寄付受付開始日:2025/02/07
更新日:2025/02/07
2023年10月7日、パレスチナのガザ地区からイスラエルに向けて大量のロケット弾が発射されました。イスラエル軍は、これに応戦してガザ地区を空爆し、以来双方に多数の死傷者が出ています。戦闘は1年以上続き、ガザ地区では依然として厳しい人道危機に陥っています。
▼現在のガザ地区の状況
2025年1月15日、ガザ地区で15カ月にわたって続いていた戦闘の停止が合意されました。未だ予断を許さない状況ですが、この停戦が双方および国際平和のための前向きな一歩になることを願ってやみません。
しかし1年以上にもおよんだ激しい攻防により、人道危機はなおも深刻な状態にあります。ガザ地区では、現在も命を守るために必要な食べ物や飲み物、住む場所、医療サービスが足りていません。このため、住民の生活はとても厳しい状況です。今こそ援助の拡大が強く求められています。
▼これまでにNICCOが行ったガザ支援
私たちNICCOは、2024年9月に、ガザ地区のデール・アル・バラハにて、12,540食分の食糧パッケージを、330世帯に配布しました。このパッケージは、1家族当たり4日間は困らない程の食糧(約16,000円相当)が入ったものです。
事業の実施にあたっては、現地の提携団体であるワールド・セントラル・キッチン:World Central Kitchen(以下WCK)と協働して行いました。食糧は隣国エジプトで調達し、ガザ域内に運び込みます。そして難民キャンプや、病院、そして学校を避難場所として過ごしている330世帯(1,650人)に食糧を届けました。
▼このプロジェクトで実現したいこと
ガザ地区の紛争下にある人々へ、温かい食事を提供します。また今回のプロジェクトは、当会から提携団体であるWCKに資金提供を行い、WCKが現地での活動実施をします。
プロジェクトの内容は以下の通りです。
(1)食材の調達
周辺国にて必要な食材の調達を行います。災害や紛争などの緊急時に、人々が最低限必要な生活を送るための基本指標として推奨している1人1日2,100kcal(1食の摂取カロリー700kcal)を目安に、WCKの調理師が栄養バランスを考慮し、食事の内容を決定します。(1食あたり1.64米ドル相当)
(2)食材の運搬
ガザ域内の配布拠点へ調達した食材を運搬します。
(3)調理・配布
WCKが運営するガザ地区内のキッチンにて温かい食事を調理し、難民キャンプや、病院、そして学校を避難場所として過ごしている人へ配布します。
皆さまからいただいたご寄付は、ガザ地区の紛争下にある人々へ食糧を配布するための活動費として活用させていただきます。
更新日:2025/05/08
この度は私たち日本国際民間協力会(NICCO)による【ガザ緊急支援】「紛争下に置かれる人々へ温かい食事を。」のプロジェクトにご支援いただき誠にありがとうございました。2025年4月14日をもちまして、クラウドファンディングは終了いたしました。
~結果と支援活動について~
皆様のご支援のおかげさまをもちまして、174,664円を集めることができました。頂いた資金は、ガザ地区デール・アル・バラハとハン・ユニスにおける温かい食事配布の活動資金として利用させていただきました。たくさんのご支援、本当にありがとうございました。
ガザ地区デール・アル・バラハとハン・ユニスに滞在する紛争被災者に、662人分の温かい食事を提供しました。ガザでは、長引く紛争によりさまざまな物資が不足しているほか、人々は十分な食料を得られずにいます。
ガザでは治安状況が安定しないため、食料の支援を届ける際にも時間がかかってしまうことが多く、どうしても缶詰やインスタントなど、長い期間保存できる食料を配ることが多くなっています。しかし当支援では、「温かい食事を食べたい」というガザの人々の声がたくさんあったことから、食材を購入し調理して、温かい食事を配る、というかたちで行いました。
ガザの人々からは、「受けとった食事を食べると、家で家族と食べていた食事を思い出す」「この豆のスープは、おばちゃんが作ってくれたスープを思い出させてくれる」など食事を通して家族との幸せな記憶を懐かしむ声や、「いつもこのホットミールの配給を楽しみに待っている」などたくさんの喜びの声が届きました。
~収支報告~
皆さまからご寄付いただきました174,664円の支援金は、当クラウドファンディングにかかる費用を差し引いた165,542円すべての金額を、上記活動費に使用させていただきました。詳細は以下のとおりです。
収入
Yahoo!ネット募金支援総額 174,664円
収入計 174,664円
支出
温かい食事用の食材購入費 165,542円
Yahoo!ネット募金手数料 9,122円
支出計 174,664円
収支差 0円
~さいごに~
