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合計で1,030,960円のご支援をいただきました。多くのご支援、ありがとうございました。

がん治療の未来を切り拓くために(東京大学)

寄付受付開始日:2022/07/27

  • 領収書あり
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今はまだ治すことが難しいがんに立ち向かうため、日々研究を進めています

国立大学法人東京大学

プロジェクト概要

更新日:2023/09/13

難治性がんの克服を目指して

東京大学医学部附属病院と全国の協力医療機関では、スキルス胃がん、膵がん、大腸がんの克服を目指して、腹腔内化学療法の研究開発を行っています。

腹腔内化学療法のイメージ

これらの難治性がんにおいては、抗がん剤治療(化学療法)が極めて重要な役割を担っていますが、現在の標準的な治療では腹膜への転移(腹膜播種)
に対する効果は十分ではありません。

そこでわれわれが注目しているのが、「パクリタキセル」という抗がん剤です。これは胃がんをはじめとして多くのがんに効果があり、静脈内注射用として広く使用されています。

パクリタキセルの腹腔内投与は、卵巣がんや胃がんの腹膜への転移に効果があることが示されているため、腹膜に転移しやすいスキルス胃がんや腹膜転移を伴う膵がん、大腸がんに対しても効果が期待できる治療法です。

パクリタキセルは開発から時間が経過し薬の価格が下がっているため、現在製薬会社の開発の対象から外れております。腹腔内投与の治療効果を証明するためには、医師が主導して臨床研究を行うことが必要です。

しかしこのような事情から、臨床研究に必要な多額の費用を薬の製造販売業者から得ることは難しく、企業との協力体制が採択基準となっている公的研究費も獲得し難い状況です。

将来的に全国の医療機関でパクリタキセル腹腔内投与を保険診療として実施できるようにするためには、国が定めた厳しい基準に従って臨床研究を実施し、有効性を証明する必要があります。

臨床研究は東京大学医学部附属病院の研究費を用いて実施しますが、より質の高い研究をより迅速に実施するためには、さらに研究費が必要です。

現状では治すことが難しいスキルス胃がん、膵がん、大腸がんの患者さんにより良い治療を提供できるようにするため、みなさまからのご支援・ご協力をお願いいたします。

プロジェクト詳細はこちら

後段左:高原 楠昊、後段右:室野 浩司、中段左:山下 裕玄、中段右:中井 陽介、前列左:瀬戸 泰之、前列中央:石神 浩徳、前列右:石原 聡一郎

■領収書の発行について
本学へのご寄付は税法上の優遇措置が適用されます。

1回3,000円以上のクレジットカードによるご寄付で、領収書の発行を希望された方に、領収書を発行いたします。

※手続き完了後の発行や再発行はできません。
※本学からの領収書発行時期:寄付手続き日から約2カ月~3カ月程で領収書を発行いたします。
※領収書の日付は、本学への入金が完了した日(原則として寄付手続き日の翌月末日頃)です。
※Tポイントによるご寄付の場合は、領収書発行の対象外ですのでご留意ください。

詳しくはヘルプページをご参照ください。
領収書に関するお問い合わせは、下記までご連絡ください。

<お問い合わせ先>
東京大学基金事務局
〒113-8654 東京都文京区本郷 7-3-1
Tel:03-5841-1217 (10:00~12:00 13:00~16:00 土日祝除く)
Fax:03-5841-1219
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寄付金の使いみち

腹膜播種を伴う胃がん、膵がん、大腸がんを対象として、より有効な治療法を開発するため、以下の臨床研究を実施または計画しています。

●スキルス胃がん
腹膜播種がないスキルス胃がんの患者さんを対象として、胃切除に加えて手術後または手術前後に標準的な化学療法を行う方法と標準的な化学療法に腹腔内化学療法を併用する方法を比較します。
詳細はこちら

●膵がん
腹膜播種を伴う膵がんの患者さんを対象として、標準的な化学療法と腹腔内化学療法を併用する新しい治療法の臨床研究を実施しています。
詳細はこちら

●大腸がん
大腸がんの腹膜播種を有する患者さんを対象として、標準的な化学療法と腹腔内化学療法を併用する治療法の治験を実施します。

"#cancercare"

活動情報

更新日:2023/09/13

治験や症例登録が進んでいます!(2023年2月14日)

【2022年活動報告】
1.スキルス胃がん
2020年8月より腹腔内化学療法の腹膜播種予防効果を評価するための医師主導治験を実施しています。東京大学医学部附属病院が中心となって全国の40施設に参加いただき、2023年1月までに54名の患者さんにご参加いただいています。これまでに治験の治療による大きな副作用や合併症はみられず、患者さんの治療は順調に進んでいます。

