【ウクライナ】平穏な生活を奪われてしまった方々に人道支援を
(ADRA Japan)

寄付受付開始日:2022/02/25

  • 領収書あり
[【ウクライナ】平穏な生活を奪われてしまった方々に人道支援を (ADRA Japan)]の画像
世帯ごとに手渡しで届けている食料パッケージ。2022年8月までに、配付したパッケージ数は22,400個を超え、人々の命綱になっています。(撮影場所:キーウ州ブチャ地区 撮影日:2022年4月上旬)

特定非営利活動法人 ADRA Japan

プロジェクト概要

更新日:2023/12/01

一人ひとりに寄り添う支援を続けています

【ウクライナ人道支援】1年を振り返って。現地スタッフからのメッセージ

2022年2月24日にウクライナで戦争が激化してから、1年が経過しました。多くの方が一瞬にしてそれまでの平穏な生活を奪われてしまう中、世界的で広がった支援の輪のもと、ウクライナおよび周辺国で戦争の影響を受けている方々に、ADRAのネットワーク全体で協力をしながら命をつなぐ人道支援に取り組んで来られたことを感謝いたします。

ウクライナでは今、約1,800万人の方が何らかの支援を必要としています。電気、ガス、水道などの社会インフラが破壊される中、史上最悪と言われた厳しい冬は何とか乗り越えることができましたが、住む場所、食べ物、着るもの、移動手段など、すべてが足りておらず、心身の健康を保つことが難しい状態が続いています。

1993年からウクライナで活動してきたADRAは、ウクライナ全土に広がる通称「ホットライン」を通じて、支援を必要とする一人ひとりに寄り添う活動を続けています。その分野は今や16セクターに広がっています。

この1年間でのべ770万人に寄り添う支援を届けることができました

中でも人々の命綱となっている食料支援の一部を紹介する動画がありますのでご覧ください。

【ウクライナ人道支援】ウクライナの今。食料支援が人々の手に届くまで。

今後も必要になると考えらえる支援は以下の通りです。
・水や食料、生活必需品の配付
・現金または必要物資と交換できるバウチャーの配付
・避難のための移動手段や燃料の提供
・発電機の提供
・避難所や仮の住居となるシェルター支援
・家屋の修繕
・心理ケア・メンタルサポート
・病院への支援
・障害のある方、高齢の方などへの特別な支援
・国外で避難生活を続けている方への語学習得や就労支援
・子どもたちへの支援
・教育の再開に向けた支援

1年以上がたった今も、多くの方がウクライナのことを心に留め、繰り返しご寄付を届けてくださっています。このことは、活動を続ける私たちの大きな力となっています。支援が必要ではなくなる日が1日でも早く来ることを願いながら、皆さまからのお支えのもと、今後も活動を続けてまいります。引き続き、皆さまの温かいご支援をお願いいたします。

<寄付受付期間延長のお知らせ>
ウクライナでは、2023年7月も1日平均10回以上の爆撃が続き、人々の生活が脅かされています。避難を余儀なくされる日々が続く中、生きていくための支援が引き続き必要な状況です。今後も一人ひとりに寄り添った支援を届けるため、寄付受付期間を延長いたします。(2023年8月2日更新)

■領収書の発行について
ADRA Japanは、2016年4月に東京都の認定を受けた「認定NPO法人」です。そのため、当団体へのご寄付は、税制上の優遇措置(寄付控除)の対象です。

1回3,000円以上のクレジットカードによるご寄付で、領収書の発行を希望して寄付された方に、領収書を発行いたします。

※手続き完了後の発行や再発行はできません。
※当団体からの領収書発行時期:毎年1月下旬~2月頃に、前年1年分(1月1日~12月31日)の領収書を発行いたします。
※領収書の日付は、お客様の寄付手続き日ではなく、当団体への入金が完了した日(原則として寄付手続き日の翌月末日頃)です。
※Tポイントによるご寄付の場合は、領収書発行の対象外ですのでご留意ください。

