寄付受付開始日:2023/10/10
更新日:2024/07/05
アフガニスタンで2023年10月7日に起きた地震により、これまでに分かっているだけでも2,445人が死亡、9,240人が負傷、依然として500人以上の行方が分からず、必死の捜索が続いています。まだ調査ができていない地域も多く、この数はさらに増えるとみられています。
アフガニスタンでは地震の前から2人に1人が十分な食事を取れない深刻な食料危機が続いています。国際的な支援が年々減少する一方で、アフガニスタンでの支援活動は難しくなっています。
アフガニスタンの厳しい冬が始まろうとしている今、人々は地震によりさらなる窮地に追い込まれています。
あらゆる支援が必要とされている中、ADRAは現地支部を中心に、アフガニスタンの国内機関および国際機関と支援活動の調整を進めています。
アフガニスタンで活動するにあたり、一番の大きな課題は活動資金の確保です。どうか温かいご支援をお願いいたします。
<寄付受付期間延長のお知らせ>
アフガニスタンの地震被災地では、2024年2月時点で尚25,000棟以上の家屋が再建を必要としています。人々は簡易テントやあり合わせの資材で建設された“家”での生活を余儀なくされており、引き続き支援を必要としています。被災された方々の復興への足掛かりとなる支援を届けるため、寄付受付期間を延長いたします。(2024年3月26日更新)
■領収書の発行について
ADRA Japanは、2016年4月に東京都の認定を受けた「認定NPO法人」です。そのため、当団体へのご寄付は、税制上の優遇措置(寄付控除)の対象です。
1回3,000円以上のクレジットカードによるご寄付で、領収書の発行を希望して寄付された方に、領収書を発行いたします。
※手続き完了後の発行や再発行はできません。
※当団体からの領収書発行時期:毎年1月下旬~2月頃に、前年1年分(1月1日~ 12月31日)の領収書を発行いたします。
※領収書の日付は、お客様の寄付手続き日ではなく、当団体への入金が完了した日(原則として寄付手続き日の翌月末日頃)です。
詳しくはヘルプページをご参照ください。
領収書に関するお問い合わせは、下記までご連絡ください。
<お問い合わせ先>
特定非営利活動法人ADRA Japan・Yahoo!ネット募金係
電話:03-5410-0045
メールアドレス: support_adra@adrajpn.org
こちらのプロジェクトへのご寄付はアフガニスタン地震で被災し、助けを必要としている方々の支援活動のために大切に使わせていただきます。
具体的には、
・現地調査、支援調整、情報発信 (通信費、交通費、人件費など)
・避難所の確保に必要な資機材、仮設シェルターの設置
・食料、水、生活必要物資(衛生用品、衣類、防寒具、燃料、調理器具など)の調達、配付
・衛生環境整備
・現金給付
・心理ケア活動
・そのほか現地のニーズに応じた支援
など、現地で必要の高い活動のために大切に活用させていただきます。
現地の状況に応じて、支援内容は追加・変更になることがあります。また、現地の必要が満たされてなお余剰資金がある場合には、地震の発生前から窮地に立たされているアフガニスタンの人々のための支援活動や、今後起こりうる海外緊急支援活動のために大切に活用させていただきます。
なお、寄付金募集や寄付金管理、領収書発行・発送、活動報告などのため、いただいたご寄付の最大20%を管理運営費として大切に活用させていただきます。
更新日:2024/07/05
いつも温かいご支援をありがとうございます。
皆様は、覚えているでしょうか?
