• ロヒンギャ難民キャンプでは、たくさんの子ども、未来ある青少年たちが暮らしています。

迫害と暴力から逃れバングラデシュにたどり着いたロヒンギャの人々。
国際社会の関心と支援が薄れる中で、医療や衛生教育の普及が緊急の課題です。

「2017年8月のある朝8時、村に70人ほどの兵士が来ていきなり家々に火を放ちました。多くの人が刺殺されました。村のそばに流れている川に死体が放り込まれていきました。川は死体の海でした。」(18歳女性の証言)

2017年8月25日以降、74万人以上の人々がバングラデシュに避難してきました(国際連合人道問題調整事務所-UN OCHA発表、2019年4月23日現在)。
新しく流入してきた難民たちは、1970年代後半からの度重なる迫害から逃れてきた数10万人のロヒンギャ難民たちが暮らすキャンプの周辺に、雨風をしのぐ簡易テントを張って生活しており、合計で90万人以上のロヒンギャ難民の人々が支援を待っている状態です。
難民たちのほとんどは女性、子ども、そして高齢者で、非情に過酷な経験をし逃れてきたために深い心の傷を負っています。迫害や暴力からは逃れられたものの、今なお厳しい環境の中での暮らしが続いています。

このような仮住まいのテントでの生活が長期化しています。(c) Lea Gibert

世界の医療団日本(メドゥサン・デュ・モンド・ジャパン/MdMJ)は、2017年12月からバングラデシュでロヒンギャ難民の中でも特に医療アクセスが限られた人々に対して、緊急医療支援のプログラムを開始しました。
2018年9月からは、長期化するキャンプ生活、次第に薄れていく国際社会からの関心、手薄になる支援などの新たな状況を受け、支援対象を女性や子どもからコミュニティーの住民全体に広げ、保健衛生教育をはじめとした自立支援をはじめました。

難民キャンプではまずキャンプ内の住民を個別に訪問し、医療や治療を必要とする人たちを探し出します。
コミュニティーの人々自身が医療や保健の問題を自分たちの力で解決できるような自立のための支援を行います。(c) Kazuo Koishi

今、難民キャンプでは「基本的な衛生管理方法」や「家族計画」がよく問題になっています。
長期化するキャンプ生活の中で、ジェンダーに基づく暴力被害、心理的ケアが必要な方への対応、悲惨な状況を経験してきた人たちへのきめ細やかなケアが求められており、「月経衛生管理」など日常的課題も目に付くようになりました。
ロヒンギャの人々が長年置かれてきた環境や慣習に加え、過去に追った傷、将来への不安、キャンプ内のストレスの多い生活環境、生産的な活動の欠如など、すべてによってもたらされるぜい弱性が要因となり、さまざまな問題が起きています。

コミュニティーの人々自身が中心となって動く、自立支援を通して様々な傷を癒します。(c) Kazuo Koishi

ロヒンギャの人々に寄り添った支援活動を行っています

世界の医療団は、こうした一つ一つの問題を解決するために、単なる医療の提供ではない自立支援を展開しています。
各コミュニティーにヘルスプロモーターとなる人材を育成し、それぞれのニーズに基づいた保健衛生教育を実施、コミュニティー内で特に発信力や影響力のある14歳から17歳の青少年への教育活動を行うことで、傷ついたコミュニティーを回復し自分たちの力で健康や災害に対峙(たいじ)する力を育んで行きます。

一度負った心の傷を癒やすには、長い年月が必要です。
問題が長期化する中で、世界から取り残され、医療から疎外されることがない様に。世界の医療団は、最後までロヒンギャの人々を支援し、寄り添います。

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