令和6年能登半島地震緊急支援(ピースウィンズ・ジャパン)
寄付受付開始日:2024/01/01
寄付受付開始日:2024/01/01
更新日:2024/04/17
2024年1月1日午後16:10ごろに石川県能登地方で発生した震度7の地震を受けて、空飛ぶ捜索医療団は、医師・看護師やレスキュー隊員、災害救助犬チームからなる緊急支援チームを現地に派遣しました。
広島県神石高原町の本部を出発した空飛ぶ捜索医療団の緊急支援チームは、すでに現地入りし情報収集を開始。倒壊、土砂崩れが数多く確認されるなか、被災状況や支援ニーズの調査および捜索・救助支援、医療支援、緊急物資支援等を実施しています。
2024年1月2日早朝には、緊急支援チーム第2陣が、広島県神石高原町からヘリコプターで飛び立ち、石川県能登半島の被災地域に向かいました。
皆様からのご寄付は、現地のニーズを調査の上、被災地域での食料、水、医薬品、衛生用品、避難所などの緊急支援に活用します。
また緊急支援後は、地域主導の長期的な復旧・復興支援を支援します。
被災地に、皆さまのあたたかいご支援をお願いいたします。
皆様からいただいたご寄付は、被災地の人々を支援するために、大切に活用させていただきます。
・医療支援
・捜索・救助活動
・その他被災地のニーズに応じた支援
・支援に伴う事務局運営費
※本災害の緊急支援活動に必要な資金が集まり、もし剰余資金が発生した場合は、今後の大規模災害に備えた装備・機材の維持費用にも活用させていただきます。
※ピースウィンズ・ジャパンの寄付金の取扱規程は下記をご参照ください。
特定非営利活動法人ピースウィンズ・ジャパン寄付金等取扱規程(PDF)
更新日:2024/04/17
空飛ぶ捜索医療団“ARROWS”は、中長期的な支援活動を視野にいれながら、発災直後から現在に至るまで、一日も途切れずに被災地での支援活動を続けています。2024年3月に入り、医療は地元の病院に引き継ぎ、緊急支援はひと区切りしましたが、珠洲市では2024年4月に入っても広い地域で断水が続いている状況で、多くの方が避難生活を続けています。今後は、私たちの活動は復興に向けた生活を支えていく支援に重点をおいていくことになります。
市との連携も次なる段階へ
これまでは医療支援を軸に避難所支援、物資支援などを行ってきましたが、2024年3月には、完成された仮設住宅への入居支援がスタート。空飛ぶ捜索医療団“ARROWS”を運営するピースウィンズ・ジャパンは、仮設住宅に入居される方々を対象に、備え付けられている洗濯機、冷蔵庫、テレビ以外で、新しい暮らしに不足している生活家電の支援を行っています。
・掃除機、扇風機
・オーブントースター
・ヒーター
・ホットプレート
このほか、こたつ布団、テーブル、ドライヤーや炊飯器なども準備し、それぞれの家電にポイントを付与。希望する家電に付与したポイントの合計に上限を設けて、それぞれの家庭で必要な家電を選べるように配慮しました。
今回の家電支援では、住み慣れた場所を離れ、暮らす場所を変えざるを得ない被災者の方々へ、被災前の暮らしになるべく近い環境を整え、復興に向けた生活をサポート。今後も引き続き市との連携を図り、必要とされる支援を届けていきます。
※この家電配布事業は被災者の皆さまの生活再建を少しでも応援するため、ジャパン・プラットフォームとUSAID(米国合衆国国際開発庁)の助成金を活用して行っています。
能登半島での大規模地震発生から2カ月半が過ぎました。人々の日常生活は、どこまで戻ってきたのでしょうか。今回は、空飛ぶ捜索医療団“ARROWS”のメンバーが支援活動を行っている石川県珠洲市より、現地の様子と私たちの支援活動についてお伝えします。
陸路の復旧。金沢~珠洲間は“6時間”から“3時間”に
