寄付受付開始日:2024/07/12
更新日:2024/10/07
2023年10月、アフガニスタン西部ヘラート県をマグニチュード(M)6.3の地震が4回も襲いました。この地震によって1,500人以上が亡くなり、30,000棟以上の家屋が全壊。地震前は利用できていた水源もなくなってしまい、それまでも苦しかった人々の生活は、ますます厳しいものになりました。
家を失った人々のほとんどは、発災から8カ月がたった現在も、布とトタンなどのありあわせのものを屋根や壁がわりに生活しています。
この村は、過去に洪水が繰り返し起きていることもあり、大人たちはその不安を隠せません。冬になれば、気温は氷点下まで下がることもあります。発災後初めての冬、毛布は家の資材となってしまい、人々は身を寄せ合って寒さに耐え、なんとか冬を越えました。住まいの環境は発災後と変わらない中、今年も冬はやってきます。家族の健康と安全をどう守るかが、大きな課題となっているのです。
そのような中でも、子どもたちは夢を忘れていません。
被災後、薪拾いや家畜の世話で家族を助けているというエザトゥラ―君(10歳)は、文字が読めずに苦労している大人をたくさん見てきたことから、「将来は先生になって、みんなが文字を読めるようにしたい」という夢があります。
ニサール君(12歳)はこう話します。「大人になったらエンジニアになって、ヘラートの人たちのために安全ですてきな家を作りたい。怖いことはあっても、みんな前向きに変わっていってもらいたいって気持ちが強くあるからがんばってるんだ。この夢がかなうように努力して、地震にあった人たちの希望になれたらいいな」。
この地域では安定した仕事もなく、家を再建するためのお金を用意するのは不可能に近いことです。また、安全な住宅を建てることができる技術者もいません。
ADRAは、この村の人々が耐震性のある安全な家を建て、夢ある子どもたちを守りながら生活を立て直していけるようにサポートしたいと考えています。
皆さまの温かいご寄付が、この活動の原資となります。応援をどうぞよろしくお願いいたします。
■領収書の発行について
ADRA Japanは、東京都の認定を受けた「認定NPO法人」です。そのため、当団体へのご寄付は、税制上の優遇措置(寄付控除)の対象です。
1回3,000円以上のクレジットカードによるご寄付で、領収書の発行を希望して寄付された方に、領収書を発行いたします。
※お手続きの際に「領収書を希望する」のチェックボックスにチェックを入れてください。お手続きが完了した後での発行希望(再発行含む)への対応はできませんのでご注意ください。
※当団体からの領収書発行時期:毎年1月下旬~2月頃に、前年1年分(1月1日~12月31日)の領収書を発行いたします。
※領収書の日付は、お客様の寄付手続き日ではなく、当団体への入金が完了した日(原則として寄付手続き日の翌月末日頃)です。
詳しくはヘルプページをご参照ください。
領収書に関するお問い合わせは、下記までご連絡ください。
<お問い合わせ先>
特定非営利活動法人ADRA Japan
電話:03-5410-0045
メールアドレス: support_adra@adrajpn.org
こちらのプロジェクトへのご寄付は、2023年10月に発生したアフガニスタン地震の被害を受けた人々が安心できる生活を取り戻すための活動に大切に使わせていただきます。
具体的には、
・耐震性のある家屋の建築 50世帯~
・水源の確保(井戸堀り、貯水槽の設置、水道の敷設など)
・衛生用品の配付 200世帯~
・地域の防災力の向上を図るための防災委員会の設立
・防災教育
・そのほか現地のニーズに応じた支援
など、現地で必要の高い活動のために大切に活用させていただきます。
現地の状況や募金の集まり具合に応じて、支援内容は追加・変更になることがあります。
なお、寄付金募集や寄付金管理、領収書発行・発送、活動報告などのため、いただいたご寄付の最大20%を管理運営費として大切に活用させていただきます。
更新日:2024/10/07
いつも温かいご支援をいただき、ありがとうございます。
被災地では、いよいよシェルターの建設が始まりました! 堅強な家屋を建設するため、業者に建設作業のすべてを任せることは簡単です。しかし、ADRAの事業ではあえて、被災者の方々にも家づくりに参加してもらっています。
運ばれてきたレンガをトラックから降ろしたり、基礎を作るためのコンクリートをこねたり、特別な技術がいらない作業は、住民の方々が担うのです。
それには、理由があります。「自分たちの家だ」という意識を持ってもらうためです。
ADRAが建設全部を担ってしまえば、完成した家は被災者の方々にとって、単に「与えられた物」になってしまう可能性があります。しかし、家づくりに少しでも携わると、完成した家屋を「自分が作った家」と感じることができるのです。
なにより、汗水を流して造り上げた家は、自尊心を回復します。人は誰でも、助けられるばかりでなく、自分の力で生きていきたいと願うもの。ただもらうだけでなく、自らの努力で立ち上がったという気持ちを持てるようにすることが、一人ひとりの尊厳を回復することにつながります。
日本から届ける支援がより永く、より大切に、この地に残ることも期待しています。
建設作業は、2024年10月も続いていきます。
次回は、現地で行われた防災・減災研修についてご報告いたします!
