寄付受付開始日:2024/10/02
更新日:2024/11/18
まるオフィスは、令和6年1月の能登半島地震をきっかけに現地の高校生の支援をはじめました。
さらに、同年9月の能登半島豪雨の発災により、対象を小学生にまで広げて活動をしていきます。
私たちは、宮城県気仙沼市で東日本大震災をきっかけに生まれた、教育×まちづくりNPO(非営利型一般社団法人)です。3.11からの復興に携わってきた者たちだからこそできる支援があります。
能登の子ども若者たちのため、皆さんの力を貸してください。ご支援のほどよろしくお願いします。
(代表理事 加藤 拓馬)
「能登の高校生に東日本の復興を見せてあげて」きっかけはこの一言
「能登の高校生はこのままだと復興のビジョンが描きづらい。彼らを気仙沼に連れてって、東日本大震災からの復興のストーリーを見せてあげてほしい。必ず彼らのエネルギーになるから」
2024年2月、能登を訪れた際、現地の方に言われたこの一言が胸に刺さりました。
よし! やりましょう、と決意。
13年前より、全国から応援してもらった気仙沼ならではの「恩のつなぎ方」になります。私は移住者ですが、復興の支援や予算に生かされて今日がありますので、私にとっても恩がえしならぬ恩つなぎになるのです。
気仙沼で一緒に活動してきた高校生のOBOGつまり大学生らに声をかけると、すぐに集まってくれました。
「私も何かやりたいです」気仙沼の現役の高校生も手を挙げてくれました。
ここから、私たちが取り組む活動を紹介します。
【その1】被災した子どもたちの学習支援・遊び場づくり
能登豪雨で二重で被災した地域の子どもたちの学習支援・遊び場づくりボランティアを行います。
ボランティアで入るのは、気仙沼出身やゆかりのある大学生たちです。特に気仙沼出身の学生は口をそろえてこう言います。
「私は幼少期に被災して、大学生ボランティアにたくさん遊んでもらった。だからつらい記憶ばかりじゃない。次は私たちの番だ」
場所などは未定ですが、2024年8月に大学生らとお祭りに参加させてもらった輪島のある集落を訪ねる予定です。
【その2】能登の高校生を気仙沼に招待する気仙沼キャンプ
能登地域で被災した高校生のための気仙沼キャンプを実施します。
2024年8月に第1回が実現して、能登地域から11名の高校生が参加しました。地元を離れてリフレッシュしたい高校生には思いっきりリフレッシュプログラムを、復興の様子を見て感じて探究したい高校生には思いっきり探究プログラムを楽しんでもらいました。
受け入れ側としてキャンプを企画運営するのは気仙沼の大学生たち。気仙沼の高校生とも一緒に活動できて、お互いいい刺激になりました。
好評につき、2024年10月に第2回を実施予定です。
「参加したい」「東北の復興を見たい」という声は続々と聞こえてくるので、来年も継続的に企画予定です。より多くの高校生たちを気仙沼に招待するためには、皆さんからのご寄付が必要です。
・夏キャンプレポート:こちらからご覧ください。
【その3】能登の中高生のプロジェクト探究を応援
能登地域の高校生や中学生がプロジェクトを立ち上げ探究することを支援します。
能登の高校生たちが気仙沼キャンプで見つけた興味関心・探究のタネを、地元能登に帰ってプロジェクトに起こす応援を継続的にしていきます。
私たちまるオフィスは「コーディネーター」として、長年気仙沼で中高生のプロジェクト探究を支援してきました。そのノウハウを活かして、能登の高校生の伴走支援も行うことができます。
立ち上がったプロジェクトは、マンガでわかる探究学習「中高生の問いストーリー」というウェブページで、マンガにして発信する予定です。
最後に
私たちは気仙沼というまちで中高生のチャレンジを応援し続けてきました。結果、気仙沼は「中高生が夢中になって活動している」まちになりました。これは東日本大震災がきっかけで生まれたものでもあります。
日本という単位で見たとき、ここ10年以上東北に“投資”してきた結果生まれた「復興の知見」があります。そのバトンを「能登の未来」につなげたいのです。
