寄付受付開始日:2023/10/18
更新日:2025/06/11
【パレスチナ・イスラエルで多くの子どもたち、人々が苦しめられています】
2023年10月7日土曜日の早朝、パレスチナ自治区ガザを拠点とする武装組織とイスラエルとの間で戦闘がはじまりました。
パレスチナの保健省によると、パレスチナにおいて、629人の子どもを含む少なくとも2,215人の人々が亡くなり、8,741人以上が負傷しています。
イスラエルにおいては、外国人を含む少なくとも1,300人が殺害され、3,436人が負傷しています。また、女性や子どもを含む100人以上の市民が捕らえられ、ガザに強制連行されている状況です。
前例のないほどの、この大きな戦闘は、数えきれないほどの両国の国民を苦しめています。
【パレスチナ・ガザ地区の人道危機】
特に、パレスチナ・ガザ地区の状況は極めて深刻です。2023年10月11日から完全に停電してしまい、生きるために必要な水、食糧、衛生設備へアクセスできず、人々の命を危機へ追い込んでいます。また、電気通信設備なども破壊され、人々の連絡手段が途絶えてしまっています。
イスラエルやエジプトとの国境はすべて閉鎖されたままで、必要な食料、医薬品、発電所の稼働に必要な燃料の輸出入に影響が出ています。
【チャイルド・ファンドの緊急支援】
チャイルド・ファンドは、メンバー団体であるイタリアのWeWorldが中心となり、ガザ地区において1997年以来、30年近く支援活動を続けてきました。家庭におけるインフラの改善を通じて、水や衛生、保健に関連した支援を行うとともに、保健・教育施設でのニーズにも焦点を当てて活動してきました。
現在は、安全上の理由から活動を中断せざるを得ない状況にありますが、エジプト国境からのルートなど、安全な支援ルートを調査しています。ルートが確保でき次第、国連のクラスターシステム(※)と連携しながら、早急にニーズを調査し、緊急支援を行っていきます。これまでの長年の活動における経験や知識を活かし、ガザ地区において、物資の支給、水や衛生用品の確保など、必要な支援を行っていく予定です。
パレスチナの子どもたち、そしてその家族が紛争下でも生きていけるよう、支援を進めてまいります。子どもたちの命を守るため、皆さま、どうぞご協力ください。
(※)国連機関やNGOが連携し、それぞれの専門性を生かしたグループをつくって人道危機への支援を行っていく仕組み。
<寄付受付期間延長のお知らせ>
2025年1月に停戦が発効しましたが、3月には激しい攻撃が再開され、ガザ地区の人道危機は以前にも増して厳しい状況になっています。
子どもたちと家族の命、生活を、これからも守っていくため、寄付受付期間を延長いたします。(2025年6月11日更新)
皆さまからいただいたご寄付は、パレスチナ・ガザ地区でチャイルド・ファンド・アライアンスのメンバー団体が実施する子どもたちやその家族への緊急人道支援活動に活用させていただきます。
(想定される支援例)
・水の配給
・衛生用品の配布
・その他必要物資の配布
支援活動の内容は現地の状況・ニーズに合わせて変更・追加になる場合があります。現地で支援活動を行うスタッフが日々状況やニーズを適切に把握し、臨機応変に活動内容を設定していきます。
※ご寄付の一部(20%を上限)は、現地に支援を届けるための管理運営費に使わせていただきます。
更新日:2025/06/11
2023年10月に始まったガザ地区での武力衝突は、1年8カ月以上がたった今も終わりが見えません。ガザ地区に住むおよそ210万人のすべての人が、深刻な食糧不足に苦しんでおり、50万人以上が飢餓に直面しています。特に、生後6~23カ月の子どもたちの9割以上が、必要な栄養をとれていません。
2025年3月には、空爆などの攻撃が一気に激しくなり、停戦は事実上崩壊してしまいました。病院などの建物が破壊されるばかりでなく、避難する人々が暮らすテントも攻撃を受け、多くの命が奪われています。支援物資もほとんど届かなくなり、人道支援の活動も大きく制限されています。
避難生活が 長引くなか、ある保護者はこう話してくれました。
「毎日、子どもを失うのではないかという不安でいっぱいです。学校に通わせるどころか、安全を与えることすらできません。抱きしめようと思っても、私の心臓の鼓動が伝わってしまうので、抱きしめることもできません。」
