【ミャンマー人道危機】命の危険が迫る避難民に緊急支援を
(ピースウィンズ・ジャパン)
寄付受付開始日:2022/02/01
寄付受付開始日:2022/02/01
更新日:2023/11/06
国内避難民160万人以上、被災者320万人(2023年7月現在)
2021年2月1日のクーデターから、2年半。ミャンマー国軍が政権を掌握してから、市民による大規模な抗議活動と国軍による武力弾圧、国軍と各地の少数民族武装勢力との戦闘は収束していません。
ミャンマー国内では、2023年6月20日までに3,679人が死亡、政治犯として23,386人が拘束されています[*1]。避難民は増加の一途をたどり、200万人に迫っています。そのうち、クーデター以降の避難者は160万人を越えました。家や寺院なども、7万棟以上が破壊されています[*2]。このようにミャンマー国内が安全ではないことから、国境地域では、戦闘が激しくなるたびに数百人から数千人規模で、タイ側へ越境しています。
さらに、自然災害が人々の生活をより苦しいものにしています。2023年5月、ミャンマー史上最も大きなサイクロンのひとつとなった「サイクロン・モカ」では、320万人もの人々が影響を受け、緊急支援を必要としていると報告されています[*3]。
国連やNGOが支援活動を行っていますが、ミャンマー国軍の監視が厳しいことや、特に国境地域においては戦闘によって道路が閉鎖されることも多く、人々に支援を届けるルート確保が課題となっています。そのため、現地のNGOや地元と密着したミャンマーのCBO(Community Based Organization)など、地元組織を通した支援が重要となっています。
[*1]AAAP:Assistance Association for Political Prisoners、6月20日
[*2]UNOCHA: Humanitarian Update No.31 (15 June 2023)
[*3]OCHA:Cyclone Mocha Flash Appeal, May 2023
皆さまからいただいたご寄付は、下記のミャンマー避難民の支援活動に活用させていただきます。
・食糧、シェルター、衣類、寝具、生活用品などの物資支援
・水・衛生環境の改善および感染症対策に係る支援
・その他避難民のニーズに応じた支援
・支援活動に伴う事務局運営費
※ピースウィンズ・ジャパンの寄付金の取扱規程は下記をご参照ください。
特定非営利活動法人ピースウィンズ・ジャパン寄付金等取扱規程(PDF)
※安全管理のため詳細な活動地を記載しておりません。
更新日:2023/11/06
2021年2月1日のミャンマークーデターから2023年10月29日で1,000日が過ぎました。現在、クーデターによる紛争は収まるどころかミャンマー国内中に広がり、生活に苦しむ人々の数は増え続けています。
ピースウィンズジャパンは、ミャンマーと接するタイ国境の町カンチャナブリ県サンクラブリ郡において、タイの現地提携団体と協力して、子どもとその母親や家族を保護支援する活動を開始しました。
サンクラブリ郡の人口は5万人ですが、その半数以上はミャンマーからの移民労働者や避難民で、2021年2月のクーデター後、その数はさらに増えています。移民・避難民の人々が生活する村は、国境近くに散在し、町から離れているため学校や病院などへのアクセスも容易ではありません。
移民・避難民の人々はタイの言葉がわからないため、ゴムプランテーションなどの季節日雇い労働者としてしか仕事に就くことができず、十分な収入を得ることもできないため、多くの人々が貧しい生活を送っています。また、言葉の問題などから村長や近隣の人たちにも助けを求めることも相談することもできず、正しい情報を得る手段もないため、出産後の行政手続きができず、子どもが無国籍になるケースもあったり、誤った方法による子育ての結果、栄養失調になる子どもも少なくありません。
このような状況を改善するため、ピースウィンズは提携団体とともに、移民・避難民の人々が暮らす村を訪問し、子どもには遊びながら学べるタイ語教室、保護者には育児や保健に関するワークショップを開催しています。
ワークショップ後も各家庭を訪問し、困っている問題などを聞き、一緒に解決策を考えたり、適切な支援を受けられる場所につなげたりなど、それぞれが必要とする支援を提供できるように努めています。
皆様の温かいご支援がミャンマーからの移民・避難民の脆弱(ぜいじゃく)な子どもたちとその家族の生活改善に役立てられます。皆様のご支援をどうぞよろしくお願いいたします。