能登の子ども若者たちの学びに直接つながる支援になりますので、どうか皆さんの力を貸してください。
■領収書の発行について
1回3,000円以上のクレジットカードによるご寄付で、領収書の発行を希望して寄付された方に、領収書を発行いたします。
※寄付金控除について:当法人は寄付金控除団体ではありませんので、寄付金控除の対象外です。ご注意ください。
※手続き完了後の発行や再発行はできません。
※当法人からの領収書発行時期:当法人への入金が完了した日(原則として寄付手続き日の翌月末日頃)の翌月末頃に発行いたします。
※領収書の日付は、お客様の寄付手続き日ではなく、当法人への入金が完了した日(原則として寄付手続き日の翌月末日頃)です。
※Vポイントによるご寄付の場合は、領収書発行の対象外ですのでご留意ください。
詳しくはヘルプページをご参照ください。
領収書に関するお問い合わせは、下記までご連絡ください。
<お問い合わせ先>
一般社団法人まるオフィス
電話:0226-25-9190
メールアドレス:info@maru-office.com
お問い合わせフォーム
皆さまからのご寄付は、令和6年能登復興支援活動において、被災地域の子どもたちの学びに対する活動のために大切に活用させていただきます。
具体的には
・大学生ボランティアの交通費
・能登の高校生の活動費、気仙沼までの交通費
・コーディネーターの人件費
・コーディネーターの交通費
などに活用させていただく予定です。
更新日:2024/11/18
概要
2024年10月12日〜14日の3日間、東日本大震災を経験した気仙沼出身の大学生と一緒に、能登半島の高校生を気仙沼に招待する「問いストーリーCAMP in 気仙沼2024秋」(以下、問いキャン)を開催しました。まるオフィス インターン生・白鳥里桜(東京学芸大学3年)がレポートをお送りします。
「もし能登の高校生が気仙沼の復興の物語を見たら、何を感じるだろう?」
という問いからはじまったこのプロジェクト。事前にヒアリングを行い、高校生一人一人の希望に沿ったコース設計にこだわります。今回も運営はまるオフィス能登復興支援学生チームです。(気仙沼出身の大学生など5名・気仙沼の高校生1名)
活動内容
今回参加してくれたのは、自身の探究を深めたい、能登半島地震を経て自分に何ができるかヒントがほしいという熱い思いを持った高校生5名(小松明峰高校1名、七尾高校2名、輪島高校2名)。
前回大好評だった本気で探究をしてきた気仙沼の大人めぐりに加え、高校生・大学生語り部による伝承館見学、そして気仙沼の高校生が考えた探究プロジェクトに参加してみようコーナーなどさまざまなアプローチで「探究」「震災」「復興」に向き合いました。
まとめ
3日間過ごす中で、隙あらば気仙沼について熱く語る気仙沼の高校生・大学生。張り合うように「能登にもこんなところがあるよ」という声や「もっと語れるように地元のこと知りたい」「能登に帰ったら何をしよう」と地元について思いをはせている様子が印象的でした。
以下高校生たちの問いキャン後アンケート結果を紹介します。(個人情報の部分を除き掲載)
問1.「東日本大震災遺構・伝承館」を訪れてよかったですか?(10点満点の評価とその理由)
・10点:伝承館を訪れたことで地震の怖さや被害の大きさ、命の尊さを知ることができたし実際に経験した大学生や高校生から話を聞くことができていい経験になったと思うから。
・10点:能登の地震と東日本大震災の地震の差を見て違いを感じた。(能登は揺れ津波がなく、気仙沼は津波も凄くきたこと)
・10点:能登とは土地も被害も違うけど、大雨と津波で似た部分もあったので、見れてよかったです。
・10点:やっと開かれた卒業式の答辞にすごく感動した。当時の最後の部分の「しかし苦境にあっても点を恨まず運命に耐え助け合って生きていくことがこれからの私たちの使命です」の言葉が特に胸に刺さりました。
・8点:実際の震災以降を見れたのと、語り部というものを初めて見れて、語り継ぐ大切さを知れたから。
問2.「気仙沼の高校生のプロジェクト」に参加してみてよかったですか?
