寄付の受付は終了しました。
合計で4,039,948円のご支援をいただきました。多くのご支援、ありがとうございました。

【トルコ・シリア大地震】被災された方に寄り添う支援を
(ADRA Japan)

寄付受付開始日:2023/02/08

  • 領収書あり
[【トルコ・シリア大地震】被災された方に寄り添う支援を (ADRA Japan)]の画像
シリア国内で被害甚大なアレッポでの現地調査(撮影:2023年2月6日 シリア・アレッポ)

特定非営利活動法人 ADRA Japan

プロジェクト概要

更新日:2023/11/06

トルコとシリアの国境近くで世界最大級の内陸型地震が発生し、甚大な被害がでています。ADRAは即座に緊急支援チームを派遣し、人々に寄り添う支援をはじめています。

緊急支援物資を配付しています(2023年2月7日 シリア・アレッポ)

内陸型としては世界最大級と言われる地震が、内戦の傷が癒えないシリアと隣国トルコの国境近くで発生しました。地震による被害は2023年2月7日17時時点で、両国合わせて死者4,300人を超えています。建物被害は4,700棟超となっており、今後調査が進むにしたがってこの数はさらに増加すると予想されます。この地震による被災者はすでに1,500万人に達しており、今後2,000万人にも達するとみられています。

ADRAは2014年からシリアに支部を設立して、主に紛争地域での被災者支援に取り組んできました。今回の地震発生をうけ、ADRAは直ちに16名の調査チームを被災地域に派遣し、現地の様子の確認と、どのような支援が必要なのかについての初期調査を行い、水や食糧のほか、衛生用品や水容器などの配付を開始しています。

貯水タンクや給水システムに大きな被害が出ているラタキアにて水や食料を配付(撮影:2023年2月6日 シリア・ラタキア)

現地の建物は、地震の揺れに弱い構造で、場所によっては多くの建物が倒壊してしまっています。住まいを失った人々の避難所と食料・水・必要物資は直ちに必要ですが、けがをした方たちや精神的なダメージを受けた方たちへのケア、倒壊建物の片付け、住居の再建に向けての取り組みなど、課題が山積しています。

人々は安全を求めて周りの村々へと避難しています。

ADRAはこの10年間、シリア国内の内戦によって被災した方たちに寄り添った復興のための活動を続けてまいりました。そのような活動の中で地元の方、そして地方・中央の行政とも強い信頼関係をすでに持っています。これまでのつらい紛争の経験に加えて、今回このような甚大な自然災害が起こってしまったことに強い衝撃を受けながらも、ADRAは地元の方たちに寄り添い、協力して必要とされる支援を届けてまいります。

今後は、調査結果にもとづいて、震源地に近いアレッポの小学校を活用して避難所を開設し、まずは800人の被災者に対して、安全に過ごすことのできる場所を提供し、水・食糧その他必要物資(衛生用品や衣類など)を届けられるよう、支援に取り組んでまいります。

皆さまの温かいご支援をよろしくお願いいたします。

■領収書の発行について
ADRA Japanは、2016年4月に東京都の認定を受けた「認定NPO法人」です。そのため、当団体へのご寄付は、税制上の優遇措置(寄付控除)の対象です。

1回3,000円以上のクレジットカードによるご寄付で、領収書の発行を希望して寄付された方に、領収書を発行いたします。

※手続き完了後の発行や再発行はできません。
※当団体からの領収書発行時期:毎年1月下旬~2月頃に、前年1年分(1月1日~ 12月31日)の領収書を発行いたします。
※領収書の日付は、お客様の寄付手続き日ではなく、当団体への入金が完了した日(原則として寄付手続き日の翌月末日頃)です。
※Tポイントによるご寄付の場合は、領収書発行の対象外ですのでご留意ください。

詳しくはヘルプページをご参照ください。

領収書に関するお問い合わせは、下記までご連絡ください。

<お問い合わせ先>
特定非営利活動法人ADRA Japan・Yahoo!ネット募金係
電話:03-5410-0045
メールアドレス: support_adra@adrajpn.org

