トルコ・シリア大地震 緊急支援(ピースウィンズ・ジャパン)
寄付受付開始日:2023/02/06
寄付受付開始日:2023/02/06
更新日:2023/10/02
2023年2月6日、トルコ南部でマグニチュード7.8の大規模な地震が発生しました。
震源は内陸のトルコ中央部で、深さはおよそ18kmと推定されています。現地ではその後も強い余震が続いています。
これを受け、ピースウィンズは発災直後から情報収集を開始、2023年2月6日、緊急支援チームの派遣を決定しました。
支援チームは医師・看護師やレスキュー隊員からなり、被災状況や支援ニーズの調査および捜索・救助支援、医療支援、緊急物資支援などを実施する予定です。
皆さまのあたたかいご支援をお願いいたします。
<寄付受付期間延長のお知らせ>
ピースウィンズはトルコ・シリア地震の発災当日に支援チームを日本から派遣し、捜索・救助、物資支援、仮設診療所での医療支援を実施しています。現在も支援が届きにくい地域で食料と生活用品の提供を続けています。いまだ被災地で不便な生活を続ける方々への支援活動を続けるため、寄付受付期間を延長いたします。(2023年7月13日更新)
■領収書の発行について
・1回3,000円以上のクレジットカードによるご寄付で、領収書の発行を希望して寄付された方に、領収書を発行いたします。
※寄付手続きの際「領収書を希望する」にチェックを忘れて寄付された場合は、発行できませんのでご注意ください。
・手続き完了後の発行や再発行はできません。
・領収書の日付は、お客様の寄付手続き日ではなく、当団体への入金が完了した日(原則として寄付手続き日の翌月末日頃)です。
詳しくはヘルプページをご参照ください。
皆さまからいただいたご寄付は、このたびの大地震で被害を受けたトルコ・シリアの被災地・被災者支援活動に、大切に活用させていただきます。
・医療支援
・捜索・救助活動
・緊急物資支援
・その他被災地のニーズに応じた支援
・支援に伴う事務局運営費
※ピースウィンズ・ジャパンの寄付金の取扱規程は下記をご参照ください。
特定非営利活動法人ピースウィンズ・ジャパン寄付金等取扱規程(PDF)
更新日:2023/10/02
5万人以上を犠牲にしたマグニチュード7.8の大地震が2023年2月6日にトルコ南東部で発生してから4カ月がたちました。2023年5月末に発表されたOCHA(国際連合人道問題調整事務所)の報告によると、この地震で約50万棟の建物が破壊・損傷し、数十万人が家を失いました。
ピースウィンズが活動するハタイ州では、2023年3月末時点で45,687人が約9,150張りのテントで生活しています(AFAD=災害緊急事態対策庁=調べ)。政府はテントで暮らす人々を順に仮設住宅に移し始めていますが、仮設住宅となるコンテナの到着が遅れており、未だ多くの人々が不便なテントでの生活を続けています。
こうした中、ピースウィンズはジャパン・プラットフォームからの資金援助を受けて、ハタイ州の最も被害が大きく、支援が行き届いていない地域で食料と生活用品の提供を続けています。
具体的には、地震で大きな被害を受けたタニシュマ村とマデンボユ村のふたつの村で支援物資を配布しました。タニシュマとマデンボユには合わせて約15,000人の住民がおり(タニシュマ8,000人、マデンボユ6,750人)、約2,200世帯のうち70~80%がテントなどの仮住まいをしています。このなかにはシリア難民や他の被災地から移住してきた人たちも含まれています。また、AFADによると、震源地域から逃れていた被災者がもともと暮らしていた地域に戻り始めています。
こうした流入人口もあることから、ピースウィンズでは当初の予定よりも配布数を増やして、2023年4月下旬から6月上旬にかけて、タニシュマ村では生活用品と食料品それぞれ1,000セット、マデンボユ村では、それぞれ800セットを配布することができました。
人口が流動的で把握できていない被災者もいる可能性があり、物資配布をもう一度行うことも検討中です。子供たちをはじめとして住民の中には配送トラックからの荷下ろしや配布の手伝いをしてくれる人がいて、満足度調査でも多くの住民が支援物資を喜んでくれていることがわかります。
また、地震で被害を受けた近隣のアヴスユ村など、別の自治体に配送を広げる可能性も検討しています。私たちが訪れた村はずれのテント村では基本的なインフラが不足しており、今後も村長さんら地域のリーダーたちと相談を重ねて、必要な支援を届けたいと考えています。
被災地の状況は少しずつ回復していますが、これから暑い夏の訪れが迫り、生活環境が変化する中で、さらなる支援が必要になります。皆様の継続的なご支援をお願いいたします。
■村の方々が通い慣れた元クリニックに診療場所を移転
