寄付受付開始日:2023/03/16
更新日:2024/05/08
ロシアによるウクライナ侵攻、毎年のように起きる激甚災害など、現代は「災い」の多発する時代です。しかしながら「災いの記憶」は、時間の経過とともに上書きされ、忘却されていきます。
「災いの記憶」と、その経験を次世代に生かすためには、被災者の記憶を社会全体で共有し、引き継いでいく必要があります。しかし、そうした個人の貴重な記憶は、老い・死によっていずれ失われていきます。
「個人の記憶」を共有し、「社会全体の記憶」として残していくために、これまでの災害、そして来たるべき災害の記憶を保存・記録していく仕組みづくりが求められています。「デジタルアーカイブ」は、こうした記憶を保存・共有し、未来に継承する基盤として重要なものです。
東京大学渡邉英徳研究室では、広島・長崎原爆、あるいはウクライナ戦争、東日本大震災などをテーマとした「デジタルアーカイブズ・シリーズ」を2010年代から開発・運用してきました。しかし、こうしたアーカイブは、主に年限付きの研究費で開発・運用されており、持続性に不安があります。また、バーチャルリアリティ・人工知能などの先端技術を取り入れ、より使いやすいアーカイブ・システムを開発し、多くの人々の協力のもと成長させていくためには、財源となる寄付金が必要です。
本寄付金によって「デジタルアーカイブ」を構築し、「災いの記憶」を世界に発信することにより、「過去から学び・未来に生かす」モティベーションを社会に作り出します。そして、学生をはじめとした若い世代の参画により、持続可能性の高い活動を実現します。
戦災・災害に立ち向かう、平和で力強い世界の実現に向けて、一人でも多くの皆様に本プロジェクトへのご支援とご協力を賜りたく、よろしくお願い申し上げます。
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■領収書の発行について
本学へのご寄付は税法上の優遇措置が適用されます。
1回3,000円以上のクレジットカードによるご寄付で、領収書の発行を希望された方に、領収書を発行いたします。
※手続き完了後の発行や再発行はできません。
※本学からの領収書発行時期:寄付手続き日から約2カ月~3カ月程で領収書を発行いたします。
※領収書の日付は、本学への入金が完了した日(原則として寄付手続き日の翌月末日頃)です。
※Vポイントによるご寄付の場合は、領収書発行の対象外ですのでご留意ください。
詳しくはヘルプページをご参照ください。
領収書に関するお問い合わせは、下記までご連絡ください。
<お問い合わせ先>
東京大学基金事務局
〒113-8654 東京都文京区本郷 7-3-1
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Fax:03-5841-1219
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戦争や激甚災害の多発する時代において、先端テクノロジーと若い世代の力を生かして「災いの記憶」を未来に継承するために活用させていただきます。
◆新世代のデジタルアーカイブ・システム開発
VR(仮想現実)・AR(拡張現実)・AI(人工知能)などを活用した、新世代のアーカイブ・システムの開発
◆記憶の継承の主体となる担い手の育成
学生を中心とした、記憶の継承の主体となる「若い世代」の教育、被災地など海外の教育・研究機関との連携
◆被災地との連携
デジタルアーカイブを基盤とした国内・海外の被災地との連携、災害によって危機に瀕しているコミュニティーの再建支援
更新日:2024/05/08
ウクライナ戦争、トルコ・シリア地震、モロッコ地震、ガザ軍事侵攻。そして2024年元日に発生した能登半島地震に対応して、衛星画像と3Dデータを活用したデジタルマップ・アーカイブをリアルタイムに公開しました。国内外の多数のメディアで報道され、大きな反響がありました。2023年8月、広島テレビ本社において「ミライの平和活動展」を開催。2023年10月は東大・安田講堂にて、親子向け講演会「東大で戦争と平和について考える」を開催しました。
■デジタルマップ・アーカイブ
こちらからアクセスできます。
■ご寄付の使途
いただいたご寄付は以下の目的のために、活用いたしました。
・衛星画像購入費
・サーバー維持費
・ウェブサービス利用料
・展覧会・ワークショップ開催費 など
温かいご支援を賜り、ありがとうございました。
詳しくはこちら
石川県能登地方を震源とする地震により被災された皆さまに心よりお見舞い申し上げます。
渡邉研究室では、ボランティア・報道機関との協力のもと、以下のコンテンツをリリースしました。被災状況の把握・災害対応にご活用いただければ幸いです。
◆能登半島地震 復旧支援の歩みマップ(制作:読売新聞社、学術指導:東京大学 渡邉英徳研究室)
被災地の復旧支援の状況や日常を取り戻そうとする動きを、位置情報と合わせて表したマップです。
◆令和6年能登半島地震被災状況マップ(制作:読売新聞社、学術指導:東京大学 渡邉英徳研究室)
◆能登半島地震フォトグラメトリ・マップ(フォトグラメトリ:STUDIO DUCKBILL・最適化・ジオリファレンス・ストーリーテリング:渡邉英徳)
被災後の輪島東地区の3Dマップ。崖崩れ・海岸隆起などの被災状況を立体的に確認できます。
詳しくはこちら
東京大学 ホームカミングデイ2023にて『東大で戦争と平和について考える-東大と一緒! 安田講堂親子スペシャル-』を安田講堂にて開催します。
登壇者は渡邉先生と、先端科学技術研究センター専任講師の小泉悠先生です。
「戦争の中の日常ってどんなだろう?」「どうして戦争が起きるのだろう?」
そんな疑問に、戦争の最新動向や情報を駆使して、両先生がわかりやすくお答えします。また、参加者のみなさんと「私たちが平和に向けてできること」について一緒に考えたり、参加体験型のしかけもご用意しています。
安田講堂にて、戦争と平和について考えてみませんか?
