寄付受付開始日:2022/02/25
![[【ウクライナ】平穏な生活を奪われてしまった方々に人道支援を (ADRA Japan)]の画像](https://donation-pctr.c.yimg.jp/dk/donation/projects/1661318572/cd7f8540-236c-11ed-a98e-e195ae707582.jpeg?q=75&w=1100)
更新日:2026/01/30
2022年2月24日にウクライナで戦争が激化してから、1年が経過しました。多くの方が一瞬にしてそれまでの平穏な生活を奪われてしまう中、世界的で広がった支援の輪のもと、ウクライナおよび周辺国で戦争の影響を受けている方々に、ADRAのネットワーク全体で協力をしながら命をつなぐ人道支援に取り組んで来られたことを感謝いたします。
ウクライナでは今、約1,800万人の方が何らかの支援を必要としています。電気、ガス、水道などの社会インフラが破壊される中、史上最悪と言われた厳しい冬は何とか乗り越えることができましたが、住む場所、食べ物、着るもの、移動手段など、すべてが足りておらず、心身の健康を保つことが難しい状態が続いています。
1993年からウクライナで活動してきたADRAは、ウクライナ全土に広がる通称「ホットライン」を通じて、支援を必要とする一人ひとりに寄り添う活動を続けています。その分野は今や16セクターに広がっています。

中でも人々の命綱となっている食料支援の一部を紹介する動画がありますのでご覧ください。
今後も必要になると考えらえる支援は以下の通りです。
・水や食料、生活必需品の配付
・現金または必要物資と交換できるバウチャーの配付
・避難のための移動手段や燃料の提供
・発電機の提供
・避難所や仮の住居となるシェルター支援
・家屋の修繕
・心理ケア・メンタルサポート
・病院への支援
・障害のある方、高齢の方などへの特別な支援
・国外で避難生活を続けている方への語学習得や就労支援
・子どもたちへの支援
・教育の再開に向けた支援
1年以上がたった今も、多くの方がウクライナのことを心に留め、繰り返しご寄付を届けてくださっています。このことは、活動を続ける私たちの大きな力となっています。支援が必要ではなくなる日が1日でも早く来ることを願いながら、皆さまからのお支えのもと、今後も活動を続けてまいります。引き続き、皆さまの温かいご支援をお願いいたします。
<寄付受付期間延長のお知らせ>
4年がたった今もなお、ウクライナでは人々の日常が奪われ続けています。2026年1月も大規模な攻撃により停電が各地でおこり、数百万人が照明、暖房、水道の供給を遮断されました。ウクライナの一部では2月1日から2月3日にかけて、氷点下30度を下回るとも予想されています。人々の命が危険にさらされ続けている中、寄り添う支援を届け続けるため、寄付受付期間を延長いたします。(2026年1月30日更新)
■領収書の発行について
ADRA Japanは、2016年4月に東京都の認定を受けた「認定NPO法人」です。そのため、当団体へのご寄付は、税制上の優遇措置(寄付控除)の対象です。
1回3,000円以上のクレジットカードによるご寄付で、領収書の発行を希望して寄付された方に、領収書を発行いたします。
※手続き完了後の発行や再発行はできません。
※当団体からの領収書発行時期:毎年1月下旬~2月頃に、前年1年分(1月1日~12月31日)の領収書を発行いたします。
※領収書の日付は、お客様の寄付手続き日ではなく、当団体への入金が完了した日(原則として寄付手続き日の翌月末日頃)です。
※Vポイントによるご寄付の場合は、領収書発行の対象外ですのでご留意ください。
詳しくはヘルプページをご参照ください。
領収書に関するお問い合わせは、下記までご連絡ください。
<お問い合わせ先>
特定非営利活動法人ADRA Japan・Yahoo!ネット募金係
電話:03-5410-0045
メールアドレス:support_adra@adrajpn.org
こちらのプロジェクトへのご寄付は、ウクライナで支援を必要としている方々の支援活動のために大切に使わせていただきます。
・現地調査、支援調整、情報発信(通信費、交通費、人件費など)
・水、食料、衣類や生活必需品、衛生用品、防寒用具などの購入、輸送、配付など
・避難されている方や影響を受けている方が生活に必要なものを購入できる現金またはバウチャーの配付
・避難場所の確保、ホームステイ先の調整など
・移動支援(移動手段や燃料の提供など)
・ボランティアの調整
・シェルターや避難所の支援
・そのほか現地のニーズに応じた支援
・国外に逃れ難民となった方の支援
※状況によって支援する内容や活動が変更・追加となる場合があります。
なお、寄付金募集や寄付金管理、領収書発行・発送、活動報告などのため、いただいたご寄付の最大20%を管理運営費として大切に活用させていただきます。
"#ウクライナ緊急支援"
"#世界難民の日"
"#Donationdeduction"
更新日:2026/05/01
いつもADRA Japanの支援活動を温かく応援くださり、ありがとうございます。
先日、東京事務所にウクライナ・ミコライウ州の障害者団体から、心のこもった贈り物が届きました。箱の中には、支援を受けられた方々が制作された手作りの絵やボウル、マグカップなどが丁寧に収められていました。
ADRA Japanはこれまで、同団体を通じて「多目的現金給付」の支援を実施してきました。この支援により、医療費や食料の購入、住居の修繕など、それぞれの状況に応じた多様な必要事項に対応することができています。
ウクライナでは戦争の長期化により、多くの人々が厳しい生活を余儀なくされています。特に障害のある方々は、避難の難しさや医療・福祉サービスを十分に利用できない状況、収入機会の減少など、より深刻な課題に直面しています。日々の暮らしを続けることが難しい中で、使い道を自分で決められる現金給付は、一人ひとりの生活を支える大切な支援となっています。

