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合計で164,565円のご支援をいただきました。多くのご支援、ありがとうございました。

【インド】2024年7月の豪雨による洪水と地滑りで被災した方に寄り添う支援を(ADRA Japan)

寄付受付開始日:2024/08/22

  • 領収書あり
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豪雨による壊滅的な洪水と地滑りが起きています(2024年7月30日頃 インド・ケララ州ワイナード)

特定非営利活動法人 ADRA Japan

プロジェクト概要

更新日:2025/02/12

インドの最南部に位置するケララ州ワイナードを襲った壊滅的な洪水と地滑りに対応するため、緊急で支援を開始しています。

2024年7月30日、1時間に572ミリという尋常でない豪雨に見舞われたインドのケララ州では、数時間のうちに3つの大規模な地滑りがあり、村々が飲み込まれ、多くの地域が孤立しました。

被災地の調査に入る(2024年8月15日 インド・ケララ州ワイナード)

2024年8月5日の時点で確認された死者数は385人にのぼり、250人以上の行方が分かっていません。2024年8月14日の政府の発表によると、損壊あるいは完全に流された家の数は1,555棟。ワイナードでは53の避難所が開設されており、人数は徐々に減ってはいるものの今も6,759人が身を寄せています。

土砂の撤去を進めています(2024年8月15日 インド・ケララ州ワイナード)

インドでは、2024年7月10日頃にアッサム州で大規模な洪水が発生したばかりで、ADRAの緊急チームは休むことなく支援を届け続けています。

2024年8月8日、ADRAは被災地域のいくつかの村を訪問し、避難所から自宅に戻った人々が悲惨な状況で暮らしているのを目の当たりにしました。家々の壁や床、天井が壊れ、洪水による深刻な被害がそのままになっており、とても暮らせる状態ではなかったのです。

ADRAは最も被害が大きかった地域に重点を置き、防水シートを届け、すべての家がさらなる被害から守られるようにしました。

被災者の方へブルーシートを配付しました(2024年8月8日 インド・ケララ州ワイナード)

停電も続いており、水や食料も足りていません。地元の保健センターは対応に追われ、必要な医療物資も著しく不足しています。天候は不安定で、被災によって体力を奪われている人々の間では、病気がまん延するリスクも高まっており、以下の支援が緊急に必要とされています。

・栄養のある食事:避難民のためのコミュニティー、キッチンでの炊き出し支援
・避難環境の整備:臨時シェルター、環境に優しいトイレ、懐中電灯、マット、蚊帳、毛布など
・衛生面の支援:生理用品、バケツ、せっけん、洗剤、消毒薬、歯ブラシ、歯磨き粉を含む洗面キットなど
・健康面の支援:医薬品、心理的応急処置、けが人の治療に必要な献血センター開設(不足している血液型の献血呼びかけ)

あたたかいご支援をお願いいたします。

■領収書の発行について
ADRA Japanは、東京都の認定を受けた「認定NPO法人」です。そのため、当団体へのご寄付は、税制上の優遇措置(寄付控除)の対象です。

1回3,000円以上のクレジットカードによるご寄付で、領収書の発行を希望して寄付された方に、領収書を発行いたします。

※お手続きの際に「領収書を希望する」のチェックボックスにチェックを入れてください。お手続きが完了した後での発行希望(再発行含む)への対応はできませんのでご注意ください。
※当団体からの領収書発行時期:毎年1月下旬~2月頃に、前年1年分(1月1日~12月31日)の領収書を発行いたします。
※領収書の日付は、お客様の寄付手続き日ではなく、当団体への入金が完了した日(原則として寄付手続き日の翌月末日頃)です。

詳しくはヘルプページをご参照ください。

領収書に関するお問い合わせは、下記までご連絡ください。

<お問い合わせ先>
特定非営利活動法人ADRA Japan
電話:03-5410-0045
メールアドレス: support_adra@adrajpn.org

寄付金の使いみち

こちらのプロジェクトへのご寄付は、2024年7月に発生したインド・ケララ州ワイナードでの洪水と地滑りによって被災された方に寄り添う支援活動のために大切に使わせていただきます。

・水や食料の配付、生活支援物資や衛生用品などの配付
・シェルター支援、衛生啓発、水道やトイレなどの施設の修復
・子どもにやさしい空間の整備
・心のケア
・生計回復支援(家畜、農業)
・職業訓練、仮設学習スペースの整備
・教育施設の修復
・地方自治強化
・災害対策(防災、減災)
・支援に伴う事務局運営費

そのほか現地で必要とされる支援状況によって支援する内容や活動が変更・追加となる場合があります。

なお、活動を支える事務所の管理運営費などのため、最大20%を運営費として大切に活用させていただきます。

活動情報

更新日:2025/02/12

トゥケスワールさんが遺したもの|インド洪水被災者支援3(2025年2月12日更新)

温かいご支援をありがとうございます。

2024年7月、アッサム州を襲った壊滅的な洪水後、ADRAインドのチームは、テンガカット村を訪れました。そこでチームが出会ったのは、70代の男性、トゥケスワールさんです。

