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合計で358,085円のご支援をいただきました。多くのご支援、ありがとうございました。

ロヒンギャ難民に迫る新型コロナウイルス感染の危機を防ぐ
(世界の医療団)

寄付受付開始日:2020/04/20

  • 領収書なし
[ ロヒンギャ難民に迫る新型コロナウイルス感染の危機を防ぐ (世界の医療団)]の画像
バングラデシュのロヒンギャ難民キャンプで啓発活動を行う世界の医療団スタッフ

世界の医療団(メドゥサン・デュ・モンド)

プロジェクト概要

更新日:2020/12/25

ロヒンギャ難民とはどんな人たちなんだろう?

100万人もの難民が密集して居住しているバングラデシュのロヒンギャ難民キャンプで、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐ

家屋が密集しているロヒンギャ難民キャンプ

“ロヒンギャ族として生まれただけ”で、迫害を受け、家を追われ、難民となった人々。バングラデシュのロヒンギャ難民キャンプには、ミャンマーから着の身着のままで逃れてきた100万人ものロヒンギャ難民が、衛生状態のよくない環境で、密集して暮らしています。

難民キャンプ内には通信制限が課されており、彼らは新型コロナウイルスの恐ろしさも、感染予防法も知りません。世界中で猛威を振るっている新型コロナウイルスが、もし難民キャンプ内で広がったら、驚くべきスピードで感染が拡大し多くの犠牲者が出るのは明らかです。感染予防の啓発活動は一刻を争います。
新型コロナウイルスに対して脆弱性(ぜいじゃくせい)が高いロヒンギャの人々を支援することは、巡り巡って私たち自身を守ることにもつながります。安心して健康に生きることは世界中の誰もが持つ権利なのです。

熱心に研修を受けるロヒンギャの女性たち

世界の医療団は、2017年12月からバングラデシュのロヒンギャ難民キャンプで活動してきました。「誰もが治療を受けられる未来を」目指し、子ども、妊産婦、高齢者を対象にした個別訪問(アウトリーチ)とコミュニティーヘルスワークから活動を開始。
次の段階では、生きる希望を失いがちだったロヒンギャの青少年たちに研修を受けてもらい、彼らを地域の健康指導員(ヘルス・プロモーター)として育成し、医療から取り残される人が一人でも減るように活動してきました。

すでに新型コロナウイルスの予防啓発活動に加わっている、ある健康指導員は言います。「自分自身も不安を抱えているが、今、この時期に健康指導員であることを誇りに思う」と。

健康指導員(ヘルス・プロモーター)の研修を終えた青年

世界の医療団は、現地のNGOと協働して、既に難民キャンプ内で予防啓発活動を開始しています。新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、あなたの代わりに健康指導員たちに予防啓発活動をさせてください。彼らが手洗いの大切さを難民に伝えることで、命が守られていきます。お一人おひとりの小さな共感は、やがて大きな支援になります。どうぞ温かなご支援をお願いいたします。

健康指導員(ヘルス・プロモーター)の青年たち

募金受付期間延長のお知らせ
バングラデシュ全土では、いまだ新型コロナウイルスの感染拡大が進行しており、1日あたり数千人の新規感染者が発生しています。

引続きウイルスに脆弱(ぜいじゃく)な高齢者や障害者を見守り、検査・診療につなげるコミュニティーの仕組み作りを行うため、募金受付期間を延長いたします。(9月17日更新)

寄付金の使いみち

ご寄付は、バングラデシュのロヒンギャ難民への新型コロナウイルス予防啓発活動の活動資金として使われます。
対象者数:約1万人(約2千世帯×5人)

●難民の人々に配布する衛生用品(石鹸(せっけん)、マスク等)費用
●健康指導員(ヘルス・プロモーター)の研修費用
●予防啓発活動に使用するフリップチャートなどのツール作成代
●啓発・見守り個別訪問費用
●現地活動拠点事務所維持費
●専門家経費、通信費など

●ロヒンギャ難民支援活動実績
ロヒンギャ緊急医療支援:命を守れる場所を求めて
ロヒンギャの人々を取り巻く願い〜3年目を迎えるキャンプから〜

#新型コロナウイルス緊急支援
#新型コロナウイルス支援_海外

活動情報

更新日:2020/12/25

皆様、温かいご支援をいただき、ありがとうございました。

おかげさまで、私たちは多くの人々に啓発できました。

■新型コロナウイルスに感染しやすい、感染すると重篤化しやすい高齢者・障害を抱えた人々への家庭訪問(啓発、マスクやパンフレットの配布):300人近く
■メガホンを通じたメッセージ伝達:のべ1万人以上
■礼拝所(モスク)でのメッセージ伝達:のべ約4,600人

そして、90人の住民ボランティアが高齢者・障害を抱えた人々の健康状態を見守っています。

幸い、86万人の人々が住む難民キャンプでの新型コロナウイルスの累計感染者数は360人程度に留まっています(死者は10人)。ただ、やはりこのウイルスにはまだ未知の部分が多いですし、キャンプの人口密度(1平方キロメートルあたり約4万人(日本の100倍以上))、ワクチンが容易に届かないであろうことなどを考えると、予防・対処のための正しい知識を伝え続けていくことは大切であると思います。

私たちの活動は、ロヒンギャの人々が同じロヒンギャの人々を啓発し支援していくものです。市民権や教育の権利などを奪われ、暴力から逃れて来た彼らへの支援を続けていくことが不可欠なのですが、活動を通じて彼らが学び、自身の力に気づいて前に進んでいくこと、他の人々を勇気づけていくことを今後も支えていきたいと思います。

