令和6年能登半島地震緊急支援(災害NGO結)

寄付受付開始日:2024/08/02

  • 領収書なし
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まだ使える自転車を救出する(2024年4月4日、輪島市町野町)

災害NGO結

プロジェクト概要

更新日:2024/09/25

「助かったものを救う」

朝礼部屋の標語、助かったものを救う(2024年3月3日、七尾市)

2024年元日に揺れた北陸地方。被災地にばかりいる私たちでも、まさか、と思いました。
特に奥能登半島まで入ってみると、その被害の大きさに再び驚きました。
これはたくさんのものが失われる被害だと感じました。
人の命だけでなく、家財、産業、地域コミュニティー、まちなみ、など。

復旧が少しずつ始まった今でも、少しずつ失われるものがあるし、守れるものもあります。
崩れた家の中の貴重品や、遠方に避難した人が多い地域のつながりや、大きな被害を受けた地域で暮らし続ける人たちの心など。

救出したい車の鍵を見つけだす、photo by Tarou(2024年4月12日、輪島市町野町)
拠点は物資倉庫として活用、物資仲間の支援団体にも共有しています(2024年2月2日、七尾市中島町)
人の集まる場にしてホッとできる時間づくり(2024年3月5日、輪島市門前町七浦)

せっかく大きな被害を乗り越えたもの、それをできるだけ救いたい。
だからこそ、今未来を考え、被災者支援者地球に思いやりと責任を持つ、を軸に活動しています。
半島地形、もともとの高齢化など、いろいろな課題が甚大な被害に絡まって、課題は膨れるばかりでもあります。

倒壊件数も多く、今後の復旧や復興をどう進めるのか、たくさんの手が必要です(2024年3月、輪島市町野町)

災害NGO結としての力はわずかです。その分、2011年から13年ほど、いろいろな被災地の最前線で活動してきたノウハウを活かしながら、つながっている仲間たちと連携しながら、毎日現場や一人ひとりと向き合いながら、できるだけ地域と一緒に前に進むお手伝いができればと思っています。

【能登半島地震】広域支援ベースにしぎしの活動紹介1(外部動画サイト)
【能登半島地震】広域支援ベース活動紹介2災害支援の1日(外部動画サイト)
【能登半島地震】広域支援ベースにしぎしの活動3松波酒造の復旧(外部動画サイト)

SNSにて、毎日報告をしています。被災地の最新の様子は、下記からご覧ください!
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寄付金の使いみち

みなさまからいただいた寄付金は、令和6年能登半島地震で助かったものを救うために以下のような活用をさせていただきます。

1.専門家派遣、スタッフ派遣
日常ではない被災地での対応は、一つひとつがイレギュラーで難しい対応も多くあります。医療・福祉・土木・建築、それらの支援調整など全てにおいて専門知識+被災地での経験が必要です。人が鍵になる現場ばかりだからこそ、そうした人への人件費や旅費交通費などへあてさせていただきます。

2.燃料費
被災地域が広いほど、走り回る距離も長くなります。一日で50キロほど走る時も。最前線で活躍する重機やダンプ、各現場までの移動車両、どこにどんな被害があるかくまなく地域を回るバイクなど、一つの災害でもたくさんの車両を活用するため、そうした費用に当てさせていただきます。

3.復旧に必要な備品、消耗品費
支援活動に必要な資機材、消耗品の購入費用に活用します。事務用品や、電動工具、掃除道具、熱中症対策用品、炊き出しサロン経費など。

4.拠点運営費
大きな災害ほど、たくさんの支援の手が必要ですが、同時にそうした人の滞在場所も必要です。全国各地からボランティアとして来てくれる一人ひとりの負担が軽くなれば、3日の滞在が1週間になるなど、長期的な支援につながります。ボランティアの活動を支える拠点設置や運営に関わる経費、光熱費や通信費などにあてさせていただきます。(ボランティアやスタッフの飲食費は含みません)

5.創造的な支援実施経費
被害を受けたマイナスの状態から、マイナスを埋める復旧活動だけでは、復興は難しい場合があります。時には、住民の方が被災を受け止め前向きになれるような事業、被災地域の関係人口を増やすための取り組みなど、被災地にあった創造的な仕掛けが必要な時があります。地域と一緒に前に一歩進むための事業経費に活用します。

ご寄付のうち、最大5%を管理運営費として活用させていただく場合があります。また、当該活動に必要な経費以上のご寄付を頂戴した場合は、その後の被災地支援でも活用させていただきます。

