日本で殺処分される犬を「ゼロ」に ~ピースワンコ・ジャパン~
寄付受付開始日:2014/04/14
寄付受付開始日:2014/04/14
更新日:2023/11/28
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日本では悲しいことに、いまだに年間2,739頭もの犬が人の手で「殺処分」されています。(2021年度、環境省)
1日あたり約7頭以上の犬たちが日本のどこかで人間の手によって殺されています。
私たちは広島県を拠点に、殺処分対象となった犬を引き取り、人に馴れるためのトレーニングを行って、ともに生きてくださる里親を探して送り出しています。さまざまな困難もありましたが、年間延べ約8万人の方々にご支援をいただき、その皆さまとともに日本から殺処分を無くすために活動続けています。
これまでに命を救ってきた犬は7,000頭以上。 広島県の殺処分機は6年前から一度も稼働していません。日本では前例のない取り組みとなっています。
現在、私たちのシェルターには2,600頭あまりの犬が暮らしています。日々、必要な医療的ケアと人馴れトレーニングをしながら、新しい家族を探しています。全ての犬たちが安心して暮らしていくためには、十分なフードや医療ケア、スタッフや獣医師などの人件費など、その運営費用は全体で10億円以上になります。
また、新しい家族に巡り合える犬がいる一方で、高齢の犬、簡単に治らない病気がある犬、障害を持った犬たちがいます。その数は、活動の年数を重ねるとともに増えています。彼らの毎日には、お薬や点滴などの処置、病気に合わせた療法食、体に負担のかからない環境の整備など、元気な保護犬たちに比べはるかに多くのお金がかかります。
例えば手術1回に100万円ほどかかることもあり、ピースワンコの医療費は年間1億円を超えます。
特別なお世話が必要な犬たちは「オレンジ犬舎」で暮らしています。ここではスタッフたちが一頭一頭の健康状態に合わせて、手厚いケアを行っています。薬を混ぜたフードを手で食べさせたり、排せつの介助をしたりと、根気のいる仕事ですが、犬たちが穏やかに暮らしていけるように日々努力を続けています。
ここで暮らす犬たちのほとんどが飼育放棄された「捨て犬」です。人間の身勝手な都合で殺処分寸前だった犬たちの、人に対する恐怖は簡単には消えません。スタッフはたくさんの時間と愛情をかけて犬たちの心に寄り添い、少しずつ信頼関係を築いています。
私たちのプロジェクトは「犬たちの日常」のためであり、達成したときにはっきりと形が見えるわけではありません。
しかし「どんな犬でも幸せに生きてほしい」というのは、人間の身勝手で殺処分対象となった犬たちのおびえる姿をたくさん目にしてきた私たちの、心からの願いです。
日本の犬の「殺処分ゼロ」をめざして
日本ではまだ多くの人が安易な考えで犬や猫を飼い、捨てて、ほぼ毎日殺処分機を動かし、毎年犬猫合わせて何万頭もの命を奪っています。
私たちは、この異常な状態を変えたいと思っています。これまで長年変わらなかった意識を変えるのは、とても難しいことです。
それでも、譲渡の仕組みづくりや啓発活動を含め、いろいろな方法を試行錯誤することにより、欧州の動物福祉先進国と同じように、やがて日本の犬や猫の殺処分をなくすことができるはずです。
その希望を、支援者のみなさまと一緒に実現したいと思います。
■領収書の発行について
・2020年9月14日(月)12時以降の新規ご寄付分より、領収書の発行が可能です。
・1回3,000円以上のクレジットカードによるご寄付で、領収書の発行を希望して寄付された方に、領収書を発行いたします。
・手続き完了後の発行や再発行はできません。
詳しくはヘルプページをご参照ください。
領収書に関するお問い合わせは、下記までご連絡ください。
<お問い合わせ先>
認定特定非営利活動法人ピースウィンズ・ジャパン・Yahoo!ネット募金係
メールアドレス:support@peace-winds.org
お問い合わせフォーム
皆さまからのご寄付は、保護犬の食費や医療費、高齢・病気・障害などで譲渡が難しい保護犬たちの飼育費(医療費・環境の整備費など)、犬舎や譲渡センターの維持・建築費、スタッフ人件費、災害救助犬・セラピー犬などの育成、正しい犬の飼い方や動物福祉の考え方を広めるための活動などに使わせていただきます。
【3,000円】保護犬1頭の血液検査ができます
【10,000円】保護犬1頭に混合ワクチンを接種できます
【15,000円】保護犬3頭分のドッグフード約1カ月分の支援になります
※PWJへの寄付は、寄付金控除の対象となります。
詳しくはこちら
※PWJ寄付金等取扱規程(2021年3月19日適用開始)
詳しくはこちら(PDF)
#dogday
"#animalwelfare"
更新日:2023/11/28
元気そうに見える子犬の「ジャズ」。実は病と闘うワンコです。「ジャズ」は今夏に保護した母犬がピースワンコで出産し、2023年7月27日に6頭兄弟の中の1頭として生まれました。身体が一番小さかった「ジャズ」は生後しばらくして、右前肢をあげて歩いていることにスタッフが気が付きました。病院でレントゲン検査をしたところ、右肘から外側に足が向いている状態で「右肘脱臼」と診断されました。
生まれてまだ間もないことから痛み止めなどの投薬ができないことと、再度脱臼する恐れがあったため「ジャズ」は家族のもとに戻すことができず、スタッフが面倒を見ることになりました。ご飯を食べさせたり排せつを促したり、夜は自宅に連れて帰ったり、献身的なお世話を続けました。
疾患があるワンコは里親様が見つからない場合も多いのですが、「ジャズ」は優しい里親様とご縁がつながり、2023年10月29日に卒業することができました!