贈り物の中でもひときわ印象的だったのは、中央に描かれた一枚の絵です。
そこには、日本とウクライナの友好が表現され、日本の強さを象徴する侍と、ウクライナのコサックの指導者が描かれていました。遠く離れた二つの国のつながりと、支え合う気持ちが伝わってきます。
これらの作品には、支援を受けた方々からの感謝の思いが込められています。皆さまからのご支援が、確かに現地の人々の力となり、希望へとつながっていることを、こうした形で実感しました。
これからも、こうした歩みをともに支えていただけましたらうれしく思います。
ウクライナ事業担当の細見です。日頃よりADRAの活動をあたたかく見守っていただき、ありがとうございます。2025年8月、ウクライナの新一年生を中心に教育キットを配付しました。かつて小学校教員として子どもたちと向き合っていた経験と重ねながら、今回の取り組みについてご報告いたします。

2020年、私は小学校教員として働き、初めて担任を持ったのは一年生だった。ちょうどコロナが流行し始め、緊急事態宣言が出されるのではと噂(うわさ)された4月初旬、私たちは感染予防のため、開校以来初めて、外で入学式を執り行った。しかし、その翌日から子どもたちは学校に来ることは許されず、自宅での学習を余儀なくされた。
当時保育園で働いていた母は、春が近づくと、「年長さんたち、小学生になるん楽しみにしてるで。新しいランドセルを買ってもらった話とか、よぅ保育園でしてるわ」と私に言ってくれた。自宅の鏡の前でランドセルを背負い、嬉しそうにしている子どもたちの様子や、細かい算数セットのおはじき一枚一枚に名前を書き、小言をいいながらも楽しみにしているご両親の姿を想像し、私も入学式を待ち遠しく思っていた。
そのため、到底想定しえなかったパンデミックにより学校が閉鎖されたことは、私や多くの子どもたちに、大きな落胆を及ぼした。
長丁場となる閉鎖期間を鑑み、全員オンラインでの学習から始まり、分散登校、ハイブリッド授業(オンラインと対面を同時に授業する方法)と、さまざまな方法を駆使しながら、その状況に応じて対応をした。
しかし、運よく状況が改善し、全員登校が可能となってもマスクの着用、一方向を向いた食事、大声禁止など、さまざまな生活の制限をかけざるを得なかった。特に一年生は、すぐに“鼻マスク”となったり、友達同士で密着したりしがちで、その都度注意しないといけないのは、心が痛かった。それでも、子どもたち全員が学校に集えた二学期、『あぁ、やっとこの日が来れたのか』と胸をなでおろしたのをよく覚えている。
ウクライナでは、「その日」が一向に来ていない。コロナの時期と合わせると、約6年間子どもたちは安心・安全に学校へ通うことができていない。それでも、われわれがコロナ禍の時にさまざまな方法を駆使したように、ウクライナ人の学校職員もなんとか子どもたちの教育が滞らないよう、試行錯誤をしながらも学校を運営し続けている。
しかし、悩みの種は教育の提供方法だけではない。保護者の中には、戦争により失業し、家計が厳しい人がいる。入学に伴い、新しい文具セットやかばん、お弁当箱など学校で必要になる一式を自身の子どもに買ってあげたいけど、それが容易ではない。その葛藤や不甲斐(ふがい)なさにより、保護者の精神的負荷も深くかかっている。

