寄付受付開始日:2023/11/08
更新日:2024/03/22
西ネパールのジャジャルコットを震源とし、2023年11月3日午後11時47分にマグニチュード6.4の地震が発生しました。11月5日までに159回の余震を記録しており、ジャジャルコット郡および西ルクム郡の2つの地域にて死者は157人、負傷者は560人以上と確認されています。今後詳細が明らかになるにつれ、この数字はさらに増える可能性があります。
住民の方々は、日に日に寒くなる中、不安と緊張を抱えながら、崩壊した家屋を横に眠れぬ夜を過ごしています。脆弱な造りの建物構造により家屋は崩壊し、死者が増加していると報告を受けています。
この地域は、冬季には気温が氷点下にもおよび、また地理的にもアクセスが難しい場所です。
以前、ADRAがこの地域で母子保健の活動をしていたときに、「こんなところに日本人」というテレビ番組の取材を受けたことがありますが、その地理的なアクセスのしにくさから、番組史上もっとも過酷なロケだったと言われるほどでした。
支援を必要としているすべての人々に手を差し伸べるには困難が伴いますが、このような災害が起きたときにもっとも大変になるのは、支援の手が届かない人々です。私たちは、そのような人・場所を作らないため、最善を尽くします。
冬が本格化する前に必要な支援を届けるため、11月6日にスタッフが被災地へ出発し、現地のニーズ調査も行う予定です。ここでは、冬季防寒キットやシェルターを支援する計画をしています。同時に、地元の自治体とも連絡を取り合い、支援を必要としている人々がどこでどのように過ごしているかの確認を進めています。
ADRAは、ネパールでは1995年から活動しており、口唇口蓋裂をもつ子どもたちへの無料手術や簡易保健所の整備、母子保健支援、水衛生支援、2014年の洪水被災者支援、2015年の地震被災者支援など、いろいろな場面で、ネパールの方々と協力し、支援を必要とする人々に寄り添ってきました。また、ネパールの方の心のこもったおもてなしにも幾度となく触れてきました。
この度の困難も、皆さまからの温かいご支援のもと、ネパールの方々が、困難を乗り越える力になれたらと考えています。
皆さまの温かいご支援をお願いいたします。
■領収書の発行について
ADRA Japanは、2016年4月に東京都の認定を受けた「認定NPO法人」です。そのため、当団体へのご寄付は、税制上の優遇措置(寄付控除)の対象です。
1回3,000円以上のクレジットカードによるご寄付で、領収書の発行を希望して寄付された方に、領収書を発行いたします。
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<お問い合わせ先>
特定非営利活動法人ADRA Japan・Yahoo!ネット募金係
電話:03-5410-0045
メールアドレス: support_adra@adrajpn.org
こちらのプロジェクトへのご寄付はネパール地震で被災し、助けを必要としている方々の支援活動のために大切に使わせていただきます。
具体的には、
・現地調査、支援調整、情報発信 (通信費、交通費、人件費など)
・避難所の確保に必要な資機材、仮設シェルターの設置
・食料、水、生活必要物資(衛生用品、衣類、防寒具、燃料、調理器具など)の調達、配布
・衛生環境整備
・現金給付
・心理ケア活動
・そのほか現地のニーズに応じた支援
など、現地で必要の高い活動のために大切に活用させていただきます。
現地の状況に応じて、支援内容は追加・変更になることがあります。また、現地の必要が満たされてなお余剰資金がある場合には、地震の発生前からADRAがネパールで取り組んでいる活動のために大切に活用させていただきます。
なお、寄付金募集や寄付金管理、領収書発行・発送、活動報告などのため、いただいたご寄付の最大20%を管理運営費として大切に活用させていただきます。
ネパール地震|家屋倒壊に土砂崩れ。寒さと孤立を防ぐ支援を
更新日:2024/03/22
いつも皆さまからの温かいご支援をありがとうございます。
2023年11月に発生した西ネパールのジャジャルコットを震源とするマグニチュード6.4の地震では、約62,000棟の家屋が一部損壊、または全壊したと報告されており、医療機関も20施設以上が倒壊したと言われています。
現地では地震で倒壊した医療施設の修復と保健衛生サービスの回復を求める声が多く上がっていました。そこで、ジャジャルコットで緊急支援活動をしているADRAは、「医療キャンプ」を実施することにしました。
