• ヨルダンで避難生活を送るシリア難民の男の子

  • 概要
  • 活動情報 2018年5月25日 更新

先が見えない難民生活を送る方々の心に、少しでも寄り添ってみませんか?

「こんにちは。日本から飛行機に乗ってやってきました」と、日本人スタッフが自己紹介すると、子どもたちからパチパチと歓迎の拍手が起こりました。シリア難民の子どもたちに対して行っている心のケアワークショップでの一場面です。

「日本からヨルダンまで、飛行機でどのくらいだと思う?」と問いかけると、「1日!」「うーん70時間?」「5時間!」と思いついた数字を元気に叫ぶ子たち。「正解は12時間! どう、近いと思う? 遠いと思う?」と聞くと、やはり遠いと答える子が大半。

「じゃあ、シリアからきたみんなは何時間ぐらいかかってヨルダンまで来た?」と聞くと、シリアの中でもヨルダンに近い、シリア南部出身の子が、「1時間で着いた!」と答えてくれました。「他には?」ときくと「10日間」と答える子が。思いがけない答えにびっくりして、「どうして?」と聞くと「家族で、いろいろな所に隠れながら来たから」と教えてくれました。車で何事もなければ数時間で付く道程を、とんでもない時間と危険を犯してヨルダンまで逃れてきた子たち。笑顔を見せるその裏には、幼いながらも壮絶な記憶を抱えているのだと、改めて感じずにはいられませんでした。
2011年のシリア紛争勃発から7年がたちました。現在も、ヨルダンへ避難したシリア難民は生命を脅かされる危険からは逃れたものの、過酷な避難生活を余儀なくされています。

ヨルダンに住むシリア難民の約8割が難民キャンプではなく、市街地で生活を送っています。やっとの思いで借りたアパートも大家族には手狭で、最低限の家具しかない家もめずらしくありません。
家賃や電気代を払うお金が足りないため、男手が第3国へ出稼ぎに行かざるをえずバラバラになった家族、シリア国内で拘束されたトラウマと闘う男の子、避難先で仕事が見つけられず母親としての自信を無くした女性……。500万人のシリア難民が500万通りの記憶を抱えながら、苦しい生活を送っています。

心のケアワークショップ参加者の声「私には夢が3つあります」

私には夢が3つあります。1つは、外科医になって多くの人を救うこと。2つ目は、全ての人にとっての平和が訪れること。3つ目は、家族が幸せでいること。ヨルダンに来てすぐの頃は、ヨルダン人から差別を受け、隣人からは大金を盗まれました。自分に自信を持てず、積極的に人と交わることもありませんでした。

でも、NICCOの心のケアワークショップに参加して、悲しいことはすぐに過ぎ去り、嬉しいことや幸せは長く続くものだということ、勇気を持って行動することを学びました。今は、自らお父さんに頼み込んでいい教育を受けられるようにヨルダン人が通う学校に転校し、大学の奨学金を取れるように一生懸命勉強しています。

心のケアワークショップに参加者した女の子

寄付金の使いみち

お預かりしたご寄付は、シリア難民支援活動資金として、大切に活用させていただきます。
○物資配布
○コミュニティセンターの運営(子どもたちの心のケアワークショップ、女性たちの刺繍・料理教室、英語教室などを開催しています)
○カウンセリングなど
募金の使途の詳細はホームページでもご覧いただけます。
公益社団法人 日本国際民間協力会NICCO