【ミャンマー】
カレン州で衛生環境改善＆新型コロナウイルス予防！
（ピースウィンズ・ジャパン）

ピースウィンズ・ジャパンのミャンマーでの支援活動へ
ご協力をお願いします

ミャンマー南東部にあるカレン州では、中央政府と少数民族グループとの間の半世紀以上にわたる武力紛争のため、社会開発が遅れ、水・衛生、保健、教育といった基本的な生活基盤を欠いているコミュニティーが今でも数多く残ります。カレン州において“安全な飲み水”へのアクセス率は全人口の64％で、農村部に限ると57％に下がります。

さらに農村部では、安全な水へのアクセスが限られることから、不衛生な環境になりやすく、下痢などの感染症が発生しやすくなっています。下痢が主要因の一つとされる子ども（5歳以下）の死亡率はカレン州では約62人（1,000人中）ですが、安全な飲料水のアクセスがない家庭に絞るとこの数字は約90人にもなります。また、農村部では食事前や排泄後に手を洗う習慣がなかったり、衛生的な水の利用に関する知識が乏しいという現状もあります。

このような課題を踏まえて、ピースウィンズ・ジャパンはカレン州の農村部において、2013年から井戸などの給水施設を建設してきました。

そして、給水施設を建設した村で、住民や子どもたちを対象に衛生知識向上講習を実施しています。講習では正しい手洗いの仕方や安全な飲料水の扱い方などを指導し、衛生に関する意識の向上と衛生環境の改善を目指しています。

さらに、ミャンマーでの新型コロナウイルス感染拡大の状況を踏まえ、現在実施している衛生知識向上講習では新型コロナウイルス感染症予防も取り扱っています。特に農村部では、医療施設へのアクセスも限られているため、感染症予防の知識が非常に重要になります。

ピースウィンズ・ジャパンは、カレン州農村部の住民が安全な水を利用して、衛生環境改善、そして感染症予防できるようにこれからも取り組んでまいります。より多くの住民へ衛生知識を届けるため、皆さまのご支援・ご協力をよろしくお願いいたします。