貴重な植物を守り、未来へつないでいくために(東京大学)

寄付受付開始日:2023/05/11

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国立大学法人東京大学

プロジェクト概要

更新日:2024/04/05

貴重な植物標本と老朽化が進む歴史的建造物の保存にご協力ください

東京大学大学院理学系研究科附属植物園は、牧野富太郎らに代表される日本の植物学の礎を築いた植物学者が活躍した「日本の近代植物学発祥の地」であり、植物多様性研究の世界的拠点の一つです。小石川植物園の本館には、明治期から集められた、多くの基準標本を含む80万点を超える植物標本が収蔵されており、植物園の研究者だけでなく世界中の植物学者に日々利用されています。

しかし、本館の老朽化により建物では雨漏りが進行しており、貴重な植物標本の収蔵環境が憂慮すべき状況にあります。また、収蔵庫がすでに満杯に達しており、標本の収集という本来の機能が果たせていません。本館では外壁の痛みも激しく、歴史的建造物である本館の保存も大きな課題です。

2027年に150周年を迎える当植物園では、Life in Green Project第3期で植物標本の収蔵環境を改善するための施設整備を行い、さらに歴史的建造物である本館の修理を進めます。現在、本館は一般に公開されておりませんが、植物標本を新しい収蔵施設に移すことができれば、本館の一部を公開して講義室や休憩スペースとして活用できます。その実現のため、国などの予算獲得に全力を尽くしますが、皆様のご支援が確実に大きな力になります。

生物多様性の危機、急激な気候変動、グリーントランスフォーメーション(GX)などが叫ばれる中、植物学が果たすべき役割はますます大きくなっています。海外の有力な植物園は、より強固な財政基盤のもと、絶滅危惧植物の保全や植物の教育普及の場としての高い機能を果たしながら、時代の変化に合った植物研究施設として発展し続けています。

150周年を機に、日本が誇る世界の小石川植物園、日光植物園へと大きく舵(かじ)を切るために、皆様のご支援を賜りますようお願い申し上げます。

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■領収書の発行について
本学へのご寄付は税法上の優遇措置が適用されます。

1回3,000円以上のクレジットカードによるご寄付で、領収書の発行を希望された方に、領収書を発行いたします。

※手続き完了後の発行や再発行はできません。
※本学からの領収書発行時期:寄付手続き日から約2カ月~3カ月程で領収書を発行いたします。
※領収書の日付は、本学への入金が完了した日(原則として寄付手続き日の翌月末日頃)です。
※Tポイントによるご寄付の場合は、領収書発行の対象外ですのでご留意ください。

詳しくはヘルプページをご参照ください。
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<お問い合わせ先>
東京大学基金事務局
〒113-8654 東京都文京区本郷 7-3-1
Tel:03-5841-1217 (10:00~12:00 13:00~16:00 土日祝除く)
Fax:03-5841-1219
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寄付金の使いみち

「Life in Green Project」の第3期計画として、貴重な植物標本と老朽化が進む歴史的建造物の保存のために活用させていただきます。

◆標本の収蔵環境の改善
小石川植物園の本館には植物標本を収蔵した標本庫があります。標本は湿度や温度を管理して保存する必要があり、庫内は空調設備によって守られています。しかし、建物の老朽化による壁の劣化や雨漏りなどにより、年々管理が難しくなっています。
貴重な標本を守るため、よりよい収蔵環境を実現したいと考えています。

◆小石川植物園本館のリニューアル
小石川植物園の本館は現在、一般には公開されていません。内部には研究室、実験室、事務室、図書室の他に、約80万点の植物標本の収蔵庫があります。これらの中には、種を命名した際の証拠となる基準標本や、すでに絶滅種となった植物などの貴重な標本が数多く含まれています。

しかし、本館の老朽化、狭隘化(きょうあいか)により標本の管理に大きな問題が生じています。標本を新しい収蔵施設に移すとともに、本館をリニューアルして一部を一般に公開し、セミナー室や休憩スペースなどとして活用していきたいと考えています。

活動情報

更新日:2024/04/05

<2023年活動報告>
牧野富太郎の功績と日本の近代植物学を築いた小石川植物園の歩みを発信しました

2023年は、NHKの朝ドラ「らんまん」で植物学者の牧野富太郎がモデルに取り上げられ、植物学に対する社会の関心が高まった年でした。牧野富太郎は明治から昭和にかけて全国各地で植物を採集し、約1,400もの植物を命名した日本の植物学史に輝く偉才です。小石川植物園の本館には、牧野富太郎が名付けた「ヤマトグサ」の基準標本や、同時代に活躍した植物学者らの標本を含む、約80万点の貴重な植物標本が収蔵されています。

小石川植物園では、2023年3月から12月にかけて「牧野富太郎と小石川植物園」と題した企画展を柴田記念館で開催し、牧野富太郎の功績や、小石川植物園が日本の植物学の発展において果たしてきた役割を紹介しました。日光植物園においても、Life in Greenプロジェクトで整備された展示室で2023年4月から「牧野富太郎と小石川植物園」展を同時開催しました。

