寄付の受付は終了しました。
合計で323,898円のご支援をいただきました。多くのご支援、ありがとうございました。

イエメン戦争捕虜 脱過激化・社会復帰支援プロジェクト

寄付受付開始日:2023/08/10

  • 領収書あり
[イエメン戦争捕虜 脱過激化・社会復帰支援プロジェクト]の画像
未だ終わらないイエメン紛争の最前線で、全てから取り残されている戦争捕虜たちがいます。紛争当事者である彼らが、平和の担い手として社会に戻っていくことができるよう、どうか皆様のお力をお貸しください。

特定非営利活動法人アクセプト・インターナショナル

プロジェクト概要

更新日:2024/06/24

世界最悪の人道危機と称されるイエメンで憎しみの連鎖を解いていく。

【世界最悪の人道危機、イエメン】
イエメンでは10年以上にわたって内戦が続き、2021年の終わりまでの死者数は37万人以上と推定されています。さらに、ウクライナ危機の影響などにより、イエメンにおける経済状況は悪化の一途をたどり、人口の約80%が貧困ライン以下で生活していると言われています。

長期にわたる危機的な状況から、国連は「世界最悪の人道危機」として支援を世界各国に呼びかけていますが、イエメンは外交面や経済面での注目度の低さゆえに、長期的に取り残され続けています。

地雷や爆弾などによる被害も大きく、人々は非常に厳しい状況に置かれています。

私たちは、紛争に巻き込まれたイエメンの若者たちを対象に、包括的な脱過激化・社会復帰支援を実施することで、紛争解決に向けた歯車を回すことを目指しています。

対象としている武装勢力フーシ派の内部には、強制的・半強制的に加入させられた多くの若者がおり、戦闘員として前線に駆り出されています。

そうした人々が収容されている前線のマアリブ県で、包括的な脱過激化・社会復帰支援を行います。

彼らの多くは洗脳と言っても決して過言ではない思想教育を受けさせられ、戦闘に参加していた過去があります。だからこそ、彼らの過激思想を和らげるとともに、戦闘員だった頃の傷を癒やしていくため、宗教再教育やカウンセリングなど、対話を軸とした支援を行います。加えて、職業訓練や収入創出プログラムも組みわせることで、釈放後の経済的な自立も目指します。

基礎教育やイスラーム教再教育ゼミを行い、脱過激化を促進しています。

すべての若者が武器ではなく、希望を持てるように。
皆様のお力をお貸しください。

(2024年6月24日追記)
昨夏にはイエメンでの戦争捕虜支援プロジェクトにご協力いただきましてありがとうございました。
大変ありがたいことに多くの賛同をいただき、活動を拡大していくことがかないました。
この拡大に加え、歴史的な円安の影響を鑑み、ご寄付の受付を再開させていただくこととなりました。

■領収書の発行について
1回3,000円以上のクレジットカードによるご寄付で、領収書の発行を希望して寄付された方に、領収書を発行いたします。

※手続き完了後の発行や再発行はできません。
※当法人からの領収書発行時期:毎年1月末~2月初旬頃に前年1年分(1月1日~12月31日)の領収書を発行いたします。なお、12月寄付分の当法人への入金は翌月の1月末日頃になるため、翌々年での領収書発行となります。
※お急ぎで領収書発行をご希望の場合、以下お問い合わせ先までご連絡・ご相談をお願いいたします。
※領収書の日付は、お客様の寄付手続き日ではなく、当法人への入金が完了した日(原則として寄付手続き日の翌月末日頃)です。
※寄付金控除について:当法人は認定NPO法人などの寄付金控除団体ではございませんため、寄付金控除の対象外です。ご注意ください。
※Vポイントによるご寄付の場合は、領収書発行の対象外ですのでご留意ください。

詳しくはヘルプページをご参照ください。

領収書に関するお問い合わせは、下記までご連絡ください。

<お問い合わせ先>
特定非営利活動法人Accept International
電話:03-4500-8161
メールアドレス:support@accept-int.org

