HIV/エイズと戦う人たちを支えたい。
HIVを根治する可能性がある技術を開発!
(医薬基盤・健康・栄養研究所)

寄付受付開始日:2022/11/30

  • 領収書あり
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国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所 霊長類医科学研究センター 保富康宏センター長

国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所

プロジェクト概要

更新日:2023/10/02

早期の社会実装に向けたサポートをお願いいたします。
NIBIOHN理事長の中村祐輔からのメッセージ

理事長より皆様へご支援のお願い

国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所(NIBIOHN)のHIV根治に向けた治療技術開発に関する研究にご関心をいただき、厚く御礼申し上げます。

現在、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)に感染した方のウイルスの制御には抗ウイルス薬の投与が行われています。しかし、HIVは体内から決して排除されることはなく潜伏感染を続けるため、生涯に渡って発症抑制の投薬が必要です。

当法人の霊長類医科学研究センター 保富康宏センター長らの研究グループは、日本BCG研究所と共同で、アジュバント分子組み込み弱毒ウイルスを用いるという新たな手法で、サル‐ヒト(キメラ)免疫不全ウイルス(SHIV)に感染したサルを用いた実験で、生体内から完全にSHIVを排除することに成功しました。

皆様おひとりおひとりのご支援で、このHIVを完全に根治しうる技術の社会実装に向けた開発を加速することができれば、世界中のこの病に苦しむ方々が感染前の日常生活に戻ることも可能となります。

私たちは、そのような技術の実現に向けて日々、研究や開発職務に全力を尽くしております。この研究が安定して続けられる様、ご支援のほど、なにとぞよろしくお願いいたします。

そもそもエイズとは?
HIV感染症により免疫機能が破たんし、重傷感染症やがんなどを引き起こし、治療をしなければ死に至る病です。

HIVは依然として世界的な公衆衛生上の大きな問題であり、世界でのHIV感染者は3,800万人以上といわれています。その内の3分の2以上はアフリカ地域が占めており、日本での感染者は2.2万人。世界中で毎年150万人ほどが新規感染者となり、68万人程が毎年死亡しています。

長年の抗HIV薬開発により、エイズの発症を抑える事ができるようになりましたが、HIVを完全に排除できるものではなく、抗HIV薬には副作用もあり、さらに一生涯投薬を続ける必要があります。

ウイルスを完全に排除する治療法~HIV根治を導くワクチン療法の開発~

現在までの報告でHIV中に存在するnef遺伝子を取り除いたHIVは弱毒化することが知られています。本研究所は、全く新しい発想に立ち、この弱毒化したHIVにアジュバンド(※)を組み込んだワクチンを開発しました。

(※アジュバンドとは、ワクチンと一緒に投与し、その効果を高めるために使用される物質のことです。アジュバンドを組込むことで、強い免疫反応をおこすことができるため、少量で多大な効果を得ることができます。その結果、免疫力の弱い患者様への接種が可能であったり、必要な抗原量を少なくすることができるため安価に提供できたりと、さまざまなメリットがあります)

この技術を用いて、サル‐ヒト(キメラ)免疫不全ウイルス(SHIV)に感染したサルを使った非臨床試験を行った結果、SHIVに感染したサルの生体内からSHIVが完全排除されることを確認しました。

感染個体からウイルスそのものが消失した。この事は、国際学術雑誌 『NPJ(Nature Partner Journal)Vaccines』に2021年10月22日(日本時間)にオンライン掲載され、世界的にも大きな注目を集めました。
今後、HIV根治を目的とした新たな治療薬やワクチン開発の進展につながることが期待されています。

以下の動画が非常にわかりやすくこの技術について解説しているので、ぜひご覧ください。

HIV・エイズになると根本的な治療はできない? ワクチン開発の可能性はあるのか(前編)(外部動画サイト) 

HIV・エイズ撲滅の可能性も見えてくる? ワクチン開発の可能性はあるのか(後編)(外部動画サイト)