寄付金の使いみち

こちらのプロジェクトへのご寄付は、トルコ・シリア地震で被災し、支援を必要としている方々の支援活動のために大切に使わせていただきます。

具体的には、
・現地調査、支援調整、情報発信(通信費、交通費、人件費など)
・避難所の開設に必要な資機材、仮設シェルターの設置、人員の確保、救援やがれき撤去
・食料、水、生活必要物資(衛生用品、衣類、防寒具など)の調達、配付
・水衛生システムの復旧
・現金給付
・心理ケア活動
・食の安全や農業の回復
・そのほか現地のニーズに応じた支援
など、現地で必要の高い活動のために大切に活用させていただきます。

現地の状況に応じて、支援内容は追加・変更になることがあります。また、現地の必要が満たされてなお余剰資金がある場合には、今後起こりうる海外緊急支援活動のために大切に活用させていただきます。

なお、寄付金募集や寄付金管理、領収書発行・発送、活動報告などのため、いただいたご寄付の最大20%を管理運営費として大切に活用させていただきます。

活動情報

更新日:2023/11/06

地震発生から9カ月(2023年11月6日更新)

世界120カ国に支部を持つADRAは、2023年2月6日にトルコ南部、シリア国境近くで発生したマグニチュード7.8の地震の被害にあわれた方々への人道支援を続けています。

去る2023年8月、新たにカナダやスイスのスタッフが現地入りし、シリアの現地スタッフと共に、復興のための現地調査を行いました。被災地の“今”を自分の足で歩き、地震の被害を受けた方と直接会話することで、気付きがあるーーADRAは、そのような姿勢で活動しています。

シリアで配付した食料や、貯蓄された穀物がどのような効果を生んでいるか、どの程度それが足りているのか、衛生キットの提供をいかなる地区から行うべきか、を確認し、かつ、避難所の様子を目にしました。

そして、シリア内8カ所の避難所で暮らす人々に、水、食料、オムツ(大人用・子ども用)、クリーニングキットを配り、雇用も生もうと、11人の現地の方を避難所の清掃係として契約しました。さらには、11,000人が利用できるポンプ場を再建しています。

加えて、私たちが着手しているのが、地震によって破壊された学校の改修工事です。2023年7月より、複数の学校を修復しました。

(左)修復前シリア地震を受け、壁に穴が開いた学校(右)修復後のクラスルーム(撮影日時:2023年6月 シリア)

使える状態になかったトイレも清潔に保ち、利用する方々に喜ばれています。

震災後、使えなかったトイレが生まれ変わった(撮影日時:2023年6月 シリア)

ADRAは、常々現地のニーズに基づいて活動しています。活動ができるのもご寄付をお寄せくださる皆さまのおかげです。今後も、皆さまからの温かいご支援をお待ちしております。

現在、Yahoo!ネット募金でのトルコ・シリア地震被災者支援のご寄付は受付を終了していますが、下記のサイトにてご寄付を募っております。ご協力をお願いいたします。

【トルコ・シリア大地震】緊急支援のお願い-被災された方々に人道支援を届けます

地震発生から1カ月。8歳アダムくんの心配ごとは。(2023年4月5日更新)

温かいご支援ありがとうございます。

トルコ・シリア大地震の発生から、ちょうど1カ月になります。

地震が起きた直後から、アドラはシリア国内で特に大きな被害があったアレッポとラタキアを中心に、被災された方、一人ひとりに寄り添う支援を続けています。

今日は、ラタキアでアドラの支援を受けている8歳のアダムくんのお話を紹介します。

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地震が起こったとき、僕は妹と寝ていました。
お母さんがすごい勢いで起こしに来て、「すぐに家を出るよ!」と言いました。

