寄付受付開始日:2019/05/07
更新日:2025/01/15
「こども食堂」とは、子どもが一人でも行ける無料または低額の食堂です。「地域食堂」「みんな食堂」という名称のところもありますが、各地で自発的に運営され、多くは子どもを中心に幅広い世代の人たちが食を通じて交流する「みんなの居場所」となっています。地域のにぎわいづくりや高齢者の生きがいづくり、孤独孤立や貧困などの課題の改善にも寄与しています。制度の裏付けはありませんが、箇所数は10,866(2024年12月現在)あることが明らかになっています。
<グラフ1>こども食堂の箇所数と、全国の小学校/中学校数の推移(2024年12月「速報値」)
※小学校数、中学校数は文部科学省「令和6年度学校基本調査(速報値)」における公立の小中学校数および公立の義務教育学校数の合算による。
<グラフ2>こども食堂の箇所数と年間のべ参加人数(推計)の推移(2024年12月「速報値」)
こども食堂のニーズが高まるなかで、すべての子どもが行きたいときにこども食堂に行ける状態を実現するため、「NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえ」は設立されました。むすびえという名称には、子どもと、こども食堂と、こども食堂を応援しようとする人たちをつなげる役割を果たしたいという願いが込められており、各地域のこども食堂ネットワークの支援、企業・団体との協働事業、こども食堂の実態を調べる調査・研究事業に取り組んでいます。
子どもたちに、あたたかな食事や居場所を提供しているこども食堂。しかし、その運営はほぼボランティアで行われています。中には、資金面などで苦境に立たされている食堂さんも少なくありません。こども食堂を今以上に広げ、すべての子がこども食堂(を含む居場所)にアクセスできる状態にするためには、より多くの方のご理解・ご支援が必要です。
子どもの時代は、あっという間に終わってしまいます。だからこそ、「いつか」ではなく今、子どもたちに栄養バランスが整った食事やさまざまな体験を届けるプログラム、何よりもあたたかいつながりを届ける必要があります。
皆様からのあたたかなご支援、ご協力を心よりお待ち申し上げております。
■領収書の発行について
むすびえは、2021年5月に寄付控除対象となる東京都の認定を受けた「認定NPO法人」です。そのため、当団体へのご寄付は、寄付金控除の対象です。
1回3,000円以上のクレジットカードによるご寄付で、領収書の発行を希望して寄付された方に、領収書を発行いたします。
当団体からの領収書は、むすびえで着金が確認できた翌月末に、ご寄付ごとに発行しお送りいたします。
また、ご住所確認のために、郵送にて領収書を発行しております。ご了承ください。
※領収書の日付は、当団体への入金が完了した日(原則として寄付手続き日の翌月末日頃)です。
※Vポイントによるご寄付の場合は領収書発行の対象外ですのでご留意ください。
領収書発行に関するお問い合わせは、下記までご連絡ください。
<お問い合わせ先>
特定非営利活動法人全国こども食堂支援センター・むすびえ Yahoo!ネット募金係
メール: gift@musubie.org
お寄せいただきましたご寄付は、多様なプログラムをこども食堂で実施するための事業費、こども食堂の現状を調査するための費用、むすびえの運営費用として活用します。
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"#educationsupport"
更新日:2025/01/15
長らく猛威を奮っていた新型コロナウイルス感染症の位置づけが5類へ移行され、また、令和6年能登半島地震が発災するなど、私たちを取り巻く環境が大きく変化した2023年度。全国それぞれの現場で奮闘されるこども食堂の皆さん、各地でこども食堂を支える地域ネットワーク団体の皆さん、ご支援くださった全国の皆さまのあたたかい気持ちに励まされた1年となりました。
皆さまのお気持ちをぎゅっと詰め込んだ、2023年度の活動報告書をお届けします。今後ともお力添えをいただけますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。