新型コロナ感染症の影響などにより参加施設で患者数が減っていることや治験の参加手続きに時間がかかったこともあり、当初の計画より遅れていますが、これからも患者さんを集める努力を続け、本治験を完遂したいと考えています。

本治験は、既に承認されている抗がん剤パクリタキセルの投与法の追加(腹腔内投与)の承認を目的としていますが、製薬企業が新薬の承認のために実施する治験と同じ省令に従って実施することが求められています。そのため、膨大な業務を多くの専門職の方々の力を借りて実施する必要があり、非常に多くの費用がかかります。

本治験では、参加施設に必要経費の一部を自ら負担していただくことにより、企業治験の数十分の一の費用に抑えています。皆様より多くの寄付をいただいていますので、参加施設の負担を軽減することができ、治験の成功につながるものと思います。皆様のご支援に心より感謝いたします。

2.膵がん
腹膜播種を伴う膵がんの患者さんに対するゲムシタビン/ナブ-パクリタキセル療法+パクリタキセル腹腔内投与併用療法の安全性と最適な薬剤投与量を確認したのち、2020年より全国6施設による多施設共同研究を実施してきました。皆様の温かいご支援により、順調に症例登録を進めることができ、2022年12月に目標の全35症例の登録が完了しました。

今後18カ月間の後観察の後に結果を解析する予定です。本研究により良好な成績が確認された場合、大規模比較試験の実施を検討する予定です。

3.大腸がん
2022年10月より「腹膜播種を伴う大腸癌に対する全身化学療法+パクリタキセル腹腔内投与併用療法の第II相試験(医師主導治験)」を開始いたしました。東京大学腫瘍外科のホームページにも案内を記載しています。

なお、詳細は治験概略の図と臨床研究等提出・公開システム (jRCT)をご覧ください。

大腸がん治験概要図

詳細はこちら

臨床研究が順調に進んでいます!(2022年4月21日)

【2021年活動報告】
1.スキルス胃がん
2020年8月より腹腔内化学療法の腹膜播種予防効果を評価するための医師主導治験を実施しています。東京大学医学部附属病院が中心となって全国の40施設に参加いただき、2022年1月までに28名の患者さんにご参加いただいています。

新型コロナ感染症の影響などにより参加施設で患者数が減っていることや治験の参加手続きに時間がかかったこともあり、当初の計画より遅れていますが、これからも患者さんを集める努力を続け、本治験を完遂したいと考えています。

2.膵がん
ゲムシタビン/ナブ-パクリタキセル+パクリタキセル腹腔内投与併用療法の第II相試験は、4つの分担医療機関の協力を得て、2021年8月までに目標35症例のうち23例まで登録が進みました。

2021年9月以降、製薬企業側の事情によりナブ-パクリタキセルの供給が停止し、一時登録の休止を余儀なくされましたが、本試験にご参加いただいた患者さんの治療は継続できています。近日中に登録を再開し、来年度中に目標症例数の登録を完了する見込みです。

3.大腸がん
腹膜播種を伴う大腸がんに対する全身化学療法+パクリタキセル腹腔内投与併用療法の第II相臨床試験の準備を進めています。2022年3月頃に医薬品医療機器総合機構に治験届を提出し、7月頃より症例登録を開始する予定です。

以前実施した第I相試験では6名のみの検討でしたが、副作用は全身化学療法のみの場合と同等であり、治療効果もかなり期待できる結果でした。今回の第II相試験では38名を対象として治療効果を評価します。

-腹腔内化学療法について学会発表や論文発表を行いました-
本年も昨年に続き、国内外の学会で本治験および腹腔内化学療法について発表しました。2021年10月にローマで開催された国際腹膜胸膜学会では腹腔内化学療法についての基調講演と手術についてのビデオレクチャーを行いました。オンラインでの参加でしたが、ヨーロッパの先生方に興味を持ってもらえた様子でした。

また、国際医学雑誌Journal of Clinical Medicineより論文投稿依頼があり、特集号「胃がん腹膜播種治療の進歩」に本治験に関する論文が掲載されました。

2021年活動報告

国際腹膜胸膜学会 現地会場(ローマ)
国際腹膜胸膜学会 Web画面

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プロジェクトオーナー

国立大学法人東京大学

東京大学は開学以来、学問の礎を築き、学術研究の最先端を切り開いてきました。国際的に卓越した研究力と独創的な知をもって、総合大学の特徴を生かし、分野や組織を横断した活動の支援と産官学のネットワーク形成を進めています。

研究成果を積極的に社会に還元しつつ社会の要請に応える研究・教育活動を創造し、大学と社会の双方向的な連携を推進します。

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領収書発行について

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