詳しくはヘルプページをご参照ください。

領収書に関するお問い合わせは、下記までご連絡ください。

<お問い合わせ先>
特定非営利活動法人ADRA Japan・Yahoo!ネット募金係
電話:03-5410-0045
メールアドレス:support_adra@adrajpn.org

寄付金の使いみち

こちらのプロジェクトへのご寄付は、ウクライナで支援を必要としている方々の支援活動のために大切に使わせていただきます。

・現地調査、支援調整、情報発信(通信費、交通費、人件費など)
・水、食料、衣類や生活必需品、衛生用品、防寒用具などの購入、輸送、配付など
・避難されている方や影響を受けている方が生活に必要なものを購入できる現金またはバウチャーの配付
・避難場所の確保、ホームステイ先の調整など
・移動支援(移動手段や燃料の提供など)
・ボランティアの調整
・シェルターや避難所の支援
・そのほか現地のニーズに応じた支援
・国外に逃れ難民となった方の支援

※状況によって支援する内容や活動が変更・追加となる場合があります。

なお、寄付金募集や寄付金管理、領収書発行・発送、活動報告などのため、いただいたご寄付の最大20%を管理運営費として大切に活用させていただきます。

"#ウクライナ緊急支援"
"#世界難民の日"

活動情報

更新日:2023/12/01

「ウクライナにやってくる冬」【ウクライナ人道支援】(2023年12月1日更新)

ヨーロッパ全土の気温が低下し、冬の訪れを感じるなか、多くの人々は厚手のジャンパーを着たり、自宅で暖房を点けたりすることができます。しかし、ウクライナの人々が寒さを逃れるのはたやすいことではありません。そこでADRAは、厳しい寒さに直面する彼らが、少しでも苦しみから逃れられるよう働きかけています。

ADRAウクライナのアンナ・バカノフスカは、「冬の寒さを感じるようになり、気温の低下とミサイル攻撃による停電の可能性を考慮し、現時点でできる限りの支援を行うことが私たちの優先事項です」と述べました。

ADRAウクライナのアンナ・バカノフスカ(撮影場所:ウクライナ・キーウ 撮影日:2023年11月)

ADRAが現在取り組んでいる活動のひとつは、最も弱い立場にある人々にヒーター、まきストーブ、保温カップ、温かい毛布、モバイルバッテリーなど、食料以外の必需品の提供です。同時に、燃料が売られていない地域や、地雷の影響により燃料の確保に危険が伴う地域では、人々に練炭を配付しています。

また、住居を失った人々への支援として、避難所を設け、家族がこの厳しい冬を多少なりとも快適な環境で乗り切れるよう、取り組んでいます。

現金給付も、もう1つの重要な要素であり、この秋の間に780人以上が家賃援助金を受けとりました。2023年初頭から数えると、現金給付を受け取った人は40,054人に上ります。

戦闘が激しい地域や、マーケットが動いていない地域では、食料支援は依然として必要性が高い現実があります。

越冬支援活動の一環として、私たちは住宅の建物や避難所の断熱にも重点を置いています。ADRAウクライナチームは現在、窓の交換、屋根の修理、断熱など被害にあった民家を修復中です。

2023年11月ウクライナにて(撮影場所:ウクライナ・キーウ 撮影日:2023年11月)

2023年9月中旬に開始されたADRAの活動は、防寒対策を掲げており、2024年の4月下旬まで継続します。ドネツク地域のスヴィアトヒルスクに練炭を配付することも含まれており、すでに750世帯をリストに挙げました。さらには、当地の自治体の支援を受け、修理作業を行うことができる世帯に建設資材を配付する計画もあります。

自分で建設作業を行うことができない人のために、代替活動も行われます。ADRAは被害状況を確認し、最も深刻な被害を受けた家を選択して、請負業者と協力しながら修理を行います。同取り組みは、まず、最近解放された領土で、戦闘がなくなった状態にあるザポリージャ、ヘルソン、ムィコラーイウ地域の130家庭に対してスタートし、全体としては2,240人を支援することを目指しています。