ADRA Japanでは、この状況に少しでも光を差し伸べるべく、2025年8月、ウクライナの新しい学校年度が始まる前に、新一年生を中心に教育キットの配付を行った。また、支援物資の中にはADRAが行っている心理ケア支援の案内も同封し、保護者も子どももアクセスできるようにした。
支援を受け取った方の一人から「支援を受けられて、本当によかった。私一人では全て整えることは難しかったです。これで、子どもも勉強ができます」と感謝の言葉を受け取った。
私は、戦争に全く関係のない子どもたちが、大人の都合によって教育の機会を奪われるのは断固として許せない。しかし、私には戦争を止め、状況を改善できる力もない。だから、たとえ小さな支えにしかならずとも、子どもたちが学校に通うのを待ち遠しく思う気持ちをつぶさないようにしたいと思う。
いつもあたたかいご支援をいただきありがとうございます。
ウクライナ危機が深刻化して以降、人々は最も厳しい冬を迎えています。

異常気象により、例年をはるかに下回る寒さの中、電力施設への攻撃が相次ぎ、地域によって7時間から29時間の連続停電が断続して起こっています。
2025年には、ウクライナへの攻撃件数が増加し、2024年と比べて4.3倍(335%増)となりました。
5万3,000回以上のドローン攻撃があり、ミサイル攻撃の命中率は上がり、民間人の死傷者数は2024年と比べて31%増加しました。
2026年1月27日時点で、キーウ市内では900棟以上の建物で暖房を利用できず、暖房も水も使えない状態です。停電のピーク時には約120万家族が電力の供給を絶たれ、避難生活を強いられている方や、氷点下の室内で生活を余儀なくされている家族が少なくありません。

ABCニュースが2026年2月1日に報じた内容によると、キーウ南東部のダルニツキー地区に暮らすエド・イヴァシュチュクさんは、「暖かい服を着て、何枚も毛布をかけて眠っても、なお寒さを感じるのは本当につらい」と語りました。また、「朝起きると、肺に痛みを感じ、まるで肺炎が始まったかのように思えるのです」と話しています。(参照:‘Normal life has disappeared’: Russia’s energy offensive plunges Ukraine into dark and bitter cold – ABC News)
避難生活や物価高に苦しむ人々にとって、この冬は命に関わる危機となっています。
この厳しい冬を、ウクライナの人々が少しでも暖かく、安全に過ごせるよう、引き続きご支援をお願いいたします。
私たちADRAは、支援者の皆さまのおかげで、ウクライナ危機発生直後から、ウクライナの方々に避難支援、物資支援、現金給付支援、越冬支援など、さまざまな支援を届けてきました。これらの活動については、これまで多くの写真を通して皆さまにご報告してきました。
しかし、写真ではなかなかお伝えできない支援もあります。それは、モノを通してではなく、ウクライナの方々の「心」を支える支援です。
ウクライナ危機がまもなく4年目を迎える今、多くの人々が疲弊し、家庭や職場での問題が深刻化しています。それに伴い、人々のメンタルヘルスの悪化も、ますます深刻な課題となっています。こうした状況の中、ADRA Japanは、より一層「心の支援」に力を入れ、臨床心理士によるオンラインカウンセリングを行っています。
支援を受けている方々は、障害を持つお子さんを育てる母親、不安障害に苦しむ男性、大切な家族を戦争で亡くした方など、さまざまな困難を抱えています。先日、ある方がカウンセリング支援を振り返り、次のように話してくれました。
「とても苦しかった当時、私にとって一番必要だったのは、ただそばにいてくれる人、話を聞いてくれる人でした。時間がたつにつれて、これらの心理カウンセリングは、物事を違う視点で見られるようにしてくれ、気持ちを落ち着かせ、自分の中により強い土台を築く助けとなりました」
この言葉を聞いたとき、私は自分自身の経験と重なりました。私は彼女のように戦争を経験したわけではありませんが、発達障害を持つ子どもを育てる母親として、カウンセリングを受けています。どうしていいのかわからず、一人で苦しんでいたとき、初めてのセッションでカウンセラーは、丁寧に私の話を聞いてくれました。それまで「自分一人の問題」だと思っていたことに、真摯(しんし)に寄り添ってくれたのです。
そのセッションが終わった後、誰かにすべてを話せたこと、そして自分が抱えていたものを初めて理解してもらえたことで、それまでガチガチに固まっていた心が、一気に柔らかくなったのを感じ、自然と涙がこぼれました。
それからは、まさに彼女の言葉どおり、違う視点を持てるようになり、心を落ち着かせることができ、少しずつ自分の中に「強い土台」が築かれていくのを感じています。
ADRAのカウンセリングを受けている別の方は、こんなことを仰いました。
「人の苦しみは、同じ立場になってみないとわからないものだ」
その通りだと思います。私も、先ほどお話をしてくださった方を含め、ADRAの支援を受けている方々の本当の苦しみや思いを、完全に理解することはできません。
それでも、苦しいときに「話を聞いてくれる人がいる安心感」「寄り添ってくれる人がいる心強さ」が、どれほど大きな支えになるかはわかります。また、寄り添うだけでなく、困難を少しずつ自分でマネジメントしていくためのスキルや考え方を学ぶことが、長期的にどれほど大きな助けになるのかも、私は実感しています。
さらに、別の方は次のようにも話してくださいました。
「今、戦争のさなかにおいて、心の支援は絶対に必要です。頭上を飛ぶミサイルを恐れるべきなのか、それとも自分の人生が崩れていくことを恐れるべきなのか、もはやそれさえも分からなくなります。人々は疲れ果て、不安を抱え、押しつぶされそうになっています。それでも、多くの人が助けを必要としていることを口にできずにいます。実際に支援を受ける中で、私は、多くの人々にとってこのような心の支援がどれほど必要とされているかを強く実感しています」
これからウクライナでは、心の支援を必要とする人は、ますます増えていくでしょう。それでも、以前の私のように「自分自身の問題」と思い、口にできずにいる人も多くいると思います。そんな中、一人でも多くの方にそっと手を差し伸べられるよう、そして寄り添い、「強い土台を築く助け」となれるよう、ADRAは今後も活動を続けてまいります。
これらの活動は、皆さまからのご支援によって実現しています。
皆さまの温かいお気持ちに、心より感謝申し上げます。

