寄付受付開始日:2022/11/22
更新日:2023/05/17
2022年11月21日午後(現地時間)、インドネシアのジャワ島西部でマグニチュード5.6の地震が発生しました。インドネシア国家災害対策庁によると、少なくとも62人が死亡、およそ700人が負傷したとのことです。
震源は首都ジャカルタの南東約100kmの地点にあるチアンジュール県内で、震源の深さは約10km。津波は確認されませんでした。
報道によれば2,000棟以上の建物に被害が出ていて、学校の倒壊により死者の多くは子どもたちだということです。いまだ倒壊した建物の下で救助を待っている人は多く、避難者は5,300人以上といわれています。
ピースウィンズは、インドネシア・ジャワ島地震への緊急支援を開始します。
現地提携団体からの情報によると、以下の支援が緊急で求められています。
・調理済み食品 / インスタント食品
・医薬品と健康サービス
・栄養パッケージ
・飲料水
・食品パッケージ
・衛生キット / バス用品
・幼児と高齢者の支援
・毛布と寝具
・避難テント
インドネシア入国後、直ちに提携団体と一緒にこれらの物資を調達して被災地まで運ぶ支援を想定しています。
皆さまのあたたかいご支援をお願いいたします。
皆様からいただいたご寄付は、インドネシア地震の被災地・被災者を支援するために、大切に活用させていただきます。
・食料および救急医療用品などの物資支援
・被災地の復旧・復興支援
・その他被災地のニーズに応じた支援
・支援に伴う事務局運営費
※ピースウィンズ・ジャパンの寄付金の取扱規程は下記をご参照ください。
特定非営利活動法人ピースウィンズ・ジャパン寄付金等取扱規程(PDF)
更新日:2023/05/17
2022年11月21日に西ジャワ州で起きたM5.6の地震は、死者335人、家屋損傷5万6千軒以上、避難者11万人以上の深刻な被害をもたらしました。ピースウィンズは発災後ただちにスタッフを派遣し、現地の提携団体と一緒に被災地での活動を開始しましたが、このたびすべての活動が終了しましたので、ご報告します。
現地では震災によって、家屋だけではなくパイプラインも破損し飲み水と生活用水が著しく不足しているほか、トイレもほとんどが使用できなくなっていました。また被害の大きかったチアンジュール県には標高1,000メートルを超える場所もあり、特に朝夕は寒く冷えました。
被災者は、竹で骨組みを作ったものにビニールシートを被せた簡易テントの中で、薄いゴザを敷いた上で寝ざるを得ない状況だったため、特に高齢者や子どもを持つ世帯から、毛布やマットレスの需要が非常に高いことが確認できました。また、主要道路に面した避難キャンプには支援物資が集中し、遠く不便な避難キャンプには支援物資がほとんど行き届いていませんでした。
このような現地調査をもとに、ピースウィンズは飲料水や食料、衛生用品やマットレスおよびブランケットなどの物資の必要性が高いと判断。現地の提携団体とともに、地震の被害が最も大きかった被災コミュニティーを訪問し、各村の町内会リーダーや避難キャンプコーディネーターなどから聞き取りを行い、主要道路から離れた支援が行き届いていない村を選定しました。
物資の調達は、なるべく現地に近い場所で現地の商店から行いました。近くで購入できる物資は購入後すぐ配布し、現地のニーズに合った厚めのマットレスやブランケットは必要数の在庫がなかったため、70kmほど離れたバンドンの業者に発注し配送手続きをしました。
最終的には、被害の大きかったチアンジュール県の村の計1,005世帯を対象に、飲料水や食料、セット、衛生キット、マットレスとブランケットを配布したほか、暖かい食事の提供なども実施することができました。
●継続的な支援が力になります
ピースウィンズは、世界各地で起こる災害や紛争で危機にさらされた人々への支援を行っています。
皆さまおひとりおひとりの継続的なご⽀援が、緊急事態への迅速な対応、⻑期的なサポートの⼒になります。本当に困っている人たちに、本当に必要なものを届けるために、ぜひ「ピースサポーター」として、私たちの活動を支えてください。
ピースサポーターについて詳しくはこちら
2022年12月1日、チアンジュール県のアンクロンと呼ばれる地域、タラガ村にあった19世帯約60人の避難キャンプに対して物資支援を行いました。
道路から細い路地をずっと歩いた先にあった比較的小規模の避難所。目につきやすい道沿いの大きなキャンプと違い支援物資が届きづらいこの避難所で、被災者は人々から忘れられたような状態にありました。
多くの世帯が狭いひとつのテントに暮らしており、女性と子供を優先するため男性は外に寝るなど、体を休める場所も十分に確保できていませんでした。また急造したトイレには壁がなく、プライバシーが守られているとは言えない状況です。
これまでに支援物資として届いた食料はインスタントヌードルなどが多く、飢えをしのぐことはできても、栄養不足は深刻なものになりつつありました。
私たちは被災者にお話を聞いたその場で、大型テント、マットレスや衛生用品、そして栄養を摂取できる温かい食事の支援を決め、訪問から20時間で物資の調達と梱包(こんぽう)を行い、翌朝には物資を届ける事ができました。
配布時には「ハトゥルフーン (ありがとう)」という現地ジャワ語だけでなく、「アリガトウ」と日本語が聞かれることも。
「Makasih banyak atas bantuan (助けに来てくれて、ありがとう)」と涙を流される方もいらっしゃり、私たちも思わずもらい泣きをしてしまいました。
発災から一週間以上がたち、いまだ先が見えない状況で生活している被災者の方々。大きなストレスに耐えながらなんとか生活をしている彼らにとって、少しでも私たちの支援が支えになればと願うばかりです。
ピースウィンズは、避難キャンプで暮らす人々に、寝具/防寒用のブランケットの配布を行いました。