皆様の寄付が大きな支えとなります。
一般的に、医薬品の開発から社会実装までの流れは、以下のものとなります。

医薬品の研究・開発・実装には長い年月と多額の資金が必要で、特に臨床試験の段階で費用がかかります。
国立の機関として私たちは国からの運営交付金や公的な競争資金を活用していますが、いずれも年度単位や期限付きの予算となっており、安定的・継続的に優秀な人材と研究資金を確保するためには、このような国からの資金だけでは賄いきれない現状があります。

そのような中、皆様からの寄付が私たちのHIV根治に向けた長期にわたる継続的な研究にとっての大きな支えとなります。

この機会に、HIV根治を実現する可能性のあるワクチンが研究・開発中であることを知っていただき、一日も早く、世界中へこの技術を届けるため、募金という形で皆様にご支援をお願いしたいと思います。

国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所
国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所 霊長類医科学研究センター

当センターは医科学研究に特化した国内唯一の霊長類医科学研究センターであり、過去、現在において多くの医科学研究に貢献してきています。

霊長類医科学研究センター

HIVの患者として、保富先生のHIV根治ワクチン開発に期待しています。
~NPO法人ネットワーク医療と人権 理事 花井十伍様からメッセージをいただきました~

私は、血友病という原疾患治療に使用した血液製剤によって、HIVに感染しました。1990年代中ごろまでは治療法がなく致死的疾患だったHIV感染症は、現在抗ウイルス薬の進歩によりウイルスを測定できないくらいに抑え続けることによって、寿命は一般の人と同じようになっただけではなく、他人に感染させる恐れもなくなりました。

しかしながら、HIVを完全に無くすことはできないので、患者は抗HIV薬を一生服薬し続けなければなりません。薬は日々進歩し少しずつ改善されてきてはいますが、長期間の服薬によってさまざまな副作用に悩まされ続けています。また、決して服薬を忘れることができないというプレッシャーから逃れることもできません。

そんな状況下にあって、保富先生のHIVの根治に向けた研究はHIV根治の可能性を患者にもたらしてくれています。今回、研究へのご支援を募るという形で少しでも多くの方々の目に触れることができれば、根治実現が大きく近づくのみならず、未だHIV陽性者に対する差別と偏見がなくならない現在において、多くの人々のHIVに対する正しい理解が広がる事も期待できます。

そして、NIBIOHNには、皆様からのご支援を最大限に活用していただき、少しでも早くワクチンが私たちに届くよう願っております。

2022年11月25日
特定非営利法人 ネットワーク医療と人権 理事 花井十伍

臨床の医師の立場からも、保富先生のHIVワクチン開発に期待しています。
~エイズ予防財団理事長 白阪琢磨 先生からメッセージをいただきました~

1981年に医師となり、将来は肺がん専門医を目指していましたが、1989年に世界初の抗HIV薬の発明者である満屋先生の米国立癌研究所の研究室に留学ができ、HIV感染症の臨床研究に従事してきました。

1994年に帰国し、HIV診療に従事しましたが、当時はHIV感染症の勢いを抑える薬もなく、悲惨な状況でどうしようもないままに患者さん方は亡くなって行かれました。1996年、1997年に日本でも現在の標準治療である多剤併用療法が可能となり、毎日両手にいっぱいの抗HIV薬を飲みながらでも、文字通り生きながらえられる様になりました。

その後、製薬会社の努力もあって、現在では1日1錠あるいは1ないし2カ月に一度の注射でHIV感染症の進行を阻止でき、今ではHIVに感染しても治療によってAIDSにならない、寿命も全うでき、性行為でも他にうつらない時代となり、HIV/エイズのイメージも大きく変わろうとしています。

