【ウガンダ】南スーダンおよびコンゴ難民に
安心して生活できる環境を!(ピースウィンズ)

寄付受付開始日:2019/08/02

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修理したハンドポンプ式井戸を確認する現地スタッフ。井戸の周りはいつもにぎやか(チャカII難民居住地区)

認定特定非営利活動法人ピースウィンズ・ジャパン

プロジェクト概要

更新日:2023/12/25

ピースウィンズの活動にご協力をお願いします

ウガンダ共和国には約1,564,000人(2023年11月末現在)の難民が暮らしており、アフリカ最大の難民受け入れ国となっています。

ウガンダの北に位置する南スーダン共和国、西に位置するコンゴ民主共和国(DRC)では、紛争などの影響で難民として国外に避難せざるを得ない人々も多く、ウガンダが受け入れている難民出身国を見ると、約60%を南スーダン、30%をDRCが占めており、現在なお新たな難民が流入しています。

多くの難民が住み慣れた土地へ戻ることができず、避難先でも劣悪な環境での生活を余儀なくされています。ピースウィンズは、ウガンダ北部と西部の難民居住地区において、南スーダンやDRCからの人々の生活環境改善のために支援を行っています。

真剣なまなざしで裁縫トレーニングを受ける受講生(インヴェピ難民居住地区)

ピースウィンズが、ウガンダ北部のインヴェピ難民居住地区および西部のチャカII難民居住地区に建設した女性支援センターでは、2022年初旬の建設完了から2023年3月までの間に、それぞれの難民居住地区の難民とホストコミュニティーの女性合計243名が、裁縫、美容・理容、せっけん製作トレーニングを修了しました。

ウィッグ作りに励む美容理容トレーニング受講生(インヴェピ難民居住地区)

本事業は、対象地域における女性の保護・精神的自立に対する理解の向上に貢献し、女性支援センターを活用した女性の保護の仕組みを作ることを目的としています。

女性たちが、経済的・社会的自立を支える能力を身に着けるトレーニングが、事業の大きな柱の一つです。裁縫、美容・理容、せっけん製作トレーニングを修了した女性たちは、識字・会計トレーニングや、現地政府が管轄する第三者機関による実技試験の受験、イベントでの作品販売機会を通じて、技術や収入機会獲得に向けてより自信をつけて、お店で働き始めたり、個別に注文を受けたりと、自立への一歩を踏み出しています。

知り合いの店で働き始めた裁縫トレーニング修了生(チャカII難民居住地区)

二つ目の柱は、男性も巻き込んだ、性的ジェンダーに基づく暴力(Sexual Gender-based Violence、以下SGBV)や月経衛生管理を含めた衛生に対するコミュニティーの問題意識と理解の向上を目指した活動です。裁縫、美容・理容、せっけん製作トレーニング受講生である女性たちと、受講生の配偶者やその他男性家族、男性のコミュニティーリーダーなどを対象に、SGBVや月経衛生管理を含めた衛生に関するトレーニングを実施しました。

活動は、女性支援センター内のみにとどまらず、各難民居住地区の学校を訪問して、議論やクイズ形式を通して、学校衛生クラブやディベートクラブメンバーをはじめとした生徒を対象にGBV予防の啓発活動を行いました。女性たち、男性たち、若い世代の知識や理解が深まることで、女性への暴力が減り、家族やコミュニティーで支えあいながら月経時の困難を解消・緩和していくことが期待されています。

男性を対象としたSGBVトレーニング。和やかな雰囲気で終了(チャカII難民居住地区)

三つ目の柱は、現地の人々の手で、女性の保護・精神的自立を支える活動を継続していくための土台と体制作りです。女性支援センターは、難民居住地区に住む難民とホストコミュニティーから選ばれたセンター運営委員会が中心となり、運営しています。

ピースウィンズ・ジャパンは、委員会のメンバーを対象としたマネージメントやリーダーシップ、SGVBなどに関するトレーニングの実施や、日々の活動を監督し、意見交換を行い、適宜助言をすることで、センター運営委員会の活動を支えています。

イベントにて歌を通して女性の権利について訴える女性(チャカII難民居住地区)

また、女性支援センターには、女性用福祉相談窓口を設置し、現地の人材現地の相談員が傾聴や、相談内容に応じた専門組織の案内を行っていますが、トレーニングを受けたセンター運営委員会のメンバーや、裁縫、美容・理容、せっけん製作トレーニング受講生が、他の女性の声に耳を傾け、支えあう環境が構築されていっていることが、モニタリングの結果で報告されています。

2023年3月までに女性支援センターを利用した難民、ホストコミュニティーの住民は約12,800人。女性たちが集まり、家庭以外の居場所やつながりを見つけ、また相談できる場所があることで精神的安定を得ること、社会とつながり、自分の意見を表現することで自信を持つこと。そういった取り組みを、現地の人々の手で継続していけるよう、支えることが、ピースウィンズ・ジャパンの役割です。

国際女性デーのイベントで、トレーニングで製作した作品を販売(チャカII難民居住地区)

3年間で計画している本事業の2年目が終了し、3年目が開始しました。
女性たちを支えることで、女性たちだけでなく、女性たちの周りにいる男性を含む家族やコミュニティーの支えになる、そんな支援ができるよう、工夫を重ねながら、今後も活動を継続していきます。

また、ピースウィンズは難民の人々が安全で衛生的な環境で暮らせるよう、さらに自立した生活を送れるようににこれからもさまざまな活動に取り組んでまいります。ぜひともご支援、よろしくお願いいたします。