「医療キャンプ」とは、各地域で2日間にわたる医療サービスを提供する期間限定のクリニックです。「一般健康診断」「女性に対する医療」「家族計画」の3つの分野を中心とした保健衛生サービスの提供を目的としています。例えば、一般健康診断では、老若男女が受診し、長い外での生活による健康不良のケアを行うなどしています。
医療キャンプは、まず被災地の中でも状況の厳しいナルガット自治体に2カ所開設されました。この地域は、長いあいだ専門性の高い医師や女性の診断ができる婦人科医が不在だったため、数百人もの女性がこの地での保健医療サービスを切望していました。実際に、医療キャンプでのサービスを求めて、わざわざ2~3時間かけて歩いてきた人もいたほど、人々のニーズは高いものでした。
医療キャンプには、900人以上の女性が診察を受けに訪れ、その多くが一般健康診断を受診していました。さらに、家族計画のカウンセリングには203人、骨盤臓器脱検診に251人、子宮頸(けい)がん検診には125人もの人が参加しました。この他、心理社会的カウンセリングも行われました。今回、診療を受けた方の中には手術を勧められた数人の患者さんもいたので、ADRAでは費用の負担や支援をすることにしています。
ADRA Nepal(ネパール支部)で災害リスク管理コーディネーターとして活動にあたっているスマン・ラワル氏は次のように話しています。
「以前、緊急用のシェルターや防寒キットの支援をした被災地で、医療キャンプにも力を入れたサービスを提供できるようになったのは素晴らしいことです。同時に、市長や自治体と話す中で、私たちはコミュニティーが直面している被災者の生計回復や長期化する避難生活における健康問題など、新たな課題について知ることもできました。被災した多くの人々は長期化した避難生活に苦しみ、さらなる貧困の状況に直面しています」
ADRAでは、これから数カ月にわたり、他の被災地でも医療キャンプに取り組んでまいります。そして、被災地での新たな課題についても、支援を検討していく予定です。
引き続き、皆さまからの温かいご支援をよろしくお願いいたします。
2024年11月3日に発生したマグニチュード6.4の西ネパール地震では、少なくとも157名が亡くなり、約35,000世帯(17万6千人以上)がそれまでの生活を失いました。以前からネパールで活動しているADRAは、即座に緊急支援体制を取り、地震で被災された方に寄り添った支援に取り組んでいます。
日本では、あまり報道されなかった西ネパール地震ですが、ネパールにつながりを感じる皆さまから、温かいご支援が届いています。
今回の活動報告では、西ネパール地震の発生を受けて、ADRAに緊急支援をお寄せくださった企業様をご紹介します。
【ネッツトヨタ栃木株式会社様】
ネッツトヨタ栃木株式会社様にはネパール出身のエンジニアが12名在籍されており、お客様に安心・安全をお届けする「マイカーライフクリエイター」として各拠点で活躍されているそうです。今回の災害により困難な状況に陥っている方々に想いを寄せ、被害を受けられた方々の救援や被災地の復興に役立てていただきたいと、支援金をお預かりしました。
【株式会社ファイブスター様】
レストランのCOCO'Sやおすし屋さんの海座などを展開する株式会社ファイブスター様は、昨年からネパール出身の方、3名を仲間として受け入れられているそうです。幸いにも従業員の方々のご実家では被害がなかったそうですが、仲間の故郷が被害にあっているということを受けて、社内で寄付を呼びかけられ、集まったご寄付をADRAにお送りくださいました。
【株式会社マザーハウス様】
株式会社マザーハウス様は、「途上国から世界に通用するブランドをつくる」 という理念のもと、途上国6カ国で生産を行い、日本を含む3カ国で販売をされています。この度、お客様がお買い物をされた際にたまる「ソーシャルポイント」から、ジャジャルコット地震へのご寄付をいただきました。また、ネパール工場で作られたマフラーや手袋などのマザーハウス製品を、地震被災者への支援にと、ADRA ネパールの事務所まで直接お届けいただきました。
マザーハウスネパール様のスタッフの方々が、丁寧に洗い、きれいに包装して届けてくださいました。
一つひとつの製品が上質で、きめ細やかな素材でつくられており、身にまとうと肌触りが良く、優しい温もりが感じられます。マザーハウス様の製品を手にした人々は自然と笑顔がこぼれていました。
このほかにも、たくさんの方が西ネパール地震被災者のためにご寄付をお寄せくださっています。心より感謝申し上げます。
まだまだ復興には長い時間が必要とさています。現地では地震の影響を大きく受けた保健医療サービスの回復が強く求められています。皆さまからの温かいご支援のもと、医療機関の再建も視野に入れ、今後も活動を続けてまいります。