家は右に左に大きく揺れていて、雷と雨の音がしました。
僕たちはとても怖くて家の外に飛び出しました。

通りにはたくさんの人がいました。
なにが起きているのかよくわからなくて僕の頭の中は混乱していました。
雨にもぬれて、とても寒かったです。

しばらくして地震の揺れは落ち着きましたが、僕も妹もまだ怖かったので家には入りたくありませんでした。

お父さんも、家の中に戻るのは安全ではないと言い、親戚の家に行くことになりました。
それからずっと、僕たちは親戚の家で暮らしています。

家にはたくさんの人がいるのであんまり食べ物がありません。
僕は学校へ戻りたいし、友達と遊んでいた毎日が恋しいです。
大好きな家にも早く帰りたいです。でも、いつになったら帰れるのか誰も教えてくれません。

いつもいつも、食べ物が足りないんじゃないかと心配するのも悲しかったです。
けれど今は、アドラからの食料セットのおかげで、家族みんなの食べ物が足りないんじゃないかという心配をすることなく、安心してご飯を食べることができます。
それがとても嬉しいです。
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食料を受け取る兄妹(撮影日時:2023年2月20日 ラタキア市アル・ハッファ地区)

二人の笑顔を見れたとき、私たちもとてもうれしくなりました。

そしてこの笑顔は、私たちの活動に賛同し、活動のためのご寄付をしてくださる皆さまに向けられたものでもあります。

アダムくんや妹さんがみせてくれたような明るい笑顔をこれからも増やしていけるよう、アドラは今後も活動を続けてまいります。

希望を失いかけていた方々に寄り添う支援を届けることができるのは皆さまからのご支援のおかげです。心より感謝いたします。

引き続き温かいご支援をお願いします。

寄り添う支援がつないだ希望。足の不自由なアハマッドさんから感謝の声(2023年4月3日更新)

温かいご支援ありがとうございます。

2023年2月6日未明、シリア国境に近いトルコ南東部でマグニチュード7.8の大きな地震が発生しました。

この地震は、シリアとトルコに大きな被害をもたらしました。
シリアでは7,000人以上の方が犠牲になり、今でも多くの方が避難生活を余儀なくされています。

アドラは、震災直後からシリアの中でも特に被害の大きかったアレッポとラタキア、そしてハマで食料の配付や避難所の整備など人々に寄り添う支援に取り組んでいます。

今回の活動報告では、アレッポの避難所での食料配付で出会った38歳の男性、アハマッド・アル・シークさんをご紹介します。

ブスタン・アルカセル地区 アル・タカドゥム・スクールにて(撮影:2023年2月18日 アレッポ市)

アハマッドさんはアレッポのブスタン・アルカスル地区で、家族4人で暮らしていました。
6年前の戦争で大きなけがを負って以来、足は不自由になってしまいましたが、家族で支え合って生活していました。

大地震の朝、揺れを感じたアハマッドさんは家族とともに家を飛び出しました。
外はかなり冷え込んでいて、寒さに耐えられず、近くのイエヒア・ハラニ小学校に避難しました。

避難所で、アハマッドさんは私たちにこう話してくれました。

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ここではさまざまな支援物資がもらえました。
今日アドラから受け取った食料セットには、パン、水、缶詰のほかに、ウェットティッシュなどの衛生用品も入っていました。

アドラの皆さんは被災した自分たちに寄り添ってくれて心の寄りどころとなってくれています。

おかげで、子どもたちにも笑顔が戻ってきました。

ここにいると安全で、アドラの皆さんの存在が、自分たちの人生もまだどうにかなると思えるようになりました。
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アハマッドさんは、今回の地震で被災した方のために支援をしてくれているすべての人へ感謝を述べるとともに、アドラの活動に感謝し、皆さんの安全をお祈りしていますと気遣いのある声もかけてくれました。

ブスタン・アルカセル地区 アル・タカドゥム・スクールにて(撮影:2023年2月18日 アレッポ市)

私たちが今シリアで、アハマッドさんのように地震で被災し、希望を失いかけていた方々に寄り添う支援を届けることができるのは皆さまからのご支援のおかげです。心より感謝いたします。

引き続き温かいご支援をお願いします。

震災前日に父親になったボーグさん。唯一の救いは(2023年3月31日更新)

