寄付受付開始日:2014/04/14
更新日:2024/08/26
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日本では悲しいことに、いまだに年間2,739頭もの犬が人の手で「殺処分」されています。(2021年度、環境省)
1日あたり約7頭以上の犬たちが日本のどこかで人間の手によって殺されています。
私たちは広島県を拠点に、殺処分対象となった犬を引き取り、人に馴れるためのトレーニングを行って、ともに生きてくださる里親を探して送り出しています。さまざまな困難もありましたが、年間延べ約8万人の方々にご支援をいただき、その皆さまとともに日本から殺処分を無くすために活動続けています。
これまでに命を救ってきた犬は7,000頭以上。 広島県の殺処分機は6年前から一度も稼働していません。日本では前例のない取り組みとなっています。
現在、私たちのシェルターには2,600頭あまりの犬が暮らしています。日々、必要な医療的ケアと人馴れトレーニングをしながら、新しい家族を探しています。全ての犬たちが安心して暮らしていくためには、十分なフードや医療ケア、スタッフや獣医師などの人件費など、その運営費用は全体で10億円以上になります。
また、新しい家族に巡り合える犬がいる一方で、高齢の犬、簡単に治らない病気がある犬、障害を持った犬たちがいます。その数は、活動の年数を重ねるとともに増えています。彼らの毎日には、お薬や点滴などの処置、病気に合わせた療法食、体に負担のかからない環境の整備など、元気な保護犬たちに比べはるかに多くのお金がかかります。
例えば手術1回に100万円ほどかかることもあり、ピースワンコの医療費は年間1億円を超えます。
特別なお世話が必要な犬たちは「オレンジ犬舎」で暮らしています。ここではスタッフたちが一頭一頭の健康状態に合わせて、手厚いケアを行っています。薬を混ぜたフードを手で食べさせたり、排せつの介助をしたりと、根気のいる仕事ですが、犬たちが穏やかに暮らしていけるように日々努力を続けています。
ここで暮らす犬たちのほとんどが飼育放棄された「捨て犬」です。人間の身勝手な都合で殺処分寸前だった犬たちの、人に対する恐怖は簡単には消えません。スタッフはたくさんの時間と愛情をかけて犬たちの心に寄り添い、少しずつ信頼関係を築いています。
私たちのプロジェクトは「犬たちの日常」のためであり、達成したときにはっきりと形が見えるわけではありません。
しかし「どんな犬でも幸せに生きてほしい」というのは、人間の身勝手で殺処分対象となった犬たちのおびえる姿をたくさん目にしてきた私たちの、心からの願いです。
日本の犬の「殺処分ゼロ」をめざして
日本ではまだ多くの人が安易な考えで犬や猫を飼い、捨てて、ほぼ毎日殺処分機を動かし、毎年犬猫合わせて何万頭もの命を奪っています。
私たちは、この異常な状態を変えたいと思っています。これまで長年変わらなかった意識を変えるのは、とても難しいことです。
それでも、譲渡の仕組みづくりや啓発活動を含め、いろいろな方法を試行錯誤することにより、欧州の動物福祉先進国と同じように、やがて日本の犬や猫の殺処分をなくすことができるはずです。
その希望を、支援者のみなさまと一緒に実現したいと思います。
■領収書の発行について
・2020年9月14日(月)12時以降の新規ご寄付分より、領収書の発行が可能です。
・1回3,000円以上のクレジットカードによるご寄付で、領収書の発行を希望して寄付された方に、領収書を発行いたします。
・手続き完了後の発行や再発行はできません。
詳しくはヘルプページをご参照ください。
領収書に関するお問い合わせは、下記までご連絡ください。
<お問い合わせ先>
認定特定非営利活動法人ピースウィンズ・ジャパン・Yahoo!ネット募金係
メールアドレス:support@peace-winds.org
お問い合わせフォーム
皆さまからのご寄付は、保護犬の食費や医療費、高齢・病気・障害などで譲渡が難しい保護犬たちの飼育費(医療費・環境の整備費など)、犬舎や譲渡センターの維持・建築費、スタッフ人件費、災害救助犬・セラピー犬などの育成、正しい犬の飼い方や動物福祉の考え方を広めるための活動などに使わせていただきます。
【3,000円】保護犬1頭の血液検査ができます