寄付金の使いみち

ウガンダで行う南スーダンやコンゴ難民の、特に脆弱(ぜいじゃく)性の高い高齢者や障がい者、女性や子どもなどの生活や給水・衛生環境、食料自給力の改善に向けた活動などに使用させていただきます。また、調査や物資購入の際に発生した費用としてもご使用させていただく予定です。

なお、さまざまなサポートをするためにご寄付のうち最大15%は運営費(事務所の管理運営費、調査・提言活動のための費用など)として活用させていただきます。また、今回の支援が終了した場合、今後のレスキューおよび被災者緊急支援の準備に活用させていただきます。

活動情報

更新日:2023/12/25

西部チャカII難民居住地区における給水衛生支援

真剣に研修に参加するコミュニティーから選ばれた水管理委員会メンバーたち(チャカII難民居住地区)

今回は、水と衛生環境の向上を目指した活動について、ご紹介いたします。
ピースウィンズは、ウガンダ西部のチャカII難民居住地区において、水と衛生環境の向上を目指した活動を実施しました。チャカII難民居住地区では、主にDRCからの難民と地元住民がともに生活を送っています。給水衛生支援と一言で言っても、具体的課題や現地の状況、対象者によって、支援のかたちはさまざまです。

住民が生活するエリアでは、井戸や給水場といった飲み水として適した水質の水を供給する設備の数が、人口に対して少なく、人々は不衛生なため池や泥の混ざった小さな川の水を利用せざるを得ない状況でした。この課題に対応するため、蛇口から水を得られるエリアを拡大するための給水網の拡張および給水網から水を引いた給水場の設置に加え、壊れて使用できなくなっていたハンドポンプ式井戸を修理しました。

設置した給水場については、適切に、そして長く使ってもらえるよう、現地の住民からメンバーを募り、給水設備を管理する委員会を設置し、研修を行いました。

月経衛生に必要な布ナプキン、下着、洗濯用のせっけんやバケツを受け取った女子生徒たち(チャカII難民居住地区)

また、学校を対象とした支援では、増え続ける難民を受け入れ2,000人以上の生徒を抱える学校の給水状況を改善するため、給水網を学校まで延長し、かつ手洗い場を設置することで、水道からの水を利用して手洗いができる環境を整えました。

給水網を流れてくる水の量も時期によって異なることから、追加で雨水タンクの設置も行いました。また、生徒と教員が利用できるトイレを追加で設置し、例えば女子生徒用のトイレは、トイレ1基当たりの利用生徒数が66人と、事業実施前のトイレ1基当たりの利用生徒数103人から、使用状況の改善を図りました。

これらに加えて、月経衛生管理(月経をめぐる衛生管理)に関する理解や知識の不足、設備や備品の不足が大きな課題となっていたことから、女生徒用の更衣室を設置し、洗濯や水浴びができる設備を整えたほか、月経適齢期(10才以上)の女子生徒640人に、再利用可能なナプキンや下着、洗濯に利用するせっけんやバケツをセットにして配布しました。

また、設置した更衣室には予備の月経衛生用品や下着を備え、女性教員が月経や体のことで困った時に相談できる体制を整えました。

グループワークに取り組む学校衛生クラブのメンバー(チャカII難民居住地区)

さらに、月経に関する偏見や基礎的な衛生主観に関する理解不足に対応するため、学校の生徒が所属する「学校衛生クラブ」の生徒を対象に研修を行いました。教員や生徒の主体的な努力のもと、支援で設置した水と衛生に関する設備が今後も適切に管理、利用され、生徒たちが尊厳のある衛生的な学校生活を送れることを期待しています。

身体的課題を抱える方の家の横に建設した水浴び場(右手)を併設したトイレ(左手)(チャカII難民居住地区)

障害や年齢により身体的課題を抱える人々を対とした支援では、各世帯の家の近くに水浴び場を併設したトイレの建設を実施しました。トイレや水浴び場には、手すりが設置されています。支援前は、家のすぐ近くにトイレがなく、身体的課題から移動が難しいため、トイレを使用せずに野外排せつをしていたという人々が、建設したトイレを利用することで、野外排せつをしなくなり、彼らの尊厳のみでなく、自宅周辺の衛生環境の改善、感染症のまん延防止に貢献することができました。

また、塀のある水浴び場を併設し、トイレにも水浴び場にも鍵を取り付けたことで、プライバシーを守り、また安全を確保しながら、トイレや水浴びをすることができる環境を整えることができました。

また、聞き取りの結果に基づいて、ブラシや洗剤などの清掃用品を配布しました。支援をした世帯の家族の方からは、一人でトイレや水浴びに行けるようになり介助が楽になったといった声を聞くこともできました。

以上、水と衛生環境向上に関する活動を紹介させていただきましたが、具体的課題や現地の状況、対象者によって、支援のかたちはさまざまです。一方で、どのようなかたちの支援でも、より効果的に、そしてより長く支援の効果が発揮されるよう、難民や地元住民の自主的・自立的な参画を大切にしています。

ピースウィンズは、関係機関と連携・調整しながら、現場のニーズに沿った支援のかたちを考え、支援実施中も支援対象者の声に耳を傾けながら、最適な支援のかたちを実現できるよう、今後も努めてまいります。ぜひともご支援、よろしくお願いいたします。

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プロジェクトオーナー

認定特定非営利活動法人ピースウィンズ・ジャパン

認定NPO法人ピースウィンズ・ジャパンは、紛争や災害、貧困などの脅威にさらされている人々に対して支援活動を行うNGO (Non-Governmental Organization = 非政府組織)です。日本に本部を置き、これまで世界37の国と地域で活動してきました。また東日本大震災や熊本地震、西日本豪雨の際にも出動し、支援を行いました。

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