今回の災害では、地盤の隆起などによる道路の損傷が激しく、当初、金沢市から奥能登に位置する珠洲市までは本来なら車で2時間半ほどの道のりに約6時間近くかかっていました。その後、修復作業が進み、寸断されていた道路も開通されるようになり、現在はおよそ3時間程度で行き来ができます。
依然として一部通行止めになっていたり、車線数や速度が制限されたりしている箇所もありますが、所要時間が大幅に短縮され、災害ボランティアを輸送する支援車両などがよりスムーズにたどり着けるようになったことは、大きな変化です。
こうした陸路が復旧したことによって郵便や宅急便などの配達サービスも再開。珠洲市宛の荷物も一部運送事業者で受付ができるようになりました。
遅れる水道の復旧。水を自由に使えない生活
市内で約4,800戸が断水した珠洲市では、2024年3月10日にようやく一部地域で水道が復旧しました。しかし、多くの家ではいまだ水が出ない状況が続いています。各戸の通水を実現するには、上下水道だけでなく、屋内配管の損傷まで修復する必要があり、市内全域が復旧するまでにはまだまだ時間がかかるといわれています。
空飛ぶ捜索医療団の現地支援活動の責任者を務める橋本笙子は、今回の災害を困難なものにしている最も大きな要因は、この「水の問題」だと指摘します。地震によって上下水道が破壊され、発災から2カ月半がたった今もなお市内の大部分で水道から水が出ないという状況は、長年災害支援に携わってきた橋本でも経験がないほど厳しい状況です。
汚物を自分たちで捨てる簡易トイレの生活
日頃は当たり前のように使い、あまり意識することのない水道ですが、水が使えないと、どのような問題が生じるのでしょうか。
まず、困るのがトイレです。水が流れないため、トイレにビニール袋を被せ、汚物は自分たちで捨てる簡易トイレを使用したり、避難所の外に設置された仮設トイレで用をたさなければならない生活が現在も続いています。
この汚物を固める凝固剤などが入った災害用トイレキットは、支援物資としても数多く被災地に届いていますが、1人が1日に何回も使用するため消費も早く、供給が十分に追いついていない状況です。
また、雨や雪が降っている日や、真っ暗な夜間などに外の仮設トイレに行かざるを得ない状況は、心理的にも大きな負担になります。ライフラインのなかでも水道の復旧は急務とされていますが課題が多く、今だ復旧のめどがたっていないのが実情です。
お風呂やシャワーに入れない
避難生活が長期化するなか、お風呂やシャワーなども大きな問題となっています。空飛ぶ捜索医療団は、民間企業と連携し、2024年1月5日には珠洲市での給水支援を開始しました。こうした給水を活用して、被災地では自衛隊がお風呂支援を実施したり、民間支援団体による無料シャワーなどが提供されたりしています。
自衛隊のお風呂は、銭湯のように洗い場と広い湯船がある本格的なもの。夜間など特定の時間帯には支援関係者にも開放されています。避難者にとっても支援者にとっても欠かせない支援になっていますが、待合テントで順番を待ってから入り、寒いなか帰らなくてはいけない仮設のお風呂は、いつでも気兼ねなく入れる自宅のお風呂とはやはり異なります。
食器や生鮮野菜が自由に洗えない
水道の水が自由に使えない状況は、食にも大きく影響します。現在も各地から炊き出し支援が集まっているほか、避難所の方々が共同で煮炊きをしていますが、調理器具を洗ったり、水洗いが必要な生鮮野菜などを自由に調理することがままならない状況です。
そこで空飛ぶ捜索医療団では、避難所での共同炊き出し用に水洗いが少なくてすむ野菜を届けたり、キッチンカーによる炊き出しを受け入れる調整を行ったりしています。
コンビニ、スーパーが再開。地元経済を再生させるためにできること
珠洲市内でも、コンビニやドラッグストア、スーパーマーケットなどが営業を再開し、多くの人が訪れています。ただし営業できるのは、「応急危険度判定」で安全性が確認された建物のみ。こうした被害状況が小さく、二次災害の可能性が低いと判断されたコンビニでも、現在は9~18時など時間に制限を設けて営業している店舗が多く、また品ぞろえは少な目でお弁当の棚などはお昼を待たずに空になってしまうことも。