2023年8月下旬、私たちはミャンマー・タイ国境の町メーソットを訪問しました。今回は、障害をもちながらも、身寄りのない子どもたちが共同生活を送る「子どもの家」についての報告です。
●「子どもの家」ができた理由
ここでは、表には出てこない長年の問題として、身寄りのない子どもたちが暮らす「子どもの家(チルドレン・ホーム)」と呼ばれる場所がいくつもあります。難民キャンプや避難所などでレイプされた結果に生まれた子ども、母親がHIV/AIDS感染症や薬物の使用などで亡くなり、身寄りがいなくなった子どもたちが暮らしています。
タイ政府による支援には限界があり、また民営でも正式に登録するのには高いハードルがあるため、現地の人々がボランティアで運営していることがほとんどです。
●難航する里親探し
私たちの日本人スタッフが訪問した「子どもの家」では、ミャンマー出身(ビルマ族やカレン族)で、障害をもつ子どもたち11人が保護されていました。子どもたちの日々の世話をしているのも、ミャンマーから避難してきたカレン族の女性です。子どもたちは学校に通えておらず、施設で自学自習をサポートしています。
「知人を頼り、地元のネットワークで里親を探しています。でも、なかなか簡単には見つかりません。」
●自立の手助けとして
この子どもの家には、菜園もありました。管理人の女性は、その理由を教えてくれました。
「障害があっても、自分たちでできることとして、野菜栽培があると思っています。」
まずは自分たちで食べるためですが、販売できれば現金収入にもつながる可能性があります。地元のボランティアの人たちや、個人の善意だけでは、どうしても限界があります。自助、共助、公助の力を合わせて、この見えない問題を解決していく必要があります。
引き続き、このYahoo!ネット募金を通じて現地の実情を報告していきます。ピースウィンズは今後、国境付近の母子支援など、活動を継続していきます。皆様の温かいご支援をどうぞよろしくお願いします。
2023年4月頭に激しい戦闘が発生したことを受け、私たちはミャンマー・タイ国境の町メーソットにある避難所を訪問し、今後の支援について調査しました。
●避難所の場所
市街地から車で約15分、よくある農村部の中にありました。避難所といっても、普通の一軒家(教会)とその敷地に、簡易的な竹づくりの建物が長屋のように建てられています。また、同じように竹づくりで、小中学校がありました。先生も、生徒児童も、ミャンマー国内から避難してきた人々です。
●そこに暮らす人々
ここには主に、ミャンマー・カレン州の村から避難してきた数百人程度が暮らしていました。避難所のリーダーがこの避難所ができた経緯を教えてくれました。
「約1年前、暮らしていた村で、爆撃、銃の乱射があり、怖くなって、家族や村の人と一緒にここ(メーソット)に避難してきました。」
もともとは、何人かで家を借りて住み始めたそうです。
「日に日に徐々に逃げてくる人が増え、同じ敷地内に、竹で簡易小屋を作り住むなどしてきました。今では、小中学校のような教育施設までできました。」
●終わりの見えない避難生活をどう乗り切るのか
散発的な戦闘が続く中で、食べていくために仕事をどうするか、子どもの教育をどうするのか、喫緊の課題です。私たちは、予測困難な状況の中でも、どのようにしたら緊急支援を途切れることなく続けることができるのか、避難所の人々や現地CBO職員と、協議し続けています。
いつどこで何が起こるかわからない状況で、私たちも、起こったことに対処するしか方法がなく、本当にはがゆい思いをしています。
ピースウィンズは引き続き、ミャンマーの方々への支援を継続します。
皆様の温かいご支援をどうぞよろしくお願いいたします。
引き続き、このYahoo!ネット募金を通じて現地の実情を報告していきます。
2023年4月5日に、少数民族武装勢力と国軍の間で激しい戦闘が発生し、数千人以上がタイ側に避難する事態となりました。タイのミャンマー側国境で支援活動する地元タイの団体から、2023年4月6日に連絡が入り、緊急に食糧支援が必要であるという情報が入りました。
2021年2月1日のミャンマー政変より、今でもミャンマーでの武力戦闘は続いています。いつどこで何が起こるかわからない状況で、私たちも、起こったことに対処するしか方法がなく、本当にはがゆい思いをしています。
現地で連携している地元タイの団体が当地に常に居るので、情報のやりとりは絶やさず、支援をしていきたいと思います。