2023年10月7日から数日の間に、アフガニスタン西部ヘラート県で、マグニチュード6.3を超える強い地震が複数回発生しました。1,400を超える尊い命を奪った揺れにより、煉瓦造りの家々はがれきの山と化しました。
変わったのは街だけではありません。そこに暮らす人々の生活も一変しました。
「普段は日雇い労働をしていますが、冬は仕事が少なく収入がありません。私が住んでいるチャハルチシュマ村は貧しく、学校や病院も利用できません。そこで地震が起こり、全てを失いました。」
被災者の一人が、つらそうな面持ちでそう語りました。冬は氷点下を下回るほどの寒さになるアフガニスタン。被災された人々は、風に吹き飛ばされそうなテントや、ありあわせの布・資材で作った“家”の中で生活することを余儀なくされました。
犠牲になった幼子を抱える男性、がれきの下から助け出された泥だらけの少年、布に包まれ並べられたご尊体、医療活動を行う人々、がれき撤去中の重機を見守る群衆……発災直後より、アフガニスタンからはたくさんの写真が送られてきました。
そして発災から25日後の2023年11月1日、被災地へ食料と生活用品を配付する事業を開始しました。支援開始後も、少しでも多くの支援を届けるため、ADRAとして広く一般からの寄付を募りました。
現地行政との手続きに時間を要し、悪天候により配付を延期したりと、活動中、問題にも直面しましたが、最後には1,154世帯(約8,078人)に対し、3カ月分の食料と生活用品1式を届けることができました。
当初予定していた620世帯を大きく上回ることができたのは、この皆様からの温かいご支援のおかげです。本当にありがとうございました。心から感謝を申し上げます。
また、食料を受けた女性は、次のように喜びの声を伝えてくれました。
「夫は4年前に薬物中毒で他界しました。私自身は、昔地雷を踏んで左足を失ったので、元より就労は困難でした。もっとも、健康体だったとしても今は女性の就労も禁止されているので働くことができません。ただでさえ経済的に苦しかった中、地震で自宅が崩れてしまいました。今の家は賃貸なので家賃を払う必要もあり、状況は厳しいです。親として、子どもたちを満足に食べさせてやれないことほどつらいことはありません。
今回ADRAの配付対象者として選ばれたので、食料や生活用品など、必要不可欠なものを受け取ることができました。子どもたちも食事をとることができるし、冬の寒さから身を守ることもできる。多くの困難が重なる状況の中で、本当に助かりました。言葉にできないほど、感謝しています」
現在、安全上の懸念から、アフガニスタンへの渡航は基本的に不可能です。それ故、日本にいる私たちは現地の方々の声を直接聞くことができません。それでも、インタビューを読んだ時には、女性の安心した顔、感謝の声を想像し、心が温まりました。
物資と共に希望も届けられた。そう思えました。
この支援活動は現地から高い評価を受けました。アフガニスタン国家災害対策省のヘラート県支部から、感謝状が届きました。
感謝状には「アフガニスタン国家災害対策省ヘラート支部は、地震被災者支援に関するジャパン・プラットフォームおよびADRAの事業が、成功裡(せいこうり)に遂行されたことに感謝の意を表します」と書かれていました。
この活動は2024年5月末日をもって終了しました。しかしながら、被災地で支援の必要がなくなったわけではありません。地震発生から7カ月がたった今も、人々の厳しい状況は変わっておらず、いまだに30,000世帯近くが家とは呼び難い環境で生活しています。
アフガニスタンの人々は、それでも毎日、力強く生きています。彼らの生きる力を支えるため、ADRAは耐震構造の家屋建設の支援をスタートさせます。
いつも温かいご支援をありがとうございます。
ADRAは、アフガニスタンの西部ヘラート県で、2023年10月7日以降に続けて発生した強い地震で被災した方々を支援するため、現地政府との調整の元、支援を届ける世帯や配付場所の選定などの準備を進めてきました。
当初は2024年2月に予定していた配付活動ですが、大雪などの影響により延期となったため、2024年3月2日から5日にかけて、809世帯の約5,660人を対象に1カ月分の食料と、生活に必要な物資を受け渡すことができました。
今回、配付した支援物資は人々の大切な命をつなぐ小麦、豆、油、塩などの食料で、アフガニスタンの人々が常食としてきたものです。また、鍋・やかん・ガスコンロや包丁などの調理器具、スプーンやお皿などの食器に加えて衛生面を保つせっけんや洗剤、日没後に便利なソーラーライトなど、日常生活を送る上で必要不可欠な生活用品も届けました。
この他にも、防寒用に毛布を配付しています。春が近づくにつれて徐々に寒さは和らいできていますが、家屋が倒壊した家では寝具をテントとして活用しており、寒さをしのぐために家族で身を寄せ合い眠る家庭が多いと報告されたためです。
支援物資を受け取ったアルバブさんは、次のように話をしてくれました。
「普段は日雇い労働で生計を立てていますが、冬の間は仕事が少なく、収入がありません。私の村では、学校へ通うことや病院を利用することもできない、経済的に貧しい地域です。そこへ地震が起こり、全てを失いました。幸いにも、今回食料や生活物資を受けることができました。これで、しばらくの間は家族で十分な食事をとることができますし、寒さから身を守ることができるようになります」