寄付金の使いみち

本プロジェクト実施地域において、以下支援を行うために活用させていただきます。

【700名以上のフーシ派戦争捕虜への脱過激化・社会復帰支援】
・ケアカウンセリング
・基礎教育や宗教教再教育ゼミ
・職業訓練や収入創出プログラム
・イスラム教の聖典コーランを含む本、筆記用具などの配布
・地域コミュニティーの有力者や政府関係機関、捕虜交換交渉への働きかけ
・フーシ派に収容されているイエメン政府側の人々の釈放および捕虜交換後の緊急支援

【紛争の被害を受けた地域コミュニティーへの緊急支援】
・食料配布
・医薬品の配布
・子どもに対する緊急下の教育支援
※上記の支援においては、収容所を出たフーシ派の元戦闘員も参加できるようにすることで、小さな和解の醸成にもつなげます。

活動情報

更新日:2024/06/24

ご寄付によってこれまでに実現できたこと(2024年6月24日更新)

【主な実施内容】
(1)リハビリ施設の建設開始
イエメン・マアリブ県の戦争捕虜収容所内に、リハビリ施設の建設を開始しました。施設内には、職業訓練ホール、医務室、カウンセリングルームを整備する予定です。本来、2024年4月中に建設完了の予定でしたが、イスラエル・パレスチナ情勢を受けてイエメンの情勢も悪化したことで、大きく遅延した結果となりました。しかし、建設の完了に先駆け、健康管理やケアカウンセリング、職業訓練に加え、医師による定期診察を実施することができました。

医師による定期診察を実施
紛争による電力不足に悩むイエメンだからこそ、ソーラーパネル設置の職業訓練を実施

(2)マアリブ県での包括的な支援の実施
マアリブ県内の国内避難民キャンプの中でも、支援の行き届いていない2カ所にて、戦争の影響で心身に傷害を抱える方などを対象に、生活改善支援を実施しました。また、国内避難民の流入による学校施設や教育の不足を受け、キャンプ内外の学校教室の増改築を行いました。

【受益者の声】
元フーシ派の捕虜で特別収容所に収容されていたものの、現地政府との交渉・調整で釈放されたナジからは以下のような声が届きました。

「収容所で過ごしていた間にアクセプト・インターナショナルが行ってくれたケアカウンセリングやイスラム教再教育、本や衛生用品、食事の提供など、多くのことに感謝しています」。
「釈放され、今はとても前向きな気持ちです。自分自身と子どもたちのために、新しい未来を創っていきたいです」。

右:元フーシ派の戦争捕虜ナジ、左:現地スタッフのアムガット

【イエメン和平に向けて】
今後もより多くの若者が平和の担い手となれるよう、イエメンの最前線から取り組みを続けてまいります。そのプロセスは決して簡単ではありません。それでも平和を諦めないという強い意志が道を切り開いていくと信じています。日本から、その歩みを進めていきたいと心から思う次第です。引き続き皆様からの温かいご支援をどうぞよろしくお願いいたします。

プロジェクトの活動報告(2023年10月12日更新)

この度は、あたたかいご支援ありがとうございました。

皆さまよりいただいたご寄付は、イエメンの戦争捕虜や元フーシ派戦闘員の子ども・若者たちが再び社会で生きていくために、下記の活動に当てさせていただきます。

1.フーシ派戦争捕虜への保護衛生面の支援
2.フーシ派戦争捕虜への脱過激化・社会復帰支援
・ケアカウンセリング
・職業訓練(太陽光発電設置・管理、自転車・バイクのメンテナンス、溶接など)
・基礎教育
・宗教再教育ゼミ
・プログラム後のフォローアップ