【10,000円】保護犬1頭に混合ワクチンを接種できます
【15,000円】保護犬3頭分のドッグフード約1カ月分の支援になります
※PWJへの寄付は、寄付金控除の対象となります。
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※PWJ寄付金等取扱規程(2021年3月19日適用開始)
詳しくはこちら(PDF)
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更新日:2024/08/26
2020年11月24日に広島県の動物愛護センターからピースワンコにやってきた「ヒルマ」は推定17歳。人間の年齢でいうと100歳くらいのおじいちゃん犬です。自分で立って歩こうとしますが、すぐによろけて倒れてしまうので、車椅子に乗せてもらってお散歩をしています。
「ヒルマ」は僧帽弁閉鎖不全症という心臓病を患っています。心臓の左心房と左心室の間にある僧帽弁がしっかり締まらなくなり、血液が逆流してしまう病気です。
血液を送り出そうとして心臓に負担がかかるため、疲れやすくなったり、咳が増えたり息が荒くなったり、体全体にさまざまな影響が生じやすく、進行すると肺水腫や心不全などの命に関わる状態を発症することもあるため、投薬などのケアが欠かせません。
自分1人では立つことも出来なくなった「ヒルマ」ですが、歩きたくて立ち上がろうとします。でもそのたびに、いろいろな所にぶつかってしまい、小さな傷を作ってしまうことも少なくありません。眼にも小さな傷が見つかったので、スタッフが目薬を点眼しています。
ごはんを食べた後やお昼寝をしているとき、「ヒルマ」はとても幸せそうな穏やかな表情で過ごしています。「ヒルマ」をお世話しているスタッフは “大変とは思いません。ごはんを食べてくれたら嬉しいし、元気に長生きしてくれたらいいなって思います”、そう語ります。「ヒルマ」の様子、ぜひ動画からもご覧ください。
2024年7月23日、広島県内の動物愛護センターから殺処分対象のワンコを助け出しました。多頭飼育崩壊から保護された子、野犬の子、大けがをしている子、病気の老犬、どの子も猶予期限がないワンコたちです。
センターで犬たちが収容されている部屋の扉を開けると、一頭のワンコが近寄って甘えてきました。その様子をじっと観察していた子たちもすぐ近寄ってきて、遊ぼう遊ぼう! とスタッフを誘ってきました。とてもかわいい子たちです。
みんな、これからもっとヒトが好きになるよ!
みんな、これから優しいご家族と出会えて幸せになれるからね!
この日、緊急搬送された野犬の女の子も保護しました。
イノシシに襲われ、首を噛まれて、瀕死(ひんし)の状態でした。
検疫施設に連れて帰り「ルシウス」と名付け、最高の獣医師と検疫スタッフが集まって最善の医療処置を行いました。
処置中に何度か呼吸が止まりましたが、そのたびに「ワン! 生きたい!」という声と共に、蘇生してくれました。私たちも「ルシウス」の生きる可能性を信じて手を尽くしました。
けれど……。
傷が深すぎて、最期はみんなに見守られながらなでられながら、「ルシウス」は虹の橋を渡っていきました。みんなの頬が涙でぬれていました。
全国の動物愛護センターでは「ルシウス」のように深い傷を負っている子や、重い病気を抱えているワンコが、殺処分対象になっています。でも、どの子も必死で生きようとしており、すがる思いで助けを求めています。
私たちにできることは、また次のワンコの幸せのために最善尽くすこと。
それしかできません。
「ルシウス」、本当に頑張ったね。一生、忘れないよ。
涙をこらえ、次のワンコのために、これからも微力ですが頑張って参ります。
(ピースワンコ プロジェクト リーダー 安部 誠)
2024年7月4日、福岡市にある東部動物愛護管理センターから咬傷(こうしょう)犬の柴犬を保護しました。飼い主に捨てられたのか、放浪していたところを保護された際、警察官をかんで殺処分対象となったそうです。ピースワンコ福岡譲渡センターの第一号の保護犬となり、「めんたい」と名付けられました。
柴犬は警戒心が強く、うなったりかんだりするという理由で遺棄されることが絶えません。全国的にも殺処分対象になっていることが多い犬種です。