多くの皆さまのご参加をお待ちしています。
※主な対象を親子としておりますが、どなたでもご参加いただけます。
講演会内容やお申し込み方法等、詳しくはこちら
2023年8月4日~5日、東京大学大学院の渡邉英徳研究室、ゲーム学習方法論と学習支援技術研究のトップランナーである藤本徹研究室、広島テレビ放送とMinecraftカップ全国大会事務局が共同で、小学校4~6年生を対象に広島の歴史を学ぶワークショップを開催しました。
ワークショップのテーマは「原爆投下前のヒロシマの暮らしと街並み」です。かつて広島にはどのような街があり、それが原爆によってどのように変わってしまったのか。原爆投下日の8月6日を迎えるにあたり、世界の子供たちに支持されている「Minecraft」を通して、広島の歴史について理解を深めました。
【1日目】
目標:「原爆投下前の街や暮らしをマインクラフトで再現し、当時の広島にも『日常』があったことを知ろう」
参加者は、広島平和公園レストハウスの3階にある展示や模型を見て、原爆投下前の広島の街や暮らしについて学びました。「知らなかった!」という声と共に、真剣にメモをとっています。渡邉教授たちが作成した資料も展示されています。
参加者には、Minecraftで再現することを念頭に、事前に展示を見るポイントを伝えました。「その場所は何に使われていた?」「どれくらいの大きさ?」「どんなものでできている?」「なかはどうなっている?」などを意識してメモを取ります。
レストハウスから広島テレビに移動して、マインクラフトで街や暮らしを表現していきます。
グループのみんなで、展示メモを発表しあいながら「どこに」「何を」作るか、どのように役割分担をするかを決めていきます。おおよその完成形がイメージできたら、実際に教育版Minecraftを用いて、ワールドの中で建築を行います。初心者から上級者まで、協力して一つのテーマを完成させます。
【2日目】
目標:「原爆投下後の被害や被爆者の方の経験について学び、当時の広島の『日常』が原爆によって失われてしまったことを知ろう」
2日目の目標は、原爆投下後の広島について学ぶことです。まずは、渡邉教授の案内で、原爆投下後にどのような被害があったのかを学びました。展示を見るときのポイントとして「街」と「暮らし」を提示しました。
次に実際に旧中島地区で原爆の被害にあった被爆者の方のお話をお聞きしました。展示資料だけでは学ぶことのできない、被害の実相について語っていただきました。質疑応答では、参加者から盛んに質問があがりました。1日目に自分たちで手を動かして、原爆投下前の街や暮らしを表現しているからこそ、当時の暮らしを理解しようとする解像度の高い質問が飛び交いました。
ワークショップ2日目のアウトプットは、NPC(Non Player Character)を使った表現です。マインクラフト上では、作成者が自由にキャラクターを置くことができ、吹き出しを使ってメッセージを発信することができます。1~2日目にかけて学んだことを、ワールドの中で発信すべく、参加者一人一人がNPCを作成し、メッセージを書き込みました。最終発表では、グループ発表(どんな街を作ったか)、個人発表(NPCにどのようなメッセージを込めたか)を行いました。
<出典・詳細はこちら>
Hidenori Watanave Lab. UTokyo / 東京大学大学院 渡邉英徳研究室 ホームページ
◆2023年4月
株式会社パソナ主催のオンラインセミナー「最先端デジタルツイン技術で実現するスマートシティ ~記憶を未来へ~」(2023年4月11日開催)に渡邉教授が登壇しました。
ノーコードのデジタルアーカイブ・プラットフォーム「Re:Earth」を開発する東大発ベンチャー・株式会社ユーカリア代表の田村賢哉さんとの講演で、太平洋戦争・東日本大震災、そしてウクライナ戦争とトルコ・シリア地震のデジタルアーカイブについて解説しました。
同セミナーにて、プロジェクトの維持運営・進化、コミュニティー形成の持続性を高めるための基金の重要さについてもお話し、寄付の呼びかけを行いました。120名を超える参加者を得て、盛況となりました。
詳細はこちら
ハーバード大学デザイン大学院(GSD)の丹下健三パビリオンで開催された『Front Door』展(2023年4月12日~4月15日 )に協賛・出展しました。
本イベントのテーマは「地球市民と未来への対話」。
「ヒロシマ・アーカイブ」「ナガサキ・アーカイブ」「ウクライナ衛星画像マップ」「ウクライナ 戦時下の復興」などを展示しました。
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◆2023年6月
「IVS Kyoto 2023」(みやこめっせ京都)にて「戦災・災害のデジタルアーカイブ」についての展示とトークセッションを行いました。
基金にも多数のかたにご関心を寄せていただきました。
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東京大学は開学以来、学問の礎を築き、学術研究の最先端を切り開いてきました。国際的に卓越した研究力と独創的な知をもって、総合大学の特徴を生かし、分野や組織を横断した活動の支援と産官学のネットワーク形成を進めています。
研究成果を積極的に社会に還元しつつ社会の要請に応える研究・教育活動を創造し、大学と社会の双方向的な連携を推進します。
このプロジェクトでは1回3,000円以上の寄付から領収書の発行が可能です。
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以上
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