私たちNICCOは、現地提携団体である「World Central Kitchen(ワールド・セントラル・キッチン)」と協働しながら、紛争が長引くガザの人々に、できるだけ健康的でおいしい食事を届けるべく活動を行ってきました。現地では、自身も紛争の被災者でありながら、炊き出し調理を率先して行ってくれるたくさんのガザ現地スタッフに支えられて、活動を続けることができています。
皆さまから頂いたあたたかい応援のおかげさまをもちまして、662食の食事をガザの人々に届けることができました。ガザの被災した人々にとって、これはただ美味しいだけの食事ではなく、住んでいた町のこと、一緒に暮らしていた家族のこと、またその家族と食卓を囲んだ暖かい記憶を思い出させてくれる、心の支えとなったことと思います。
これからも、NICCOは皆さまの温かいご支援とご関心を賜り、「駆けつける、そばにいる。」の心で、国内外の被災地への支援活動に努めてまいります。改めまして、今回ご支援いただいた皆様に心から厚く御礼申し上げます。本当にありがとうございました。
現地から届いたエピソードをご紹介します。
NICCOが配布する豆スープを、列に並んで待つ女の子。私たちが配る豆のスープが大好きだと言います。理由を聞くと、「おばあちゃんがよく作ってくれた、豆のスープを思い出すから」と。
食事はただ空腹を満たすだけのものではなく、大切な人たちとの思い出とつながっている、ということを教えてくれました。
皆さまのご支援のおかげで、ガザの人々に温かい食事を配ることができています。
ガザは日本よりも温かい地域ですが、朝と夜は特に、まだまだ肌寒い気候が続きます。
NICCOは、温かいスープを配り始めました。ガザで食べられている、豆のスープです。大きな窯にぐらぐらと、豆のスープを煮込んでいます。
温かい食事を調理するキッチンには、さまざまなスパイスが用意してあります。
ガザが位置する中東でよく使われるスパイスは、コリアンダー、クミン、黒コショウ、ローレルなどです。
NICCOが配布する食事にもこれらのスパイスをふんだんに使い、調理します。そうやって作られた食事が、ひとときでもガザの人たちの体と心を温めてくれることを願います。
ガザの人々に配る食事の仕込みをしています。
たくさんの玉ねぎを皆で剥いて、すぐに調理に取り掛かれるように、スタッフ皆で力を合わせています。
玉ねぎ以外にも、人参やじゃがいもの皮剥きや、スパイスの仕分けなど、皆で手分けして準備をします。
これらの食材を丁寧に調理した食事が、ガザの人々の力となりますように。
ガザの人々に配る、温かい食事を作っているキッチンの風景です。
たくさんの方に食事を配れるように、毎日皆で力を合わせて調理をしています。
野菜たっぷりのキドラライスを、アルミホイルに包んで配り始めました。
ガザではまだまだ食料不足が深刻で、紛争が長引くにつれ、冷たい缶の食事に疲れた人々に、温かい食事を配る活動を行っています。
故郷のガザ北部まで、長い道のりを歩いて行く人々のために、ガザ中部のアルマワシとデール・アル・バラハにて2食分の「野菜たっぷりキドラライス」の配布を開始しました。
にんじん、コーン、玉ねぎ、豆などを、ガザ地区でもよく食べられるスパイスで味付けしたお米に混ぜ込んでいます。少しでも温かいまま持って行ってもらえるよう、アルミニウムで包んで配っています。
ガザ地区内にて温かい食事の提供をするため、食材を購入しました。
購入した食材は、じゃがいも、米、人参、とうもろこし、玉ねぎなどです。
ガザ地区では、北部から中部や南部に避難していたたくさんの人々が、北部の故郷に戻るべく移動を始めています。徒歩での移動のみ許可されているため、人々は長い道のりを歩いて行かなければなりません。
NICCOは、少しでもこういった人々の力になれるよう、持ち歩きができるよう包んだ食事を提供する予定です。
2025年1月15日、ガザ地区で15カ月にわたって続いていた戦闘の停止が合意されました。未だ予断を許さない状況ですが、この停戦が双方および国際平和のための前向きな一歩になることを願ってやみません。
しかし、1年以上にもおよんだ激しい攻防により、人道危機はなおも深刻な状態にあります。ガザ地区では、現在も命を守るために必要な食べ物や飲み物、住む場所、医療サービスが足りていません。このため、住民の生活はとても厳しい状況です。
そこでNICCOは深刻な食糧不足に苦しむ方々への緊急食糧支援を行うことを決定しました。
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私たちNICCOは、京都発の最も歴史のある国際協力NGOの一つとして、これまでに世界26の国と地域で活動を行ってきました。緊急災害支援や環境保全に配慮した自立支援、人材育成を中心に、貧困や紛争を解決するための活動を行っています。現在は、ウクライナとガザでの人道支援を中心とし、戦禍に置かれた人々へ食糧や生活用品、医療物資などを届ける救援活動を行っています。
このプロジェクトでは領収書の発行をおこなっておりません。
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