日頃よりあたたかいご支援をありがとうございます。
冬の寒さが日々厳しくなっているウクライナ。ADRAは、避難生活を余儀なくされている人々の生活の安全・安心を守るため、越冬支援を続けています。
2025年12月初旬、ザポリージャ州にある8つの国内避難民センターへ固形燃料を提供しました。この支援では、各センターからの要請に基づき、暖房や日常生活に必要な熱源として十分な量を届けています。


電気やガスの供給が不安定な地域にある、多くの国内避難民センター。寒さの厳しい季節は、住民の健康や安全を守るために燃料の確保が欠かせません。今回の支援により、避難民の方々が暖をとり、安心して冬を過ごすための一助となっています。
固形燃料を配付している様子は、こちらの動画でもご覧いただけます。
状況を丁寧に把握しながら、最も必要とされる場所へと届けることができました。皆さまからの温かいご支援とご協力に、心より感謝申し上げます。
ウクライナ・ハルキウ州に暮らすアンナさんは、2人の子どもを育てる母親です。つい数年前まで、彼女の家族はとても穏やかな日々を過ごしていました。将来の計画を立て、旅行を夢見て、子どもたちの教育や、いつか持つであろうマイホームのことを夫婦で語り合っていたと言います。
けれど、その日常は突然奪われました。
戦争が家族の安全を脅かし、幸福に満ちた暮らしは恐怖と不安に塗り替えられてしまったのです。

