実用化への「橋渡し」
iPS細胞の製造・技術開発で患者さんに貢献したい

寄付受付開始日:2021/03/08

  • 領収書なし
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製造したiPS細胞は極低温で凍結保存しています

公益財団法人京都大学iPS細胞研究財団

プロジェクト概要

更新日:2023/09/27

医学研究の課題 "実用化を阻む「死の谷」"

2007年に山中伸弥教授(京都大学)がヒトiPS細胞の作製に関する論文を発表しました。iPS細胞は、細胞そのものを治療に使う再生医療への応用だけでなく、新しい薬を開発するときのツールにもなります。そのため、同じような能力を持つES細胞とともに、世界中の研究機関、製薬企業などで、医学研究にiPS細胞が使われています。iPS細胞を使った再生医療の研究は、日本がトップランナーであり、当財団が連携している、国立大学法人京都大学iPS細胞研究所(CiRA)が中心的な役割を果たしています。

ヒトiPS細胞 撮影:クルル・ラファウ(当財団CMC所属)

※iPS細胞…ヒトから採取した血液などの体細胞にごく少数の因子を導入し、培養して作ります。「さまざまな体の組織や臓器の細胞に変化する」「ほぼ無限に増殖する」という2つの特徴があり、再生医療や新薬の開発に応用されています。

実用化を阻む「死の谷」とは

iPS細胞を使った研究が進められて10年以上が経ち、いくつかの疾患においては、同意くださった患者さんに被験者としてご協力いただく、臨床研究の段階に進んでいます。しかし、進展とともに実用化への課題が少しずつ浮き彫りになってきました。

【再生医療で予想される課題】
・原料となる細胞の確保
・細胞製造に要する莫大な費用の低コスト化
・安定した細胞の品質確保
・高い技術を持つ技術者の確保

このような課題を乗り越えられず、研究が実用化されないことを「死の谷」と呼ぶこともあります。

また、近年、先端的な医療が高額化していることから、実用化されたとしても「お金のある人しか受けられない医療」になってしまう可能性があります。

そこで私たちは、多くの企業と連携しながら、より良い治療法の実用化をみんなで目指す状況をつくりたいと考え、公益的な立場で、細胞製造や品質評価などの技術を産業界へ「橋渡し」するため、活動を開始しました。

当財団の役割は、実用化へ向けて死の谷を越える橋渡しとなることです
iPS財団紹介動画

寄付金の使いみち

当財団では、公益財団法人としての活動全般に対するご寄付を募っています。皆様からのご支援は、iPS細胞の実用化において、下記のような意義を持つものです。

・実用化に不可欠な「産業界への橋渡し機能」を、安定した組織体制で続けられる
・革新的医薬品の高額化が進む中、良心的な価格でiPS細胞等を提供できる
・今の医療では治せない患者さんに、新しい医療を届けられる日が近づく

より詳細なご寄付の使途については、当財団ウェブサイトの事業計画書、収支予算書、活動報告をご覧ください。

振込用紙でのご寄付をご希望の方は下記へご連絡ください。
【振込用紙お取り寄せ専用フリーダイヤル】
0120-80-8748(ハシレヤマナカシンヤ)
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通話料無料・平日9:00-17:00

その他のご寄付方法は、こちらをご覧ください。


"#nobelprize"

活動情報

更新日:2023/09/27

2022年度の活動報告


当財団は、CiRAから開発研究・医療応用に関する部門が分離して設立されました。(CiRAへのご寄付については、CiRAウェブサイトをご覧ください)2020年4月には公益認定をいただき、公益財団法人として活動しています。

2022年度はいただいたご寄付を、当財団の活動の柱である下記の3つの事業を中心に活用させていただきました。
当財団が運営する細胞調製施設でつくられたiPS細胞は、複数の臨床研究・治験で実際に利用されています。

■iPS細胞および分化細胞の製造・提供
・iPS細胞ストック
血液型のように細胞にも「型」が存在しますが、その種類は数万にも及びます。より多くの方にとって免疫拒絶のリスクが少ない型をもつドナーさんにご協力いただき、当財団では現在国内40%の方をカバーできるiPS細胞をストックしています。

・ HLAゲノム編集ストック
残りの国内人口60%及び世界中の大半の方々をカバーできるよう、細胞のゲノムの一部を加工し保存するプロジェクトです。

・iPS細胞などの製造や保管、品質評価の受託

■新たなiPS細胞やその生産技術の開発
・my iPS
患者さん自身の細胞から作ったiPS細胞を提供するには、現在数千万円という費用がかかってしまいますが、2025年までに製造の効率化や自動化を進め、100万円で提供することを目指しています。

・ 研究開発用のiPS細胞の樹立・提供

■関連技術の共有・普及
・薬事規制等のコンサルティング
・セミナー・情報交換会の開催
・iPS細胞の医療応用に有用な情報、資料、トレーニング等の提供

当財団の詳しい活動については、当財団ウェブサイトをご覧ください。

また、当財団のパンフレット(PDF)活動報告を掲載していますので、ご覧ください。

細胞保存タンク。製造した細胞は凍結させ、タンク内で大切に保管します。

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プロジェクトオーナー

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公益財団法人京都大学iPS細胞研究財団

公益財団法人京都大学iPS細胞研究財団の主な事業は、iPS細胞の製造・保管・提供です。良心的な価格で研究機関や企業へ細胞を提供するとともに、iPS細胞技術の開発研究を進めています。当財団が大学・研究機関と産業界の橋渡し役となり、iPS細胞の実用化を目指します。

※山中伸弥教授は、京都大学iPS細胞研究所の名誉所長であり、当財団の理事長を兼務しています。

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