寄付受付開始日:2019/05/07
更新日:2024/09/19
「こども食堂」とは、子どもが一人でも行ける無料または低額の食堂です。「地域食堂」「みんな食堂」という名称のところもありますが、地域交流拠点と子どもの貧困対策という2つの役割をもつことが多く、2023年度の調査では約9,000カ所以上とその数は増え続けています。
<グラフ1>こども食堂の箇所数と、全国の小学校中学校数の推移(2023年度 確定値)
・2018年以降は認定NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえおよび地域ネットワーク団体調べ、2016年は朝日新聞調べ
・小学校数、中学校数は文部科学省「令和5年度学校基本調査(確定値)」の公立小学校/中学校数および公立の義務教育学校数の合算による
<グラフ2>こども食堂の箇所数と年間のべ参加人数(推計)の推移(2023年度 確定値)
こども食堂のニーズが高まるなかで、すべての子どもが行きたいときにこども食堂に行ける状態を実現するため、「NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえ」は設立されました。むすびえという名称には、子どもと、こども食堂と、こども食堂を応援しようとする人たちをつなげる役割を果たしたいという願いが込められており、各地域のこども食堂ネットワークの支援、企業・団体との協働事業、こども食堂の実態を調べる調査・研究事業に取り組んでいます。
子どもたちに、あたたかな食事や居場所を提供しているこども食堂。しかし、その運営はほぼボランティアで行われています。中には、資金面などで苦境に立たされている食堂さんも少なくありません。こども食堂を今以上に広げ、すべての子がこども食堂(を含む居場所)にアクセスできる状態にするためには、より多くの方のご理解・ご支援が必要です。
子どもの時代は、あっという間に終わってしまいます。だからこそ、「いつか」ではなく今、子どもたちに栄養バランスが整った食事やさまざまな体験を届けるプログラム、何よりもあたたかいつながりを届ける必要があります。
皆様からのあたたかなご支援、ご協力を心よりお待ち申し上げております。
■領収書の発行について
むすびえは、2021年5月に寄付控除対象となる東京都の認定を受けた「認定NPO法人」です。そのため、当団体へのご寄付は、寄付金控除の対象です。
1回3,000円以上のクレジットカードによるご寄付で、領収書の発行を希望して寄付された方に、領収書を発行いたします。
当団体からの領収書は、むすびえで着金が確認できた翌月末に、ご寄付ごとに発行しお送りいたします。
また、ご住所確認のために、郵送にて領収書を発行しております。ご了承ください。
※領収書の日付は、当団体への入金が完了した日(原則として寄付手続き日の翌月末日頃)です。
※Vポイントによるご寄付の場合は領収書発行の対象外ですのでご留意ください。
領収書発行に関するお問い合わせは、下記までご連絡ください。
<お問い合わせ先>
特定非営利活動法人全国こども食堂支援センター・むすびえ Yahoo!ネット募金係
メール: gift@musubie.org
お寄せいただきましたご寄付は、多様なプログラムをこども食堂で実施するための事業費、こども食堂の現状を調査するための費用、むすびえの運営費用として活用します。
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更新日:2024/09/19
長らく猛威を奮っていた新型コロナウイルス感染症の位置づけが5類へ移行され、また、令和6年能登半島地震が発災するなど、私たちを取り巻く環境が大きく変化した2023年度。全国それぞれの現場で奮闘されるこども食堂の皆さん、各地でこども食堂を支える地域ネットワーク団体の皆さん、ご支援くださった全国の皆さまのあたたかい気持ちに励まされた1年となりました。
皆さまのお気持ちをぎゅっと詰め込んだ、2023年度の活動報告書をお届けします。今後ともお力添えをいただけますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。
2023年度の活動報告書はこちらからダウンロードできます。(PDF)
【むすびえ理事長 湯浅誠より】
少し前に、北陸地方のある地域の住民ワークショップを見学しました。
世帯数500のその地区には、地区の中央を通る県道に面して保育園・小学校・住民交流センターといった地域のコミュニティー機能が集約された一角があり、住民ワークショップはその中の住民交流センターで開かれていました。その地区で起こっていたのは、少子化による地域コミュニティー機能の衰退でした。保育園は3年前に閉園、小学校はその年に閉校という事態を受けて、危機感をもった住民がこれからの地区のありかたについて意見交換をしていました。
ワークショップの終盤、いくつかに分かれたグループそれぞれから、地区のために自分たちにできることが提言されましたが、女性たちのグループから出たのは「食堂・カフェの運営」でした。保育園も小学校もなくなってしまい、地域は一段とさみしくなるので、人が集う場をつくって、つながりをなんとか維持したい……そんな思いから行われた提言でした。
