【インドネシア地震】被害の大きいロンボク島での被災地支援

村による自立運用にむけて、サジャン村の給水施設の
外部支援活動を終えます（2021年8月25日更新）

2018年から復興支援活動として継続してきました本事業は約3年が経過し、給水の施設は村に移譲され、住民によって選出された代表者から構成される水管理組合による運営となり、PWJからの支援活動を終えることとなりました。

住民からは「生活用水を確保でき、安心して生活できている」との声が聞かれています。この先、水管理組合が責任を持って施設の維持・運営を行います。

ご支援をいただきました皆様には、この場をかりてお礼を申し上げます。

給水アクセスの復旧を目指して（2021年1月25日更新）

2019年11月、インドネシアのロンボク島でピースウィンズ・ジャパン（PWJ）と現地提携団体であるACTが建設した給水施設の譲渡式が行われました。式典では地域行政、防災関係者、地域住民、当団体のスタッフらが参加し、施設の完成を祝いました。

ロンボク島東部のサジャン村では、同島最高峰のリンジャニ山から引いた水で暮らしてきましたが、地震で元のパイプが破損し、村まで水が来なくなってしまいました。破損したパイプの修復は困難で、村民の生活は非常に困難になりました。

そこで、ピースウィンズ・ジャパンとACTとの共同チームは、村から南東の方角にある離れた別の村に水源用の井戸を建設しました。そして、井戸から水をくみ上げ、サジャン村まで総延長10kmにおよぶパイプラインを設置、5カ所に貯水・配水用のタンクを建設し、村まで水を届けることができました。給水施設の建設中は地元の子どもたちが自主的に施設周辺の清掃活動を行い、大人たちもその姿に刺激を受けました。

2020年12月の時点で、施設は村の住民によって選出された代表者から構成される水管理組合によって運営されており、住民からは「生活用水を確保でき、安心して生活できている」との声が聞かれ、実際に給水施設からの水が洗濯や水浴び、料理、食器洗いなどに使用されていることを確認しています。
この先、水管理組合が水道料金の徴収や管理、施設のメンテナンスなど、責任を持って施設の維持・運営を行うことが重要になってきます。

ピースウィンズ・ジャパンは今後もロンボク島への支援を続けていきます。皆さまからの温かいご支援を引き続きお待ちしております。