彼は、生涯にわたり農業に従事し、多くの時代を生きてきましたが、洪水によって、土地や生活、何十年も苦労して築いた財産を押し流され、顔には深い悲しみと喪失感が表れていました。

また、高齢で体が弱っていましたが、チームとの打ち合わせに熱心に参加し、自身も被災しているにもかかわらず、常に村のことを考え、コミュニティーに必要な支援について言葉を重ねました。

被災者の方々への聞き取り調査(2024年7月3日 アッサム州)
被災者の方々への聞き取り調査(2024年7月7日 アッサム州)

ADRAのモットーのひとつに「Compassion」という言葉があります。それは、困難に直面する人々への共感と無私の思いやり、そして相手を認めながら、自らの手を動かす、そんな心のことです。

トゥケスワールさんの姿勢はまさに「Compassion」そのものでした。彼の言葉と行動は、ADRAチームに「誰一人取り残さず、難しい場所にこそ支援を届けよう」という気持ちを強めさせました。

洪水後の村の様子(2024年7月13日 アッサム州)

現地に入って3日目、チームは突然の知らせを受けました。トゥケスワールさんが亡くなったのです。知恵と希望、そして何より不安を分かち合ってくれたトゥケスワールさんの死はADRAチームに深い喪失感をもたらしました。けれどそれは、命のはかなさと、ADRAのミッションの緊急性を思い知らされる出来事でもありました。

彼が遺した言葉はチームの背中を押し続けました。トゥケスワールさんの「みんなを助けたい」という思いを受け継ぎ、ADRAチームは地域の隅々まで赴いて、402世帯に支援を届けました。

トゥケスワールさんの亡き姿は、大きな逆境の中で私たちを結び付けてくれる心の力の象徴として、チームメンバーの胸に刻まれています。

支援物資配付の様子(2024年9月8日 アッサム州)

2024年7月の豪雨による洪水と地滑りで被災したインドの方々に寄り添う活動を応援していただき、誠にありがとうございました。ADRAは今後も、困難な状況に直面する人々のため、活動してまいります。

ラクシュミさん一家が笑顔を取り戻すまで|インド洪水被災者支援2(2025年1月15日更新)

温かいご支援をありがとうございます。

ラクシュミさん家族(2024年7月8日 インド・アッサム州)

インドのアッサム州、インド三大河川の支流に隣接するタラジャン茶園に、その日は突然やってきました。
絶え間ない雨で水かさを増した大河は堤防を越え、茶園に流れ込みました。荷作りをする間もなく、濁流が家々を押し流します。

ラクシュミ・ムラさんは、洪水から必死の思いで逃れた中のひとりです。

ラクシュミさんは、質素でも幸せな生活を送ってきました。家族は夫と息子が1人、そして幼い3人の娘たち。娘たちは茶園労働から離れることを夢見て、勉強に一生懸命でした。学校の教科書が子どもたちの宝物です。

洪水の日、ラクシュミさんと娘たちは救援キャンプに身を寄せました。夫と長男は仕事で不在にしており、家が洪水に飲み込まれたことさえ知りません。娘たちが不安に体を震わせ、静かに泣いている横で、ラクシュミさんは一心に家族との再会を祈りました。

洪水で茶園は壊滅的な被害を受けました。にぎやかだった一家の住まいはがれきとなり、手元に残ったのは唯一持ち出せた子どもたちの教科書だけでした。

洪水で被害を受けた茶畑(2024年7月13日 インド・アッサム州)

時を同じくして、ADRAインドのスタッフは現地へ急行していました。2018年から茶園のコミュニティーと密接に関わってきたADRAにとって、茶園の住人たちは、ADRAがこれまで一緒に困難に向き合ってきた仲間です。
ADRAは直ちに、人々が食糧などの緊急のニーズを満たせるように現金給付を行いました。また関係者と共に、生活を立て直すための支援と、心に深い傷を負った子どもたちへの精神的サポートを行いました。

給付金を受け取った家族(2024年7月19日 インド・アッサム州)

ラクシュミさんも家を再建する資材の援助や子どもたちへのサポートを受け、娘たちも少しずつ笑顔を見せるようになりました。幼いながらに、これからも教育が受けられることや、自分たちの将来が壊されてしまったわけではないことを感じたようです。娘たちの瞳に希望が戻った様子に、ラクシュミさんも少しほっとしています。

洪水ですべてを失った痛みは消えませんが、新しい生活が始まります。一家の未来には、一筋の光が差しています。

次回は最終回のご報告をさせていただきます。

インド洪水被災者支援1(2025年1月7日更新)

明けましておめでとうございます。
温かいご支援をありがとうございます。
去年の夏、インドのアッサム州は大規模な洪水に見舞われ、多くの住民が被災しました。
私たちが取り組んだ活動について、ご報告させていただきます。

被災した住宅内。多くの住民が大切な家財を失いました。(2024年7月13日 インド・アッサム州)