一人でも多くの若者が、平和の担い手として社会で歩んでいくことができるよう、どうか引き続き皆さまのお力をお貸しください。
ご支援のほど、よろしくお願いいたします。

今後もプロジェクトの進捗(しんちょく)は以下の特設ページにて更新して参りますので、引き続きご支援をよろしくお願いいたします。
追加のご支援も特設ページより受け付けております。

イエメン戦争捕虜 脱過激化・社会復帰支援プロジェクト

現地スタッフから動画メッセージが届きました(2023年9月28日更新)

イエメンの現地スタッフ、アムガッドから熱いメッセージが届きました。

彼は最前線の現場で戦争捕虜への取り組みに尽力しています。

このタイズ県で行っている戦争捕虜となった若者への取り組みを、イエメン国内でさらに拡大していくため、寄付キャンペーンを実施しています。

戦闘員としての生き方を強いられてしまった若者たちが武器を捨て、イエメンの平和を担う一人となることができるよう、どうぞご支援をよろしくお願いいたします。

なぜイエメンで戦争捕虜に取り組むのか?(2023年9月11日更新)

私たちが活動を行うイエメンですが、なじみのある方は多くないかもしれません。

なぜイエメンで活動を行うのか? 疑問に思った方もいるのではないでしょうか。

私たちは"社会から特に取り残された課題"に対して支援やアプローチを行っています。9年にもわたって紛争が続いており、国際社会からの支援が不足しているイエメンはまさにその一つです。特に、私たちが活動を行うタイズ県やマアリブ県は紛争の最前線にあります。

深刻な人道危機にあるイエメンですが、その根本的な原因は終わらない武力紛争にあります。紛争が発生すると、食料や水、医療の確保などの人道支援が必要になりますが、同時に取り組むべきは紛争の根本的な要因にアプローチする活動だと私たちは考えます。

その一つが戦争捕虜に対する支援です。しかし、戦争捕虜へのアクセスはそもそも難しく、さらに危険を伴うことから、この問題に取り組む人はほとんどいません。加えて、共感や理解を得づらいために、資金調達も課題となります。

一方で、今やイエメン政府側が収容するフーシ派の戦争捕虜は数千人にもなり、政府側の担当高官もどう彼らを扱うか、頭を悩ませています。イエメン国内では、戦闘員だった捕虜に対する社会復帰の仕組みが整っていないことも彼らの処遇を考える上で、大きな障壁となっています。

そこで私たちは、ソマリアを中心にいわゆるテロ組織の投降兵や受刑者の脱過激化や社会復帰に取り組んできた経験を最大限に生かし、イエメンで戦争捕虜の方々がもう武器を持たなくてよい生き方を叶(かな)えるべく活動していきます。

非常に難しい問題ではありますが、他にやり手がいないからこそ、脱過激化と社会復帰に強みを持つ私たちが、率先して取り組みを行っていく必要があります。

これまでも困難な状況の中で成果を生み出してきた私たちだからこそ、700名の戦争捕虜への取り組みも必ず実現させていきます。彼らが社会に戻るために必要なケアカウンセリングや職業訓練を行うためには、まだまだ資金が必要です。

共感されづらい問題ではありますが、イエメンの和平の実現に欠かせない取り組みです。
どうか皆さまのご支援のほど、よろしくお願いいたします。

戦闘員から平和の担い手へ ー 生き方を変えた若者(2023年9月4日更新)

フーシ派として活動した後、組織を離脱した一人の若者のエピソードを紹介します。

ハキーム(仮名)は、13歳の時に、兄弟や近所の人と共にフーシ派に参加させられました。彼らはフーシ派によって武器で脅され、抵抗したり、断ることはできなかったと言います。

彼らが強制的に受けさせられた、宗教教育と軍事訓練では「イスラーム教徒の宗教的な義務だから、戦闘に参加しなければならない。君たちは特別なのだ」といった考えを押し付けられました。

そして、ハキームは前線へ派遣されましたが、その途中で奇跡的に車から降りて逃げ出すことができ、隠し持っていたわずかなお金で電話をして何とか家族と再会することができました。

