寄付受付開始日:2023/02/08
更新日:2023/02/27
2023年2月6日午前4時17分(現地時間)、マグニチュード7.8の地震がトルコとシリアを襲いました。震源地はトルコ南東部ガジアンテプ近郊のカフラマンマラス県で、6日午後1時24分には2度目の地震(マグニチュード7.6)が発生しました。
この事態を受け、世界の医療団はすでに緊急支援チームを編成し、ニーズ調査を開始、緊急支援活動を開始しています。
被害は甚大で、トルコでは1,700人以上が死亡、5,300人以上が負傷、2,800棟以上の建物が全壊、シリアでは255人以上が死亡、811人以上が負傷、325棟以上の建物が全壊したと伝えられています※。
「現在のところ、もっとも被害が大きかったのはトルコ南部ハタイ、特に新市街地の建物が多く倒壊しているようです」世界の医療団トルコのハカン・ビルギンは報告します。
※2023年2月6日、国連人道問題調整事務所(UNOCHA)発表
世界の医療団は、数年前からシリアでの紛争の影響下にある人々への支援を行っており、その活動拠点はまさに今回の地震の被害地域にありました。私たちの同僚である世界の医療団のスタッフも犠牲となり、いまだ連絡が取れないスタッフもいます。
この緊急事態に対応するため、世界の医療団は現在、地元当局や国際機関と連携して被害状況と人々のニーズの調査を進めています。世界の医療団が拠点をもつトルコ南部アンタキアを中心に救援活動を行っています。「多くの人々が行方不明の状態のため、がれきの下の命を救うことに集中しています」とハカンは話します。
世界の医療団はトルコとシリアで被災した人々に今後数時間にわたり緊急の支援活動を行い、さらに長期的には被災した地域の医療システムの再構築を支援します。
シリア北部にある世界の医療団の9カ所の診療所には被災者が押し寄せています。「ひとりでも多くの人の命を救えるよう、できる限りのことをします」世界の医療団のジャスパー・カイパースは話します。
世界の医療団(メドゥサン・デュ・モンド)特設ページ
皆さまからのご寄付は、トルコ・シリア地震の被災地の人々のために大切に使わせていただきます。
医療、食料、シェルターなど被災者のニーズに対応するため、緊急で資金が必要です。
世界の医療団の緊急支援チームは、1人が3日間生きるために必要なものをそろえたサバイバルキットを配布しています。
10,000円のご支援でこのサバイバルキットを1つ届けることができます。
さらに長期的には被災した地域の医療システムの再構築を支援します。
トルコとシリアの被災地の人々のために、ぜひご寄付をお願いいたします。
更新日:2023/02/27
トルコでの活動
ハタイ県では、100名ほどのスタッフがシフトを組んで支援活動を行っています。
シリアでの活動
アレッポ県の3つのクリニック、イドリブ県の5つのクリニックで、320名ほどのスタッフが医療支援を行っています。
トルコでの活動
被害の大きかった南部アンタキヤでは、世界の医療団のスタッフが被災者に声かけをおこない、こころのケアの応急処置を進めています。
シリアでの活動
シリア北西部イドリブ県では、移動診療を開始しています。ケアが必要な被災者のもとに、医療チームが出向いて対応しています。
トルコ南部アンタキヤにある世界の医療団のオフィスは倒壊、すべてのスタッフが家を失いました。2023年2月6日の地震発生直後、トルコ西部イズミルとイスタンブールから心理療法士、カウンセラー、フィールドコーディネーター、通訳、運転手などからなるチームが、関係する政府機関との協力のもと、アンタキヤに派遣されました。
現地の天候は悪く、降雪もあるため、被災地までの道のりは非常に困難な状況です。
世界の医療団は個人やグループセッションによるこころのケアの応急処置をすでに始めています。被災者の多くがこころのケアを必要としています。災害によるトラウマは適切なサポートがなければ、その後の精神的な健康にさまざまな影響が及ぶことが考えられます。
シリアでの活動
この地震によりシリア北西部アフリンにある世界の医療団のヘルスセンターが被害を受けましたが、医療が必要な人々のため、スタッフが緊急の対応にあたっています。イドリブにある4カ所のヘルスセンターは応急処置に追われています。医師、看護師、助産師、薬剤師などからなる移動診療チームがすでに現地入りしており、近隣の地域や新設されるキャンプを回って対応を行う予定です。世界の医療団はより多くのスタッフの配置を目指しています。
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Médecins du Monde(メドゥサン・デュ・モンド)は、1980年に仏パリで設立された国際NGOで、世界各国に医師・看護師などのボランティアを派遣するほか、現地の医療システムの構築や復旧を支援し、皆が基礎的医療へアクセスできるよう活動しています。また、状況を改善すべく、多くの人に現状を伝える「証言(アドボカシー)」活動も行っています。
1995年の阪神淡路大震災の際にフランスから緊急医療支援チームが派遣されたことを機に日本に設立された世界の医療団(メドゥサン・デュ・モンド ジャポン)も他の世界17カ国にある拠点と共同もしくは単独で人道医療支援活動を国内外で実施しています。
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