この食堂・カフェが本当に開催にこぎつけるのか、こぎつけたとして「こども食堂」として名乗るのか、それはわかりません。でも私は、その住民さんの思いに全国でこども食堂が広がっていく「源泉」を見たと感じました。人と人のつながりが薄くなっていく中で、自分たちにできることを考え、まったくもうからないし、誰かに指示されたわけでもないのに、自分が必要だと思ったことを自分の責任で実施しようとする――住民自治の原点、民主主義の原点です。
その食堂・カフェが「こども食堂」と名乗るかどうかは、副次的な事柄です。大切なのは、誰かから指示されるのを待っているのではなく、自ら自分のできることを探し、見つけ、取り組もうとする人たちがいて、またそれをさまざまな形で応援することで自らも参加しようとする人たちがいる、ということです。私はそこに社会の希望を見ています。
こども食堂は2023年度、9,132カ所が確認され、ほぼ全国の公立中学校数と並ぶ数になりました。しかしその周囲にはこども食堂と名乗らないが、同じ思いで自ら立ち上がっている多くの人たちとその取組みがあるのだと思います。私たちはその人たちとも、ともにありたい。
むすびえが、こども食堂と名乗る・名乗らないにかかわらず、日々奮闘されている方たちから見て「自分たちと同じ思いを持って、ともに歩んでいる団体」だと認めてもらえるかどうか、日々問うていければと思います。
(2023年9月)
むすびえは、コロナ禍のこども食堂の活動実態を把握し支援につなげるため、全国のこども食堂を対象に「こども食堂の現状&困りごとアンケート」を2020年度より実施してきました。新型コロナウイルス感染症が5類に移行したタイミングで実施した今回の調査では、会食形式のこども食堂を開催していると回答した割合が計70.6%となり(複数活動を含む)、「みんなで食べる」という会食形式のこども食堂が増えていることが分かりました。
<アンケート結果サマリ>(回答数:742人)
●「会食形式(複数活動も含む)」が前回調査結果から21.8pt増加の70.6%
●5類感染症への変更後に「会食形式のこども食堂を同程度の規模で開催」が46.6%、「規模もしくは頻度を拡大」が21.1%
●今後、感染状況がさらに落ち着いた場合でも食材配布の実施意向は90.7%
●「必要な人(貧困家庭など)に支援を届けること」に困りごとを感じているこども食堂が56.3%と最も多く、続いて、「運営資金の不足」が49.6%となり、前回と同様の傾向
●「物価上昇による影響を感じている」が88.3%と前回より5.6pt上昇
●物価上昇によってこども食堂を開催するにあたり、「何等かの変更をしている」のが9.3%・「する予定」と回答しているのが15.4%で、合わせると24.7%
●物価上昇による変化として77.3%が「費用の負担が増えた」と回答
●物価上昇による行政支援は34.2%、民間からの物資・資金支援が増えた食堂は4割を超える
第8回こども食堂の現状&困りごとアンケート調査結果(PDF)
【調査概要】
回答期限:2023年6月7日(水)~2023年6月21日(水)
回答対象:各地の「こども食堂の地域ネットワーク」および「こども食堂ネットワーク」とつながるこども食堂
回答数:47都道府県 742件
実施:認定NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえ
【むすびえ理事長 湯浅誠より】
コロナの5類変更後、初めての調査でした。アンケートにご協力いただいたこども食堂のみなさま、告知にご協力いただいた地域ネットワーク団体のみなさまに深く感謝します。
今回、私たちの最大の関心事は、コロナ禍が始まった2020年4月の第1回アンケートでは約1割まで落ち込んでしまった「会食形式でのこども食堂」がどこまで戻ってきているか、でしたが、結果は7割を超えるところまで「復活」していました。コロナ禍は完全に収まったわけではありませんが、こどもたちがつながりを感じられる時間と空間を取り戻しつつあることを、まずは喜びたいと思います。
しかし、以下のように気になるコメントもありました。「子どもたちにとってのこの3年ほどは、取り戻せないショックで、特にその期間に卒業入学を迎えた子どもたちは、今も抜け出せないトラウマのようなものを持っているように思います」。こどもの居場所づくり、およびその環境整備は、単にコロナ禍前に戻す以上の「V字回復」が必要でしょう。
同時に私たちは、会食形式だけを顕揚するのではなく、弁当・食材配布を続けたいという方たちの意向、続けざるを得ない方たちの事情も等しく尊重します。その活動を通じて本当に支援を必要としている人とつながれたという実感や手応えは重要なものだし、止めてほしくないという利用者の方たちの声をむげにできないやさしさは、こども食堂を普及させた原動力であって、否定されるべきものではありません。私たちはみなさんと一緒に悩み考え、みなさんが納得感をもってそれぞれの道に進むことを、すべて応援します。
