寄付受付開始日:2023/02/09
更新日:2023/02/13
2023年2月6日にトルコとシリアの国境沿いでマグニチュード7.8の地震が発生しました。大地震による甚大な被害を受けて、国連WFPは両国の被災者に対して緊急支援能力と専門性を生かし、支援を開始しました。
地震の被害はシリアでの紛争により荒廃した地域にも及んでいます。世界最大の難民受け入れ国であるトルコでは、国連WFPは政府とトルコ赤新月社と緊密に連携し、食料支援と生計支援を行っています。支援の対象には、今回の地震で最も大きな被害を受けたトルコの南東部にある避難民キャンプ6カ所に住む4万2,000人のシリア難民も含まれています。
シリアにおける地震の被災地は、すでに12年にわたる紛争の大きな影響を受けています。シリア北西部では440万人の人口の9割が人道支援に頼っており、280万人は避難し、キャンプやその他の場所で暮らすことを余儀なくされています。国連WFPがシリアで食料支援を提供している560万人のうち、140万人は北西部に住んでいます。何百万人ものシリアの人々は、トルコから人道支援物資を提供する国連による越境支援に頼っています。
国連WFPはトルコでは2012年から、シリアでは1964年から活動を続けていますが、今回の地震被害によりもとより脆弱(ぜいじゃく)な立場にいる多くの人が、さらなる困難に襲われる状況となります。一人でも多くの人の命を救うためにも、皆様のご支援をお願いいたします。
皆様からのご寄付は、国連WFPのトルコ・シリア地震緊急支援に活用されます。
食料支援をはじめ、人道支援活動の基盤となる緊急通信と物流支援へ大切に使わせていただきます。
国連WFPは紛争、自然災害やパンデミックなどさまざまな緊急事態に率先して対応する組織です。
世界中どこへでも48時間以内に最初の食料を届けることを目指して活動し、その後迅速に支援を拡大します。
また、国連のロジスティックス(物資輸送)チームのリーダーとして、紛争・災害地域に救援物資を届ける役割を担っています。緊急通信の面においても、遠隔地域における情報通信サービスを提供しています。
※活動を支える事務所の管理運営費などのため、最大25%を運営費として大切に活用させていただきます。
■最新情報・お問合せについて:
電話:0120-496-819(年始を除く年中無休)
最新情報:公式ホームページ
更新日:2023/02/13
2023年2月8日朝時点で、国連WFPは、約6万4000人に対して、すぐに食べられる食料、家庭用食料セットや温かい食事などの緊急支援を届けました。配給された食事は調理する必要がなく、氷点下の中、危険な状態にある家族に対して即時的な救済となっています。
震源地に最も近いトルコ南東部では、家庭用の食料セットを避難民キャンプへ届けるため当局と調整を行っています。キャンプではすでに、シリアから逃れトルコで一時保護下にある4,400人のシリア人が暮らしており、今回の地震により避難を余儀なくされたトルコ人が新たに加わっています。国連WFPは、震源地の東にあるオスマニエ・ジェウデティエ難民キャンプで、1万7,000人の被災者に家庭用の食料セットを届けました。
インフラの破壊などによりスーパーやサプライチェーンがうまく機能していない地域においては、国連WFPは、安定的に機能が回復するまでの間、トルコの人々に対して1~2週間分の家庭用の食料セットを配布する予定です。
国連WFPは、南東部の自治体を支援し、コロナ禍で行われていた炊き出しを再開、拡大し、被災者への温かい食事を提供します。
シリアでは、国連WFPと現地のパートナー機関は、すぐに食べられる食事や温かい食事を避難所にいる3万8,000人に届けました。
シリア北西部では、すでに人口の約9割にあたる410万人が人道支援に頼っていましたが、地震によって状況が深刻化しています。
国連WFPは、シリア北西部で12万5,000人分のすぐに食べられる食料を、現地で連携する機関に提供しています。すでに3万人分の食料がパートナー機関に提供されました。
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国連WFPは、飢餓のない世界を目指して活動する国連唯一の食料支援機関です。
災害や紛争時の緊急食料支援、母子の栄養状態の改善、学校給食の提供などを活動の柱に、120以上の国と地域で活動しています。
食べることは、生きることの基本です。飢餓の解決は平和への第一歩でもあります。すべての人が当たり前に食べられる「飢餓のない世界」を一緒につくりませんか。
写真:(C)WFP/Giulio dAdamo
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