"#2024notopeninsulaearthquake"

活動情報

更新日:2024/09/25

ウイークリーレポート【2024年9月20日】(2024年9月25日更新)

【現場・ガテン】
・輪島市門前
先週大雨が降り、土砂が流れ床下浸水が発生しました。仏壇移動と床下の泥出しをしました。泥出しでは狭い床下に潜り、泥だらけになりながらの作業でした。体勢がきつかったり泥が顔についたりと大変でしたが、全員で協力して作業できたのでよかったです。

・輪島市小田屋町
小田屋町にて、全壊判定の家屋から貴重品出しや家財出しをさせて頂きました。依頼してくれた高齢の姉妹は喜んでくれました。また移動や引っ越しの際は「声掛けしてね! 手伝わせてね」とお伝えしたら涙を……。人が人を想い合える世界ってすてきだなと想いました。

・能登町
しょうゆ蔵を片付けるお手伝いなどをさせていただきました。被災して、やることはたくさん。考えることもたくさん。じぶんのことも、周りのことも。おうちのことも、仕事のことも。本業でがんばるからこそ、これまで手がつけられていなかった部分があります。そのお手伝いさせてもらい、嬉しかったです。できること増やしながら考えながら、もっといろんなアイデアを盗んで、力に変えていきたいです。

床下浸水泥だし(2024年9月13日、輪島市)

【サロン・炊き出し】
・輪島市三井
きょうは、お茶会にミシンを持っていってみました! あずま袋を作ったり、靴下の穴を縫ったり。縫い物や編み物が好きな方や、仕事ととしてやっていた方、学んだやり方を周りに広めてくれる方々がいたりして、どんどんかわいいあずま袋が誕生しました。

次はなにしようか、こんなのやりたいなあ、お昼ごはんもここでつくって食べよう……!!わくわくがいっぱいです。一緒に活動している仲間や住民さんたちの特技、アイデアを生かして、いろいろな事ができていきます。すごい!!
 
・輪島市門前町
大阪生協さんによる「たこ焼きサロン」。えっ……やっぱり美味しい!!何かが違うんだろうな〜。短時間に140舟! 住民さんと一緒に焼きました。周辺の在宅の方々も来てくれたり、初めてサロンに顔を出してくださる方もいたり、とても良い機会になれたかなと思います。急きょ昨日決まって、対応してくださった館長さん・みなさんに声がけしてくださった住民さん、ありがとうございました。

お茶会(2024年9月12日、輪島市)

【物流】
・輪島市門前町
また崖崩れが起きてしまい、1軒だけ孤立してしまっていた100歳おばあちゃんと70代息子さんのお宅に社協さんと一緒に訪問して来ました。この道では冬の除雪車は入れないので、在宅で居たいけど仮設や施設へ引っ越さなければいけなくなるかも……。いろんな気持ちを話していただき、全国の皆さんからの物資もお渡しして、少しでも気持ちが楽に、前を向けていたらいいなと思います。

・珠州市、能登町
珠州へトイレの回送、能登町で現調などをさせていただきました。できる時に、できる所で、できる事をする。ぼうさりんぐ、チームふじさん、ツンさん、たち仲間らと力合わせ、回送は無事完了。いろんな人と活動させてもらい、カッコいいみなさんの背中をたくさん見てしまいました。いろんな種類の形がある、災害支援。この投稿を見てくれているみなさんにも、感謝です!

いろんな災害支援の形がある(2024年9月、能登町)

【ベース】
・広域
拠点で事務局の事務整理の日でした。裏方でもたくさんの人に支えられて、ようやく回っています。整理したデータなどは、また皆様にお伝えできるように準備します。

学生さんもたくさん参加しています(2024年9月、輪島市)

【その他】
・広域支援ベース
目配り・気配り・心配り。活動の休憩中に、たまたま通りかかったオバー。声を掛けて見ると重たいゴミを運んでいました。するとすかさず、災害支援の大先輩が、オバー俺が運ぶからと伝え、自らゴミを運んでいました。何気ない一言や行動をひとつひとつ学ばさせてもらってます。活動も大切ですが人としてという事がもっと大切だと想いました。

・輪島市
先週末に土砂崩れがあったらしいと聞いて、近くだったので見にいくと、件数は少ないものの思っていたよりも土砂があったり浸水がありそうでした。床上に来てそうな跡もあるのですが、公費解体予定の家でもありそうだし、いろいろと対応が難しいなぁと思います。すぐ近くの仮設住宅にも床下に入り込んでいるところがあって、仮設の床下を気にする日が来るとは……となりました。