【離ればなれの家族】
夫は今も家を離れざるを得ない状況にあり、アンナさんは4年生の息子さんと幼い娘さんを連れて暮らしています。
彼女が毎朝起きて最初に思うことは、「今日もみんなが生きていてくれますように」という、ただ一つの祈りのような願い。
2022年の初め、住んでいた村が激しい砲撃にさらされたため、家族は覚悟を決めてハルキウ市へ移動しました。
そこには、危険が完全に消えたわけではないけれど、避難シェルターがあり、子どもたちが学び続けられる環境がありました。
息子さんは今、地下に設けられた学校に通っています。空襲が鳴り響く中で授業は続きます。
娘さんも、小さい身体で毎日一生懸命に新しいことを吸収しようとしています。
【文具が取り戻した、子どもたちの笑顔】
アンナさんが語ってくれたのは、ある日の小さな喜びについてでした。
「本当に嬉しかったです。ADRAから子どもたちに学用品の支援をいただいたんです。」
新品のノート、色鉛筆、消しゴム——。
誰かにとっては “ただの文具” かもしれません。
けれど、アンナさんの子どもたちにとっては、自分たちが忘れかけていた「子どもらしい喜び」そのものでした。
ペンを1本、鉛筆を1本手に取るたびに、目を輝かせて喜ぶ子どもたち。
その笑顔を見た瞬間、アンナさんは久しぶりに胸が温かくなる感覚を思い出したと言います。母親にとって、子どもの笑顔ほど尊いものはありません。
どれほど世界が揺らぎ、日常が壊れてしまっても、子どもの笑顔が母をもう一度強くしてくれるのだと思います。
【「ひとりじゃない」——支援の手が、希望を灯す】
ADRAの支援を受けたとき、アンナさんはその物資以上の何かを受け取ったと感じたそうです。
それは、「世界のどこかに、私たちのことを気にかけてくれる人がいる」という実感。どれだけ過酷な環境でも、人は “誰かが自分を想ってくれている” と知ることで、再び歩き始める力を得られるのでしょう。
アンナさんは言います。
「いつか必ず、家族全員で平和な家に戻れると信じています。」
その言葉には、母としての強さと、消えることのない愛が宿っていました。
恐怖で眠れない夜もあるでしょう。
泣きたい時もあるはずです。
それでも、子どもたちの前では “お母さん” であり続ける。
その姿こそが、何よりも尊く、何よりも強い。
【未来に、希望が届きますように】
アンナさんとその子どもたちが、また安心して眠れる夜を迎えられる日が必ず来ることを願っています。離れ離れになった家族が、再び同じ食卓を囲む日が訪れますように。
引き続きあたたかいご支援をお願いいたします。
いつもADRA Japanの活動をあたたかく見守っていただきありがとうございます。現在ウクライナ国内では心理社会的な支援のニーズが高まっています。ADRA Japanは、戦争による不安やストレスの中で暮らす人々に、専門家によるカウンセリングや、同じ悩みを抱える人たちと話し合えるグループセッションを提供しています。
今回は、実際にグループセッションに参加した二人のお母さんの声をご紹介します。子どもとの関わりについては、平常時でも多くの親が悩みを抱えているものです。ましてや、子どもも親も戦争による大きなストレスの中で生活している状況では、親子関係はいっそう難しくなります。今回ご紹介する二人も、親子関係に悩み、グループセッションに参加してくださいました。
【ユリヤ・スタニスラヴォヴァさん(33歳)】

ユリヤさんは、夫と子どもたちとともに暮らすフォスターマザーです。
里親コミュニティーを通じてこの支援を知り、これまでグループセッションに3、4回参加しました。
テーマは「育児としつけ」「女性の生活におけるコントロール」「コミュニケーションの境界線」など。
「突然4人の小さな子どもを育てることになり、当初は厳しいルールで縛っていました。でもグループセッションを通じて、ルールは子どもの安全と健康に焦点を当てるべきだと学びました。今では必要以上に縛ることをやめ、子どもたちを理解しながら向き合えるようになりました。」
そう話してくれました。
【ヴィクトリア・ヒティウクさん(51歳)】

