。

台風上陸から一週間たっても浸水被害が見える(2024年9月14日 ベトナム・イェンバイ省)

車から降りると、ぐちゃっと言って足がくるぶし近くまで泥水に埋まりました。
ベトナム・ハノイから車でおよそ3時間。やってきたのは甚大な水害被害が出ているイェンバイ省です。ハノイでは台風の強風による被害が目立ちましたが、この町では少し様相は異なり、一帯は泥水であふれています。

台風と時期を同じくして降った大雨は、イェンバイ省のおよそ半分の土地で浸水被害をもたらしたとされ、市内では台風上陸から1週間たったこの日でも未だ引かず、泥水となって低地を覆っていました。
道路脇には泥まみれの家財道具が散乱し、被災者は家の中から泥をかき出す果てしない作業を黙々と続けています。

被災者に支援物資を手渡すスタッフ(2024年9月14日 ベトナム・イェンバイ省)

ピースウィンズの緊急支援チームは、バイズオン村とチックディン村の合計328世帯を対象に、毛布や蚊帳を支援しました。大洪水で家も家財道具も農地も全てを失った家庭にとってまずは安心して快適に夜休める毛布や、デング熱などの感染症から身を守るための蚊帳は不可欠です。

支援物資を求めて多くの住民が訪れた(2024年9月14日 ベトナム・イェンバイ省)
物資を手渡すと被災した方も笑顔を見せてくださった(2024年9月14日 ベトナム・イェンバイ省)

お話を伺った地元の30代男性は「もともと雨の多い地域だけど、それでもこんな大雨は人生で経験したことがなかった。人の身長よりも水位が上がって、僕たちは屋根で丸一日避難していたんです。怖かった。今は家の物もバイクも使えなくなって、農地の仕事も当分できない……どうしたら良いか……」と肩を落としました。

チックディン村では、大きな被災の跡は見えましたが、村人たちは落ち着いており物資配布も村長主導で混乱なく進みました。

しかし、お話を伺うとせきを切ったように、被災当初のことを話される方が多くいます。
村人のほとんどが農家のチックディン村で、このレベルの水害は致命的です。田んぼでは収穫を待ちわびていたお米の実った一面の稲穂が無残になぎ倒され泥を被っていました。

収穫目前になぎ倒された稲穂(2024年9月14日 ベトナム・イェンバイ省)

農家の方は「今年のお米はもう絶望的。1年後までは備蓄などでなんとか食いつなぐ方法を考えます。野菜畑はこの先2年は収穫できないかもしれないですね」とつらそうにお話しされていました。そんなお話をする時も、ふと上を見上げれば身長をはるかにしのぐ高さの電線に、洪水時に流されたと思われる稲草が絡まっていました。

日本からの派遣チームが現地に到着しました(2024年9月19日更新)

ピースウィンズは、2024年9月7日に上陸した台風11号(ヤギ)によって大きな被害を受けたベトナムで、緊急支援を開始しました。

現地時間2024年9月13日午後、ピースウィンズの支援チームの調整員3名がハノイに到着。ハノイ市内の被害の様子を確認しつつ、連携する現地の支援チームと明朝配布予定の物資を確認しました。

市内の被災状況を確認するスタッフ(2024年9月13日 ベトナム・ハノイ)
配布する支援物資の梱包(こんぽう)作業(2024年9月13日 ベトナム・ハノイ)

市内の経済活動は一見、元に戻っているように見えるものの、街中で倒木の被害は凄まじく、至る所で大小さまざまな街路樹やモニュメントが倒れています。地元民いわく倒木の数は40,000本に及ぶとのこと。樹齢100年を超えるような大木も数多く倒れており、寂しく思う地元の方々も大勢います。

倒木の目の前でお話を伺った40代の女性は「このあたりの通りは秋になればとてもきれいになって観光客もたくさん来ていたんです。木が倒れてしまったのはとても残念。また新しい木が育ってくれるよう願うしかないわ」と話しました。

根こそぎ倒れた木から台風のすさまじさが伝わる(2024年9月13日 ベトナム・ハノイ)
車や人が行きかう街中に大きな被害が見られる(2024年9月13日 ベトナム・ハノイ)

支援チームは2024年9月14日の朝4時から物資をトラックに積み込み、被害の甚大な北部の街へ物資を届ける予定です。
ベトナム国内でもお互いを支え合おうという機運が高まっています。日本では報道されない現実に現地の方々は悔しさをにじませます。しかし、だからこそ日本のチームもその想いを支え、訴えていきたいと強く思わされます。

お米や毛布などの支援物資(2024年9月13日 ベトナム・ハノイ)

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プロジェクトオーナー

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認定特定非営利活動法人ピースウィンズ・ジャパン

認定NPO法人ピースウィンズ・ジャパンは、日本に本部を置き、国内外で自然災害、あるいは紛争や貧困など人為的な要因による人道危機や生活の危機にさらされた人々を支援する国際協力NGOです。これまでに世界37の国と地域で活動してきました。日本国内での社会問題の解決を目的とした活動にも力を入れており、地域活性化や犬や猫の殺処分ゼロを目指した動物の保護・譲渡活動などに取り組んでいます。
医療を軸とした災害緊急支援プロジェクト「空飛ぶ捜索医療団"ARROWS"」を運営し、国内外の災害被災地で支援活動を行っています。

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