ピースワンコには、「ジャズ」のように疾患があるワンコを家族に迎えてくださった里親様に対して、医療費の一部をピースワンコが負担する「ファミリーサポート制度」があります。この制度のおかげで、ハンデのあるワンコも幸せな家族を見つけることができています。
里親様は、右前肢の脱臼というハンデがあるけれど、とても元気な「ジャズ」にひかれたそうです。将来、車椅子を使うことになるかもしれないけれど、頑張って生きている姿がかわいい!、そうおっしゃってくださいました。幸せをつかんだ「ジャズ」の様子、ぜひ動画からご覧ください。
私たちは広島県からの要請を受けて、定期的に県内の動物愛護センターから殺処分予定のワンコを引き出しています。2023年9月26日の引き出し日。私たちを待っていたワンコの中に、放浪していたところを保護された老犬チワワがいました。動物愛護センターで出されたご飯を全然食べておらず、元気もありません。歯が1本もなく舌が出ていて、全身ノミのフンだらけでぐったりしていました。
老犬チワワは歯がないだけでなく、心臓など他にもあちこち悪いところがありそうでした。神石高原シェルターで「エア」と名付けられ、まずは状態を良くするために、獣医師や介護看護スタッフたちが最善の医療処置をして、大切にお世話をしています。
状態が悪いワンコは治療や介護などでお金と時間がかかるからか、いまだに飼い主から捨てられるワンコが後を絶ちません。
「犬を迎えたら最期まで幸せにする」
「それが人間として当たり前の責任なのに、自分の都合で捨てる人がいる。悲しいですが、いまだにそういう現状なんです。このチワワのようなワンコがいることを、そしてこの子のような行き場のないワンコが殺処分になっていることを、多くの人に知ってもらいたい。人間は知らないと何もできないけれど、知れば変わることができます。私たちが啓発・啓蒙(けいもう)することで、意識改革をしていきたい」
ピースワンコ・ジャパンのプロジェクトリーダーの安倍誠は、そう語ります。
「エア」は重度の腎不全や貧血を起こしており、心臓病や甲状腺機能低下症、後ろ足の靭帯(じんたい)損傷など、さまざまな疾患が見つかりました。保護されるまで、どれほど過酷な場所で暮らしていたのでしょうか。
「エア」のように家族の一員だったワンコをどうして遺棄することができるのか、到底理解できませんが、これからもピースワンコは、どんなワンコの命も救い、幸せにしていくために活動を続けます。「エア」の様子や私たちの活動の様子、ぜひ動画からご覧ください。
ピースワンコが保護したワンコの中には、病気や障害などを抱えていて譲渡が難しく、生涯をピースワンコで暮らすワンコもいます。「老犬ハウス」は、動けなくなってしまったワンコの最期をみとる施設です。虹の橋を渡るとき、生きてて幸せだったな、と思ってもらえるようにスタッフが愛情込めてお世話をしています。
食事も一頭一頭のワンコの状態に合わせて用意します。フードをふやかしたり、ミキサーでピューレ状にしてからシリンジに入れてゆっくり食べさせたり。お水などの水分量もちゃんと測って、細かく体調管理しています。
ほんの少しの変化にもすぐに気がつけるように、食べた食事の量や排せつの状態、飲ませたお薬の種類やその日の様子など、毎日細かく記録しています。
スタッフは、足腰が弱くなって思うように動けなくなったワンコや寝たきりのワンコたちに寄り添い、優しく声をかけながら大切にお世話をしています。「老犬ハウス」で暮らしているワンコたちの様子、ぜひ動画からご覧ください。
2022年10月末、衰弱している状態でピースワンコに保護された野犬の子犬「ウェナッチ」。とてもとても怖がりで、最初は触ることもできず、人が近づくだけで逃げてしまうので、人馴れトレーニングやお散歩トレーニングも大変でした。たくさんの人が懸命にお世話を続け、誰も諦めることなくトレーニングを重ね、ゆっくり時間をかけて家族を探していた「ウェナッチ」。ついにすてきなご縁がつながりました!