このような 状況の中でも、チャイルド・ファンドは子どもたちと家族の命を守る活動を続けています。約60人の地域のボランティアと協力し、これまでにさまざまな支援を届けてきました。
<これまでに届けた支援>
・90以上の避難所を支援
・飲み水の配布1,100万リットル以上(約2万人に毎日6リットルの水を確保)
・衛生に関する講習会70回以上(2,000人以上の大人に)
・子ども向け衛生ワークショップ48回(800人以上の子どもに)
・病院の清掃2カ所
・家族用の衛生キットの配布2,000セット以上
今後は 、仮設の学習スペースを増やし、学校に通えない子どもたちが安心して学べる場所、そして心のケアができる環境をつくる予定です。
子どもたちの命と未来を守るために。どうか、引き続きあたたかいご支援をお願いいたします。
2025年1月19日、イスラエルとイスラム組織ハマスの間での停戦が発効しました。1年3カ月におよぶ厳しい人道危機にようやく明るい兆しが見えてきました。
しかし、これまでの過酷な戦闘によって、多くの住宅、病院、インフラが破壊され、190万人が避難を余儀なくされました。多くの避難民は、水、食料、避難所などの人道支援を必要としています。
停戦後も、チャイルド・ファンドは子どもたちを中心に、弱い立場に置かれた人々を最優先に支援をしていきます。
チャイルド・ファンドは、イタリアのメンバー団体であるWeWorldが中心となり、2023年10月に戦闘が始まって以来、974,396人に支援を届けました。
現在は、以下のような支援を届けています。
・95カ所で給水車による安全な水19,215立方メートルを届けました。
・7カ所の避難所で水と衛生設備に修理を実施し、5万人以上へ支援を届けました。
・衛生環境を保つため、7カ所の避難所で清掃、ゴミの回収・廃棄の支援活動を行いました。
・家庭用衛生キット3,861セット、生理用品11,450個を配布しました。
今後は、大規模な援助物資の配布ができるように倉庫を設立し、ガザ北部での活動を大幅に拡大する計画です。
優先的な支援内容は以下の通りです。
・医療施設や学校に安全な水や衛生用品を届け、衛生環境を整えます
・食料パックを届けます
・住む場所を失った人たちのために、避難所を建設、再建します
・学用品と学習キットを子どもたちに届けます
・子どもに優しいスペースを設置し、心のケアをします
【現地スタッフからのメッセージ】
ガザ地区にいる現地スタッフからのメッセージをお届けします。停戦後における支援の展望を語っています。どうぞ、現地で働くスタッフの思いを聞いてください。
停戦が発効したものの、インフラが壊滅的となったガザ地区において、人々が日常を取り戻すまでには、相当な時間がかかります。
私たちチャイルド・ファンドは、現地の状況とニーズを確実に把握し、引き続き緊急・復興支援を行っていく予定です。
ガザ地区の子どもたちの命と尊厳を守るため、これからも皆さまの支援が必要です。どうかお力をおかしください。
2023年10月の戦闘開始から1年が過ぎた今も、ガザ地区における深刻な人道危機は、収束の兆しを見せていません。
4人の子どものお母さんであり、スタッフとして現地の支援活動にも携わっているナジャットさん。この1年、私生活を犠牲にしながら人道支援に携わってきた彼女は、自分の生活と支援活動とのバランスに苦しんできたといいます。
「以前は、安全なオフィスで働くことができ、仕事が好きでした。でも今は、現場に身を置くようになり、まったく違った経験をしています」と話します。
ナジャットさんは毎日、自分の子どもたちを残して支援活動へと向かいます。自分も子どもたちも、その日どんな危険にさらされるか分かりません。「子どもたちに行き先を伝えて安心させようとするのですが、とても難しいです。避難を強いられ、親戚たちとも離れて暮らしながら仕事をするというのは複雑です」と話します。
サミさん、タフリールさん夫妻も、何度も避難を強いられました。彼らには5人の子どもがいて、そのうち2人には障がいもあります。暮らしていた家を追われ、2度の避難を経て、現在3回目の避難先であるキャンプで、他の680世帯の避難民とともに暮らしています。
