寄付受付開始日:2024/08/02
更新日:2024/12/27
2024年元日に揺れた北陸地方。被災地にばかりいる私たちでも、まさか、と思いました。
特に奥能登半島まで入ってみると、その被害の大きさに再び驚きました。
これはたくさんのものが失われる被害だと感じました。
人の命だけでなく、家財、産業、地域コミュニティー、まちなみ、など。
復旧が少しずつ始まった今でも、少しずつ失われるものがあるし、守れるものもあります。
崩れた家の中の貴重品や、遠方に避難した人が多い地域のつながりや、大きな被害を受けた地域で暮らし続ける人たちの心など。
せっかく大きな被害を乗り越えたもの、それをできるだけ救いたい。
だからこそ、今未来を考え、被災者支援者地球に思いやりと責任を持つ、を軸に活動しています。
半島地形、もともとの高齢化など、いろいろな課題が甚大な被害に絡まって、課題は膨れるばかりでもあります。
災害NGO結としての力はわずかです。その分、2011年から13年ほど、いろいろな被災地の最前線で活動してきたノウハウを活かしながら、つながっている仲間たちと連携しながら、毎日現場や一人ひとりと向き合いながら、できるだけ地域と一緒に前に進むお手伝いができればと思っています。
【能登半島地震】広域支援ベースにしぎしの活動紹介1(外部動画サイト)
【能登半島地震】広域支援ベース活動紹介2災害支援の1日(外部動画サイト)
【能登半島地震】広域支援ベースにしぎしの活動3松波酒造の復旧(外部動画サイト)
SNSにて、毎日報告をしています。被災地の最新の様子は、下記からご覧ください!
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<寄付受付期間延長のお知らせ>
高齢者率の増加や人口減少の加速により、地域内での助け合いが難しい状況が広がっています。また、地震による甚大な被害に加えて、2024年9月の水害で二重に被害を受けた地域も多くあります。水害対応に人手が集中し、地震の復旧対応にも影響が生まれています。そのような中、仮設住宅や在宅避難者への寄り添いを目的に、サロンやワークショップなどの活動を展開しています。
また、長期的に支援を続けることで、多くの個人や団体、企業、大学などから協力を得ながら、地域に根差した息の長い支援活動の基盤を構築しています。これらの取り組みを継続するためには、引き続き皆さまの温かいご支援が必要なため、寄付受付期間を延長いたします。(2024年11月26日更新)
みなさまからいただいた寄付金は、令和6年能登半島地震で助かったものを救うために以下のような活用をさせていただきます。
1.専門家派遣、スタッフ派遣
日常ではない被災地での対応は、一つひとつがイレギュラーで難しい対応も多くあります。医療・福祉・土木・建築、それらの支援調整など全てにおいて専門知識+被災地での経験が必要です。人が鍵になる現場ばかりだからこそ、そうした人への人件費や旅費交通費などへあてさせていただきます。
2.燃料費
被災地域が広いほど、走り回る距離も長くなります。一日で50キロほど走る時も。最前線で活躍する重機やダンプ、各現場までの移動車両、どこにどんな被害があるかくまなく地域を回るバイクなど、一つの災害でもたくさんの車両を活用するため、そうした費用に当てさせていただきます。
3.復旧に必要な備品、消耗品費
支援活動に必要な資機材、消耗品の購入費用に活用します。事務用品や、電動工具、掃除道具、熱中症対策用品、炊き出しサロン経費など。
4.拠点運営費
大きな災害ほど、たくさんの支援の手が必要ですが、同時にそうした人の滞在場所も必要です。全国各地からボランティアとして来てくれる一人ひとりの負担が軽くなれば、3日の滞在が1週間になるなど、長期的な支援につながります。ボランティアの活動を支える拠点設置や運営に関わる経費、光熱費や通信費などにあてさせていただきます。(ボランティアやスタッフの飲食費は含みません)
5.創造的な支援実施経費