災害支援の大先輩(2024年9月、七尾市)

【毎月の活動レポート】
2024年4月
2024年5月
2024年6月
2024年7月
2024年8月

2024年8月レポート(2024年9月17日更新)

私たちが抱えるニーズは10~20件程度で、日々対応を進めていますが、全体のニーズの量は大きく変わりません。公費解体に伴って家の片付けや家財の搬出が必要になるケースが多く、これに関する新たな相談が増えています。特に、石川県での公費解体ではブロック塀が対象外であるため、今後ブロック塀に関連したニーズが増加する可能性があります。

公費解体家屋から家財の運び出し(2024年8月、輪島市)

一方で、台風による豪雨の影響を受けた山形県などへの支援活動も行われており、能登半島で活動している団体が動いております。支援の手が少なくなってきているのが現状であり、私たちの広域支援ベースとしての役割がますます重要になっていますが、特に屋根上での作業など、技術的に難しい活動には限界があります。

ブロック塀解体(2024年8月、輪島市)

雨漏り防止のために屋根にブルーシートを張る作業は続いていますが、対応できる団体は限られています。「緊急修理制度」の枠組みで5万円まで業者に依頼することができましたが、この制度も終了しており、現在は利用できません。また、強風ではがれたり、ブルーシート自体が劣化したことでの雨漏りに関する相談が増えています。ブルーシートの張替えは初回よりも難しく、特に紫外線で劣化したものは作業が危険です。2016年の熊本地震でも同様のニーズが発生し、対応に長期間を要しました。

納屋からの家財出し(2024年8月、能登町)

さらに、支援団体の減少に伴い、他の機関も人員削減を進めています。災害ボランティアセンターの運営を補助している全国の社会福祉協議会からの応援派遣も縮小予定であり、ニーズのピークは過ぎたものの、まだ対応が必要な状況は続いています。また、職員の負担も通常業務と災害対応が重なり、依然として大きなままです。

子供たちがベースの片付けをしてくれました。(2024年8月、七尾市)

夏休み期間中は子どもたちや支援者が多く訪れ、地域に活気が戻りました。奥能登の子どもたちがキャンプや体験活動に参加し、廃校となった小学校がにぎわいました。また、ラグビー日本代表選手や大学生とのカヌー体験など、さまざまな交流の場が設けられ、能登の魅力を感じてもらえる機会となりました。

地域産業復興(2024年8月、輪島市)

復旧はまだ始まったばかりで、多くの課題に直面していますが、能登の自然や文化に触れてもらい、長期的に地域に関わり続けてくれる人々を増やしたいと思っています。地域の商店や産業の復活も重要で、NPOとしての活動領域から外れるかもしれませんが、支援が必要な分野です。今後も、地域の人々が元気を取り戻し、活気ある生活を送れるよう、できる限りの支援を続けていきたいと思います。

【毎月の活動レポート】
2024年4月
2024年5月
2024年6月
2024年7月
2024年8月

ウィークリレポート(2024年9月13日更新)

【物流】

届いた梅干しなどをお届けしました(2024年9月5日、輪島市)

輪島市門前町、輪島市
・寄付や物資としていただいた洗濯機や冷蔵庫、また、全国から届いた手作りの梅干しやお味噌を届けました。
・水が出ていない地域にも物資を届け、整体の提供も行いました。
※依然として厳しい状況・環境で生活している方が多くいらっしゃいます。

【サロン/炊き出し】

集会場にたくさんの人が集まりました(2024年9月5日、輪島市)

輪島市町野町、門前町
・定期的なサロン活動が徐々に定着し始めています。サロンでは整体や、ボランティアによるヒーリングボールを使った癒しの時間を提供しました。
・今後、集会所のさらなる活用を進めていく予定です。

【現場・ガテン系】

おうちの方の宝物を丁寧に取り出します(2024年9月3日、能登町)

輪島市町野町
・コンクリートに固定されていた看板の取り外しを行いました。
・倒壊した家屋から貴重品の取り出し作業を実施しました。全て取り出すことはできませんでしたが、住民の方に喜んでいただけました。

輪島市門前町
・蔵から母屋への家財道具の移動作業を行いました。
・鳥居の撤去を、重機と人力を駆使して行いました。

輪島市南志見
・樹齢800年の木が倒れた南志見住吉神社にて、貴重品の救出作業を行いました。全てを見つけることはできませんでしたので、次回に持ち越しました。

家が片付いて来たので蔵も始められます(2024年9月4日、輪島市)