温かいご支援をいただきありがとうございます。

2023年2月6日未明に起きた、トルコ・シリア大地震。内戦が10年以上続き、国民の70%は人道支援を必要としていると言われるほど、もともと人道危機に瀕していたシリアも今回の地震で大きな被害を受けました。
多くの方が犠牲になり、多くの方が厳しい避難生活を余儀なくされています。

アドラは、震災直後からシリアの中でも特に被害の大きかったアレッポとラタキアで、食料の配付を開始しました。

今日は、ラタキアで震災前日に父親になったボーグ・イスラムさんのお話を紹介します。

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2023年2月5日、夕方ごろ妻が女の子を出産しました。名前はパメラと名付けました。
私たちは深夜ごろ帰宅し、娘の誕生の感動を胸に、目に涙を浮かべながら眠りにつきました。

翌朝4時15分、地震が始まりました。
私の家も揺れています。すぐに、まだ出産の疲労が残る妻の元に駆けつけました。

私たちは急いで子どもを抱え、3階の我が家から駆け下りました。
天気が非常に悪い日でした。

通りに立っていると、私たちの目の前で家が崩れ始めました。

私の目からは、涙がとめどなくこぼれ落ちました。
妻と、生まれたばかりの娘が無事だったことは何よりの救いでした。

震災後、家を失い、実家に住んでいる私に連絡をくれたアドラに感謝しています。

実家は遠隔地にあるため時間通り通勤することが難しく、仕事を失いました。

産後間もない妻に満足な食事を提供することも困難でした。

遠隔地にもかかわらず、この地域で地震の影響を受けたすべての人に迅速に支援を届けてくれたアドラに心から感謝します。
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ボルグ・イスラム(撮影:2023年2月23日 ラタキア市)

私たちは、被害の大きかったラタキアとアレッポでボーグさんのようなご家族に寄り添いながら、緊急支援活動を続けています。

被災者の方々が必要としている支援を一早く届けることができているのは皆さまの温かいご支援のおかげです。心より感謝いたします。

引き続き温かいご支援をよろしくお願いします。

シリアの地震被災者ストーリー ~ハイアットちゃん(2023年3月24日更新)

温かいご支援をいただきありがとうございます。

シリア国境に近いトルコ南東部で2023年2月6日未明、マグニチュード7.8の大きな地震が発生しました。

この地震は、シリアとトルコに大きな被害をもたらしました。
シリアでは7,000人以上の方が犠牲になり、今でも多くの方が避難生活を余儀なくされています。

10歳の女の子、ハイアットちゃんも地震の被害にあった一人です。
彼女が震災当時のことを話してくれました。

「2023年2月5日、私は次の日の学校の準備をしていました。私はADRAの教育プログラムを受けてから、また学校に通い始めることができていたからです」

「翌日6日の夜明けごろ、私の家は揺れ始め、恐ろしい雷鳴が鳴り響き、お父さんは私たちを抱え逃げ出しました。階段を降りると同時に、家の壁が崩れ始め、とても寒い中、裸足のまま通りに逃げ出しました」

「私たちの目の前には崩れた家がありました。思い出の詰まった家は、私のおもちゃと洋服と一緒に全て無くなってしまいました。日が昇る頃には、通りは救急車のサイレンや子どもの叫び声でいっぱいでした。お隣さんが私のお父さんに、私の友達タグリードががれきの下で亡くなったと話しているのが聞こえ、私はとても悲しい気持ちになりました」

「5時間後、私たちは避難所へ向かいました。そこは、ジャファル・ナシフ・スクール。私の学校でした。私は今、通っていた学校に住んでいます。」

「アドラのみなさん、地震の前も後も、変わらず私たちを助けてくれてどうもありがとう。私たちがまた学校に戻って、何もなかったかのようにたくさん遊べる日が早く来てほしいです」

ハイアットのお母さんはアドラの支援を受けて自宅でヘアサロンを運営していました。
やっと生活が落ち着きを見せ始めた頃、今回の地震が起こり、アドラから提供された機材もすべて無くなってしまいました。

