次のパンデミックに100日でワクチンを作るために(東京大学)

寄付受付開始日:2022/08/25

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人々の命を守る近未来のワクチン研究を行っています

国立大学法人東京大学

プロジェクト概要

更新日:2024/04/05

ワクチンの力で、世界中の人々に希望を

◆ワクチンが抱える課題 
現在世界中で感染症のみならず、がんやアルツハイマー、アレルギーなどその他の疾病に対して発症を予防したり重症化を抑制したりする多様なワクチンの開発研究が行われています。

インフルエンザウイルスワクチンや子宮頸がんワクチンのようにすでに承認されて接種が行われているものもあれば、研究で効果や安全性が認められつつあるものの、まだ承認されていないワクチンもあります。マラリアやHIVはまだ利用可能なワクチンが開発されておらず、結核に関してはBCG(Bacillus Calmette–Guérin)というワクチンが普及しているものの、感染予防率や生ワクチンゆえの感染リスクなどの点で改善の余地があるという状況です。

今あるワクチンよりも有効性・安全性に優れること、病気を予防できる・治せるワクチンを増やすこと、次のパンデミックに対して早急な対応ができること、このようなさまざまな要求に合わせた新しいワクチンを開発することが重要な課題となっています。

◆もうひとつの課題「ワクチンの安全性への危惧」をなくし、安心できるワクチン接種を
また別の課題も存在します。
皆さまには、ワクチン接種をちゅうちょしてしまうような気持ちはありませんか?

「ワクチンの内容物がなんとなく怖い」、「副反応が嫌だ」……
という声を少なからず聞いたことがあります。

その気持ちを「ワクチン忌避」といい、そのような風潮があると、せっかく開発されたワクチンが、何年もの研究を経て安全で有用なことが証明されていたとしても、あまり多くの人に接種してもらえなくなり、結果として抑えられるはずの感染症がまん延してしまうリスクがあります。よってワクチンの安全性への危惧をなくし、皆さまに安心してワクチンを接種してもらえるようにすることも重要な課題と言えます。

◆期待される次世代ワクチンとは? ワクチン開発に必要な「3つのモジュール」
ワクチン開発研究は、(1)抗原、(2)アジュバント、(3)デリバリーシステム、の3つのモジュールに分けることができます。

(1)ワクチンの特異性の鍵となる「抗原」
(2)ワクチンの効果を増強させるための「アジュバント」
(3)抗原やアジュバントを必要な場所(臓器や細胞)に運ぶ「デリバリーシステム」

私たちは、これらの3要素を「モジュール化(※)」し、効率的にワクチンを設計する技術の開発を目指しています。

(※)全体の設計を標準化し、構成する各モジュールの交換・組み換えによって全体の機能を変更できるようにすること。

◆責任者からのメッセージ
新型コロナウイルスをはじめとする感染症との世界的な闘いは現在も続いており、ワクチン研究に対する私たちの取り組みはかつてないほど重要になっています。皆さまのご寄付が、ワクチンに関する基礎研究から開発、それらを担う人材育成を加速させ、世界中の何百万もの人々に希望をもたらすことができます。

皆さまからのご支援が、これらの活動を安定して永続的に行うための一層の推進力につながります。温かいご支援のほど、なにとぞよろしくお願い申し上げます。

医科学研究所 教授 石井健

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■領収書の発行について
本学へのご寄付は税法上の優遇措置が適用されます。

1回3,000円以上のクレジットカードによるご寄付で、領収書の発行を希望された方に、領収書を発行いたします。

※手続き完了後の発行や再発行はできません。
※本学からの領収書発行時期:寄付手続き日から約2カ月~3カ月程で領収書を発行いたします。
※領収書の日付は、本学への入金が完了した日(原則として寄付手続き日の翌月末日頃)です。
※Tポイントによるご寄付の場合は、領収書発行の対象外ですのでご留意ください。

詳しくはヘルプページをご参照ください。
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〒113-8654 東京都文京区本郷 7-3-1
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寄付金の使いみち

皆様からの寄付金は、ワクチンデザイン人材を育成するための雇用やOJTの費用、研究環境整備、国際会議への派遣旅費などに大切に活用させていただきます。

安定的に人材を育成するため、研究そのものというよりは近未来ワクチンデザインプロジェクトに関わる若手研究者のために活用させていただきたいと考えています。


"#nobelprize"