重機だけでは対応できない作業には人力が欠かせません。多くの方々に参加いただき、難しいニーズに対応することができました。

【ベース】
・発災当初から届いていた物資の整理を行いました。物資の供給はタイミングとニーズの調整が難しいですがむだにならないようになるべく再利用を考えています。

汚れのあるスタイはウエスとして活用します(2024年9月6日、七尾市)

【毎月の活動レポート】
2024年4月
2024年5月
2024年6月
2024年7月
2024年8月

2024年7月レポート(2024年8月22日更新)

「扇風機の風が来て、冷たいビールを飲んだら涙がでてきた」と話すおじちゃん。
金沢のみなし仮設に入居していたが、地域にできた建設型仮設住宅への移動を希望されています。しかし、簡単に入居は決まらず順番待ち。仕事が始まってしまったので、解体を決めた家で生活を始めています。

最初に解体を決めた時に、電気は切ってしまったそう。再度通電するのが難しいらしく、電気と水が使えないままの生活です。
そんな生活状況が判明したので、一緒に活動する仲間がポータブル電源やひんやりマットなどを持っていってくれました。

訪問先のおうちで談笑(2024年7月、輪島市)

地震直後の避難環境が整わなかったことで、冬の間にかなりたくさんの方が遠方に避難されました。ライフラインが確保できる生活をと、とりあえず出てきた金沢などに生活拠点を移された方も多くいらっしゃいます。

そうして仮住まいの場所をみなし仮設(アパートなど賃貸物件を仮設住宅とみなす制度)をとして生活を続けられていたケースがたくさんあるのだと思います。
このおじちゃんも、書類上はみなし仮設を利用しているものの、在宅に戻っているケースでした。

仮設住宅を訪問(2024年7月、珠洲市)

書類上と実際の居場所が違うケースは、特に今回多いかもしれません。
奥能登各地で同じケースに出会っています。
理由はさまざま。都市部での生活に適応できなかった、仕事が再開したから地域に戻る必要があった、など。
みなし仮設→建設型仮設への住み替え申請は、今までの被災地史上最も多発しているのではないでしょうか。

書類上は、みなし仮設制度を利用しているので、公的な見守りの優先度は下がります。しかし、実際は水も電気も来ていない家で生活されていたりする。
つながりが深く、地域の方の動向をお互いに把握しあっている地域でも、山間部などにひっそり戻ってきた方を随時把握するのは困難です。
行政側がそれを把握するのもかなり至難の業。

在宅や仮設、みなし、それぞれの生活状況の定期的な把握が大きな課題です。
しかしこの課題をクリアできるような解決策は今のところありません。
被災された方の生活の見守り事業は、各地でスタートしています。でも、広い能登半島中をつぶさに見守るだけの人員は、どこも確保できていません。

仮設住宅で棚作りワークショプ(2024年7月、珠洲市)

多くの方が仮設住宅での生活を始めています。
しかし、仮設に入った方全員の生活が安定した、というわけでもありません。

建設型の仮設住宅、基本的に水回りにお部屋がついているタイプです。
1部屋〜3部屋までのパターンがあります。
一人暮らしの方は、もちろんワンルーム(1K)
二人暮らし世帯も、このワンルームタイプの場合があります。ふた部屋タイプにあたればラッキー。

5人世帯で3部屋だと生活できないから、と両親と子どもたちを仮設に住まわせて、自分は在宅でどうにか生活されているケースもあります。

どのタイプにしても、かなり狭くて収納がないのが仮設のスタンダードになっています。同じ家族といえど、プライベート空間がとれなくなっています。
親子2人で一部屋なので、親が部屋に寝るので車中泊をしている息子さんがいらっしゃったり。娘が夜勤から帰ってきて同じ部屋にいたら寝られなくてかわいそうだから、と外を歩きに出るお母さんがいらっしゃるとの話を聞きました。

介護虐待のようなことや、気を使いあってお互いが苦しいようなことが起きています。
今後も狭いことで起きる家族内の課題が出てきそうです。DVなども増えるかもしれない。

水や電気が整わない自宅か、狭い仮設なのか。
どっちが良いと思うのかそれぞれですが、少なくとも、仮設住宅の入居が済んだからもうOKだよね、とは言えないなと感じます。