ヴィクトリアさんは、二人の子どもと暮らしています。近所の管理人からこの支援を紹介され、「愛情表現」「人間関係における境界線」などのグループセッションに参加しました。
「『愛情表現』のグループセッションで、子どもたちが何を求めているのかを改めて考えることができました。息子は言葉で褒められることを、娘は温かいスキンシップを求めていることに気が付きました。今は、子どもたちの境界線を尊重しながら、それぞれに合った方法で愛情を伝えるようにしています。」
と話してくれました。
このように、裨益者(ひえきしゃ)の方々はグループセッションを通じて「子どもの心を理解し、寄り添うこと」の大切さを再確認しています。厳しい状況の中でも子どもに安心感を与え、親子の絆を深めていく。グループセッションは、そのような前向きな変化を支える貴重な機会となっています。
ADRA Japanは今後も、心理社会的サポートを通じて、戦争下でも子どもたちや家族が安心して暮らせるよう支援を続けていきます。
ADRA Japanは、社会的に弱い立場にある人々に寄り添い、必要とされる支援を届けています。ウクライナでは、現地の障害者支援団体と力を合わせ、障害を抱える方々が少しでも安心して暮らせるよう、日々活動を続けています。
戦争の長期化によって、多くの人々が過酷な生活を余儀なくされる中、とりわけ障害を抱える方々は、日常の一つひとつが大きな試練となっています。
今回は、現金給付を受け取った方の声を紹介します。
【スタロドゥベツさんご夫妻】
スタロドゥベツさんご夫妻は、その厳しい現実の中に身を置くお二人です。夫婦ともに障害や病気を抱え、わずかな年金では高騰する薬を十分に買うことができずにいました。そんな中で受け取った現金給付――
スタロドゥベツさんの、妻の薬を買える喜びからこぼれる笑顔、涙をこらえながら感謝を伝える言葉が胸に響きます。動画はこちらからご覧いただけます。
【オリガさん】
オリガさんも、厳しい生活を強いられる中、大きな困難と向き合っている一人です。インタビュー動画では、高騰する医療費に直面しながらも、「支援を受けて本当に助かった」と笑顔で語る姿がとても印象的です。
この現金給付事業は(特活)ジャパン・プラットフォーム(JPF)からの助成金と、皆さまからのご寄付によって実施されています。皆さまからの温かいご支援とご協力に、心より感謝申し上げます 。
ウクライナの人々が戦禍にさらされてから、3年以上の月日が流れました。
それでも、日々の暮らしが平穏に戻ることはなく、人々は今も、緊張と不安の中で生活を続けています。
ADRA Japanでは、こうした厳しい状況にある人々を支えるため、「現金給付支援」を継続しています。引き続きあたたかいご支援をお願いいたします。
ウクライナの人々が戦禍にさらされてから、3年以上の月日が流れました。
それでも、日々の暮らしが平穏に戻ることはなく、人々は今も、緊張と不安の中で生活を続けています。
ADRA Japanでは、こうした厳しい状況にある人々を支えるため、「現金給付支援」を継続しています。
今回は、前回に引き続き、この支援を受けた一人の女性、ヴィクトリアさん(仮名)の物語をご紹介します。
ヴィクトリアさんは、夫と9歳の息子とともに、ウクライナ中部の街・ドニプロで暮らしています。
すぐ近くには義母が住んでいて、家族みんなで助け合いながら生活していました。
しかし、あの夜、すべてが一変しました──。
いつものように鳴り響いた空襲警報。
けれど、その日はなぜか警報が長く続き、胸騒ぎがしました。
その直後、突然大きな爆音が響き渡りました。
それは、ドローンによって近隣の住宅が爆破された音でした。
爆風の衝撃波は広範囲におよび、ヴィクトリアさんの家と義母の家も、容赦なく破壊されました。
家の中には無数のガラス片が飛び散り、家具や家電も壊れてしまいました。
屋根は大きく崩れ落ち、住める状態ではなくなってしまったのです。
「ショックでした。でも……家族全員、命があった。それだけで感謝でした」
その後、ヴィクトリアさんたちは必死で復旧作業に取り掛かりました。
2軒分の屋根を覆うための特殊なシートを購入し、家の中の修復にも持っていた貯金を注ぎ込みました。
けれど、家が少しずつ元に戻る一方で、生活費が底を尽いていったのです。
そんなある日、息子のクラスメイトのお母さんから、ADRAの現金給付支援のことを聞きました。
わらにもすがる思いで申請をしたヴィクトリアさん。
そして数週間後──
銀行口座には支援金が振り込まれていました。
「まさかこんなに早く支援をいただけるとは思っていませんでした。
おかげで光熱費を払うことができ、食料などの生活費もまかなえました。
本当に助かりました」
ヴィクトリアさんは、そう語ります。
ADRAの現金給付がなければ、この困難を乗り越えられなかったかもしれません。
この支援は、彼女とその家族にとって、命と暮らしを守る「再出発の一歩」となったのです。
ADRA Japanは、(特活)ジャパン・プラットフォーム(JPF)の助成と、皆さまからの温かいご寄付により、これまで約3,000人以上の方々に現金給付支援を届けてきました。
皆さまの想いが、支援を必要とする人々の心と暮らしを、そっと、力強く支えてくださっています。心より、感謝申し上げます。
ウクライナの人々は、長引く戦争の中で、毎日を懸命に生きています。ADRAは、2025年1月末より特定非営利活動法人ジャパン・プラットフォーム(JPF)から新たに助成金をいただき、現金給付を通じて避難を余儀なくされた人々の生活を支える取り組みを継続しています。今回は、ウクライナ中部・ドニプロ市にある避難所「ドブロ」より、現金給付を受け取った2人の女性の声をご紹介します。

【夫と9歳・15歳の2人の息子と義母と暮らすオクサナさん】
5人で暮らす彼女たちは、ADRAから54,000フリブニャ(約18万円)の現金給付を受けました。
「家は完全に壊れてしまいました。義母の家も同じです。残ったのは、ただのがれきだけ。町そのものがなくなってしまって、もう戻る場所はありません。この支援で、家賃の一部を払ったり、食料を買ったりできています。それでも全部を使ってしまわず、何かあったときのために少しだけ残すようにしています。無駄遣いは一切しません」
支援が届いた今もなお、生活の再建は簡単ではありません。それでも、オクサナさんの言葉には、家族を守ろうとする強い意志と、感謝の思いが込められていました。
「こんなにつらい時に、私たちを助けてくれて、本当にありがとうございます」