ADRAは、迅速な支援を提供するため、被災者への現金給付を中心とした取り組みを行いました。これは各世帯がそれぞれの判断において、食料、水、衣服、医薬品、家の修理など、緊急のニーズに対応できるようにするためのものです。

世帯ごとに3,000ルピーを給付しました。日本円では5,000円ほどの金額ですが、現地では1世帯が少なくとも15日間分の食料を購入できる金額です。

被災地での現金給付の様子。住民の男性もほっとした表情です。(2024年7月31日 インド・アッサム州)

支援地域は3つの村と1つの茶園としました。当初は352世帯を対象とする予定でしたが、ADRA Japanを通じた日本の皆さまからの支援により、支援対象を402世帯(1,447人)まで拡大することができました。

支援世帯は、地域住民や行政機関との協力により最も支援を必要とする家庭を選定しました。

また、現金を給付するだけでなく、住民の意見や要望に応じて問題を解決する仕組みを設け、地域との信頼関係を築きました。さらに、世帯の中で女性が給付を受け取るようにし、女性が家庭内での決定に関与できるよう工夫しました。

女性を現金給付の受け取り手とすることで、支援の偏りを少しでも減らします。(2024年7月15日 インド・アッサム州)

支援を受けた方への事後調査では51%が「生活が大幅に改善した」、49%が「ある程度改善した」と回答しています。

また、食料安全指標の食料消費スコア(FCS)についても、すべての回答者が三段階中、最高位である「許容範囲内」の結果となりました。支援を受けた被災者が発災直後の大変な状況で食料を中心とした生活必需品を確保できましたことを感謝いたします。

日本の皆さまからのご支援で支援対象を広げることができました。(2024年7月8日 インド・アッサム州)

豪雨災害は日本に住む私たちにとっても深刻な災害ですが、もともと厳しい環境で生活をしている地域では、洪水で一命をとりとめてもなお命の危険があるものです。
 
今回、皆さまからのご支援により、多くの方が発災後の危機的状況を乗り切り、生活に希望をつなぐことができました。皆さまの温かいお気持ちに感謝いたします。

次回の報告では、今回の支援で出会ったラクシュミさんをご紹介させていただきます。

被災した方々に食料を届けることができました!(2024年8月30日更新)

2024年7月30日、インド南部のケララ州ワイナードを、24時間に最大280ミリの豪雨が襲いました。翌31日、この集中豪雨を起因とした土砂崩れが発生。数々の家屋がつぶれ、樹木がなぎ倒され、橋も破壊されました。2024年8月7日のローカルメディアの発表によると、400人以上が尊い命を落とし、多数の行方不明者が出ています。およそ400人が死亡した2018年の洪水以来、最も重い人的被害です。

(2024年8月13日 インド・ケララ州ヌールプザパンチャーヤット)

ワイナードは有名な観光地である反面、過剰な開発の影響を受けての自然災害リスクが指摘されていました。被災者の多くは紅茶農園に従事する人々で、脆弱(ぜいじゃく)な地盤と、寸断された道路が救助活動を困難にしています。

(2024年8月13日 インド・ケララ州ヌールプザパンチャーヤット)

ADRAは被災した方々、それぞれが、1日に最低2,100カロリーの栄養を摂取できるよう考慮し、14日分の供給に取り組んでいます。2024年8月13日にはヌールプザパンチャーヤットに入り、52世帯に調理できる環境がなくても食べられる食品を配付しました。

(2024年8月13日 インド・ケララ州ヌールプザパンチャーヤット)

ヌールプザパンチャーヤットでの配付期間中、気温も湿度もとても高く急な雨もありました。気候と十分な食料がない避難生活のため、多くの受益者が疲労困憊(ひろうこんぱい)しています。食料の配付ポイントは、生活拠点から半径500メートル以内に設置したのですが、物資を取りに来る途中で気を失いそうになる方が複数見られました。

それでも食料を受け取ると、人々は感謝をはっきりと表現してくれました。ADRAが、この地域で被災された方に十分な支援を届けた唯一の団体だったからです。物資の受け渡しをする瞬間は、心の交流にもなり、人々にとって、一時的ではあっても心配事を忘れられる時間にもなりました。

(2024年8月13日 インド・ケララ州ヌールプザパンチャーヤット)

ADRAは現地のニーズに合った支援を心掛けています。被災した方々が、少しでも安らぎを得られることを願ってやみません。 インドおよび、世界中でADRAの対応を支援してくださっているすべての方々に、心から感謝します。皆様のご厚意により、私たちはさらに多くの人々をサポートすることができます。引き続きご支援をお願いいたします。

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寄付人数
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プロジェクトオーナー

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特定非営利活動法人 ADRA Japan

ADRA(アドラ)は、世界約120国に支部を持つ世界最大規模の国際NGOです。紛争・災害被災地や途上国において、人種・宗教・政治の区別なく、一人ひとりに寄り添った支援活動に取り組んでいます。

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