しかし、地震で命を落とした隣人もいる中、彼女は自分と自分の子どもたちが無事であることに感謝し、また皆さまからの支援にも感謝しています。

彼女は崩壊した世界を体験した今、みんなの安全を願っています。
とくに子どもたちが一日も早く家や学校に戻れることを。

ジャファル・ナシフスクールで(撮影日時:2023年3月6日 ラタキア市)

皆さまの温かいご支援のおかげで、私たちは、ハイアットちゃんとそのご家族にようにシリアで避難生活を続けている方々へ必要な支援を届けることができています。

ハイアットちゃんの「ありがとう」は皆さまのご支援への感謝の言葉です。
引き続き、温かいご支援をよろしくお願いします。

シリアでは、5万世帯もの人々が家を失い避難しています。
少なくとも、1,467カ所のコミティーが被災し299 以上の避難所が開設されています。(2023年3月14日更新)

温かいご支援をいただきありがとうございます。地震から5週間が過ぎました。現地では、十分な医療などがあれば守れた命が失われる事態も続いています。全員を助けることは難しくとも、私たちの手の届く方へは支援を届けられるように全力を尽くしています。

【アレッポでの活動】
多くの方が家を失い、安心して過ごせる場所を必要としているアレッポでは、地域との調整のもと、仮設住宅として使用許可のとれた2つの学校校舎を修繕しています。

ほとんどの方が地震発生から着の身着のままで過ごしている避難所には、高架水槽とシャワーの設置も進めています。また、子どもたちの授業再開に向け、2つの学校の校舎の修繕にも取り組んでいます。

地震発生当日から続けている食料の配付では、13の避難所で計8,590人に食料パックを手渡すことができ、衛生用品などのセットは3,352個を一人ひとりに届けることができました。

校舎を利用した避難所での食料配付(撮影:2023年2月27日 アレッポ市)
食料配付の様子(撮影:2023年2月27日 アレッポ市)

【ラタキアでの活動】
ラタキアでは、避難所と13の農村地域で避難生活を送る14,350人に14,005食のすぐ食べられる食事と、2,601箱の食料パックを配付しました。

また、7カ所の避難所に必要とされていた清掃用具と生活物資を提供し、避難テントで生活する人々に2,000個の衛生用品を配付しました。

そのほか、多くの人が避難生活を送る避難所へのソーラーシステムとポータブルシャワーの設置のほか、ジャブラとハンダイという地域では破損した水道管を修復しています。

避難所での食料配付(撮影:2023年3月1日~3月2日 ラタキア市)
避難所での食料配付(撮影:2023年3月1日~3月2日 ラタキア市)
水道設備の修復作業(撮影:2023年3月5日頃 ラタキア市)

【ハマでの活動】
ハマでも、被災された方々に冷え込む夜の防寒対策に毛布を提供しています。

被災地では、食料支援、医療・衛生面、安全に過ごせる避難場所の確保や環境改善など、まだまだ多くの支援が必要とされてています。多くの方の命を奪った地震。今、その地震を生き抜こうとしている方々に寄り添い、必要な支援を届けられるように、今後も現場に足を運び、支援を続けてまいります。
引き続き、皆さまの温かいご支援をよろしくお願いいたします。

トルコで防火テント、着替えやおむつ、調理用コンロを配付し、避難生活を送る人々に寄り添う支援を届けています。(2023年3月3日更新)

食料の調理用のコンロを配付(撮影:2023年2月19日 トルコ・ハタイ県クルカン)

トルコ・シリア大地震被災者支援のために温かいご支援をいただきありがとうございます。

ADRAは、支部のあるシリアを中心に今回の地震被災者支援に取り組んでいますが、トルコにも2023年2月6日から緊急支援チームを派遣し、最も被害が大きいトルコ・ハタイ県を中心に、地域で活動する団体と協力して人々に寄り添う活動に取り組んでいます。

避難テントで(撮影:2023年2月23日 トルコ・ハタイ県クルカン)

2023年2月10日には、救出活動に必要なドリルやコンクリートカッター、金属カッターなどの道具をレスキューチームに届けました。要請のあった病院へも同様の支援を届けています。
被災者の救出にあたる消防団へは26のヒーターを支援しました。