引き続き皆さまの温かい応援を、よろしくお願いいたします。
ADRAは、2023年12月までに防寒キット500セット(1セット/1世帯=3名)を被災者の方々に配付することができました。
これまで、支援がまったく届いていなかった地域にも、支援物資を届けることができました。防寒キットが到着したのは日没後になったため、真っ暗闇の中でスタッフが一丸となって荷下ろしを行いました。
支援物資の防寒キットは、翌日以降からジャジャルコット郡の被災者の方々500世帯に届けました。
防寒キットを受け取った人々からは、
「家族は3人以上いるが、防寒キットをもらえただけでもありがたい」
「家は倒壊し、外で生活しているため本当に寒さが厳しかった。防寒キットは本当に役に立った」
「電気もなく、たき火をして暖を取っている。湯たんぽに沸かしたお湯を注いで、冷たい足を温めることができた」など、安堵(あんど)の様子が見受けられ、感謝の声が届いています。
防寒グッズの配付には、マザーハウス様からも多大なご支援をいただきました。心より感謝申し上げます。
現在、被災地は1年の中でも厳しい寒さが続き、ここで暮らす住民の健康状態が心配されています。
ADRAでは、今回の支援物資のほか、住民の強い要望である保健施設の再開と医療の提供ができるよう、政府や自治体と協力しながら2カ所の保健施設の再建を検討しています。
今回の地震による被害は大きく、ジャジャルコット郡の復興にはまだまだ長い時間と皆さまからのご支援が必要です。
寄り添った支援を継続するためにも引き続き皆さまの温かいご支援をお願いいたします。
いつも温かいご支援をありがとうございます。
ADRAは皆さまからの多大なるご支援を受け、500世帯に向けた防寒キットの配付を先週から始めています!
テントやマットで、風雨をしのげる空間は作れても、一人ひとりが身に着けるものが薄着のままであると、人々を寒さから守ることができません。実際に体調不良を訴える方も多くなっており、一人ひとりが温かく過ごせるような支援が求められていました。
防寒キット(3人家族用)の内容は以下の通りです。
・厚手毛布2枚
・ショール3枚
・帽子3個
・靴下3足
・湯たんぽ3つ
日本円で約1万円あると、1世帯分の防寒キットを準備できます。湯たんぽは、ネパールでも身近な防寒グッズで、湯たんぽに水を入れて、まきで火をおこした上に置いて沸かすこともできます。
防寒キットを乗せたトラックは、先週被災地に向けて出発しています。被災地へは、険しい山道を超えていくところにありますが、支援を必要とされている人々に一つずつ手渡しして参ります。
12月に入り、さらに厳しい寒気が被災地に押し寄せています。1日でも早く暖かなぬくもりを届けられるよう、ADRAは足を運んでまいります。
まだまだ支援を必要としている方々がいらっしゃいます。
今後も皆さまからのご支援をお待ちしております。
温かいご支援をありがとうございます。
12月に入り、現地では一段と寒さが厳しくなっています。皆さまのご寄付により、追加で防寒具の配付ができるようになり、現在、調達と配付準備を進めています。
去る2023年12月4日には、被災された方々に110セットのシェルターキットを追加で配付することができました。
しかしながら、シェルターだけでは寒さから身を守りきることができません。
一人ひとりが身につけられる防寒具の支援ができるよう、さらなるご支援を呼びかけたところ、先週から今週にかけ、より多くのご寄付が集まりました。
おかげさまで現在、次の配付に向けて準備を進めることができております。心より感謝申し上げます。
現地では、医療サービスの回復支援も急務となっていますが、その活動をするにはまだ活動資金が不足しています。
すでにご寄付いただいている皆さまには重ねてのお願いとなり恐縮ですが、引き続き皆さまからの温かいご支援をよろしくお願いいたします。
雪と雨により寒さが厳しくなっています。
温かいご支援をありがとうございます。
前回の活動報告では、被害の全容についてご報告をしていますが、さらに医療現場も大きな打撃を受けていることが明らかになりました。
2023年11月3日以降、少なくとも子どもを含む12名の方が、寒さによる疾病で尊い命を落としています。現地では、気温の急降下による体調不良を訴える人々が増加しており、病院の受診希望者は10倍に増えていますが、被災した施設では薬も足りず、対応しきれていません。
6万人以上の人々が厳しい寒さにさらされており、避難所や防寒用品の提供、医療支援が求められています。