・10点:自分と同い年の子がとても考えられた謎解きゲームを作っているのを知り、刺激を受けたから。
・10点:自分が今行っている探究と似ていて参考になることもあったし、自分が今考えている視点と別の視点から考えることを教えてくれたのが大きい。
・10点:夏の問いキャンとはまた少し違った形で、夏より多くのことを学べたと思うから。
・10点:問いを見つけることが早くなったり、気になったことは聞いたもん勝ち! と大学生に教わったり、もっといろいろなことを教わることができたから。
・10点:実際の気仙沼の街並みや、行事を体験できたのと、他の高校生の探究や想いを聴けて自分の探究を見つめ直すことができたから。
問3.「本気で探究してきた気仙沼の大人めぐり」に参加してよかったですか?
・10点:はまわらす(特定非営利活動法人はまわらす)の人から貴重なお話を聞くことができてすごく良かった。自分も何か行動したいと強く思ったから!
・9点:はまわらす(特定非営利活動法人はまわらす)の方のお話を聞いて、震災当時の子どものことを聞けたり、海が怖くなっているかもしれないけど、海を好きになってもらうにはどうすればいいかなどを考えることも教えてくれた。
・10点:自分の探究が進んだから。気仙沼でしか聞けない話をたくさん聞くことができたから。
・10点:難民キャンプにやっぱり行ってみたいと思う事ができたから。
・10点:他の人がどんな風に自分の探究を進めてきたのか知れたのと、自分の探究の内容を人と話せて少し整理ができたから。
問4.全体についての感想やメッセージがあれば、自由に書いてください。
・今までこうなればいいのになぁ……と思うだけであまり自発的に行動しようとは思っていませんでした。でも今回のキャンプでみんなすごく積極的に行動を起こしたり、こうなったらいいね! こうしたい! と話し合っている姿を見て自分も地域のために行動したい!! という気持ちになることができました。ありがとうございました!!
・大学生ともっと話したかった。サメの照り焼きめっちゃ美味しかった! ホヤぼーや体操やシュウマイじゃんけんを体で覚えてる! 探究での新しいことも学べた。次回もこの企画があったら参加したい!! 3日間本当にありがとうございました!! めっちゃ楽しかったです! この楽しいと感じたことをこれからの子どもにも伝えていきたいです!
・参加者同士の交流ができたので楽しかったです!! また気仙沼に行きます!!
・寄付者の皆さん、気仙沼で出会った皆さん、本当にありがとうございました! 気仙沼で学んだたくさんの事を、将来に活かそうと思います。改めてたくさんのことをしてくださりありがとうございました。
・今回は少人数だったからこそ、一緒に回る人とも仲良くなれたと思うし、自分たちの探究を話し合う時も気兼ねなく話せたけど、人数がもう少し多いのも体験してみたいと思った。
(文・白鳥里桜)
概要
2024年10月5日・6日の2日間、2024年元旦の能登半島地震に続き、2024年9月21日から23日にかけて発生した能登豪雨で大きな被害を受けた輪島市町野地区の仮設住宅を訪ね、子どもの遊び場を企画しました。まるオフィス インターン生・白鳥里桜(東京学芸大学3年)がレポートをお送りします。
活動内容
今回集まってくれたのは、2024年8月12日に町野地区で行われた「第46回ふるさと五千人の祭典」で一緒に太鼓演奏をした子どもたちを中心に、最終的には10名(中学生3人、小学生5人、未就学児2人)の子どもたちと交流することができました。
企画といってもとにかく遊ぶ!! カードゲーム、オセロ、風船、フリスビーを持っていき、仮設の談話室や近くの公園で子どもたちがやりたい遊びを全力で楽しみました。
子どもたちは、まだ遊びたい! 帰りたくない! と声が挙がるほど時間を忘れて楽しんでいる様子でした。保護者の方からは「ただ遊んでくれるだけでいい。」仮設住宅の住民さんからは「子どもの声が聞こえて嬉しい。」という声が聞かれ、子どもだけでなく大人の方々にも何か届けられる活動になりそうです。
被災地で何かしたい! 子どもと思いっきり遊びたい! 大学生出番ですよ!
(文・白鳥里桜)
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一般社団法人まるオフィスは、宮城県気仙沼市に拠点をおく教育&まちづくりNPOです。東日本大震災を機に気仙沼に移住した若者と地元の若者が2015年春に立ち上げました。
私たちは、“地元の課題を学びに変える”ことを目的とし、その目的に資するため、教育事業と関係人口・移住支援事業を行っています。
このプロジェクトでは1回3,000円以上の寄付から領収書の発行が可能です。
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