いつもいつも思いますが、1日でも早く彼らに安寧が訪れることを願って止みません。
ピースウィンズは引き続き、ミャンマーの方々への支援を継続してまいります。
皆様の温かいご支援をどうぞよろしくお願いいたします。
2021年2月1日のミャンマー政変より、2年がたちました。今でもミャンマーでの武力戦闘は続き、避難する人は後を絶ちません。避難先では安定した収入を得ることは難しく、行動制限もあり、不自由な生活を送っています。また避難先での状況により、さらに別の場所へと避難の繰り返しを余儀なくされている人もおり、安心して暮らすということが困難です。
そのような中、ミャンマーの武力衝突で負傷した方々が療養生活を送っている場所を訪れました。
療養スペースに入るとすぐに、目を引く大きな絵が飾ってありました。
その絵はそこで生活をしてる人みんなで描いた手形アートでした。
タイトルは「Hands of Feeling and Hope」。
その他にも、空爆の様子、失った手など、この絵の中には、リアルな彼らの感情が溢れ(あふれ)出しています。
被害報告の数字だけではわからない、それぞれのストーリーがここにはあります。
2021年の政変より2年が経過した今も、故郷に戻る見込みは立たず、ミャンマー国内や避難先においても、人々が安心して暮らせる場所を見つけることが困難な状況が続いています。また避難先での日常生活の心配の他にも、村に残っている家族の安否など、数えきれないほどの心配事や不安を抱えながら日々を過ごしています。1日でも早く彼らに安寧が訪れることを願って止みません。
ピースウィンズは引き続き、ミャンマーの方々への支援を継続してまいります。
皆様の温かいご支援をどうぞよろしくお願いいたします。
ミャンマーでは2021年2月の政変後に全国各地で武力衝突が発生し、2022年5月30日時点で国内避難民が100万人を超えました。
国軍と少数民族武装勢力の衝突で多数の死傷者
10万人近くが国内避難民となっている東部のカレン州では、ミャンマー国軍と少数民族武装勢力の戦闘が激化。国軍による砲撃や村の焼き討ちの影響で、一部の人々は国境を越えて隣国タイに逃れています。
2022年6月下旬より、カレン州ミャワディ郡での戦闘が激しさを増し、国軍は戦闘機やドローンで対抗。2022年7月1日現在も両軍による激しい戦闘が続いています。現地の関係者によると、この戦闘で多数の死傷者が出ているとのことです。
855人がカレン州からタイに避難
国軍の空爆による被害を避けるため、周辺の村々で暮らす1,500人が避難し、うち855人の難民がタイ側に逃れました。難民の中には女性336人と子ども362が含まれており、ターク県ポッププラ郡の大型倉庫など2カ所の一時シェルターに身を寄せています。難民の多くが着の身着のままで逃れてきたことから、食糧、水、生活用品などが不足しており、人道危機が深刻化しています。
援助団体が緊急支援を開始
この緊急事態を受け、タイに拠点を置く援助団体は緊急支援を開始し、米などの食糧や避難に必要な物資の配付を開始しました。しかし、十分な量の食糧と物資は確保できておらず、さらなる緊急支援が求められています。
ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)の支援活動
今回のカレン州からタイへの難民流入は、PWJスタッフがタイ国境で現地調査を実施している最中に発生したことから、急きょ調査の予定を変更し、現地の援助団体と連携しながら緊急支援の準備を進めています。第一弾の支援として食糧配付を計画しています。
ミャンマーの人々の命をつなぐため、皆さまのご支援が必要です。
2022年5月26日(木)に、NGO×国連 ミャンマー活動報告 〜国境の支援の現場からお伝えします〜 を開催しました。
ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)は、2021年2月の政変後にもミャンマー・タイ国境地域と都市部の両方で緊急支援を続け、現在も日本人駐在員1名が現地で活動しています。当日は62名のお申込みをいただき、過去から現在までの活動報告を行いました。
ゲストに国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)タイ・メーホンソン事務所長をお迎えし、ミャンマー国境の支援の現場からお話しいただきました。
