• ロンボク島東部での井戸採掘の様子

ピースウィンズ・ジャパンの支援活動へご協力をお願いします

2018年7月末から8月頭にかけて、インドネシアのロンボク島でマグニチュード6.4と6.9の地震が発生し、40万人以上が被害を受けました。

発災から時間がたつにつれ復興が進む地域も多いなかで、いまだに地震の傷跡が深い場所も残っています。

ロンボク島東部のサジャンという村では、地震で給水パイプが破損し、村へ水が届かなくなってしまいました。この村は地下に帯水層がなく井戸を掘っても水が出ないため、今まではリンジャニ山という山から険しいルートでパイプを引いていましたが、それが地震による土砂崩れで埋まってしまっていました。

土砂崩れで埋まってしまったパイプ

これまでピースウィンズ・ジャパンは同地域にて給水車による給水活動を続けてきましたが、それでは持続性がなく、いつまでも根本的な解決にはなりません。そこで、村への給水網自体を整備するという事業を行うことを決定しました。

地震前から使っていた山からのパイプを修復するのはとても難しく危険であるため、サジャン村よりも標高の高い別の村に深井戸を掘り、そこからサジャン村までパイプを10km近く通し、さらにコンクリート製の水タンクも設置するという大規模な計画となりました。2019年の4月にまず水タンクの工事を開始し、5月からは深井戸の建設も始まりました。

水タンクの工事の様子

現地提携団体ACTの井戸建設チームの皆さんは、朝から晩まで毎日工事を続けられています。
チームリーダーの方によると、インドネシアの国中で十数年間井戸を掘ってきたなかでもこの工事が一番難しいとのことです。この地域の岩盤は特殊でとても硬いので、毎日少しずつしか掘り進むことができません。それでもわれわれのチームは諦めずに頑張り続ける、と仰っていました。
とても心強いです。

また、今回の工事では住民の方にも参加していただいています。
アマギタさんは、住民組織である水管理組合のリーダーとして、給水パイプを長年管理されてきました。村のまとめ役でもあり、本事業にあたって多大なご協力をいただいています。

600kgの機材を運び終わった後の様子

以下は、アマギタさんから支援者の皆様へのメッセージです。

サジャン村は本当に水を得るのが大変な地域で、自分が子どもの頃は葉っぱについた朝露で顔を拭いてから学校へ行っていました。放課後は家から遠く離れた場所まで牛を連れて水浴びに行きましたが、そこの水は硫黄が入っていてあまり良い水ではありません。それでも他に選択肢はありませんでした。

村の者たちが自分たちで山から最初にパイプを引いたとき、完成するまで3年かかりました。山中のルートはとても危険で、川を渡るときは命綱が必要です。そのときは自分のおじさんが先頭に立って工事を進めていて、みんなから尊敬されていました。
その姿にあこがれて、今は私が代表としてパイプを管理しています。

インタビューに答えてくれたアマギタさん

私が代表になってからの15年間、水圧でパイプが破裂したり、山火事で燃えてしまったりと困難の連続でしたが、そのたびにパイプを修復して対応してきました。
しかし、ついに2018年の地震による土砂崩れでパイプのほとんどが埋まり、パイプのルート自体がふさがれてしまいました。そのため、もう山から水を引いてくることはできなくなりました。

そんな状況でとても困っていたときに、ご縁があってピースウィンズ・ジャパンから支援が受けられることになりました。
これまで何十年も十分な水がないままだったので村人たちの多くは実感がありませんでしたが、工事が始まって水タンクができて、ようやくこれが現実だと信じることができました。みんな心から喜んでいます。

工事の作業はとても大変なことが多く、例えば、井戸掘削の機械は600kgもするので、車道から工事現場まではみんなで担いで運んだのですがとても骨が折れました。大変な作業が多いですが、今度こそ安心して水を使えるようになりたいという一心で、自分も他のみんなも熱意をもって一生懸命取り組んでいます。

日本の皆様、村人を代表して心からの御礼を申し上げます。この事業を通して、私の子や孫、その先の世代まで安全な水が得られるようになることを願っています。これからも引き続き、私たちサジャン村のことをどうぞよろしくお願いいたします。


ピースウィンズ・ジャパンはこれからも引き続きロンボク島への支援を続けていきます。

ピースウィンズ・ジャパンのインドネシア・ロンボク島での事業

寄付金の使いみち

2018年に発生した地震による被災者支援および復旧支援のために使用させていただきます。また、調査や物資購入の際に発生した費用としても使用させていただく予定です。

なお、さまざまなサポートをするためにご寄付のうち最大15%は運営費(事務所の管理運営費、調査・提言活動のための費用など)として活用させていただきます。
また、今回の支援が終了した場合、今後のレスキューおよび被災者緊急支援の準備に活用させていただきます。