トルコ・シリア地震発災から既に1カ月が経過。そんな中、嵐になる予報があり安全面を考慮してテントでの診療から、村にあった唯一のクリニックに場所を移しました。
被災前にこのクリニックを運営していた医師に、私たちがこの村で活動していることを話すと、「村の人のために尽くしてくれて本当にありがとう。ここにあるものは何でも使ってください」と話してくれました。
被災地域全体で医師が少なくなったいま、彼もいくつかの村を診療で駆け回っていて、なかなかタニシュマ村には帰ってこられない状況だということがわかりました。
彼は私たちにとても感謝し、快くクリニックを使わせてくれました。
また、クリニックへ荷物を運び込んでいると、どこからともなく近隣住民の方々が集まり、掃除・運搬などを手伝ってくれました。
ロスターの小里看護師は「私たちが助けに来たはずなのにトルコの人たちにいつも励まされている」とトルコの方々の人柄に感激していました。
彼らは、日頃からのかかりつけのクリニックが復旧することを知って感謝するとともにホッとした様子でした。
■子どもが多いタニシュマ村、リーダーの稲葉医師らが小児診療にあたる
医療支援を行っているトルコのタニシュマ村へ、空飛ぶ捜索医療団“ARROWS”のプロジェクトリーダーである稲葉医師も派遣され、現地で診療にあたりました。
稲葉医師は「医療が十分届いていない地域があり、そういう小さなニーズにこそ応えるのがNGOとしてのわれわれの役目。確実に医療を届けるために来た。災害医療と空飛ぶ捜索医療団が日本で取り組むへき地診療は似ているが、実際現場に来て違うのは子どもが多いこと。小児医療も含めてさまざまな処置が必要になる。実際にテントでの避難生活が続き、風邪や寄生虫などの感染症で受診する子どもや家族が増えている。一人の医者として、困っている患者さんの役に立ちたい」と話しました。
また、次いで登録派遣隊員として派遣された山田医師は、自身のお子さんが数週間前に生まれたばかり。
「ここにはまだ小さい子どもや、生まれて数日の赤ちゃんもたくさんいる。寒暖差も激しくテントでの生活はかなり厳しい。父親だからこそできることをしたい」と語り、トルコに送り出してくれた日本で待つ家族にも感謝をしていました。
これからも、医療が届かない地域の人々を支援するため、私たちは活動を続けていきます。
2023年2月6日にトルコ南部でマグニチュード7.8の大地震が発生してから、今日で1カ月。
ピースウィンズは、発災当日に日本から緊急支援チームを派遣し、捜索救助活動・物資支援活動・医療支援活動を行ってきました。
発災直後、混乱する現地での活動には、さまざまな障壁がありました。
壁にぶつかるたび、チームは「どうすれば一秒でも早く、一人でも多くの人を救えるのか」を考えて調整を続け、幾度となく壁を乗り越え、必要とする人たちに支援を届けてきました。
このような支援活動は、世界中の皆さまから寄せられたご寄付、そして、現地トルコの方々の「一緒に頑張ろう」という協力があってこそ、できたことです。
被災地ではまだまだ厳しい状況が続いています。
この地震で、およそ5万2,000人が死亡したといわれています。
大切な人を失くし、家を失くし、傷ついた人々はさらにたくさんいます。
私たちはこれからも、現地で必要な人に支援を届け続けます。
引き続き、皆さまのあたたかいご支援をお願いいたします。
■タニシュマ村で医療支援
2023年2月25日からはこれまで青空の下で行ってきた医療相談も、ついにタープが立ち診療を開始することができました。
当初はすでに大型のテントが完成する予定でしたが、予定通りに進まない状況を前に、調整員の矢加部は「(第一陣でリーダーを担った)坂田医師から『1日後のことは考えない』と教わった」と冷静でした。
この日でトルコでの活動が最終日となる長嶋医師は「毎日、患者数が増えている。最初は徒歩圏内の患者が多かったが車で訪れる人も多くなった。とにかく医者の数が足りないので、ぜひ医療資格を持つ方々は空飛ぶ捜索医療団のロスター隊員に登録して手を上げていただけると、住民の方々の力になれる」と語りました。
同じく最終日を迎えるロスター隊員の岡本看護師は「最初は町中がスクラップ工場のようで言葉が出ませんでした。私はレスキューはできないけれど、声を掛けることはできる。日本語の『お気の毒です』にあたる『Geçmiş olsun』の一言でも、せめて現地の言葉で伝えられるようにしました」と、地震で傷ついたトルコの人々への思いを語りました。
この後もピースウィンズの所属医師やロスター隊員などが入れ替わりで現地に入り、医療支援を続けていきます。
■子どもたちの“心を癒やす”メルさんのプレイルーム
多くの患者さんが訪れる診療テントの入口横に、子どもたちが集まっているスペースがあります。