被害を受けたマイナスの状態から、マイナスを埋める復旧活動だけでは、復興は難しい場合があります。時には、住民の方が被災を受け止め前向きになれるような事業、被災地域の関係人口を増やすための取り組みなど、被災地にあった創造的な仕掛けが必要な時があります。地域と一緒に前に一歩進むための事業経費に活用します。
ご寄付のうち、最大5%を管理運営費として活用させていただく場合があります。また、当該活動に必要な経費以上のご寄付を頂戴した場合は、その後の被災地支援でも活用させていただきます。
"#2024notopeninsulaearthquake"
更新日:2025/03/10
「例年通り」くらいではありますが、2025年2月に入ってからまとまった雪が数回。
雪で地震や水害の復旧対応もできないため、気になっているおうちなどを訪問しつつ、雪かきのお手伝い。
本来雪が降る能登では「自分で雪かきできなければ自宅での生活はできない」
しかし、地震で旦那さんが亡くなってしまって例年通りの雪かきができないおうちも。地震や水害の影響で、お手伝いが必要な場所が少し増えたのかもしれません。
各地の公民館や集会所などをお借りして、サロンをしています。
みんなで作ったことがないものを作ったり、住民さんの中から先生になってもらってワイワイ作ったり、楽しい雰囲気で集まる場になっています。
こうした場では材料費という形で、参加者の方にも少し負担をお願いすることもあり、支援を受け入れ慣れし過ぎている部分もあるので、「支援を受ける」だけの形からは少しずつ変えていきたいと思っています。
半年レポートはこちら(PDF)
2024年1年レポートはこちら
【毎月の活動レポート】
2024年4月
2024年5月
2024年6月
2024年7月
2024年8月
2024年9月
2024年11月
2025年1月
2025年2月
水害ニーズの対応だけでなく、少しずつ地震ニーズの対応も再開しています。
街の中ではまだまだ倒壊した建物が多いような印象を受けることもありますが、少しずつ解体は進行中。
公費解体に伴う荷物移動のニーズなども上がってきています。
地震後は立っていて大丈夫だった建物が水害後倒壊してしまい、倒壊した家の中に入って土砂を撤去しながら貴重品を探すニーズもありました。
この先に不安だと思っていることが、雪対策。
仮設住宅での雪かきはどうなるのか? など、随分と前から冬の体制については不安の声が聞こえていました。
地震後からの雪は、例年になく少なかったそうで
「あんなに雪がふらなかった冬は初めてだったかもしれない」
と地元の方が言っていたほど。
加えて、地震後に復旧対応で今よりもたくさんの業者や支援者がいたため、どうにか除雪ができていました。
地震前の、2023年の暮れにもすでに大雪で孤立した地域がある能登半島。
この冬は大雪との予報もあります。
大雪で再び孤立する地域が発生する可能性は高い。
山間部に在宅している方も少なくありません。
今から冬の対策をと声掛けしています。
孤立しそうな地域には、雪のお守りとして、水や食料などをセットした対策バッグを作ってお届けを始めています。
半年レポートはこちら(PDF)
【毎月の活動レポート】
2024年4月
2024年5月
2024年6月
2024年7月
2024年8月
2024年9月
重複災害。
震災で家が倒壊して水害で土砂が押し寄せてきた。
その場所での貴重品救出活動。
家屋に入ったら泥に覆われて何かわからない状態でした。
住人さんからのヒントでめぼしになるところを探しても全然見つからない。
ひとつひとつ目の前にあるモノをどかして探してみたら少しは見つかったがお目当てのモノ全ては見つける事ができなかった。
日を改めて住人さんと相談してリベンジ。
【依頼内容は遺影や仏壇周り】
今回は倒壊したモノを丁寧にひとつずつ敷地の外に出して探しました。
時間はかかりましたが大切な遺影やお位牌(いはい)を見つける事ができました。