「朝4時に起きて長い列に並び、飲み水をくむのに3時間以上待つんです」とサミさんは話します。
衛生環境も深刻です。「トイレは複数の世帯に1つしかなく、ひどく汚れています。いつも70人ほどの男女が入り混じって長蛇の列をつくっているので、使うのが恥ずかしくなります」。
人々が過密な環境で暮らすキャンプでは、もはや衛生的であること自体がぜいたくなこととなってしまっています。週に1度しかシャワーを浴びることができないため、病気に感染するリスクも常につきまといます。
私たちは、チャイルド・ファンドのイタリアのメンバー団体WeWorldを中心に、支援を届け続けています。これまでに、水を入れるポリタンク、石けん、おむつ、生理用品、衛生キットなどの衛生用品を4万6,000世帯(合計約32万人)に配布してきました。
先行きが見えない状況の中、これからも人々の命と尊厳を守る支援を届けていきます。引き続き、どうかご支援をよろしくお願いいたします。
2023年10月7日の戦闘開始から10カ月が経過しました。パレスチナ・ガザ地区において現在までに、40,000人以上の人々が命を落としていることが報告されており、その7割近くが女性や子どもであることが明らかにされています。
私たちチャイルド・ファンドは、引き続き、イタリアのメンバー団体が中心となり、以下のような活動を行っています。
・1週間で77カ所においてトラックによる水の供給を行いました。また、水を入れるためのポリタンク12,450個を支給しました。
・衛生管理を行うコミュニティーの設立と啓発活動を行いました。
・7,000以上の家族に食料供給できるよう準備を進めています。
こうしたチャイルド・ファンドの支援について、5人の娘をもつあるお母さんが、話をしてくれました。
彼女は、思春期を迎えた娘の衛生用品を確保する難しさに直面していました。そんな中、チャイルド・ファンドが主催した衛生啓発セッションや地域の衛生委員会の会議に参加。「身の回りにあるもので代用しながら衛生を保つ方法を学ぶことができ、とても役に立ちました。避難生活下でプライバシーが十分に守られず、物資も少ない中、娘にとって月経はとても不安を感じるものだと思います。ですが、さまざまなアドバイスをもらい、生理用ナプキンも配布してもらうことができました。」と前向きなコメントをしてくれました。
こうした活動に積極的に参加した彼女は、活動から得た学びを、今度は別の避難所にいる妹や女性たちへ広めようと啓発活動を始めるまでに至りました。
終わりの見えない戦闘下、多くの子ども、女性、民間人が被害を受けています。皆さまどうか、引き続きご協力のほどお願い申し上げます。
2023年10月7日の戦闘開始から9カ月が経過しました。パレスチナ保健省によると、ガザ地区において、現在までに、およそ37,000人以上の人々が命を落とし、87,000人以上が負傷したといいます。
2024年5月には、ラファにおいて大規模な地上攻撃が開始され、支援物資の搬入が大幅に妨げられてしまいました。人々の生活に甚大な影響を及ぼし、一部のガザ市民は最低基準摂取量のわずか3%の水で生き延びているともされています。
チャイルド・ファンドは、引き続き、子どもたちや家族への支援活動を続けています。現在は以下のような支援を届けています。
・安全な水の支援を続けています。これまでに6,500万リットル以上の水を届けてきました。
・簡易トイレを2,000台以上設置し、追加で約1,000台の設置を進めています。
・生理用品、赤ちゃん用のおむつ、洗濯用品、障がいがある人やお年寄り向けのおむつなど、衛生用品を63万個支給してきました。
・衛生環境を保ち、感染症を予防するため、避難所となっている12の学校と3つの大型病院で、清掃、ゴミの回収・廃棄の支援活動を続けています。
現地では、活動を行うこと自体が困難になりつつありますが、チャイルド・ファンドは引き続き水と衛生の支援を中心に活動を続けていく予定です。皆さまどうか、ガザ地区の子どもたちを守るため、引き続きのご協力をよろしくお願いいたします。
2023年10月7日の戦闘開始から、まもなく半年がたとうとしているパレスチナ・ガザ地区の人道危機。イスラム教における神聖な月ラマダン(断食月)の期間中も攻撃が止むことはなく、人々は今も命の危機にさらされています。