私たちの活動を支えてくれている通訳のメルさんは、もともと幼稚園の園長さん。トルコ北部に住む彼女は、南東部での地震が起きてから職場を任せてすぐに支援に入りました。
メルさんが被災地支援に入ることを知った幼稚園の先生たちや友人は、「ぜひ被災した子どもたちに!」とおもちゃや机・椅子・滑り台などを届けてくれました。
診療には、体調を崩した子どもたちが親御さんに連れられてたくさんやってきます。そんな不安そうな子どもたちを少しでも笑顔にできたらと、メルさんの発案で、診療テント入口横のスペースをプレイルームにすることにしました。
お絵描き用紙やクレヨンを見つけた子どもたちは、それぞれ好きな色を使ってキャラクターを描いたり、自分の家族を描いたりして見せあいっこして遊んでいます。今では診療開始から終了の時間まで、絶えず子どもたちが遊びにくるようになりました。
メルさんは「このテントの白い壁が見えないくらい(子どもたちが避難所や仮設診療所であることを忘れるくらい)に、絵でいっぱいにしたいんです!」と語りました。
メルさんの幼稚園の先生方から寄せられたおもちゃは他にもいろいろ届いており、ゆくゆくはもう少し広いスペースで、村の子どもたちが安心して遊びに集まれる、不安を忘れられるような場所を作りたいと語っていました。
このような活動ができるのも、私たちの活動を支えてくださる皆さまのお力添えがあってこそです。
引き続き、あたたかいご支援をお願いいたします。
支援チームは2023年2月23日から、大きな被害を受けたトルコ・タニシュマ村で物資配布を開始しました。
数日前の調査では「村の建物の90%は倒壊した」「物資を運んでもらう約束だったけれど、来なかった」「届いたのは食料が1回。古着はたくさん届いた」と語っていた村の人たち。
「(支援団体に)物資をお願いしたけれど……誰も持って来てくれない」と、疲れの滲(にじ)む表情で訴えていました。
街の中心から離れたへき地には、支援が行き届かないという現実があります。
「必要な人々に、必要な支援を」──ピースウィンズはこの言葉を合言葉に活動をしていますが、調整員の井上は「私たちが見た『必要』と、村の人の『必要』が同じかどうかはわからない」と言います。
村にはどこからか支援として古着がたくさん届いたようですが、ここでは古着を着る文化はなく、村の人たちは古着を持て余しているようでした。このようなミスマッチを防ぐため、支援を届ける前には、しっかりと現地の方からお話を聞く「ニーズ調査」を行い、細かな調整を進めていきます。
調達した物資をどうやって、どの世帯に配るかも、村の人々と調整します。
村長の声かけで10名以上の若者が集まり、調達した物資の梱包(こんぽう)を手伝ってくださいました。
配布に出発する前には、車のタイヤがはまって動かなくなってしまうハプニングもありましたが、集まった方々の協力で無事に抜け出すことができました。
物資配布を行った先では、ビニールハウスをテント代わりに25人が寝ている状況。物資を求める人で人だかりができる中、村長のお孫さんがテキパキと捌(さば)き、大きな混乱もなく配り切ることができました。
調整員の矢加部は「現地の人も即席のチーム。村長のお孫さんをはじめとした10人の若者たちと私たちがチームになって、被災地の問題を一緒になんとかするというプロセスを共有できた」と現地の若者たちへの感謝と、ともに困難の解決に向けて取り組むことができた喜びを語りました。
配布先の住民の方は「物資が配布される時は中心部で一斉に配布されることが多い。私たちのように中心から離れた場所に暮らしていると連絡すらないこともよくある。家の前まで来てくれるのは本当にありがたいです」と話し、チャイ(紅茶)ではなくコーヒーに誘ってくださいました。現地ではチャイが日常的によく飲まれますが、コーヒーは手間がかかる分、チャイよりもおもてなし度が高いといわれています。
厳しい避難生活の中でも、私たちをもてなそうとしてくださるやさしいトルコの方々の思いを胸に、これからも支援を続けます。
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認定NPO法人ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)は、紛争や災害、貧困などの脅威にさらされている人々に対して支援活動を行うNGO (Non-Governmental Organization = 非政府組織)です。日本に本部を置き、これまで世界33の国と地域で活動してきました。また東日本大震災や熊本地震、西日本豪雨の際にも出動し、支援を行いました。
このプロジェクトでは1回3,000円以上の寄付から領収書の発行が可能です。
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