引き続き皆様の温かいご支援をお願いします。
温かいご支援をいただきありがとうございます。
ADRAは、2024年7月4日にアフガニスタン国家災害対策省と事業実施の覚書を結んで以来、シェルター建設と防災・減災教育実施のための準備を進めています。
被災地ではADRAだけではなく、国連機関や現地NGOなど多くの団体が活動しています。支援の重複などを避けながら、必要な地域に必要な支援を効率よく届けるために、現地では調整会議が不可欠です。また、事業を行うコミュニティーおよび管轄行政機関からの理解・協力なくして、事業の成功はなしえません。
事業の開始当初は、事業許可の取得や覚書の締結のため、国レベルの機関とのやりとりを行ってきました。その後、現場レベル、すなわち被災地区との連携を進めるため、先日事業対象地区を管轄する地方議会に対する事業説明会を開きました。
そこでは、事業の全体像を紹介した上で、どのようにしてコミュニティーの人々を事業に巻き込み、協力を得るかなど、事業を成功させるための方法が話し合われました。
同時に、シェルター資材を購入する業者を選定するための入札を行いました。今回は31の業者から応札があり、うち29の業者がサンプルを提出しました。
提出されたサンプルは、ADRAスタッフが一つ一つ丁寧に確認し、安心して生活できるシェルターを建設するのにふさわしい品質かを判断します。最終的に、資材の質と金額のバランスや業者のこれまでの経歴、バックグラウンドチェックの結果を踏まえ、最も適した業者を選びます。
最終的に選ばれた業者との契約は既に完了しました。いよいよ、シェルターの建設がスタートします!
被災地はまだまだ復興途上ですが、将来の防災・減災に向けて地元と連携を深め、事業に取り組んでまいります。
今後とも、皆様からの温かい支援をお願いいたします。
温かいご支援をいただきありがとうございます。
ADRAは事業開始からこれまで、耐震性のある安全な家を建設する活動の中核となるエンジニアや、防災教育を担う防災専門家を雇用して活動の説明を行い、資材購入のための公開入札など、本格的な開始に向けて準備をしてきました。
そして2024年7月4日、アフガニスタン国家災害対策省と覚書を締結しました。
これにより、現地での活動を正式に始めることができるようになりました。
本活動は大きく2つあります。
まず1つ目に、特に被害の大きかった地域にて、耐震構造を備えた家屋を55棟建設します。
そして2つ目に、防災・減災活動を行います。
地震や洪水が頻発するアフガニスタンですが、日本と違い防災や減災の考え方はあまり知られていません。また、今回の地震が人的被害を大きくした理由として、人々が地震の際に身を守る術を知らなかったことや、適切な道具を持たず人命救助活動ができなかったことがあげられています。
今回の事業では、コミュニティーの有力者らから成る防災委員会を設立し、地域住民へ防災・減災の啓発活動を行います。また、有事の際に人命救助活動に従事する初動対応チームを結成し、ヘルメットやマスク、つるはしなど、がれき撤去に必要な道具も配付し、将来的な災害に備えて住民自らが対応できる体制を整えます。
こうした活動を通じ、人々が被災前よりも安全で尊厳ある暮らしを送れるようになることを目指します。
今後は、資材購入業者を決定すると共に、被災地にて現地行政や他NGO、国際機関と調整を行います。そして、各家庭を訪問して調査を行った上で、支援を届ける地域や世帯を決定していきます。
皆さまからのご支援をお待ちしております。
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ADRA(アドラ)は、世界約120国に支部を持つ世界最大規模の国際NGOです。紛争・災害被災地や途上国において、人種・宗教・政治の区別なく、一人ひとりに寄り添った支援活動に取り組んでいます。
このプロジェクトでは1回3,000円以上の寄付から領収書の発行が可能です。
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