腸内フローラは宝の山
~腸内細菌の持つ無限の可能性を人類が最大限活用するために~
(医薬基盤・健康・栄養研究所)

寄付受付開始日:2022/12/20

  • 領収書あり
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国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所  ヘルス・メディカル連携研究センター 國澤純センター長

国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所

プロジェクト概要

更新日:2023/10/02

「健康と腸内環境の関係を探る世界最大規模の腸内フローラデータベース構築」への支援のお願い
NIBIOHN理事長の中村祐輔からのメッセージ

理事長より皆様へご支援のお願い

この度は、国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所(NIBIOHN)の腸内細菌に関する研究にご興味をお持ちいただき、厚く御礼申し上げます。

ヒトの腸には1,000種類、100兆個とも言われる多くの細菌がすみつき、食べ物の消化を助けたり、ビタミンなどの栄養素を作り出したりしています。さらに、最近の研究から、腸内細菌の変化がさまざまな体調や疾患に影響を与えることが明らかになっており、腸内細菌の適正化によって疾患の予防・改善や健康増進、さらには有用な腸内細菌を標的とした医薬品の開発が期待されています。

当法人のヘルス・メディカル連携研究センターでは、大学や企業、自治体と連携したコホート研究から、腸内細菌の未知なる可能性を探っています。

その一環として、同センターの國澤純センター長らの研究グループは、早稲田大学の竹山春子教授らの研究グループ、Noster株式会社、山口県周南市および周南市新南陽市民病院と共同で、健常な人と糖尿病患者を比較した研究や、動物モデルを活用した基礎研究を組み合わせて、肥満や糖尿病を予防・改善する可能性がある有用な新たな腸内細菌としてブラウティア菌を発見しました。

ブラウティア菌の電子顕微鏡写真

この発見は、腸内細菌の健康維持や病気への関わりを理解する上で重要なものであり、社会的にも学術的にも大きな意義があるものです。

このブラウティア菌をはじめとする有用な腸内細菌を対象にした創薬や健康食品への展開や、個々人の腸内環境に着目した個別最適化された健康・栄養指導など、腸内細菌の研究を通じて健康社会の実現を目指し、私たちは日々、開発研究や基礎研究に全力を挙げて取り組んでおります。この研究がさらに発展できるように、ご支援のほどよろしくお願いいたします。

一貫して取り組める強み!~基礎的研究からフロンティア領域まで~
私たちの研究所は、医薬基盤研究所と国立健康・栄養研究所が平成27年に合併してできた研究所です。

本合併により、メディカル・サイエンス(病気になった後)とヘルス・サイエンス(病気になる前)の両方を一気通貫で研究できる体制になったことを強みとしております。
この強みを最大限に生かすテーマとして、腸内環境に焦点を当てたプロジェクトをスタートさせました。

ヒトのビッグデータを情報科学で解析⇔メカニズムを動物モデルで解明
腸内環境プロジェクトの第一歩として、国内各地の自治体や大学、企業などと連携し、食事や生活習慣、健康状態などさまざまな情報とともに、ヒトの腸内細菌データを収集しました。その結果、令和3年度末には7,000名以上のデータを収載した世界最大規模の腸内細菌のデータベースを構築することができました。

現在は、さらに多くの方からデータを収集するとともに、AIなどの最新の情報科学技術を駆使して、集めたさまざまなデータから健康や病気と関係する要因を洗い出しています。

目指せ1万人! すべては1人の腸内細菌を解析することから始まります。

これらヒトのビッグデータの解析から得られた知見は、動物モデルなどの基礎研究によってメカニズムを解明し、ヒトの研究にフィードバックします。このサイクルをくり返すことで、健康増進や病気の予防・改善につながる研究を高度化しつつ、皆様の健康に役立つよう、参加された方への結果のフィードバックや、得られた情報の発信などを行っています。

参加者へ結果をフィードバック

これら一連の研究の中で、健康な⼈と糖尿病患者を⽐較したヒト研究と、動物モデルなどの基礎研究を組み合わせることで、肥満や糖尿病を予防・改善する可能性がある有⽤な新たな腸内細菌として「ブラウティア菌」を発⾒しました。