あらためまして、ご支援誠にありがとうございました。今年は困難に見舞われた年でしたが、来年は皆様にとっても希望と笑顔があふれるものとなることを願います。

一緒にコロナを乗り越えよう!(c)MdM Japan

高齢者や障害を抱えた人々を見守る

10月上旬にギャング同士の抗争が起こり、キャンプの治安が悪化しました。悲しいことにこの抗争に巻き込まれて8人が犠牲となり、数千人がキャンプ内の別の地区に住む親族などの元に避難しました。世界の医療団と共に働くボランティアの中にも、一時的に家族と避難する者がいました。
 
活動を2週間停止しましたが、現在は状況が落ち着き、活動を再開しています。従来通りの家庭訪問やメガホンを用いた啓発などに加え、コミュニティーリーダーから推薦された住民ボランティアが、新型コロナウイルスに感染しやすい、感染すると重篤化しやすい高齢者や障害を抱えた人々の体調を確認し、いざというときに検査や診療につなげるという活動も行っています。コミュニティーのさまざまな人々によりこうした人々がケアされることを図っています。

中央に座る高齢者の健康状態を確認する男性住民ボランティア(赤のマスク着用)(c)MdM Japan
水場で健康状態を確認する女性住民ボランティア(黒のヒジャブ着用)(c)MdM Japan
商店で健康状態を確認する男性住民ボランティア(水色のマスク着用)(c)MdM Japan

メガホンで感染予防のメッセージを伝えていく

人と人の距離を保ちながら、感染予防のメッセージを伝えるために、皆様のご寄付により購入したメガホンを用いて健康指導員がコミュニティーを回って啓発活動を行っています。メッセージはモスク(イスラム教の礼拝堂)の宗教指導者のもので、これを録音して流しています。人々から絶大な信頼を寄せられている宗教指導者からのメッセージは、敬虔(けいけん)なイスラム教徒が多い難民キャンプ内で浸透することが期待できます。録音機もご寄付から購入させていただきました。モスクでのお祈りの際にも啓発を継続しています。

また、新型コロナウイルスにかかる危険性が高く、感染予防・感染後対応に注意やケアを要する高齢者や障害者をコミュニティーで見守り、万一の際に検査や診療につなげるための仕組みを作るために、ボランティアを推薦してほしいということで、コミュニティーリーダーの人々と協議を始めました。

メガホンで感染予防のメッセージを伝えます。(c)Médecins du Monde Japon

ロヒンギャ難民が新型コロナウイルスに感染

5月18日、ロヒンギャ難民キャンプ内で、新型コロナウイルスの感染者が6名確認されました。
難民キャンプは「人々が密集して居住し、衛生環境がよくないため、感染のリスクが最も大きい場所」と言われており、感染拡大が懸念されます。この新型ウイルスの驚異的な感染スピードに関しては、改めて触れる必要もないでしょう。
キャンプ内は医療設備が整っていないため、何千人もの人の命が奪われる可能性が現実的になってきました。

世界の医療団は、難民キャンプ内で4月下旬から感染予防啓発活動を開始していましたが、感染リスクを徹底的に抑えることに貢献できる活動方法について改めて策を練っています。
感染の脅威がすぐそこに迫っています。ロヒンギャ難民の命を守る活動への皆様のご支援を改めてお願いいたします。

簡素な住宅が密集している難民キャンプ内の様子 (c)Kazuo Koishi

家庭訪問を始めました

研修を受けた健康指導員が家庭訪問を開始しました。コロナウイルス予防のための手洗いの必要性などを、フリップチャートを使いながら、紙芝居でわかりやすく人々に伝えています。10日間で700軒以上を回り、特に感染によって深刻な状況に陥りやすい高齢者のお宅も把握しました。

今後、フォローアップの訪問を行います。インターネット接続がなく、情報が入らない難民キャンプでは、こうした地道な家庭訪問が重要です。万一の感染を予防するために、健康指導員はマスクを着け、訪問先の人と距離を取って話しています。皆様からお寄せいただいた募金に、活動を支えられています!

紙芝居を使って、感染予防法を伝える健康指導(c)MdM Japan

バングラデシュのロヒンギャ難民キャンプで行う新型コロナウイルス予防啓発活動と、地域見守り・支援体制の構築と定着化

男女合わせ計48名のヘルス・プロモーターに、新型コロナウイルスに関する啓発活動用のフリップチャートおよび感染対策のための布マスクを配布。この48名のヘルス・プロモーターは、2020年4月20日より、60歳以上の高齢者、障害者に対する個別訪問を通じた新型コロナウイルス予防啓発活動を実施していきます。

また、避難民コミュニティー住民の理解と協力の下、高齢者や障害者などの新型コロナウイルスの感染に脆弱(ぜいじゃく)な層に対する地域見守り・支援体制の構築と定着化を図っていきます。

ロヒンギャ難民が一人ひとりの想いを語るインタビュー動画

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寄付総額
358,085
目標金額
9,000,000
達成率3%
寄付人数
640

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プロジェクトオーナー

世界の医療団(メドゥサン・デュ・モンド)

Médecins du Monde(メドゥサン・デュ・モンド)は、1980年に仏パリで設立された国際NGOで、世界各国に医師・看護師等のボランティアを派遣するほか、現地の医療システムの構築や復旧を支援し、皆が基礎的医療へアクセスできるよう活動しています。また、状況を改善すべく、多くの人に現状を伝える「証言(アドボカシー)」活動も行っています。1995年の阪神淡路大震災の際にフランスから緊急医療支援チームが派遣されたことを機に日本に設立された世界の医療団(メドゥサン・デュ・モンド ジャポン)も他の世界16カ国にある拠点と共同もしくは単独で人道医療支援活動を国内外で実施しています。

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領収書発行について

このプロジェクトでは領収書の発行をおこなっておりません。

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