そして最後に、こども食堂を「貧困」と強く結びつけることへの懸念の声は、相変わらず多く寄せられました。それは地域みんなの居場所になるための<つながりづくり>を行っている多くのこども食堂の実態と異なるだけでなく、本当に困っている人をこども食堂から遠ざけることにもなります。
メディアや行政の方は、こども食堂に「貧困対策という枕詞」をつけようとするとき、次のコメントを思い出してください。
「貧困と子ども食堂を結びつけることによって支援が集まりやすいという側面はあると思いますが、それによって食堂に来にくくなる子もいて、結果的に子どもの利益にならないこともあります」「『貧困支援』を出してしまうと利用しにくい、自らが貧困者だと思いたくない、子どもがいじめにあう等、ネガティブなことが多く聞こえてきます。すると本当に支援をしたい方にますます届けにくくなるという負のサイクルに入ってしまいます」
こども食堂の多くは、みんなの中に困っている誰かをさりげなく包み込んでいます。その知恵もまたこども食堂の強みであり、社会の財産だと私たちは受け止めています。
むすびえは、2019年5月より ヤフー株式会社 (現LINEヤフー株式会社)さまにご協力いただき、ネットを通じた寄付を募集してまいりました。そして2024年1月、「Yahoo!ネット募金」を通じたご支援者数が累計40,000人をこえましたことを、ご報告申し上げます。
自然災害、物価上昇、長きにわたったコロナ禍による影響といった厳しい状況においても、日々活動を重ねておられるこども食堂の皆様への敬意を表するとともに、その取り組みに「寄付」という形でお気持ちをお寄せくださいました皆様に、深く御礼を申し上げます。
みなさまから頂戴したご支援は、全国各地の地域ネットワーク団体を通じたこども食堂のサポートや、そこにつどう人々のつながりを支え、「にぎわい」のある社会を創っていくために、大切に活用させていただきます。
むすびえは先日、全国に9,131カ所のこども食堂を確認したことを発表いたしました。
(「2023年度こども食堂全国カ所数発表(2023年12月速報値)」)
多くのこども食堂は、「どなたでもどうぞ」と、誰にでも開かれた、地域みんなの居場所です。
私たちは、ミッションである「こども食堂が全国のどこにでもあり、みんなが安心して行ける場所となるよう環境を整える」こと、具体的には2025年までに全国約2万の各小学校区に対して1つ以上のこども食堂がある状態を目指し、尽力してまいります。
全国それぞれの地域でこども食堂を支えている地域ネットワーク団体(中間支援団体)の活動を支える支援事業、企業・団体とこども食堂をつなぐ協働事業、こども食堂の意義や実態を伝え、理解を広げるための調査・研究など、多様な角度から「誰も取りこぼさない社会」を実現していくために歩みを進めてまいります。
どうぞこれからも、変わらぬご愛顧とご支援を賜れますと幸いです。
引き続き、あたたかな応援のほど、なにとぞよろしくお願い申し上げます。
認定NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえ一同
※当募金ページに記載の内容については、プロジェクトオーナーが責任を負っており、LINEヤフー株式会社が責任を負うものではありません。詳しくは免責事項をご覧ください。
※本ページの「プロジェクト概要」「活動情報」「寄付金の使いみち」に掲載のリンクは、外部サイトに移動します。
※寄付をするには Yahoo! JAPAN IDの取得(無料)が必要です。
むすびえは、各地域のこども食堂ネットワーク(中間支援団体)がより活動しやすくなるため、地域ネットワーク支援事業、企業・団体との協働事業、調査・研究事業の3つの活動を行っています。
ご寄付は、全国のこども食堂を応援する活動を通じ、困難な状況にある子ども、孤立している子どもや大人、地域交流拠点を支える大きな力になります。
このプロジェクトでは1回3,000円以上の寄付から領収書の発行が可能です。
※クレジットカードでの寄付に限ります。詳しくはヘルプページをご参照ください。
特定非営利活動法人全国こども食堂支援センター・むすびえのプライバシーポリシーは、https://musubie.org/privacyをご覧ください。
なお、Yahoo!ネット募金に関し、LINEヤフー株式会社より提供を受けた個人情報については、次の目的の範囲においてのみ利用します。
・寄付金に関する領収書の送付(当団体がYahoo!ネット募金での寄付者に対して領収書発行を行う場合)
以上
Facebookコメントで寄付先への応援をお願いします
記入された応援のコメントは、寄付先団体およびYahoo!ネット募金の広報・宣伝活動(記者会見やプレスリリースでのご紹介等を含む)に 使用させていただく場合がございます。
ご了承の上、コメントを記載いただきますようお願いいたします。(2020年9月23日追記)
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