地域の方とクッキング(2024年7月、七尾市)

仮設住宅など仮の生活だからこそ、進んでいく課題もあります。
今までの避難生活によって、体の機能が大幅に落ちてしまった方も多くいらっしゃいます。

今まで集会所での集まりに歩いて通えていたけど、地震後の生活で体力が落ちてしまって、同じ場所なのに帰り道がしんどくなったという話も。
災害後に認知症になったり悪化するという事例はたくさんあります。
今回の能登半島は高齢の方も多いので、この課題は今後大きくなりそうです。

仮設住宅でサロンのお知らせ(2024年7月、輪島市)

残念ながら、関連死についての課題も大きくなっていくと感じます。
県発表の犠牲者数が増えてもいるし、現地でそうした話も耳にします。

生活再建のめどが立たないこと、今までできたことができなっていくこと、いつもあったものがなくなっていくこと、収入のめどがたたないこと、生活再建への希望が持てないこと。
変わらず続く息苦しい気配が、関連死を増やすことがないように、できることを続けていきたいと思っています。

全文はこちら

【毎月の活動レポート】
2024年1月
2024年2月
2024年3月
2024年4月
2024年5月
2024年6月
コラム:「能登半島にボランティアが足りない」報道に現地で思うこと

七尾から奥能登を支える5つの活動(2024年8月2日更新)

助かったものを救うために、奥能登の入口である七尾市中島町に拠点を置いて活動をしています。活動内容は大きく5つ。

【拠点運営】
たくさんの支援を奥能登に届けるために、物流が滞らない場所を作りました。支援物資を一時保管したり、支援者が寝泊まりできるように整備・運営しています。
2024年1月から5月末までのボランティア参加者は、約4,500名。

活動拠点に集まってくれるたくさんのボランティアさん。全国からの仲間とともに、能登半島を支えます(2024年2月22日、七尾市中島町)

【物流】
災害発生直後から、企業や支援団体からたくさんの支援物資を受け入れ、奥能登の各地で必要としている場所に水や食料などを届けています。

通行がしにくくなった道路を広げる活動。倒壊家屋が多い現場では、まず道路確保からでした(2024年1月21日、輪島市門前町の商店街通り)

【現場ガテン】
倒壊した建物に閉じ込められた車の救出や、家の下敷きになった貴重品の取り出しなど。各地の災害ボランティアセンターと連携し、ボランティアセンターでは対応できないブロック塀崩しや、危険度の高い家屋からの家財運搬なども引き受けています。

津波被害がある地域もあります。それぞれの被害と世帯状況などによってどこまでお手伝いするかを相談しながら(2024年3月、能登町内浦地区)

【炊き出しサロン】
地震直後は命をつなぐ食事提供のため、避難所や人の集まる場で炊き出しを実施。
少しずつ食事支援の必要性が低くなってきたことから、サロンとして集まる場づくりの支援に切り替えています。たくさんの方が遠方に避難されたり、仮設住宅で新しいコミュニティー形成が必要なため、心をつなぐ食や場の提供を続けていく予定です。

【ものづくり】
母屋が住めないため納屋で住みはじめたおばあちゃんのために、台所やベッドをつくったり、拠点にお風呂をつくったり、解体する木材を取ってきて表札にしたり。仮の生活で必要な物や、今までの思い出を守るため、その人らしい生活を支えるために、大工チームを中心にものづくりをお手伝いしています。

訪問入浴車を活用して、お湯を届ける活動も。高齢で自衛隊風呂に入れない方などへ届けました(2024年3月、七尾市)

【毎月の活動レポート】
2024年1月
2024年2月
2024年3月
2024年4月
コラム:「能登半島にボランティアが足りない」報道に現地で思うこと

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プロジェクトオーナー

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災害NGO結

2011年の東日本大震災以降、全国30カ所以上の被災地で復旧復興のお手伝いをしてきました。その経験を元にして、「被災地にどんな被害が広がり、何が課題なのか、どんな支援が必要なのか?」被害の見極めと支援の見立てを得意としています。

毎回被災地の課題ごとに、活動のスタイルを変えながら、被災地にとって何が一番良いか? を考えながら、被災地で地域を支える方を支える活動をしています。

被災地で活動して分かったことは、「自然災害は社会課題の入口」だということ。災害が普段隠れている課題を浮き彫りにします。被災地の復旧支援とともに、環境問題・高齢化問題・子どもの貧困など、いろんなことを自分ごとに捉えられるようになればいいなと思っています。

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