• カメラに笑顔をみせるガザの子どもたち

  • 概要
  • 活動情報 2017年6月29日 更新

ガザでの生活ってどのようなものか想像できますか?

2014年夏のイスラエル軍による空爆で、1,549人の民間人が命を落とし、その3分の1は児童でした。負傷者は11,000人に達し、戦闘後も継続するイスラエルによる経済封鎖、エジプトからの物資搬入停止により、生活レベルの低下が懸念されています。

爆撃を受けて破壊した家にそのまま住む女の子。

このような問題を解決するために、NICCOは2014年8月から、ガザ地区にて緊急支援物資の配布や、農家への苗の配布、井戸復興支援などを続けてきました。

支援対象地区であるガザラファ市の農家の様子。

しかし今、人々の生活を支える水不足が深刻化、安全な飲み水を確保することが難しくなっています。NICCOがずっと支援してきた農業活動にも安全な水は不可欠であり、水の問題は、人々の生活に大きな支障をきたしています。

水道水は安全ではないため、小学校に毎日給水車が飲み水を届ける。
ガザの小学校にある水飲み場。給水車で運搬した水を飲む。

例えば、地下水のくみ上げ過ぎによる水不足や塩水化、そして下水処理施設の不足による地下水の汚染が状況を悪化させています。このことで、ガザの主産業といわれる「農業」用水の不足だけでなく、人々の安全な飲み水までもが十分に供給されていません。

ガザにある下水2次処理施設。

そこで私たちNICCOは農業をサポートするための水再処理施設を建設と、脱塩処理施設の設置を通して、子どもたちに安全な飲み水を提供するプロジェクトを立ち上げました。NICCOの活動によって、住民たちが自分たちの力で生活を取り戻すことを目指します。

・下水処理施設の建設
下水処理した水は近隣農家に送水され、垂れ流しによる海水の汚染と、それによる地下水の汚染を防ぎます。加えて、農家には灌漑(かんがい)パイプと苗の配布やワークショップの実施による包括的な支援を行います。
※(2017/5/30追記)現地での協議の結果、下水処理施設の建設を中止し、JICAと大使館が進めている再処理施設にソーラーパネルの導入という形で参加することになりました。
NICCOとしての建設は中止しましたが、ガザの人々に安全な水を届けるという事業の目的は変わりません。今後もご支援をお願いします。

・小学校への脱塩処理施設の設置
日々すすむ生活水の塩水化を解決するため、脱塩処理施設を設置し、安全な飲み水を提供します。加えて、教員や子どもたちへの安全な飲み水に関するワークショップの実施や活動を支援します。

【皆さまのご支援でできること】

・3,000円で、約25人の子どもたちが、安全な飲み水に関するワークショップを受け、衛生に関する知識を付けることができます。※ワークショップの備品購入や準備にかかる費用として活用します。
・36,000円で、NICCOが支援する農家1世帯が、必要な苗を配布できます。

私たちの活動にご参加、ご支援をお願いします。

学校の子どもたちが安心して水を飲める体制づくりレポート

地下水の塩分濃度の高いガザ地区では、小学校の蛇口から出る飲み水もしょっぱく、子どもたちが安心して水を飲める環境にあるとはいえません。

NICCOでは、現地の提携団体と協働し、脱塩処理による学校の飲み水の浄化事業を展開しています。支援先は、ガザ市内の南西部・ゼイトゥンに位置する朝昼2シフト制の隣接4校。総生徒数は約5,000名です。

パレスチナ政府教育省やガザ現地の施工業者との調整の末、ついに飲み水の脱塩施設を設置する工事を行いました。

水管パイプの敷設工事と群がる子どもたち。好奇心旺盛です!
ついに脱塩処理装置登場。送水管に接続していきます。
送水管の終着点。子どもたちに安全な水は届けられるのはもうすぐです。
飲み水の水質の指標の一つ、TDSをチェック。20 ppmは市販の水と同程度!

このように、設置工事を無事完了することができました!
今後とも応援をよろしくお願いいたします。

寄付金の使いみち

お預かりしたご寄付は、パレスチナ・ガザ地区での支援活動において、大切に活用させていただきます。 ◯NICCOでは2014年の8月から2016年の6月にかけて、緊急支援物資の配布や被災農家に対する復興支援を行いました。支援先の農家では戦闘前と同様に農業活動を再開することができました。 募金の使途の詳細はホームページでもご覧いただけます。