2023年度の活動報告書はこちらからダウンロードできます。(PDF)
【むすびえ理事長 湯浅誠より】
少し前に、北陸地方のある地域の住民ワークショップを見学しました。
世帯数500のその地区には、地区の中央を通る県道に面して保育園・小学校・住民交流センターといった地域のコミュニティー機能が集約された一角があり、住民ワークショップはその中の住民交流センターで開かれていました。その地区で起こっていたのは、少子化による地域コミュニティー機能の衰退でした。保育園は3年前に閉園、小学校はその年に閉校という事態を受けて、危機感をもった住民がこれからの地区のありかたについて意見交換をしていました。
ワークショップの終盤、いくつかに分かれたグループそれぞれから、地区のために自分たちにできることが提言されましたが、女性たちのグループから出たのは「食堂・カフェの運営」でした。保育園も小学校もなくなってしまい、地域は一段とさみしくなるので、人が集う場をつくって、つながりをなんとか維持したい……そんな思いから行われた提言でした。
この食堂・カフェが本当に開催にこぎつけるのか、こぎつけたとして「こども食堂」として名乗るのか、それはわかりません。でも私は、その住民さんの思いに全国でこども食堂が広がっていく「源泉」を見たと感じました。人と人のつながりが薄くなっていく中で、自分たちにできることを考え、まったくもうからないし、誰かに指示されたわけでもないのに、自分が必要だと思ったことを自分の責任で実施しようとする――住民自治の原点、民主主義の原点です。
その食堂・カフェが「こども食堂」と名乗るかどうかは、副次的な事柄です。大切なのは、誰かから指示されるのを待っているのではなく、自ら自分のできることを探し、見つけ、取り組もうとする人たちがいて、またそれをさまざまな形で応援することで自らも参加しようとする人たちがいる、ということです。私はそこに社会の希望を見ています。
こども食堂は2023年度、9,132カ所が確認され、ほぼ全国の公立中学校数と並ぶ数になりました。しかしその周囲にはこども食堂と名乗らないが、同じ思いで自ら立ち上がっている多くの人たちとその取組みがあるのだと思います。私たちはその人たちとも、ともにありたい。
むすびえが、こども食堂と名乗る・名乗らないにかかわらず、日々奮闘されている方たちから見て「自分たちと同じ思いを持って、ともに歩んでいる団体」だと認めてもらえるかどうか、日々問うていければと思います。
(2024年9月)
物価高や米不足、運営資金の不足、運営スタッフ不足……
むすびえは、コロナ禍のこども食堂の活動実態を把握し支援につなげるため、全国のこども食堂を対象に「こども食堂の現状&困りごとアンケート」を2020年度より実施してきました。
今回の調査では、「みんなで会場に集まって食べる」という会食形式のこども食堂が83.5%まで増えていた一方で、「物価上昇による影響を感じている」という回答が88.5%と9割近くを占めていることが分かりました。
■第9回アンケート結果サマリー(回答数:1,307)
●活動形態については「会食(参加者が会場に集まって食事をする)」が83.5%を占める。なお、第8回こども食堂の現状&困りごと調査(2023年6月実施)の結果(70.6%)からは12.9pt増加し、第2回こども食堂実態調査(2023年9~11月実施)の結果(81.3%)からは変化なし。
●今後の活動意向では、「現状の規模・頻度を変えずに継続したい」が60.8%で最も多く、「規模・頻度を拡大したい」(30.9%)、「活動形態の種類を増やしたい」(24.9%)といった活動を拡大したいという意向がつづく。
●「物価上昇による影響を感じている」が88.5%と前回同様に9割近くを占める。
●物価上昇に対して、こども食堂を開催するにあたり、「開催頻度や料金、食事の内容など変更をしていない・変更する予定はない」は66.8%で前回調査と変化はない。一方で、「開催頻度や食事の内容などを既に変更している」は12.7%で、物価上昇により何らかの変更に踏み切ったこども食堂は前回(9.4%)から増加。