活動情報

更新日:2024/04/05

<2023年活動報告>
有効性・安全性に優れるワクチンの開発研究に尽力

新型コロナウイルス感染症の流行から4年がたちますが、ワクチンに対するニーズは日々変化し続けております。本プロジェクトが、ワクチンの取り巻く状況に対応する一環として、2023年末に本プロジェクトのウェブページをリニューアルいたしました。以前に本ウェブページを閲覧頂きました皆様もよろしければご再読ください。

2023年の活動報告としまして、研究者向けや一般の方向けの講演会は計51件行い、ワクチンのサイエンスや正しい知識の普及に努めました。また、昨年(2022年)より講談社のはたらく細胞シリーズの監修を進めておりますが、2023年には新たに連載開始となった「はたらく細胞 おくすり」の監修に携わらせていただいております。水ぼうそうワクチンやBCGワクチンに関する内容が月刊少年シリウスに掲載されておりますので、ぜひお読み頂ければ幸いです。

2022年に設置した国際ワクチンデザインセンターについては、国内外の感染症学や免疫学、ワクチン学の専門家が密に連携しながら、有効性および安全性に優れるワクチンの開発研究に尽力しており、2023年度に発表された論文数は現時点で81となっております。また、われわれが共同で開発を進めてきた第一三共株式会社の新型コロナウイルスmRNAワクチン(ダイチロナ(R)筋注)については、2023年11月に厚生労働省の承認を得るに至りました。

さらに、若手のワクチン研究者の育成についても力を入れており、2023年夏には、ワクチンデザインセンターのメンバーによるリトリートを企画し、若手研究者が各自の研究内容について朝から夜まで活発な議論を交わしました(本プロジェクトウェブページに写真を載せています)。今後も継続的に将来のワクチン開発を担う人材育成に努めていく所存です。

このように、皆様のご支援によりさまざまな活動を進めることができており、改めて御礼申し上げます。安心・安全なワクチンをすばやく作り皆様に届けるべく、2024年はより一層尽力いたしますので引き続き温かいご支援の程よろしくお願い申し上げます。

■ご寄付の使途
いただいたご寄付は以下の目的のために、活用いたしました。
温かいご支援を賜り、ありがとうございました。
・研究に使用する物品の購入
・研究者の人件費 など
 
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石井教授の研究者インタビューを公開しました

「次のパンデミックで100日以内に安全な国産ワクチンを「デザイン」する若手人材を育成したい――」

石井 健 教授

はからずも新型コロナウイルスのパンデミックは、ワクチンの研究開発と供給が国民の健康を守るだけではなく、国防や経済にもかかわる重要な国家戦略であることを再認識させてくれました。「国際ワクチンデザイン・センター」では、学際を越えたトップレベルの研究者、最先端のテクノロジーとネットワークしながら、自国のためだけではなく、世界中から求められ、認められる日本らしい“安全・安心”なワクチン開発の“最適解”を追求していきます。

ただ、病原体に対するワクチンの有効性は、個々人によって異なる可能性もあります。感染患者やワクチン被験者のサンプル情報をデータベース化し、プロファイリング技術、AI解析技術などを駆使しながら、一人ひとりに合ったワクチンをデザインすることが究極の目標です。

次のパンデミックが起こった際に同じ轍(てつ)を踏まないために、また、近い将来、100日でワクチンが供給できる新しい技術革新を起こすためには、“ワクチンデザイナー”人材の育成が一番の近道であると信じています。

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寄付総額
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寄付人数
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プロジェクトオーナー

国立大学法人東京大学

東京大学は開学以来、学問の礎を築き、学術研究の最先端を切り開いてきました。国際的に卓越した研究力と独創的な知をもって、総合大学の特徴を生かし、分野や組織を横断した活動の支援と産官学のネットワーク形成を進めています。

研究成果を積極的に社会に還元しつつ社会の要請に応える研究・教育活動を創造し、大学と社会の双方向的な連携を推進します。

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領収書発行について

このプロジェクトでは1回3,000円以上の寄付から領収書の発行が可能です。
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