ADRAはすでに計1,000のシェルターキットを配付しており、他の団体による支援も含めると、シェルター用の防水シートは合計22,279枚配付されています。また、ネパール政府からはシェルターを建てるための費用として現金給付の支援も行われています。
ですが、まだまだこれから寒くなる時期であるにもかかわらず、寒さによる病気の悪化と、医療が追い付かない状況が発生し、死者も出てしまっている中で、より包括的な支援の必要性が浮き彫りになっています。
特に、一人ひとりに届く防寒具の配付と、医療インフラの回復が、1人でも多くの命を守るためにも重要だと考えています。
十分な資金が集まり、この活動に取り組むことできれば、合計1.1万人以上の人の命を守れる可能性があります。活動の内訳は以下の通りです。
・防寒具の配付 500世帯(1家族平均3人として1,500人)
・医療資材の支援 1,200人(8カ所の避難所の合計)
・医療インフラの回復 8,640人/年(2カ所の施設の合計)
ADRAは世界のネットワークを通して支援を呼びかけていますが、まだ必要金額の4分の1しか集まっておりません。1人でも多くの尊い命を守るため、引き続き皆さまのお力をお寄せいただけましたら大変ありがたいです。
ご支援をよろしくお願いします。
温かいご支援をありがとうございます。
地震発生から3週間がたとうとしています。2023年11月12日までに確認された被害は、死亡者154人、負傷者364人。家屋全壊26,557棟、一部損壊35,455棟にのぼっています。人々の生活を支えていた家畜も犠牲となり、牛23頭、ヤギ・羊286頭、水牛35頭、養鶏1,180羽が失われました。
被災地のジャジャルコット郡では、すでに雪もちらついています。厳しい冬が迫っていることで、被災した人々はさらなる苦境に追い込まれています。
寒さを少しでもしのげるよう、雪や雨から身を守れるシェルターや防寒着の確保が急務となっていますが、もともとかなりへき地であることから、人々が自力で物資を手に入れることはとても難しい状況です。
そこでADRAは、現地パートナーとの連携のもと、毛布や防水シート、防寒にも役立つ薄手のスポンジのようなポリエチレンシートを配付しています。
防水シートは屋根代わりに、グレーのシートは、地面に敷いて、その上で寝袋に入り睡眠をとったり、食事をしたりするのに重宝されています。地面から伝わる冷気や湿気を遮ることができるため、寒さを軽減できる防寒用品として役立っています。
このように、現場ですぐに役立つ支援を届けられるのも、ご寄付をお寄せくださる皆さまのおかげです。心より感謝いたします。
現地でのさらなる調査をもとに、今後必要になると考えている活動は以下の通りです
・保健施設の建築:2件(地震で倒壊した建物のため)
・仮設テント:2棟(一時的な医療行為の場所)
・医療の提供
・冬季救援キット:6,000セット(手袋、帽子、湯たんぽ、靴下)
予算が許せば、冬季支援キットの内容の充実を図りたいと考えています。
その地形や地震の影響から、支援が届けにくい地域ではありますが、ADRAは引き続き、当地の人々に寄り添って活動を続けてまいります。温かいご支援に心より感謝申し上げます。
ADRAは、地震の被害の大きいジャジャルコット郡バレコット地方自治体にて650個の緊急シェルターキット(防水シート、マットレス、毛布、ロープ)を配付しました。物資は、パートナーNGOであるENRUDECや現地の自治体と協力し、被災した住民、一人ひとりに手渡すことができました。
現地を訪れたADRAスタッフは、壊滅的な状況を目の当たりにして、まだまだ多くのニーズがあることを痛感しています。先週までに確認された被害状況によると、3,000棟以上の家屋が一部損壊し、1,000棟近くの家屋が全壊しています。
住民たちは自身の家に住むことができず、外にあるもので作ったシェルターの下で生活しています。また外気は冷たく、横になると地震が起きたときに地面が波のように動くのを感じるとのことです。
そのような極限の生活環境にありますが、今回配付した緊急シェルターキットによって、温かさや安心をわずかながらでも回復できています。
病院も大きな被害を受け、一時的な仮設シェルターが設置されましたが、地震による負傷者へのケアが最優先事項となっております。
ADRAは、震災地区の災害管理委員会、自治体、NGO、資金提供団体、コミュニティーの方々との情報交換を随時行いながら、一人ひとりに寄り添った追加支援の計画を続けていきます。
引き続き、温かいご支援をお願いいたします。
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