地震後の公費解体も少しずつ進んでいるので、荷物移動のお願いもじわじわ届いています。
地震や水害の被害で悔しいこともたくさんあるけど、こうして実働としてお手伝いしてくれる人がいるので、楽しい話もしながら前に少しずつ動けているなぁと感じます。
半年レポートはこちら(PDF)
【毎月の活動レポート】
2024年4月
2024年5月
2024年6月
2024年7月
2024年8月
能登半島地震、半年の活動件数をレポートにまとめました。
わかる範囲だけでも数字でまとめてみると、こんなにたくさんの方が支援していたのか、と驚くばかり。
これだけNPOで、ボランタリーな力で支えているのです。
でもそれは持続可能ではありません。
誰もが被災しても再建できる体制を。被災した人を支える人を支える仕組みを。そうした国にみんなでしていってほしい。
能登の毎日を肌で感じている私たちの願いです。
半年レポートはこちら(PDF)
【毎月の活動レポート】
2024年4月
2024年5月
2024年6月
2024年7月
2024年8月
【現場・ガテン】
・輪島市門前
先週大雨が降り、土砂が流れ床下浸水が発生しました。仏壇移動と床下の泥出しをしました。泥出しでは狭い床下に潜り、泥だらけになりながらの作業でした。体勢がきつかったり泥が顔についたりと大変でしたが、全員で協力して作業できたのでよかったです。
・輪島市小田屋町
小田屋町にて、全壊判定の家屋から貴重品出しや家財出しをさせて頂きました。依頼してくれた高齢の姉妹は喜んでくれました。また移動や引っ越しの際は「声掛けしてね! 手伝わせてね」とお伝えしたら涙を……。人が人を想い合える世界ってすてきだなと想いました。
・能登町
しょうゆ蔵を片付けるお手伝いなどをさせていただきました。被災して、やることはたくさん。考えることもたくさん。じぶんのことも、周りのことも。おうちのことも、仕事のことも。本業でがんばるからこそ、これまで手がつけられていなかった部分があります。そのお手伝いさせてもらい、嬉しかったです。できること増やしながら考えながら、もっといろんなアイデアを盗んで、力に変えていきたいです。
【サロン・炊き出し】
・輪島市三井
きょうは、お茶会にミシンを持っていってみました! あずま袋を作ったり、靴下の穴を縫ったり。縫い物や編み物が好きな方や、仕事ととしてやっていた方、学んだやり方を周りに広めてくれる方々がいたりして、どんどんかわいいあずま袋が誕生しました。
次はなにしようか、こんなのやりたいなあ、お昼ごはんもここでつくって食べよう……!!わくわくがいっぱいです。一緒に活動している仲間や住民さんたちの特技、アイデアを生かして、いろいろな事ができていきます。すごい!!
・輪島市門前町
大阪生協さんによる「たこ焼きサロン」。えっ……やっぱり美味しい!!何かが違うんだろうな〜。短時間に140舟! 住民さんと一緒に焼きました。周辺の在宅の方々も来てくれたり、初めてサロンに顔を出してくださる方もいたり、とても良い機会になれたかなと思います。急きょ昨日決まって、対応してくださった館長さん・みなさんに声がけしてくださった住民さん、ありがとうございました。
【物流】
・輪島市門前町
また崖崩れが起きてしまい、1軒だけ孤立してしまっていた100歳おばあちゃんと70代息子さんのお宅に社協さんと一緒に訪問して来ました。この道では冬の除雪車は入れないので、在宅で居たいけど仮設や施設へ引っ越さなければいけなくなるかも……。いろんな気持ちを話していただき、全国の皆さんからの物資もお渡しして、少しでも気持ちが楽に、前を向けていたらいいなと思います。
・珠州市、能登町
珠州へトイレの回送、能登町で現調などをさせていただきました。できる時に、できる所で、できる事をする。ぼうさりんぐ、チームふじさん、ツンさん、たち仲間らと力合わせ、回送は無事完了。いろんな人と活動させてもらい、カッコいいみなさんの背中をたくさん見てしまいました。いろんな種類の形がある、災害支援。この投稿を見てくれているみなさんにも、感謝です!
