• 難民キャンプで医療支援の準備をする世界の医療団スタッフたち

迫害と暴力を逃れてバングラデシュにたどり着いたロヒンギャン難民たちに、身体と心のケアを

ミャンマーにおけるロヒンギャの人々は国籍を剥奪され、住む場所を奪われ、歴史的にも迫害を受け続けてきました。昨年2017年8月にミャンマー東部沿岸のラカイン州で起きた衝突を機に暴力が激化し、70万人近い人々が命からがらバングラデシュに逃れてきました。

世界の医療団(メドゥサン・デュ・モンド/MdM)は、この緊急事態を受け、多くの難民が暮らすバングラデシュ/コックス・バザール県の難民キャンプにおいて、2017年9月より難民たちのための医療支援プログラムを実施してきました。

キャンプには満足な食料や水もなく、ロヒンギャ難民は過酷な生活を強いられています。不衛生な生活環境は栄養不良や感染症などを引き起こし、また避難の過程で目にした残虐な暴力行為の記憶は精神的に大きな影響を及ぼしています。
このような環境下では医療ニーズは非常に高いのですが圧倒的に不足しており、必要な人々に医療が行き届いていません。中でも、女性や子どもなど立場の弱い人々は特に困難な状況に置かれています。

難民キャンプで暮らす半数以上が彼女たちのような未成年者や子どもたち。

必要なひとに必要な医療を届けるために

そこで、世界の医療団 日本(MdM日本)は、昨年12月より、現地パートナー団体とともに医療施設の受診を促すアウトリーチ活動と健康に対する啓発活動を開始しました。

最も保健医療サービスから遠い子ども(6カ月~5歳未満、全避難民の内30%)と妊産婦や女性(15~49歳、全避難民の内51%)、またそれまで十分に支援の手が差し伸べられていなかった高齢者(60歳以上、全避難民の内6%)を対象に、個別訪問(アウトリーチ)活動を行っています。さまざまな理由から保健医療にアクセスできない彼らのもとへスタッフが訪問し、保健医療サービスを受ける必要性を伝え、医療施設に通うにあたっての心理的・物理的障壁の最小化を図り、クリニックを訪れるように促してきました。

ワークショップを通じた情報提供も、限られた手段での重要な支援アプローチのひとつ

これにより、乳幼児の健康に関するワークショップでは、参加家族が自身の経験を他の家族に共有することで、乳幼児の健康のみならず家族全体の健康意識や行動の変化への動機づけをさらに高める機会を提供することができました。

妊産婦の参加者たちは、その多くが産前・産後の受診経験がない状態でしたが、私たちの継続的な働きかけにより、産前・産後検診や、医療施設での分娩や専門スキルをもつ分娩介助者のもとで出産をすることの重要性の理解を深めました。

高齢者の方々には、ロヒンギャの文化や宗教的背景を配慮したイスラム礼拝の形式を取り入れた健康エクササイズを奨励することで、彼らの健康増進を促すだけでなく、こうしたグループ単位での活動は参加者間や参加者と私たちスタッフとの信頼関係をさらに高める機会にもなりました。

さらに、健康に関するグループワークショップを開催することで具体的な衛生管理の方法や栄養と健康に対する啓発活動にも取り組んできました。彼ら自身の栄養や健康への関心や知識が向上することで、自らの健康管理への取り組みにも変化があらわれはじめています。

これからも活動を続けるために

ロヒンギャ難民たちの困難は続いています。彼らの困難に寄り添い、命を守る医療支援活動を継続するため、どうか皆様からのご支援をお願いします。

多くの人々が依然として脆弱(ぜいじゃく)な環境下に置かれながらも、必死に明日へと生活をしている。

寄付金の使いみち

この度は世界の医療団をご支援いただきましてありがとうございます。頂戴いたしましたご寄付は、バングラデシュにおけるロヒンギャ難民への医療支援活動に使わせていただきます。
最新の活動状況は 世界の医療団ホームページフェイスブックでもご紹介しています。ぜひご覧ください。

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