「ウェナッチ」は、「パスコ」と名付けられたもう一頭の子犬と一緒に保護されました。2頭ともとても怖がりでしたが、人馴れトレーニングを続けながら譲渡会にも参加。さまざまな体験を重ねながら、ゆっくりと時間をかけて成長していきました。
晩春の頃、「ウェナッチ」は神石高原町から湘南譲渡センターへ移動して、譲渡会に参加しました。その譲渡会で、里親様ご家族とのご縁がつながったのです!
ピースワンコはペットショップではありません。保護犬が安心して暮らせるように、里親様と一緒にさまざまな準備を整えてから、譲渡しています。2023年5月28日、「ウェナッチ」は里親様が用意してくださった新しい首輪とかわいいアクセサリーをつけてもらい、卒業していきました。
里親様ご家族は、一緒に暮らすなら保護犬を迎えたい、と考えておられたそうです。「ウェナッチ」は「ルル」というすてきな名前をもらいました。「ルル」という名前は、ハワイ語で「穏やか」「静か」、フランス語で「私の宝物」という意味があります。「ルル」にとってもご家族にとってもお互いが「宝物」の存在になることでしょう。
「ルル」、卒業おめでとう! これから幸せな犬生をすごしてね!「ルル」と里親様のストーリー、ぜひ動画からご覧ください。
2023年8月、広島県の動物愛護センターが移転しました。明るく清潔な部屋に管理された空調。施設内に「ドリームボックス(殺処分機)」はありません。11年前、全国で殺処分数ワースト1だった広島県の殺処分問題は、次のステージへと向かっています。
「当時、私たちが保護作業をする真横でドリームボックスが稼働していました。迫る壁が犬猫をゴミのように押し込んでCO2を注入し、動物たちはもがき苦しみながら最期を迎えていて、言葉で表すことができないほど、非常に悲惨な状況でした。でももう、この機械は埃(ほこり)をかぶって7年半も稼働していません。全国の動物愛護センターも、こういう風にしたいですね」、ピースワンコ・ジャパン プロジェクトリーダーの安倍誠は語ります。
「動物と暮らしたいと思った時、ペットショップなどで購入するのではなく、保護犬を迎える選択肢を選んでほしいです。ペットショップから購入したらそれだけ需要が上がって供給され続け、闇に消える命も増えてしまう。保護犬を選ぶことで、不幸な命も減ってくると思います」
「そして、一緒に暮らしている子、これから迎える子を最期まで幸せにすること。この2点が当たり前のことになれば、殺処分の問題は解決していくと思っています」
「本当に犬や猫を助けているのは、ご支援やご協力いただいている皆さまだと思います。私たちは皆さまからのご支援をそのまま犬たちに還元しているだけなので、これからも多くの人たちと協力しながら、殺処分問題を解決していきたいと思っています。」
「地道な活動ですが、殺処分される命がいること自体が異常なことなので、1頭も殺処分にしたくない。全ての犬を幸せにするために頑張りたいと思います」
「今日、保護した子もたくさんいます。保護するだけでは意味がないので、譲渡できる犬は譲渡して家族の元で幸せになってもらい、譲渡が難しい犬もピースワンコのスタッフみんなが家族となって幸せにしたい」、安倍はそう語り続けます。安倍の想いはピースワンコの想い。ぜひ動画からご覧ください。
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認定NPO法人ピースウィンズ・ジャパンは、国際協力NGOとして多くの国や地域で難民や災害被災者などの支援に取り組み、国内でもさまざまな社会問題の解決に注力してきました。
中でも人と犬の助け合いを掲げて立ち上げた「ピースワンコ・ジャパン」事業では、2011年度に犬猫の殺処分数ワースト1を記録した広島県で、犬の「殺処分ゼロ」に向けた取り組みを続けてきました。殺処分対象の犬の保護・譲渡活動を通じ、これまでに2,200頭を超える保護犬を、里親様の元へ譲渡することができました(2020年6月末現在)。災害救助犬、セラピー犬、低血糖アラート犬などの育成にも力を入れています。
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