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いつまで続くか分からない難民生活を送るシリア難民の方々への支援(日本国際民間協力会NICCO)

寄付受付開始日:2014/07/11

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ヨルダンで避難生活を送るシリア難民の男の子

日本国際民間協力会 NICCO

プロジェクト概要

更新日:2023/12/14

いつまで続くのかわからない難民生活を送るシリア難民の方々。遠く離れていても心を寄り添わせてみませんか?

「こんにちは。日本から飛行機に乗ってやってきました」と、日本人スタッフが自己紹介すると、子どもたちからパチパチと歓迎の拍手が起こりました。シリア難民の子どもたちに対して行っている心のケアワークショップでの一場面です。

「日本からヨルダンまで、飛行機でどのくらいだと思う?」と問いかけると、「1日!」「うーん70時間?」「5時間!」と思いついた数字を元気に叫ぶ子たち。「正解は12時間! どう、近いと思う? 遠いと思う?」と聞くと、やはり遠いと答える子が大半。

「じゃあ、シリアからきたみんなは何時間ぐらいかかってヨルダンまで来た?」と聞くと、シリアの中でもヨルダンに近い、シリア南部出身の子が、「1時間で着いた!」と答えてくれました。「他には?」ときくと「10日間」と答える子が。思いがけない答えにびっくりして、「どうして?」と聞くと「家族で、いろいろな所に隠れながら来たから」と教えてくれました。車で何事もなければ数時間で付く道程を、とんでもない時間と危険を冒してヨルダンまで逃れてきた子たち。見せてくれた笑顔の裏には、幼いながら壮絶な記憶を抱えているのだと、改めて感じずにはいられませんでした。
2011年のシリア紛争勃発から8年がたちます。現在も、ヨルダンへ避難したシリア難民は生命の危険からは逃れたものの、過酷な避難生活を余儀なくされています。

ヨルダンに住むシリア難民の約8割が難民キャンプではなく、市街地で生活を送っています。やっとの思いで借りたアパートも大家族には手狭で、最低限の家具しかない家が多いです。
家賃や電気代を払うお金が足りないため、男手が第3国へ出稼ぎに行かざるをえずバラバラになった家族、シリア国内で拘束されたトラウマと闘う男の子、避難先で仕事が見つけられず母親としての自信を無くした女性……。630万人いると言われるシリア難民。630万通りの悲しい記憶を抱えながら、苦しい生活を送っています。

みなさまからのあたたかいご支援をお待ちしております。

生活物資の配布の様子

寄付金の使いみち

お預かりしたご寄付は、シリア難民支援活動のため、大切に活用させていただきます。
○シリア難民とヨルダン人貧困層の方々への生活物資配布
○シリア難民とヨルダン人の方々のための医療支援 など

現地のニーズにあわせて、支援内容が変わる場合があります。

活動情報

更新日:2023/12/14

ヨルダンには、65万人の人々がシリアからの難民として暮らしています。難民としてヨルダンで暮らす子どもに話を聞きました。

インタビュー:
アマニさん(女性・仮名・11歳)心のケアワークショップザアタリプログラムの参加者

NICCO:難民キャンプでの生活はシリアでの生活と比べてどのような違いがありますか。

アマニさん:シリアの自宅が爆撃を受け2013年にヨルダンに逃れました。ザアタリ難民キャンプの小さな簡易住居で両親と兄弟4人姉妹3人の10人家族で生活しています。シリアは自然が豊かで緑が多い国でしたがキャンプは一面砂漠です。シリアでは地域の人みんなが家族のように協力し合っていましたが、ここでは住民同士の関わりが薄いように思います。キャンプでの生活は大変ですが、学校やNICCOの心のケアワークショップはとても楽しいです。

アマニさん
心のケアワークショップの様子。粘土を使って理想の街を作る子どもたち
心のケアワークショップでの集合写真

NICCO:演劇発表会ではシリアへ帰ることを望む主人公の役を演じましたね。

アマニさん:主人公が家族と共にシリアの自宅へ戻り喜ぶ場面から始まり、最後のシーンでは難民キャンプで目を覚まし実はそれが夢だったことに気づきます。もう1人の自分と対話し、現実と向き合って前向きに生きていくことを誓うというストーリーです。初めてこの脚本を読んだとき、とても美しい話だと思いました。私はヨルダンに来てから、早く避難生活から解放されシリアに戻り、自分の人生を新しく始めたいといつも思っていたので、主人公に共感したのです。演劇の練習を重ねるにつれて気持ちが変化し、シリアに戻らなくても、どこにいても自分の気持ち次第で自分の望む人生を実現できると思うようになりました。

NICCO:将来の夢は何ですか。

アマニさん:アラビア語の先生になって自分の国の言葉を子どもたちに教えたいです。

演劇発表会で主人公を演じるアマニさん

アマニさんのご家族からの話

NICCO:心のケアワークショップに参加してアマニさんに変化はありましたか。

ご家族:以前は家にこもりがちでしたが、最近はよく友達と外で遊ぶようになりました。私たちにワークショップの様子についてよく話すようになり家族での会話が増えました。

NICCO:先日(2018年10月)シリアとヨルダンの国境が開放されましたが、シリアへの帰還の可能性について心境の変化はありましたか。

ご家族:まだまだ問題が残っていてすぐにシリアへ帰還するのは難しいと思います。爆撃で受けた被害から街も人も立ち直れずインフラが整備されていない地域もたくさんあると聞きます。しかし、このニュースについて多くのシリア人が喜んでいますし、私たちがシリアへ帰還するための重要な一歩だと思います。

アマニさんのご家族とNICCOスタッフ(一番左がアマニさんの父)

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プロジェクトオーナー

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日本国際民間協力会 NICCO

NICCOは1979年に京都で発足した国際協力NGOです。アジア、中東、アフリカなどで、緊急人道支援や貧困削減などを実施してきました。ヨルダンで活動を始めたのは1990年代から。イラク難民支援やオリーブの有機栽培とオリーブオイルの商品開発、青少年の職業訓練校の運営などを行って来ました。

私たちはヨルダンで長く活動させていただいています。ご支援いただいている日本の皆様、受け入れてくださる現地の協力者の皆様に敬意と感謝の気持ちをもって活動させていただいています。

2011年からは難民としてヨルダンに来られたシリア方々の生活支援、心のケアなどを行っています。

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