また、企画展に関連し、牧野富太郎が愛したサクラ類をテーマにした観察会や、牧野富太郎についての講演会、学術的な植物標本の作り方についての講座なども開催しました。

採取した植物を、形を整えながら新聞紙に挟んで乾燥させる標本の作り方は、牧野富太郎の時代と少しも変わりません。講座の参加者の方々は、標本作りを通して、牧野富太郎が植物と向き合う時の気持ちを感じられたのではないかと思います。植物園本館の標本室も見学し、牧野富太郎の時代から脈々と続く東京大学の植物学研究の蓄積に触れていただくことができました。

また、イギリスのキュー王立植物園の公式植物画家である山中麻須美氏を講師に迎え、植物学的に正確な図を描くための植物画教室を2022年に続けて開催しました。また、文京区の地域の店舗やクリエーターの方々が園内の植物をテーマに出展する「小石川植物祭」に協力しました。2023年12月7日の夜には温室のショクダイオオコンニャクが13年ぶりに開花したため、2023年12月8日から3日間の特別公開を行いました。

小石川植物園は国の名勝および史跡に指定されており、文化財としての保存活用計画が2022年に東京大学により策定され、文化庁の認定を受けました。現在、この計画に基づき本館の改修や植物標本の収蔵環境改善のための準備を進めています。実現にはさまざまなハードルがありますが、「らんまん」の放映を機に広がった植物園への支援の輪を大きな力に、計画実行に向けて今後も力を尽くしてまいります。

Life in Greenプロジェクトではこのほかにも、年2回のニュースレターを刊行して植物園の活動の普及につとめています。また、老朽化した機器等の更新、植物名ラベルの更新、園内ベンチの新設、園内トイレへのおむつ交換台設置等のために寄付金を使わせていただきました。

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<2022年活動報告>
小石川植物祭などさまざまなイベントを開催しました

Life in Greenプロジェクトは、理学系研究科附属植物園を構成する小石川植物園と日光植物園を世界に誇る植物多様性の研究施設として整備し、社会に開かれた植物園へと発展させることを目的としています。プロジェクトの第1期(2010年1月〜2018年6月)では小石川植物園の公開温室の再建が実現し、2018年7月からは5年計画で温室完成後の小石川植物園と日光植物園の整備活用を目的とした第2期計画を推進しています。

2022年はLife in Green Projectの目的である社会に開かれた植物園の実現に向け、「植物の学び」をテーマにしたアウトリーチ活動に力を入れました。Life in Green Projectで雇用したスタッフの企画・運営により、2022年4月から2022年10月にかけて「花と昆虫-東京大学植物園の研究展」と題したミニ企画展を小石川植物園の柴田記念館で開催し、植物園の研究の「今」を発信しました。

日光植物園にはこれまで展示スペースがありませんでしたが、2019年にフィールドステーション棟が完成するまで実験室として用いられてきたプレハブ棟を、展示室兼来園者のための休憩室として改装しました。これにより、園内の植物の解説や所蔵する植物画の展示が可能になり、「花と昆虫」展も小石川と同時開催しました。

また、花と昆虫の関係を実際に園内を歩きながら解説する観察会や、学術的な植物標本の作り方の講座を開催しました。標本は採取した植物を形を整えながら新聞紙に挟み、乾燥機で乾燥させて作成します。その後、台紙への貼付けや標本室の見学を行い、東京大学植物園で明治期から脈々と続く植物分類学研究の一端を学んでいただきました。

また、イギリスのキュー王立植物園の公式植物画家である山中麻須美氏を講師に迎え、科学的な植物画の描き方の教室を開催しました。山中先生の筆から生き生きとした植物が描かれるたび、受講者からは歓声があがっていました。これらの活動が、植物園で行われている研究・教育への理解を深めるとともに、植物学の未来を担う方々が生まれるきっかけとなることを願っています。

2022年の植物園のもっとも大きな出来事は、2022年10月21〜23日にかけて小石川植物園で行われた「小石川植物祭」です。文京区を拠点とする建築事務所KASAのみなさんと植物園の共催によるイベントで、地域の店舗やクリエーターの方々が植物園の植物を素材とした作品や食べもの、植物園を題材にしたワークショップなどを出展してくださいました。植物園も園内の生の葉っぱを使ったオリジナル「葉っぱかるた」を出展し、その後の園内解説ツアーも盛況でした。

これまで地域との結びつきがあまりなかった植物園ですが、植物祭の開催目的である「植物の学び」、「地域の協働」、「街や人のつながり」が実現し、多くの反響をいただく大成功のイベントとなりました。

このほかにも、これまで小石川植物園後援会が発行していたニュースレターを植物園が引き継ぎ、刷新したニュースレターを刊行して植物園の活動の普及につとめています。また、絶滅危惧植物の育成技術開発のためのインキュベーターなどの購入、老朽化した草刈機などの更新、植物名ラベルの更新、園内ベンチの新設などのために寄付金を使わせていただきました。

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寄付人数
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プロジェクトオーナー

国立大学法人東京大学

東京大学は開学以来、学問の礎を築き、学術研究の最先端を切り開いてきました。国際的に卓越した研究力と独創的な知をもって、総合大学の特徴を生かし、分野や組織を横断した活動の支援と産官学のネットワーク形成を進めています。
研究成果を積極的に社会に還元しつつ社会の要請に応える研究・教育活動を創造し、大学と社会の双方向的な連携を推進します。

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領収書発行について

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