一方で空飛ぶ捜索医療団も含めた外部の支援団体は、被災者の支援とともに地元経済の復興を後押しすることも考えていかなければなりません。発災直後の緊急期のように、全ての物品を無償提供する物資支援の方式は、再開した地元の商店などの営業を阻害しかねません。
少しずつ市内事業者が動き始めている現在は、人々の生活とともに停滞していた地元経済も再生させるために、原則として食品や生活用品の受け入れを停止するなど、地域全体の復興を見据えた支援活動が求められています。
仮設住宅への入居者に生活家電を支援
今なお1,000人以上が避難所での生活を余儀なくされており、仮設住宅の建設が始まっていない地区もありますが、2024年2月上旬から珠洲市でも仮設住宅への入居がスタートしました。空飛ぶ捜索医療団では、被災者された方々が新しい環境をはじめるにあたって必要な生活家電を準備する入居支援に取り組んでいます。この支援のほか、今後は地元の医療機関の再開を促進するために医療資機材の支援なども行う予定です。
空飛ぶ捜索医療団は、これからも能登の人々と地域に寄り添い、未来を見据えた必要な支援を、必要な人に届けていきます。
空飛ぶ捜索医療団は、2024年1月1日の「令和6年能登半島地震」発災から翌2日の早朝に現地入りして以降、珠洲市を拠点に現在も支援活動を続けています。この継続的な支援活動の大きなテーマとなっているのが「災害関連死」です。空飛ぶ捜索医療団は、この課題に対しどのような対策を行っているのか。これまで実施してきた避難所支援チームの取り組みについてご紹介します。
詳細は、ジャーナル記事からご覧ください。
【令和6年能登半島地震】医療・物資・避難所支援の連携が災害関連死を防ぐ
また、発災から2カ月近くが経過する中で、避難所での被災者の方々の様子にも、徐々に変化がみられてきました。
被災者の方々ととも歩む中でみえた、避難生活の「今」を動画でお届けします。
2024年1月16日(火)、ゼンショーホールディングス傘下の牛丼チェーン「すき家」のキッチンカーが、令和6年能登半島地震の発災後初めて、石川県珠洲市にやってきました。
能登半島の先端に位置し、被災自治体の中でも特にアクセスが難しい珠洲市。発災翌日から現地で活動するピースウィンズが最新状況をお伝えし、あらかじめ市と受入れ調整をするかたちで、2024年1月16日の昼食を皮切りに、2024年2月3日(土)までに計6回、「すき家」のキッチンカーが派遣され、のべ5,000食以上が提供されました。炊き出し支援は、今後も実施予定です。
「すき家」のキッチンカーは2024年1月11日(木)から石川県内の他被災自治体に派遣され、避難所で炊き出しを開始されていましたが、支援が届きづらい地域にもなんとかしてあたたかい食事を届けたい、との熱い想いのもと、社内に緊急支援チームが結成され、今回の珠洲市での支援が実現したそうです。
「災害支援車両」の文字が入ったキッチンカーは、1日目の昼食・夕食と翌日の昼食まで、2日間にわたって市役所や避難所となっている市内の小中学校を回ってくださり、各回約100~600食が提供されました。炊き出しの日には、毎回オープン前から長い列ができ、立ち会ったスタッフも、牛丼とおしんこ、みそ汁を受け取った避難者の皆さんがあたたかい食事にほっとされる様子に嬉しく思いました。
元日の発災から1カ月がたちましたが、珠洲市ではまだ断水が続き、雪の日も多い中での避難生活は厳しいものです。
現地入りした「すき家」の皆さまは、支援団体のスタッフと同じように、寝袋や携帯トイレ、飲料水などを携行し、自己完結できる状態で来てくださり、被災地にできることを真剣に考え、実現してくださった企業様の「本気」に私たちも勇気づけられました。
体も心もあたたまるご支援を、ありがとうございました!