アンケートでは、「苦労されながら現地に支援を届けていることが分かる貴重な機会だった」「ここでしか聞けないことがたくさん聞けた」などたくさんのご感想をいただきました。ご参加くださった皆さま、ありがとうございました。
国連によれば、ミャンマーでは全国で1,440万人以上が(3〜4人に1人)人道支援を必要とする厳しい状況が続いています。PWJは今後もミャンマーでの緊急支援を行ってまいります。
皆さまのご関心とご支援をどうぞよろしくお願いいたします。
▼詳細はこちら
ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)は、2008年に発生したサイクロン・ナルギス被災者への支援を発端として、ミャンマーでの活動を続けてきました。このたび、PWJがミャンマーとともに歩んできた14年間を振り返りながら、政変後の現在に至るまでの活動報告を開催します。ゲストに国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)タイ・メーホンソン事務所長をお迎えし、ミャンマー国境の現場から現在の様子をお伝えいただきます。
登壇者それぞれ、自身のキャリアやミャンマーとの関わりについて触れながらお話しします。ミャンマーや国際協力に広くご関心のある方のご参加をお待ちしています。
開催日時:2022年5月26日(木)19:00~20:30
開催方法:Zoomを利用したオンライン開催
※お申し込みいただいた方にZoomのURLをメールでお送りいたします。
参加費:無料 定員:100名
※500円・1000円の「ご寄付つきチケット」もございます。
購入いただくとミャンマー事業へのご寄付になります。PWJのミャンマー事業を応援していただける方は、ぜひご検討ください。
ゲスト
国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)タイ・メーホンソン事務所長 小池氏
▼詳細やお申込はこちら (申込締切:2022年5月25日(水)17時)
【イベント】NGO×国連 ミャンマー活動報告 〜国境の支援の現場からお伝えします〜
ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)は、ヤンゴン郊外と国境地域の両方で緊急支援を継続しています。本日は国境地域での活動のご報告と、ミャンマー事業に関わる日本人スタッフのメッセージをお届けします。
<タイ国境付近にて現地調査と緊急支援を実施>
昨年、ミャンマーと国境を接するタイ北西部において、国境沿いの避難民のニーズや支援の状況について現地調査を実施しました。調査の結果、避難民キャンプでは食糧と飲料水が不足しており、子どもたちが栄養不良になったり、不衛生な水を飲んだ人々が病気になったりしていることが明らかになりました。
このような事態を受けて、ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)は現地の提携団体を通じて、昨年12月に支援を必要とする人々に1カ月分の食糧を届けました。今後も支援活動を継続していきます。
▼詳しい活動報告はこちら
▼過去の国境地域での初動調査はこちら
<事業スタッフからのメッセージ>
ミャンマー事業に関わる日本人スタッフ一人ひとり、ミャンマーの現状に胸を痛め、何とかしたい、何とかしなければという思いのもと、支援内容や方法を模索し、活動にご賛同いただける方を求めています。国レベルでの支援が難しい中、NGOのような草の根レベルにおける支援活動が今、求められていますが、活動資金が不足しています。
私たちの気持ちをお伝えしたく、皆様にメッセージをお届けします。
▼スタッフのメッセージはこちら
引き続き、皆さまの温かなご支援をよろしくお願いいたします。
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認定NPO法人ピースウィンズ ・ジャパンは、日本に本部を置き、国内外で自然災害、あるいは紛争や貧困など人為的な要因による人道危機や生活の危機にさらされた人々を支援する国際協力NGOです。これまでに世界34の国と地域で活動してきました。
日本国内での社会問題の解決を目的とした活動にも力を入れており、地域活性化や犬や猫の殺処分ゼロを目指した動物の保護・譲渡活動などに取り組んでいます。
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