安堵(あんど)の表情を浮かべて語っていたアルバブさんでしたが、
「私の村には、まだまだ支援を必要としている人がたくさんいます。小さなテントに14人で住んでいる家庭もあります。キッチンやトイレもない状態で生活しているのです」と継続支援の必要性も訴えていました。
地震発生から時がたつにつれて世界からの関心が薄れていく中、ADRAの支援は生活に不安を抱える被災者の希望となっています。
食料支援は、引き続き弱い立場にある各世帯に計3カ月分を配付する予定です。
国全体が貧困状態にあるアフガニスタンでは、自然災害に対する国の支援も十分ではなく、30,000棟以上の家屋が再建を必要としています。ですが、2024年2月時点の報告では、支援を受け取っているのはその1.2%にとどまっています。
ADRAは、被災地域で人々が復興への足がかりとなるように、仮設住宅の提供も計画しています。
引き続き、1人ひとりに寄り添った支援を継続してまいります。
皆さまの温かいご支援に心から感謝いたします。
2023年10月7日午前11時10分(現地時間)、アフガニスタンのヘラート州をマグニチュード6.3の地震が襲いました。その23分後にも、同等の規模の地震が発生し、2,400人以上の方が亡くなり、最も被害の大きかったジンダジャン地区とインジル地区では、村全体が破壊されるという状態に陥っています。
ADRAはすぐに現地に飛び、被災された人々に声をかけました。避難テントの外に座っていたジンダジャン地区出身の35歳の男性、レザさんは言いました。
「家族ががれきの下敷きになっているというのに、何もできなかったことがつらいです……」
レザさんは、7歳の娘と5歳の息子、そして妻を失いました。彼の職業は羊飼いです。地震が起きたとき、彼は山中で羊の世話をしていました。あまりにも大きな揺れに驚き、家族が無事であることを願いながら、村に走りました。レザさんが村に到着した瞬間、村のすべてがおしつぶされ、廃虚となっている光景に息をのみました。
あちらこちらから、住民の泣き叫ぶ声やうめき声、すすり泣きがレザさんの耳に入ってきました。家が廃虚と化し、家族がその下に埋もれている光景を目に、意識を失いかけました。
レザさんは妻と子どもを失ったショックで、まともに話すことができませんでした。彼の住むジンダジャン地区は、交通の便が悪く、救助隊の到着に時間がかかりました。がれきの下に子どもたちと妻の姿が見えた時、微かな希望を感じましたが、厳しい現実を突きつけられました。レザさん自身もがれきを撤去中にけがをして、今でもまともに歩くことができません。
絶望感に打ちひしがれながら、レザさんは残された幼い子どもたちのことを心配しています。まずは、これから訪れる寒い冬を乗り越えねばなりません。家族を守るために、唯一の生活手段である家畜を養う必要があります。そのためには、羊が生きるための適切なスペースも確保しなければなりません。今日、レザさんの頭は、避難テントで暮らす子供たちを寒さから守ること、そして家畜が生き残ることでおおわれています。
アフガニスタンでは、2023年10月11日、また2023年10月15日にも同じ規模の地震が続いて発生しました。
世界120カ国に支部を持つADRAは、密に連携をとり、支援活動について話し合っています。
ADRAは現在、被害を受けた約620世帯、4,340人への3カ月分の食料配付を計画しています。「弱者」とされる女性と子どもを優先し、基本的な家庭用品を含んだキットを配付する予定です。
被災地のニーズにしっかりと耳を傾け、優先順位を考えながら人道支援を届けてまいります。
皆さまの温かいご協力を心よりお待ちしております。
2023年10月7日、アフガニスタン西部のヘラート県で、マグニチュード6.3の地震が発生しました。
最初の地震が発生してから立て続けに、1週間で計4回同じ規模の地震が起こり、UNOCHAによると、11万人以上が被災しています。
アフガニスタンはもとより人道危機の深刻な国で、4,100万人いる国民の半数以上の2,880万人が、人道支援に頼らざるを得ない状況でした。
多くの国内避難民を受け入れているヘラート県も例外ではなく、地震発生以前から人口の45%が食料難に陥るなど、人々は危機的な状況の中で生きていました。
そんな中で起こった今回の地震。
人々の困難な生活に、さらなる追い打ちをかけました。
12月には最低気温が氷点下になるヘラート県。
簡易テントだけでは暴風や冬の寒さを凌(しの)ぐことは難しく、人々はさらなる地震と迫る冬に怯(おび)えながら生活しています。
今回の地震発生を受け、ADRAは支援を開始するための調査活動を行いました。
地元の自治体と調整して、女性へのインタビューもすることができ、脆弱(ぜいじゃく)層である女性たちから貴重な話を聞けました。
聞き取り調査では、食料や衛生用品、シェルターなど多くのニーズが挙げられました。
今後は、より多くの人々に支援がいきわたるよう、国連機関や自治体、他支援団体と調整の上、活動を開始していきます。
被災者の方々に必要な支援を1日でも早く届けるため、ADRAは今日も活動しています。
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このプロジェクトでは1回3,000円以上の寄付から領収書の発行が可能です。
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