今回どこの避難キャンプへ行っても聞かれたブランケットという支援ニーズ。標高が1,000mを越えるチアンジュール県では15℃近くまで気温が下がります (インドネシアの平均気温は28度前後)。さらに雨期真っただ中の現地では、毎日土砂降りのスコールが降り、体感温度はさらに下がることも。日中、現場で汗だくになるスタッフも、ホテルに戻って寝る際には毛布が欠かせません。
「避難キャンプ」と呼ばれる場所も、実際は被災者が自ら建てた竹とブルーシートだけの簡素なもので、床も地面にシートを敷いただけ。硬く冷たい地面が、疲弊し切った避難民の方々の体を突き刺します。
スタッフが調査をした際、「まずはブランケットがあれば下に敷くことも防寒具にもなる」「既にあるブランケットも雨漏りするテントでぬれてしまうと乾くのに時間がかかる」「少しでもブランケットがもらえるならば、まずは生活がわずかでも改善する」という意見が多く聞かれました。
インドネシアでは災害が起こると大勢の人々が現場に殺到します。それは現地のNGOだったり、思いのある個人だったり、他都市から被災した親族を訪ねる人々だったり。とにかく、凄まじい数の人々が現場に移動してきており、被災地の細い道路は凄まじい渋滞になります。
2022年11月27日に現地視察に行った際には、何事もなければ30分ほどで到着できる距離に6時間を要しました。現場が混乱している現時点で大型のトラックを用いた物資運搬などは非常に難しいのが現実です。
恐らく数日~数週間内にはこの混乱も収まると思われますが、まずは至急、機動力を持って物資を配布するために、比較的運搬が難しくないブランケットを500枚調達。さらに水へのアクセスが限られている中で、まずは体などを清潔に保てるようウェットティッシュをセットにしました。
チアンジュール県のRawacina村、Selaeurih村、Kedung Hilir村でそれぞれブランケットを配布し、同時にさらに必要なニーズについて調査しました。
Kedung Hilir村でお話を伺ったリリー・スミナルさんは、倒壊した自分の家の扉をがれきの中から取ってきてベッド床にしています。下が雨でぐちゃぐちゃになるので、ベッドも家族で協力して竹を切り出してきて作ったそうです。
現地の方々は日本のアニメ (ドラえもんや名探偵コナンなど)を見ることも多く、「ありがとう」など簡単な日本語を知っている人もしばしば。物資を受け取り日本語でお礼を言われ、せっかくだから私と写真を撮ってと自撮りを求められることもありました。
もちろん、ブランケットの配布だけではこの生活は改善されません。テントや大型のマットレスなどの支援ニーズもあります。
ピースウィンズでは、引き続きこの地震で被害を受けた方々に対し、支援を続けます。
皆さまのあたたかいご支援を、よろしくお願いいたします。
ピースウィンズのスタッフは、早朝から被害の激しかったチュゲナン地区とチラク地区で避難キャンプを周り、支援する物資の量の確定のための調査を進めています。
同時に、配布するための物資調達も提携団体通して同時進行で実施しています。
現地では公的な支援が追いついておらず、避難民は自主的にテントを建てるなど、今あるものでなんとか避難生活を送っています。テントやマットレスなど生活環境の整備が求められています。
また、発災から一週間以上がたち、栄養面での支援も急がなくてはなりません。
これまで届いた食糧支援はインスタントのものが多く、栄養不足/ビタミン不足が懸念されています。
明日にも温かい食事の配給を実施すべく、スタッフは奔走中です。
私たちは引き続き、この地震に対する支援を続けます。
皆さまのあたたかいご支援をお願いいたします。
甚大な被害を受けたこの地域。住民たちは倒壊した家から自ら資材を調達して再利用し、テントを建てて生活をしていました。
避難キャンプで話を聞くと、今ある物でどうにか現状の改善を図っている避難民の涙ぐましい努力が見て取れました。標高が1,000mを超えるこの地域。朝晩の冷え込みもあり、避難民はブランケットなどの防寒具を欲していました。
お話を聞かせていただいた男性のひとりは妊娠中の奥さんをこの地震で亡くされたそうです。ご遺体が見つかったのは2022年11月24日の事だったそうです。
人々は今あるものだけでできる限りの精一杯の生活を送っています。
エルサさん(22歳)は発災時チアンジュールの都市部にいましたが、地震を受けて大急ぎで山間部のバルカソへ帰郷。真夜中に到着し、停電で真っ暗な中で家族を探したそうです。避難キャンプで家族に再会できましたが、おばあさんは左腕を骨折、お父さんも左足を負傷し今も足先は大きく腫れ上がっていました。
エルサさんと倒壊した実家を見に行くと、大事にしていたというドラえもんのぬいぐるみが見つかりました。実は来年1月に結婚する予定だったエルサさん。お相手の家族の無事も確認できましたが、こんな状況になっていつ結婚できるかはわからなくなってしまったそうです。
チアンジュールはこれまでほとんど災害のなかった地域で、地震もこの20年間なかったそうです。突然の災害による被害に人々は大きなショックを受けており、精神的負担やトラウマも心配されます。
私たちは引き続き、この地震に対する支援を続けます。
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認定NPO法人ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)は、紛争や災害、貧困などの脅威にさらされている人々に対して支援活動を行うNGO (Non-Governmental Organization = 非政府組織)です。日本に本部を置き、これまで世界33の国と地域で活動してきました。また東日本大震災や熊本地震、西日本豪雨の際にも出動し、支援を行いました。
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