しかし、治癒がいまだにない現状では、HIV感染者の方々はHIVに感染している事から逃れることはできず、想像もできないような生きづらさを語ってくださいます。HIV/エイズの正しい知識を知っていただきたく、今回も大阪市中央公会堂をお借りしてエイズ啓発イベントをいたしましたところ約500名に参加いただきました。臨床医の立場から強く希望していますのは、治癒です。

そういう中、日本でHIV根治につながりうる保富先生の研究があると知り、われわれのような臨床の現場で治療にあたる者にとっても、希望の光となっております。多くの方々に関心を持っていただき、皆様から感染者の方々に心を寄せていただけることがこの研究を進める原動力になります。
ぜひ、皆様からのご支援により、エイズ根治ワクチンが実現され、HIV感染者にいち早く届くことを心より祈念しております。

2022年12月15日
国立病院機構大阪医療センター エイズ先端医療研究部長
エイズ予防財団理事長
白阪琢磨

■領収書(受領証)の発行について
当研究所への寄付金は、「特定公益増進法人」へのご寄付として、税制上の優遇措置が認められています。
なお、当研究所は「領収書」に代わる書類として「受領証」を発行しております。

1回3,000円以上のクレジットカードによるご寄付で、領収書の発行を希望して寄付された方に、受領証を発行いたします。

※手続き完了後の発行や再発行はできません。
※当研究所からの受領証発行時期:4半期に1回の頻度で発行いたします。
※受領証の日付は、お客様の寄付手続き日ではなく、当研究所への入金が完了した日(原則として寄付手続き日の翌月末日頃)です。
※Tポイントによるご寄付の場合は、受領証発行の対象外ですのでご留意ください。

詳しくはヘルプページをご参照ください。

受領証に関するお問い合わせは、下記までご連絡ください。

<お問い合わせ先>
国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所 戦略企画部戦略企画課
電話:072-641-9832
メールアドレス:fundraising@nibiohn.go.jp

寄付金の使いみち

本プロジェクトに寄せられたご支援は、HIV根治に向けた研究・開発・実装のため、以下のような形で活用させていただきます。
(1)技術の社会実装に向けた研究費としての活用
HIV根治ワクチンについて、社会実装に向けた研究を行っており、そのための研究費として活用いたします。

(2)優秀な研究者、研究支援者の確保
HIV根治ワクチン開発に向けた研究を行うNIBIOHN・霊長類医科学研究センターの研究者・研究支援スタッフの雇用安定、新たな優秀な研究者の確保に活用いたします。

(3)知的財産(特許など)の確保と維持
HIV根治ワクチンに関する知的財産を確保・維持するために活用いたします。

(4)研究支援体制の充実、研究の情報発信・普及活動
当該研究への支援をより一層充実させるためのPR活動や管理業務などに活用いたします。

"#nobelprize"

活動情報

更新日:2023/10/02

研究の進捗をホームページでご報告しています

研究の進捗は、下記の霊長類医科学研究センターホームページでお知らせしています。
ご覧いただきながら、HIV根治ワクチンの「育ての親」として応援いただければ幸いです。

国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所 霊長類医科学研究センター

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寄付総額
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寄付人数
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プロジェクトオーナー

国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所

国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所(NIBIOHN)は、『医薬品等に関する専門性(メディカル・サイエンス)』と『栄養・食生活及び身体活動等に関する専門性(ヘルス・サイエンス)』を融合した研究を行っており、国民の健康の保持増進に資する研究を行っています。

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領収書発行について

このプロジェクトでは1回3,000円以上の寄付から領収書の発行が可能です。
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団体のプライバシーポリシー

国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所のプライバシーポリシーは、https://www.nibiohn.go.jp/nibio/information/pdf/k_kojinjyouhoukanriR4_13.pdfをご覧ください。

なお、Yahoo!ネット募金に関し、LINEヤフー株式会社より提供を受けた個人情報については、次の目的の範囲においてのみ利用します。
・ 寄付金に関する領収書の送付(当団体がYahoo!ネット募金での寄付者に対して領収書発行を行う場合)

以上

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