ピースワンコ プロジェクトリーダーの安倍誠や福岡譲渡センターの本川店長たちに保護された「めんたい」は、咬傷(こうしょう)犬に見えないくらい甘えてくれ、譲渡センターへ移動する際のクレートにも、自分から入ってくれました。
「柴犬は一度信頼した人にはとても忠実です。柴好きな人や、柴と暮らしている人、「めんたい」を理解してくれる人につなげて、幸せになってもらいたい」
安倍はそう語ります。
九州の殺処分数は500頭以上。全国の犬の殺処分数は2,434頭なので、全体の約2割を占めている状況です。私たちは福岡譲渡センターを拠点に、九州の殺処分ゼロも実現したいと思っています。「めんたい」と私たちの活動の様子、ぜひ動画からご覧ください。
ピースワンコは、定期的に動物愛護センターへ通い、殺処分対象の犬たちを引き出しています。怖がりな野犬、捨て犬、疾病を患う犬、障害を負う犬……どの子も行き場がないワンコたちです。
引き出しに行ったある暑い日、多頭飼育崩壊(アニマルホーダー)で保護されたワンコがいました。飼い主が、繁殖措置管理や避妊去勢をせずに異常繁殖させてしまい、飼育不可能となって保護された子たちです。
人間に飼われていたはずですが、人馴れしておらず、スタッフを見るとガタガタ震えながらおびえています。連れて帰るためにケージにいれる時も、怖がってしまいなかなか入りません。
「頑張れ。頑張ろう。いい子だね」
ピースワンコ・ジャパン プロジェクトリーダーの安倍誠は、何度も優しく声をかけ続け、ワンコをケージに誘導して入れていきました。
見た目がそっくりな野犬のきょうだいも保護されていました。ご飯もあまり食べられていなかったようで、みんな皮膚の状態も良くありません。人間にかなり怖いことをされたのでしょうか、折り重なるように隅に固まっておびえています。
安倍は「ごめんね。連れて帰るからね。」と優しく声をかけながら、一頭一頭、ケージへ入れていきました。
ピースワンコが施設から保護した犬は、心に傷を負っているワンコがほとんどです。それでも家族に迎えてくださる里親の皆さま、ご支援してくださる皆さまのおかげで、広島県でドリームボックスが稼働していない日が3,000日を超えました。ご協力くださり本当にありがとうございます。私たちの活動、ぜひ動画からもご覧ください。
推定15歳のおじいちゃんワンコの「ファン」は、2017年3月21日にピースワンコにやってきました。人にもワンコにも優しくて、明るくて穏やかな性格の「ファン」。心臓病と膀胱炎(ぼうこうえん)を患っているため、現在、オレンジ犬舎でスタッフに介護してもらいながら暮らしています。
お散歩が大好きな「ファン」が自力で立ち上がれず、歩くこともできなかった時、スタッフは「ファン」を車椅子に乗せてゆっくりと外を歩かせました。そのおかげで筋力や体力がついてきて、今は少しずつですが、自力で歩けるようになりました。
心臓病の悪化でうまく歩けないけれど、一生懸命に自分で歩こうとする「ファン」。前日まで元気に過ごしていても急に体調を崩すことがあり、いつ具合が悪くなるかわからない状態ですが、元気に長生きできるように、スタッフは今日も「ファン」に寄り添いながらお世話をしています。力強く生きている「ファン」とスタッフの様子、ぜひ動画からご覧ください。
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認定NPO法人ピースウィンズ・ジャパンは、国際協力NGOとして多くの国や地域で難民や災害被災者などの支援に取り組み、国内でもさまざまな社会問題の解決に注力してきました。
中でも人と犬の助け合いを掲げて立ち上げた「ピースワンコ・ジャパン」事業では、2011年度に犬猫の殺処分数ワースト1を記録した広島県で、犬の「殺処分ゼロ」に向けた取り組みを続けてきました。殺処分対象の犬の保護・譲渡活動を通じ、これまでに2,200頭を超える保護犬を、里親様の元へ譲渡することができました(2020年6月末現在)。災害救助犬、セラピー犬、低血糖アラート犬などの育成にも力を入れています。
このプロジェクトでは1回3,000円以上の寄付から領収書の発行が可能です。
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以上
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