緊急支援チームが被災地に入って、1カ月と少しが過ぎました。
これまで幾多の災害支援に携わってきたピースウィンズ・ジャパン国内事業部次長の橋本は、今回の震災を「最も困難な震災」だといいます。
「誰ひとり取り残さない支援」を理念に、政府、県、市と連携し、支援活動を指揮する橋本に、発災から1カ月あまりがたった被災地、石川県珠洲市の現在とこれからを聞きました。
詳細は、ジャーナル記事からご覧ください。
【令和6年能登半島地震】“生活の場をつくる”避難所支援とは? 発災から1カ月。避難者の今とこれからの支援を聞く
2024年1月1日、午後4時10分頃、“奥能登”を中心に甚大な被害をもたらした「令和6年能登半島地震」の発災から1カ月が経過しました。
今、被災地から伝えたいことを、避難されている住民の方々、空飛ぶ捜索医療団“ARROWS”プロジェクトリーダー稲葉医師、ピースウィンズ国内事業次長橋本が動画でお伝えします。
これまでの活動の詳細、これからの支援の在り方について、記事も併せてご覧ください。
【令和6年能登半島地震】発災から1カ月。これまでの支援、これからの支援についてプロジェクトリーダー、稲葉医師に聞く
在日中国人の団体、龍在日華人援助協会(龍チャリティー協会)が、温かい食事を提供したいという空飛ぶ捜索医療団の呼びかけに応じ、炊き出し支援に緊急出動しました。
<本格中華の味わいと、勇気とパワーを被災地に>
龍チャリティー協会から珠洲市内に駆けつけてくれたボランティアメンバーは、龍チャリティー協会会長をはじめ、元ラーメン屋オーナー、中華料理店オーナーなど中華料理のプロから、普段は秘書や大型車運転手などに従事されている方など総勢12名が集結、力を合わせ4日間にわたって8カ所の避難所を周り、八宝粥や豚骨水餃子など総計約3,000食の温かい中華料理の炊き出しに取り組みました。
スープは長時間じっくり煮込んだ本格スープを手づくり、栄養バランスも考慮して野菜類から魚介、大豆など豊富な食材を使用した中華料理を炊き出ししてくれました。
避難者の方は「60年ぶりくらいに辛いものを食べたけれど、なつかしくておいしくて。何より熱いのがうれしいね」
「水餃子なんて久しぶりに食べた。フーフーしながら食べる食事は、やっぱりおいしいね」と、嬉しそうに食事をされていました。
龍チャリティー協会会長の劉(リュウ)さんは「空飛ぶ捜索医療団と一緒に支援できて、珠洲市でいろいろな避難所、市役所、健康センターで炊き出しができた。とても効率よく炊き出し支援が行えて良かったです。これからも一緒に支援活動ができるように頑張りたいです。」と、コメントを寄せてくれました。
龍チャリティー協会と私たち空飛ぶ捜索医療団は数年前から交流を始め、訓練などにも見学に参加してくれていていました。今回の呼びかけでも高い行動力と結束力でボランティアを集め、被災地のために温かい食事、そして、勇気とパワーを被災地に届けてくれました。
準備から炊き出しまで迅速に取り組んでくれた、龍チャリティー協会の皆さんに心から感謝します。ありがとうございました。
※龍チャリティー協会(龍在日華人援助協会)とは
在日中国人で結成されたボランティアチームで、2021年に設立。メンバーは643人おり、さまざまな職種のメンバーで構成されています。
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医療を軸とした災害緊急支援プロジェクト「空飛ぶ捜索医療団"ARROWS"」を運営し、国内外の災害被災地で支援活動を行っています。
このプロジェクトでは1回3,000円以上の寄付から領収書の発行が可能です。
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