【東部ドネツィク州のソレダルという町から避難してきたスヴィトラーナさん】
彼女の家も破壊され、元の町に戻ることはできません。ADRAからの支援では、家族1人あたり10,800フリブニャ、合計で64,800フリブニャ(約22万円)の現金を受け取りました。
「家族は6人です。私、夫、義母、息子、息子の婚約者、12歳の孫娘、そして猫が3匹。義母のオムツや薬が欠かせません。でも、それがとても高くて……。もらった現金の多くは、薬や食料に使わせてもらっています」
戦争の影響で十分に医療が受けられない中、スヴィトラーナさんにとってこの支援は、日々の生活を支えるだけでなく、家族の健康と安全を守る命綱でもあります。
「ADRAの支援は、まさに助けを必要としていたタイミングで届きました。本当にありがたく思っています」
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皆さまのあたたかいご寄付は、現地のニーズに基づき大切に活用させていただいております。引き続き、ご支援をどうぞよろしくお願いいたします。
温かいご支援をいただきありがとうございます。
7日間のスロバキア出張記、いよいよ最終回となりました。
こんにちは、ADRAの永井温子です。
今回の出張を振り返りながら、今後の支援について考えたことをお伝えしたいと思います。
スロバキアでの1週間を通じて、私の心の中に大きな変化がありました。これまでは、ウクライナ国内で被害を受けた地域に必要な支援をどう届けるかに意識が集中したのです。しかし今回、避難を余儀なくされた人々が抱える心の痛みにも、より深く寄り添う必要があると感じました。

安心して帰れない現実を突きつけられることや、自分だけ安全な場所にいることへの罪悪感。その困難や苦しみをどう受け止め、支えることができるか。スロバキアでの人々との出会いは、この問いを私に投げかけていました。
また、スロバキアの建物に備わる暖房システムの温かさを肌で感じるたびに、ウクライナの現状を思わずにはいられませんでした。外の厳しい寒さの中でも、建物の中は快適で、「朝寒くて布団から出られない」という日が一日もなかったほど。けれども、同様の暖房システムが主流なウクライナでは、その暖房システムが破壊され、窓やドアが壊れた建物で多くの人が寒さと戦っています。
現在、ウクライナで進められている燃料配付が、1日でも早く、そして一人でも多くの人に届くことを願っています。そのためには、私たち一人ひとりの支えが欠かせません。
戦争の影響に苦しむ人々が、少しでも安心して過ごせる日々を取り戻せるように。このスロバキア出張記シリーズを通じて感じたことや、共感していただけたことがあれば、ぜひ行動につなげていただけたら嬉しいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました! 助けを必要とする人は、ウクライナだけではないのですが、この7日間ブログを通じて、皆さまと共にウクライナの方々に思いを寄せられましたことを感謝いたします。
引き続き温かいご支援をよろしくお願いします。
温かいご支援をありがとうございます。
7日間のスロバキア出張記、第6日目をお届けします。
こんにちは、ADRAの永井温子です。今回は、避難生活の中でも家族の絆を強く感じさせてくれた、二人の男の子とお父さんのことをご紹介させてください。
サンタに扮(ふん)したスタッフが、子どもたち一人ひとりの名前を呼び、クリスマスプレゼントを手渡す様子を、部屋の隅のソファに座って静かに見ている男の子がいました。サンタさんに呼ばれている子どもたちよりも年齢が上のようです。少しさみしそうに見えた表情に、もしかしたらこんな風に「自分は対象ではない」という状況には慣れているのかもしれないなと想像しながら、様子を伺っていました。
すると、クリスマスプレゼントを受け取った小さな男の子が、彼の隣に座り、短い言葉を交わした後に、青いリボンをほどいてプレゼントを開け始めました。兄弟のようです。
表情をころころ変えながら、袋の中に入っているぬいぐるみやお菓子を一つひとつ手に取る弟の様子を、お兄ちゃんがそっと見守っています。弟が、折り紙のギフト「パタパタはと」を手に取ったとき、「それ、日本の子どもたちが作ったものだよ」と試しに英語で話しかけてみました。もし通じなかったら翻訳アプリを使おうと思ったのですが、彼は英語がわかるようです。
「これ、なんていうんでしたっけ?」と聞く彼に「ORIGAMI(折り紙)だよ」と伝えると、あぁそうだった! と、お兄ちゃんの顔がぱっと明るくなりました。折り紙が好きで、自分でも折っていたことがあるそうです。
新しい折り紙を出して、「これはあなたの分ね」とひとつ折り、しっぽを引っ張ってパタパタと動かして見せました。期待した通りの反応で、目を大きく開き、笑顔になります。弟くんのとおんなじ、これも動くからねと伝えると、お兄ちゃんが訳してくれました。
彼は14歳、弟は7歳、ちょうど私の次男、三男と同じ年齢です。英語が上手だねと声をかけると、「ウクライナ語、ロシア語、英語、スロバキア語、4つできるようになりました」と少し照れたように言います。
弟くんに訳をそっと伝えるとき、弟もじっと耳を傾けていて、普段から2人で助け合いながら過ごしている様子が伺えました。
帰り支度を始めた二人のそばに、一人の男性が近づいてきます。センターに到着されたときに、2~3言葉を交わした方でした。仕事終わりに来たことや、同じ年齢の息子たちがいることで意気投合した会話がよみがえります。
帰り支度を見守っていると、この出張の中で、一番の幸せを感じた言葉が発せられました。
「妻が家で、食事を作って待っているので」