その後、家族と共に逃げてきた街で、私たちが提供する脱過激化・社会復帰プログラムに参加し、新たな人生に向けて準備をしてきました。2023年8月12日に放送されたTBS系「報道特集」では、彼自身の過去の経験を語っています。

2023年8月12日に放送されたTBS系「報道特集」でイエメンでの活動が取り上げられました。

ハキームは幸いにも、戦闘を経験することなく逃げ出すことができましたが、彼と同じように強制的にフーシ派に加入させられ、実際に前線での戦闘を強いられている若者が多くいます。

彼らは負傷したり、戦争捕虜として捕らえられ、釈放の見込みもない収容所での生活を強いられています。長引く収容生活の中で、その多くは将来への希望を見いだせていません。

世界最悪の人道危機と言われる状況下で、彼らのような存在はなかなか注目されるものではありません。そんな紛争の最前線で取り残された人々だからこそ、私たちは彼らに手を差し伸べ、支援を行います。

また、私たちがこれまで脱過激化と社会復帰の取り組みを行ってきた、戦争捕虜の若者たちも「エンジニアになりたい」「電気整備士になりたい」など、彼ら自身の目標や夢を語りはじめています。彼らも一人の人間であり、イエメンの未来を創るのに欠かすことのできない若者なのです。

戦闘員としての生き方を強いられてしまったイエメンの若者たちが、1日でも早く武器を捨て、イエメンの平和を担う一人となれるよう、どうか皆様のお力をお貸しください。

※当募金ページに記載の内容については、プロジェクトオーナーが責任を負っており、LINEヤフー株式会社が責任を負うものではありません。詳しくは免責事項をご覧ください。
※本ページの「プロジェクト概要」「活動情報」「寄付金の使いみち」に掲載のリンクは、外部サイトに移動します。

寄付総額
323,898
目標金額
1,000,000
達成率32%
寄付人数
258

※寄付をするには Yahoo! JAPAN IDの取得(無料)が必要です。

  • PayPay
    PayPay残高(PayPayマネー)で1円から寄付できます。
  • Yahoo!ウォレット
    クレジットカードで100円から寄付できます。
  • Vポイント
    Vポイントを使って1ポイントから寄付できます。

プロジェクトオーナー

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特定非営利活動法人アクセプト・インターナショナル

国内外で憎しみの連鎖といった負の連鎖をほどくことを目指して、2011年の創設以来、ニーズが非常に高いにもかかわらず見捨てられてきた地域・分野・対象者に対して取り組みを実施してきました。海外では、紛争に加担した若者が平和の担い手となるための支援や、世界中の紛争当事者が暴力から離脱するための国際規範の制定に向けた働きかけを行っています。また、日本国内においては特に取り残されがちなイスラム教徒を中心とした在日外国人への相談支援や、犯罪に巻き込まれた特に深刻な少年・少女への包括的な支援を展開しています。

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領収書発行について

このプロジェクトでは1回3,000円以上の寄付から領収書の発行が可能です。
※クレジットカードでの寄付に限ります。詳しくはヘルプページをご参照ください。

団体のプライバシーポリシー

特定非営利活動法人Accept Internationalのプライバシーポリシーは、https://accept-int.org/privacypolicy/をご覧ください。
 
なお、Yahoo!ネット募金に関し、 LINEヤフー株式会社より提供を受けた個人情報については、次の目的の範囲においてのみ利用します。

・ 寄付金に関する領収書の送付(当団体がYahoo!ネット募金での寄付者に対して領収書発行を行う場合)

以上

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記入された応援のコメントは、寄付先団体およびYahoo!ネット募金の広報・宣伝活動(記者会見やプレスリリースでのご紹介等を含む)に 使用させていただく場合がございます。
ご了承の上、コメントを記載いただきますようお願いいたします。(2020年9月23日追記)

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