また、最も被害が大きい地域のひとつであるクルカンには、大きなテント村ができており、地震で行き場を失ってしまった約1,400人が暮らしています。このうち75%が、シリアの紛争を逃れてトルコで暮らしていたシリア難民の方々です。

避難テントで過ごす家族(撮影:2023年2月23日 トルコ・ハタイ県クルカン)

ADRAはこのテント村で避難生活を送る方を対象に、地域の支援団体と協力して、食料や衛生用品、下着や冬物の衣類、掃除道具などを届けています。

これまでに、支援を届けた人数は2,110人に上ります。また、150個の調理用コンロや300本ガスシリンダーのほか、幼児用のおむつ、高齢者用のおむつ、包帯、おしりふき、2歳~11歳の子ども用の下着など、人々が少しでも快適に過ごせるように、寄り添った支援を続けています。

衛生用品を配付(撮影:2023年2月3日 トルコ・ハタイ県クルカン)
調理用ガスコンロの配付(撮影:2023年2月19日  トルコ・ハタイ県クルカン)

トルコでは、さらに800人に支援を届ける準備と、避難生活の拠点となる防火テントの配付を進めていきます。

食料支援、医療・衛生面、避難場所の確保と環境改善など、この活動を可能にするために協力してくださる皆さまに心より感謝申し上げます。ADRAは関係各所との調整と皆さまからの温かいご支援のもと、人々の命をつなぐために必要な支援を届けてまいります。

次回はシリアでの活動についてご報告します。

引き続き皆さまの温かいご支援をお願いします。

「母親を失った子どもたちの悲しみも大きい。生きるのをつらく感じる中、食料支援に支えられています」被災された方の声(2023年2月27日更新)

温かいご支援をありがとうございます。2023年2月20日の食料配付で会った男性が、ご自身が体験したことを話してくださいました。皆さまのご支援によってこの日届けたものは食料ですが、生きる力をも支えていることを感じさせられました。つらいお話ではありますがご紹介させていただきます。

食料配付を受け取る男性(撮影:2023年2月20日 ラタキア県アルハッファ)

私はパン屋を営んでいました。地震が起きたときも、私は早朝から家をでてすでにパン屋で仕事をしていました。大きな揺れを感じ、家にいる妻や子どもが心配で、恐怖を感じながら家に飛んで帰りましたが、そこで見たものは、完全にくずれた我が家でした。

レスキュー隊が来て、子どもたちを助けてくれましたが、残念ながら妻は命を落としました。

子どもたちは骨折をしていたので2日間入院し、今は母の家に身を寄せています。

地震が起きてから、パン屋は休業しており今は仕事をしていません。母親を失った子どもたちの悲しみも大きく、生きていくことをつらく感じます。この食料が私たち家族の支えです。

シリア・ラタキア県アルハッファに住む男性(60歳)

今回の地震で犠牲となられた方はトルコ・シリア合わせわかっているだけでも50,000人を超えます。

今、すべてを失ってしまったと感じ、大きな悲しみがある中で、まず食べることで生きる力を少しずつでも取り戻せればと願わずにはいられません。

ADRAではこの男性のように、調理ができる環境に避難されている方には、お米や小麦、油、缶詰などの食料を2週間分のパッケージにしてお渡ししています。

5,000円でひと家族2週間分、10,000円でふた家族2週間分の食料を購入することができます。
皆さまの温かいご支援に心から感謝申し上げます。

大きな地震が再び発生。寄り添う活動にお力をお貸しください。(2023年2月21日更新)

2023年2月6日の地震から2週間以上が過ぎました。ADRAは皆さまからの温かいご支援のもと、被災された方々に寄り添う活動に取り組んでいます。そのさなか、現地時間2023年2月20日午後8時頃、トルコ南部でM6.3、シリアでM5.8を観測する地震がありました。

避難生活が長引く中、プライバシーのない避難所での生活がつらくなった方が、危険と知りながら自宅に戻りはじめてしまったタイミングだったため、人々の安全が心配されます。