学校帰りに、子どもたちはセンターで過ごす。仕事を終えた父親が迎えに来て、一足先に帰っている母親が食事の支度をする。それは、私も知っている日常の姿です。
職や住まいの選択肢が少なく、故郷が戦争の中にある日々は、肉体的にも精神的にも苦しいものに違いありません。その中でも、家族と一緒に過ごし、食卓を囲める時間があるということが、せめてもの救いであり支えだと感じます。この時が守られることを心から願っています。
次回は、この出張記の最後となります。ウクライナの隣国で過ごした1週間を振り返り、私たちの活動にどんな意味があったか、また、これからどんな役割を果たせるか、私なりに考えたことをまとめたいと思います。
今日も最後までお読みいただきありがとうございました!
また次回お会いしましょう~!
温かいご支援をありがとうございます。
7日間のスロバキア出張記、第5日目をお届けします。
こんにちは、ADRAの永井温子です。この日、ケジュマロクの避難民センターで、一人の男性から受けた問いかけが、私の心に深く残っています。
センターに集まっていた一部の方と一つのテーブルに座り、日本のことやADRAの活動について説明していたときです。ADRAがウクライナ国内にも食料や暖房のための燃料を届けていることを紹介すると、目の前の男性の表情が変わりました。そして、不安げな、なにか恐ろしいものを見たような目で、次の質問を発しました。
通訳をしてくれるスタッフの言葉を待たなければ、質問の内容はわかりません。けれども、男性の言葉に、一緒に座っている皆さんの空気が張り詰めたのを感じました。
彼の質問の内容はこうでした。
「戦争は怖いだろう。その怖さを、あなたはどうやって乗り越えているんだ?」
私は、質問の意味を理解したことを伝えるために、ゆっくりうなずきました。うなずきながら、答えとして言うべき言葉を探します。
取り繕うことはできない、まっすぐに答えようと決めて、感情を一つひとつ口にしました。
「私自身は、戦争を体験したことはありません。ウクライナにも行ったことがありません。だからその怖さは、知らないんです。ただ、その恐怖の中にいる人のためにできることがあればしたい、という気持ちで今日まで活動してきました」
テーブルにいる皆さんの真剣な視線を感じます。まるで「帰れる一筋の希望」を私の言葉に探しているようでした。話し終わったとき、横にいたおばあさんの目から、静かに涙がこぼれました。私の答えは、彼らが期待したものではなかったのかもしれません。それでも、少し顔を明るくして、彼ら自身もわずかでも寄付をしたり、物資を送ったりしていることを話してくれました。

ほどなく始まったウクライナ式のビンゴ大会では、この男性が「ビンゴマスター」として会場を仕切っていました。数字が書かれた駒を袋から取り出し、「何番!」と力強い声で番号を読み上げます。戦争の怖さを口にした彼と同じ人だとは思えないほど、その場を明るく盛り上げていました。そして帰る頃には、全員が笑顔でした。
たとえ短い時間でも、あのビンゴ大会が現実の影を少しの間忘れさせ、楽しく笑いあえる瞬間を生み出していたことに、言葉にできないほどの価値を感じました。
次回のブログでは、二人の男の子とお父さんが教えてくれた、ある家族の姿をお伝えします。
またお読みいただけたら嬉しいです。
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