腸内細菌研究の意義~ブラウティア菌から見える大きな可能性~
ブラウティア菌は、脂肪蓄積や炎症を抑える効果のあるオルニチン、S アデノシルメチオニン、アセチルコリンなどを作ることが分かりました。さらに、食物繊維と同じような働きをする難消化性デンプンであるアミロペクチンや、コハク酸、乳酸、酢酸などの酸を作ることで、他の腸内細菌と協調的に働き、腸内環境を改善できる可能性があることも明らかにしました。

これらの脂肪蓄積抑制効果や抗炎症作用、腸内環境の改善などにより、ブラウティア菌は肥満や糖尿病を予防・改善する可能性があることが明らかになりました。

ブラウティア菌について詳しく解析

今回の研究成果は、腸内細菌の機能や健康との関わりを理解する上で、学術的にも社会的にも意義がある発見だと考えられ、本成果は2022年8月に、英国科学雑誌「Nature Communications」に発表されました。

皆様の寄付が大きな支えとなります。

本プロジェクトが目指すゴールは「腸内環境を基軸にした健康科学の発展と新規ヘルスケア産業の創出」です。
今まで述べたとおり、腸内細菌は大きな可能性を秘めており、その研究は、健康長寿社会の実現に欠かせません。

さらに、今後、ブラウティア菌のような有用な腸内細菌を、医薬品や食品として実用化するためには、安全性や有効性に関する評価試験や研究が必要となります。さらには、新しい腸内細菌の働きを発見していくことも重要な研究課題です。

ご存じのように、医薬品の研究・開発・実用化には長い年月と多額の資金が必要です。また、腸内細菌などのような新しい研究領域を切り開いていく優秀な人材の育成も重要な課題です。

国立の機関として私たちは国からの運営交付金や公的な競争資金を活用していますが、いずれも年度単位や期限付きの予算となっており、安定的・継続的に優秀な人材と研究資金を確保するためには、このような国からの資金だけでは賄いきれない現状があります。

そのような中、皆様からの寄付が長期にわたる継続的な研究にとっての大きな支えとなります。
「より早く、健康に役立つ腸内環境システムを構築して、皆様に届けたい!!」
この思いに共感してくださる皆様に、募金という形でご支援をお願いしたいと思います。

国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所
NIBIOHN JMD(Japan Microbiome Database)

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なお、当研究所は「領収書」に代わる書類として「受領証」を発行しております。

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※当研究所からの受領証発行時期:4半期に1回の頻度で発行いたします。
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詳しくはヘルプページをご参照ください。

受領証に関するお問い合わせは、下記までご連絡ください。

<お問い合わせ先>
国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所 戦略企画部戦略企画課
電話:072-641-9832
メールアドレス:fundraising@nibiohn.go.jp

寄付金の使いみち

本プロジェクトに寄せられたご支援は、腸内細菌の研究を通じて健康社会を実現するために、以下のような形で活用させていただきます。
(1)腸内細菌に関する発見の社会実装に向けた研究費としての活用

(2)優秀な研究者、研究支援者の確保

(3)知的財産(特許など)の確保と維持

(4)研究支援体制の充実、研究の情報発信・普及活動
当該研究への支援をより一層充実させるためのPR活動などに活用いたします。


"#nobelprize"

活動情報

更新日:2023/10/02

研究の進捗をホームページでご報告しています

研究の進捗は、下記のNIBIOHN JMD(Japan Microbiome Database)ホームページでお知らせしています。
ご覧いただきながら、腸内環境研究の成長を見守る「育ての親」として応援いただければ幸いです。

NIBIOHN JMD(Japan Microbiome Database)

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寄付人数
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プロジェクトオーナー

国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所

国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所(NIBIOHN)は、『医薬品等に関する専門性(メディカル・サイエンス)』と『栄養・食生活及び身体活動等に関する専門性(ヘルス・サイエンス)』を融合した研究を行っており、国民の健康の保持増進に資する研究を行っています。

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国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所のプライバシーポリシーは、https://www.nibiohn.go.jp/nibio/information/pdf/k_kojinjyouhoukanriR4_13.pdfをご覧ください。

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・ 寄付金に関する領収書の送付(当団体がYahoo!ネット募金での寄付者に対して領収書発行を行う場合)

以上

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