ADRAは2023年2月20日までに、14,400人以上の方へ、食料、衛生用品、水、毛布を配付するなど、人々に寄り添う活動を続けています。また、避難所になっている学校などの施設の安全や設備を確認し、必要な支援の準備を進めています。

今後も、避難所への簡易トイレや夜間の安全確保のためのソーラーパネルの設置のほか、被災された方を避難所運営のために雇用するCash for Work(キャッシュ・フォー・ワーク)の活動を行う予定です。

衛生面、医療面や、出産を間近に控えた女性への支援なども緊急性が高まる中、ADRAは関係各所との調整と皆さまからの温かいご支援のもと、人々の命をつなぐために必要な支援を届けてまいります。皆さまの温かいご支援に、心より感謝申し上げます。

2週間分の食料配付を受け取る子どもたち(撮影:2023年2月16日 ラタキア市)

伝えたいことと、伝えなければならないこと。
~現場が混とんとする中、支援が届くことが唯一の希望になっています~ (2023年2月17日更新)

学校の教室に避難した子どもたち(撮影:2023年2月15日 ラタキア市)

トルコ・シリア地震被災者支援に温かいご支援をお寄せいただきありがとうございます。

シリアでは、学校やスポーツ施設、モスクなどが避難所となり、その数は300を超えました。すでに18,500世帯以上が避難所に滞在していますが、建物の倒壊の危険があるため20万人に避難指示が出ています。友人の家、親戚の家、車や路上で生活している人も多く、その全容はいまだつかめていません。

滞在者数が2,000人に上る避難所ではトイレは数個しかなくシャワーもありません。着替えもなく、赤ちゃんのおむつも足りていません。増え続ける支援ニーズの中、皆さまから届く支援が、私たちの希望のひとつです。

ADRA(アドラ)はシリアで、地震の前には学校に行くことができていない子どもたちの教育支援にも取り組んでいました。

冒頭の写真で、赤ちゃんを抱いている女の子と、他数人が、そのプログラムの参加者です。今は避難所となっている学校で、「また学校で勉強がしたい」と話してくれました。

プログラムに参加している子どもの中には、危機一髪で生き残った子どもたちもいます。避難しようと家を出た瞬間に、目の前で家が完全に崩れたそうです。家を出るのがあと数秒でも遅かったら、命があったかわかりません。

2人の女の子と出会った日の避難所。今は人であふれています。(撮影:2023年2月7日 ラタキア市)

「この後、どこに行けばいいのかまだ分からず、不安でいっぱいです。
唯一、今安心できるのは、自分たちがよく知っている、信頼するアドラがこの避難所で支援活動をしていることです。少なくとも、食事や飲み水、悪天候などの心配をしなくていいことは救いです」と感謝を伝えてくれました。

多くの方の命を奪った地震。今、その地震を生き抜こうとしている方々に寄り添い、必要な支援を届けられるように、今後も現場に足を運び、支援を続けてまいります。
引き続き、皆さまの温かいご支援をよろしくお願いいたします。

地震発生から10日。シリアで9年間活動するスタッフが語る今回の地震が意味するものとは。(2023年2月16日更新)

トルコ・シリア地震地震が発生してから10日、この2カ国で確認された死者数は41,000人を超えました。一人ひとりに家族があることを思うと胸が痛みます。被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。

ADRAは、現在、シリアのアレッポ、ラタキア、ハマで被災された方々に寄り添い、毛布や食料など、今日この日を生き抜くために必要なものの配付を続けています。

シリアで9年活動しているADRAスタッフ ミリアム・ワッツ(撮影:2023年2月6日 シリア・アレッポ)

2014年からADRAシリアで活動しているミリアムは、9年間シリアに住み、多くの変化を見てきました。

今回の地震はシリアにとって何を意味するのか。
彼女の視点からお伝えします。

「この災害は、人々にとっても私たち人道支援に携わっているものにとっても衝撃が大きいものでした。惨状にショックを受けて、今は立ち直れないと感じている人もいます。

2023年3月15日で、シリアの内戦開始から12年になります。地震が起こるまでは、復興に向かって少しずつ前進できていました。ADRAシリアは、家族の生活再建や復興支援に力を注ぎ、学校に行くことができていない子どもたちの支援にも取り組んでいました。