チャイルド・ファンドは、引き続き、ガザ地区の子どもたちと家族を守るため、水と衛生分野を中心とした支援を続けています。安全な水の配布などともに、避難する人々が暮らす学校や病院の清掃活動も行っています。
これまでに活動を行ったのは、合計で62,000人以上の人々が暮らす、4つの学校と3つの病院です。十分な衛生環境が保たれていない避難所において、感染症が広がることが危惧されており、WHOも下痢や上気道炎、皮膚病などが増えていると指摘しています。極めて過密な状態で人々が暮らしているため、大規模な集団感染が起こる可能性もあります。
チャイルド・ファンドは、こうした清掃活動を行うことで、感染症のまん延を防ぐとともに、避難所を少しでも過ごしやすい場所にし、人々の尊厳を守っています。
Yahoo!ネット募金での寄付受付を開始してから5カ月以上が経過し、これまでに本当に多くの皆さまにご協力をいただきました。あらためて感謝申し上げます。
今回、寄付受付期間を延長させていただきました。皆さまどうか、ガザ地区の子どもたちを守るため、引き続きのご協力をよろしくお願いいたします。
2023年10月7日の戦闘開始から、4カ月以上が経過しました。これまでの戦闘で、ガザ地区では少なくとも26,900人の人々が命を落とし、65,949人が負傷しました。その半数近くが子どもとされています。
水・衛生設備の損壊も深刻で、人々の生活は依然、困難を極めています。避難場所での衛生環境の悪化により、下痢や感染症も急増しています。
チャイルド・ファンドは、この極めて厳しい状況の中、現在も緊急支援を続けています。
支援の中心の一つは、安全な水の支給です。下の写真は、トラックから巨大な貯水袋へ水を移している様子。このように、水の支給においては、トラックで水を輸送し、それをポリタンクや貯水袋など、さまざまなものへと移して支援を行っています。これまでに、避難所や学校など86カ所に対して、生活用水や飲料水290万リットルを提供してきました。さらに、ペットボトルに入った水も約6万人に届けました。
もう一つの支援の中心は、衛生支援です。下の写真は、簡易トイレの設置の様子。3つのトイレがセットになったものをこれまでに43台設置し、約4,300人が使用できるようにしました。緊急下であっても、人々のプライバシーや尊厳が守られるよう、性別によって使用するトイレを分け、鍵も設置しています。
現在も戦闘が続く中、燃料や輸送手段は限られ、支援活動自体も依然困難を極めています。これまでに届けることができた支援も、残念ながら、必要な支援に対しては「大海の一滴」と言わざるを得ない状況です。
チャイルド・ファンドは、こうした状況下にあっても、一人でも多くの子どもたち、家族を守るため、引き続き活動を行っていきます。皆さま、引き続きのご支援をどうぞよろしくお願いいたします。
※当募金ページに記載の内容については、プロジェクトオーナーが責任を負っており、LINEヤフー株式会社が責任を負うものではありません。詳しくは免責事項をご覧ください。
※本ページの「プロジェクト概要」「活動情報」「寄付金の使いみち」に掲載のリンクは、外部サイトに移動します。
※寄付をするには Yahoo! JAPAN IDの取得(無料)が必要です。
チャイルド・ファンド・ジャパンは、1975年より、アジアを中心に貧困の中で暮らす子どもの健やかな成長、家族と地域の自立を目指した活動をしています。活動をとおして人と人とが出会い、お互いに理解を深め、つながることを大切にしています。
現在は、フィリピン、ネパール、スリランカにおいて、スポンサーシップ・プログラム(子どもたちと地域を支援しながら、支援者が現地の子どもと手紙などで交流できるプログラム)を中心に活動している。
また、子ども支援に取り組む国際的なネットワーク組織「チャイルド・ファンド・アライアンス」に加盟し、連携して世界中の子どもたちを支援している。
このプロジェクトでは領収書の発行をおこなっておりません。
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ご了承の上、コメントを記載いただきますようお願いいたします。(2020年9月23日追記)
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