●「運営資金の不足」を困りごととしてあげるこども食堂は54.1%で最も多く、前回(49.6%)から増加。さらに「運営スタッフの不足・後継者不足」(52.5%)、「必要な人に支援を届けるための周知・広報」(45.9%)、「食材の不足」(31.4%)などがつづき、上位項目は前回同様。
●困りごととして「食材の不足」は上位にあがっており、食材・物品の寄付として「もらうとうれしいもの」では「米」が80.1%で最も多く、他の食材・物資を大きく上回っていることから、最近の米不足の影響がうかがえる。
●ITツールの活用について、「LINEグループ」「公式Instagram」「ホームページ」の利用率は4割前後。また、各ITツールの活用ニーズは比較的高い。さらに、「地元農家やフードバンク等との食材マッチングシステム」「物品寄付集めのためのこども食堂用Amazonほしいものリスト」への利用ニーズは他のツールより高く、食材・物品支援へのニーズがうかがえる。
詳しくはこちら
むすびえは、2019年5月より 「Yahoo!ネット募金」(LINEヤフー株式会社)を通じた寄付を募集してまいりました。そして2024年12月、「Yahoo!ネット募金」を通じたご支援者数が累計 50,000人 を超えましたことをご報告申し上げます。
【中間報告・御礼】Yahoo!ネット募金を通じたご支援者数が累計 50,000人を超えました
自然災害の多い時代となり、また、物価上昇といった厳しい状況においても、日々活動を重ねておられるこども食堂の皆さまへの敬意を表するとともに、その取り組みに「寄付」という形でお気持ちをお寄せくださいました皆さまに、深く御礼を申し上げます。
皆さまからのご支援は、全国各地でこども食堂を支える地域ネットワーク団体を通じたこども食堂のサポートや、そこに集う多くの人々のつながりを支え、あたたかな「にぎわい」のある地域・社会をつくっていくために、大切に活用させていただきます。
私たちは、ミッションである「こども食堂が全国のどこにでもあり、みんなが安心して行ける場所となるよう環境を整える」こと、具体的には全国約2万の各小学校区に対してひとつ以上のこども食堂がある状態を目指し、これからも尽力してまいります。
どうぞこれからも、変わらぬご愛顧とご支援を賜れますと幸いです。
引き続き、あたたかな応援のほど、よろしくお願い申し上げます。
認定NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえ 一同
※当募金ページに記載の内容については、プロジェクトオーナーが責任を負っており、LINEヤフー株式会社が責任を負うものではありません。詳しくは免責事項をご覧ください。
※本ページの「プロジェクト概要」「活動情報」「寄付金の使いみち」に掲載のリンクは、外部サイトに移動します。
※寄付をするには Yahoo! JAPAN IDの取得(無料)が必要です。
むすびえは、各地域のこども食堂ネットワーク(中間支援団体)がより活動しやすくなるため、地域ネットワーク支援事業、企業・団体との協働事業、調査・研究事業の3つの活動を行っています。
ご寄付は、全国のこども食堂を応援する活動を通じ、困難な状況にある子ども、孤立している子どもや大人、地域交流拠点を支える大きな力になります。
このプロジェクトでは1回3,000円以上の寄付から領収書の発行が可能です。
※クレジットカードでの寄付に限ります。詳しくはヘルプページをご参照ください。
特定非営利活動法人全国こども食堂支援センター・むすびえのプライバシーポリシーは、https://musubie.org/privacyをご覧ください。
なお、Yahoo!ネット募金に関し、LINEヤフー株式会社より提供を受けた個人情報については、次の目的の範囲においてのみ利用します。
・寄付金に関する領収書の送付(当団体がYahoo!ネット募金での寄付者に対して領収書発行を行う場合)
以上
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ご了承の上、コメントを記載いただきますようお願いいたします。(2020年9月23日追記)
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