【ベース】
・広域
拠点で事務局の事務整理の日でした。裏方でもたくさんの人に支えられて、ようやく回っています。整理したデータなどは、また皆様にお伝えできるように準備します。
【その他】
・広域支援ベース
目配り・気配り・心配り。活動の休憩中に、たまたま通りかかったオバー。声を掛けて見ると重たいゴミを運んでいました。するとすかさず、災害支援の大先輩が、オバー俺が運ぶからと伝え、自らゴミを運んでいました。何気ない一言や行動をひとつひとつ学ばさせてもらってます。活動も大切ですが人としてという事がもっと大切だと想いました。
・輪島市
先週末に土砂崩れがあったらしいと聞いて、近くだったので見にいくと、件数は少ないものの思っていたよりも土砂があったり浸水がありそうでした。床上に来てそうな跡もあるのですが、公費解体予定の家でもありそうだし、いろいろと対応が難しいなぁと思います。すぐ近くの仮設住宅にも床下に入り込んでいるところがあって、仮設の床下を気にする日が来るとは……となりました。
【毎月の活動レポート】
2024年4月
2024年5月
2024年6月
2024年7月
2024年8月
私たちが抱えるニーズは10~20件程度で、日々対応を進めていますが、全体のニーズの量は大きく変わりません。公費解体に伴って家の片付けや家財の搬出が必要になるケースが多く、これに関する新たな相談が増えています。特に、石川県での公費解体ではブロック塀が対象外であるため、今後ブロック塀に関連したニーズが増加する可能性があります。
一方で、台風による豪雨の影響を受けた山形県などへの支援活動も行われており、能登半島で活動している団体が動いております。支援の手が少なくなってきているのが現状であり、私たちの広域支援ベースとしての役割がますます重要になっていますが、特に屋根上での作業など、技術的に難しい活動には限界があります。
雨漏り防止のために屋根にブルーシートを張る作業は続いていますが、対応できる団体は限られています。「緊急修理制度」の枠組みで5万円まで業者に依頼することができましたが、この制度も終了しており、現在は利用できません。また、強風ではがれたり、ブルーシート自体が劣化したことでの雨漏りに関する相談が増えています。ブルーシートの張替えは初回よりも難しく、特に紫外線で劣化したものは作業が危険です。2016年の熊本地震でも同様のニーズが発生し、対応に長期間を要しました。
さらに、支援団体の減少に伴い、他の機関も人員削減を進めています。災害ボランティアセンターの運営を補助している全国の社会福祉協議会からの応援派遣も縮小予定であり、ニーズのピークは過ぎたものの、まだ対応が必要な状況は続いています。また、職員の負担も通常業務と災害対応が重なり、依然として大きなままです。
夏休み期間中は子どもたちや支援者が多く訪れ、地域に活気が戻りました。奥能登の子どもたちがキャンプや体験活動に参加し、廃校となった小学校がにぎわいました。また、ラグビー日本代表選手や大学生とのカヌー体験など、さまざまな交流の場が設けられ、能登の魅力を感じてもらえる機会となりました。
復旧はまだ始まったばかりで、多くの課題に直面していますが、能登の自然や文化に触れてもらい、長期的に地域に関わり続けてくれる人々を増やしたいと思っています。地域の商店や産業の復活も重要で、NPOとしての活動領域から外れるかもしれませんが、支援が必要な分野です。今後も、地域の人々が元気を取り戻し、活気ある生活を送れるよう、できる限りの支援を続けていきたいと思います。
【毎月の活動レポート】
2024年4月
2024年5月
2024年6月
2024年7月
2024年8月
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2011年の東日本大震災以降、全国30カ所以上の被災地で復旧復興のお手伝いをしてきました。その経験を元にして、「被災地にどんな被害が広がり、何が課題なのか、どんな支援が必要なのか?」被害の見極めと支援の見立てを得意としています。
毎回被災地の課題ごとに、活動のスタイルを変えながら、被災地にとって何が一番良いか? を考えながら、被災地で地域を支える方を支える活動をしています。
被災地で活動して分かったことは、「自然災害は社会課題の入口」だということ。災害が普段隠れている課題を浮き彫りにします。被災地の復旧支援とともに、環境問題・高齢化問題・子どもの貧困など、いろんなことを自分ごとに捉えられるようになればいいなと思っています。
このプロジェクトでは領収書の発行をおこなっておりません。
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