寄付受付開始日:2019/05/22
更新日:2024/10/08
バングラデシュのミャンマー国境付近、コックスバザール県にある世界最大規模のロヒンギャ難民(ミャンマー避難民)キャンプは、2017年8月25日にミャンマー国軍の武力弾圧から逃れてきた何十万人もの人々を受け入れ、今も98万人以上が生活しています。
彼らはバングラデシュでは正式に「難民」と認められず、移動や就労、公式教育の権利を得られずにきました(2022年から子どもへのミャンマー公式教育の普及は開始しました)。
限られた土地に簡易な住居が密集するキャンプでは、いまだにトイレや給水場は共用で、衛生環境の悪化や伝染性の病気の流行リスクに常に直面しています。
ピースウィンズ・ジャパンは、2017年10月に現地提携団体のDCHTとキャンプ内で医療支援を開始しました。その後、キャンプ14に「ジャパンクリニック」の愛称で親しまれる診療所を開設し、同キャンプ内では唯一の出産ができる施設として、地域住民のニーズに応えてきました。
しかし、診察をして薬を処方するだけでは人々の健康を根本から守っていることにはなりません。例えば妊娠をしている女性。彼女たちのほとんどは資格を持った医療従事者による産前・産後の健診が自分や赤ちゃんの命を守るためにいかに重要であるかを知りません。また、キャンプで度々流行する伝染性の下痢症や皮膚疾患に対する予防行動が十分に実践されていません。
そこで、現在ピースウィンズは難民を「コミュニティーボランティア」として育成し、彼らが病気の予防方法や健康的な行動を住民がとっていけるように知識を伝え、行動を促していく中で、彼らが地域で頼られる存在となっていくよう後押ししています。
一方で、難民キャンプができる前からその地域で暮らしてきたバングラデシュの人々にも、同じような健康問題があります。そこで、ピースウィンズは周辺地域でも「コミュニティーボランティア」の育成と彼らが行う活動を支援しています。
これまでの活動で、彼らが地域住民から頼りにされ自信を付けていく姿を確認し、その喜びは何にも勝ります。
これからもロヒンギャ難民の人々や地域住民が彼らの本来の力で健康を守っていけるよう、皆さまのご支援をよろしくお願いいたします。
※本プロジェクトは、2024年10月に以下のプロジェクトタイトルより変更しています。
(変更前)
新型コロナ感染拡大中のロヒンギャ難民キャンプに保健医療支援を
なお、変更した月以前より継続寄付を選択いただいている寄付者の皆さまには、2024年11月より新しいプロジェクトタイトルにて寄付の決済がなされます。ご了承ください。
皆さまからのご寄付はピースウィンズ・ジャパンのロヒンギャ難民支援活動のために大切に活用させていただきます。
<主な寄付の使い道>
・キャンプ14の診療所での健診や診療、出産などの対応
・保健ボランティア育成の支援活動
・健康教育のための器具や教材
・災害などでキャンプに被害が生じた際の緊急支援対応
・支援活動実施管理に伴う運営関連費、など
※ピースウィンズ・ジャパン寄付金など取扱規程は下記をご参照ください。
特定非営利活動法人ピースウィンズ・ジャパン寄付金等取扱規程(PDF)
更新日:2024/10/08
2024年8月現在、キャンプ内ではデング熱や伝染性の下痢症などの疾病が流行しています。そのため私たちと提携団体ダッカ・コミュニティ・ホスピタル・トラスト(DCHT)は2024年8月19日に下痢症やコレラなどの病気の知識、予防するための方法、衛生環境に関する啓発活動を行いました。
まず私たちは下痢症やコレラ感染症がいったいどんなものであるか説明を行いました。キャンプに住む人の中には文字が読めない人も多く、彼らを支援活動から取り残さないために絵を多く使った教材を用いています。下痢症などの正体を知った後はどんな症状が出るか、感染経路は何かを説明し、感染を防ぐためには衛生環境を保つことが不可欠なこと、具体的な予防行動を伝えました。
啓発の後には家族や知り合いにも学んだ知識を教えると言ってくれる参加者もおり、地域の保健・衛生に対する意識が活発になっていくことが感じられました。私たちはこれからも地域のニーズに合った啓発活動を進めてまいります。
より充実した啓発活動が実施できるよう、皆様のご支援とご協力をお願い申し上げます。
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認定NPO法人ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)は、紛争や災害、貧困などの脅威にさらされている人々に対して支援活動を行うNGO (Non-Governmental Organization = 非政府組織)です。日本に本部を置き、これまで世界33の国と地域で活動してきました。また東日本大震災や熊本地震、西日本豪雨の際にも出動し、支援を行いました。
このプロジェクトでは領収書の発行をおこなっておりません。
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