しかし、この地震によって、私たちの支援は、地震で被災した方々の基本的なニーズ、つまり、生きていくために最低限必要なものの支援に戻っています。何百万人という人がすでに紛争によって影響を受けており、地震により状況はさらに悪化しています。燃料の不足は深刻で、冬の寒さが本当に厳しい状況です。

建物は完全に倒壊しています。最初の地震が発生したのが午前4時過ぎでした。人々はまだ家で寝ていたため、家族全員が亡くなったケースが多くあります。親が子どもを助け、死んでしまったケースもあります。残された子どもたちは、親戚や近所の人たちのところに身を寄せています。

支援には取り組んでいますが、何もかもが足りません。ただ、家族と食卓を囲み、食事がしたい、その願いさえもかなえることが難しい。皆さまの支援を必要としています。」

ADRAは、皆さまからの温かいご支援のもと、できる限り人々のもとへ寄り添う支援を届けてまいります。引き続きご支援をお願いいたします。

シリアで7,775食の食料と家族用5日分の食料キット1,265個を8,620人に配付しました。(2023年2月14日更新)

温かいご支援をいただきありがとうございます。
アドラはシリアの被災地域で人々の命をつなぐため、食料や衛生用品の配付を進めています。

家族用食料キット配付の様子(撮影:2023年2月12日 シリア・ラタキア)

避難所で配付しているすぐに食べられる食料は、1人分2.90ドル(約400円)、5人家族が5日間食べられる食料セットは、1セット22ドル(約3,000円)で支援することができます。

食料セットの内容物は以下の通りです。シリアの方が普段食べている食事がとれるように配慮した内容になっています。

米1kg、ブルガル(小麦)1kg、缶詰:肉、ツナ、豆(各1kg)、砂糖1kg、塩350g、マカロニ1kg、サンフラワーオイル1リットル、トマトペースト660g、チーズ400g、レンズ豆1kg 

突然の災害によって困難に直面し、これからの生活にも不安が大きい中、食事の不安を取りのぞくことで、心と身体の健康を支えられるよう、支援を届けてまいります。

地震により家を失ったカトゥーンさんが、被災した当日のこと、そしてアドラの支援を受け取ったときの気持ちをお話してくれましたのでご紹介します。

「夕方頃にまた地震があり、家全体が激しく揺れているのを感じました。私は飛び上がり、靴もはかずに外に飛び出しました。そのまま、学校の近くにある一番近い避難場所に向かいました。
他に行く先は知らなかったのです。家が倒壊したら、がれきの下に閉じ込められてしまうかもしれないという心配で頭がいっぱいで家から何か持ってくるか、何も考えることもできませんでした。

避難先には、はじめの大地震で家を失った人がすでにたくさん来ていました。私の家も大きく破損していて、いつ倒壊するかも分からないような状態です。

状況は本当に悲惨でした。食べ物も水も、暖房もありません。避難所といっても、ただ頑丈な屋根があるだけで、多くの人が悲しみにくれ、現状を受け入れられず、気持ちを落ち着かせることさえできませんでした。

避難所には赤ちゃんの泣き声が響き、家族を失った人の嘆きと悲しみでいっぱいでした。

翌朝、アドラがやって来て、私たちがまだ何も支援を受けていないことを知ると、水やパン、缶詰めやティッシュを配付してくれました。
アドラの皆さん、私たちを気にかけてくれて本当にありがとう。支援物資を届けてくれて本当に感謝しています」

目に涙を浮かべながら伝えてくださった感謝の言葉は支援をくださった皆さまへのものです。

アドラは今後も、被災された方一人ひとりに寄り添い、支援を続けてまいります。
引き続き、皆さまの温かいご支援をよろしくお願いいたします。

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