ADRAウクライナのハンナ・バカノフスカは、こうしめ括りました。
「各地のADRA事務所を通じて冬季支援に貢献してくださる皆さまに、心から感謝を申し上げます。皆さまの寛大さは、ウクライナの人々にとって祝福です!」と。

皆さまのご支援を引き続きよろしくお願いいたします。

【ウクライナ】平穏な生活を奪われてしまった方々に人道支援を

短期滞在シェルターで、心身の安全を守る【ウクライナ人道支援】(2023年11月24日更新)

温かいご支援をありがとうございます。

ウクライナでは、戦争の影響でもともと暮らしていた場所が安全でなくなったために多くの方が、さまざまな地域に避難し生活をおくっています。ADRAは、居場所を失った方々のために、短期滞在用の避難所を提供しています。

ウクライナ東部、ドニプロの保護・支援センターは、短期滞在のためのセンターです。戦火の激しい地域から避難してきた多くの人々にとって、今後の生活を立て直すための重要な拠点となっています。

明るい日差しがさすこの場所で、支援を必要とする多くの人々を迎え入れてきました。また、避難者の方々が多くの涙を分かち合ってきた場所でもあります。

カウンセラーとのひと時を過ごしています(撮影場所:ウクライナ・ドニプロペトロウシク州 撮影日:2023年9月中旬~10月上旬)

避難してきた方々は、一息つく穏やかな時間を過ごすことができます。そして、次の宿泊先を探したり、子どもたちを寝かしつけたり、カウンセラーと話したりすることによって、心身を整えることができるのです。

やがて、新しい生活拠点を見つけることができた人々は、再びこのセンターを訪れることも少なくなっていきます。困難な時期をセンターでともに過ごした方々とは、その後も家族や親しい友人のような関係が続いていきます。

親子でお絵かきを楽しんでいます(撮影場所:ウクライナ・ドニプロペトロウシク州 撮影日:2023年9月~10月頃)

また、ウクライナ西部、リヴィウにあるトランジット・シェルターでは、過去3カ月間にわたり、紛争地域から避難してきた800人以上の人々を迎えてきました。ここでは食料を配付、心のケア、医療サポートを提供し、子どもたちの心身の発育を支えるための活動も行っています。

避難所でADRAスタッフとともに(撮影場所:ウクライナ・リヴィウ州 撮影日:2023年9月~10月頃)

苦しい状況の中を生きるウクライナの人々にとって、皆さまからのあたたかいご支援が生きる力になります。

ウクライナの人々を忘れずに支援してくださる皆さまのおかげです。心より感謝申し上げます。これからも、応援してくださる皆さまのお気持ちをしっかり届けられるよう、活動を続けてまいります。

引き続き、温かいご支援をお願いします。

へルソン州のダム決壊の被害を受けた人々に支援物資が届きました!(2023年11月22日更新)

ヘルソンの倉庫に支援物資が届きました(撮影場所:ウクライナ・ヘルソン州 撮影日:2023年9月20日頃)

いつも温かいご支援ありがとうございます。

ADRAは、ウクライナの冬がはじまる10月に向けて、人々の生活と越冬の準備を支えるための準備を進めてきました。

人々が今何を必要としているかの調査をもとに、輸送の効率も考慮に入れて調達した物資は次の通りです。

・キッチン薪ストーブ大82台
・キッチン薪ストーブ小104台
・キッチンストーブ用排煙パイプ186組
・ベッド40床
・洗濯機30台
・冷蔵庫30台
・ガスオーブンコンロ60台
・電子レンジ150台

支援に電子レンジや洗濯機と思われる方も多いかもしれませんが、電子レンジは電気の供給が不安定な地域でも、瞬時に調理ができる家電製品としてとても需要が高く、洗濯機も多くの避難民の方々が暮らす避難所では必需品です。

爆撃や洪水によって、家や家財を失い、生活をどう立て直していいかわからない状況の中、日々の調理や洗濯による身体的・心理的負担を軽減して、少しでも暮らしやすくすることは、人々が未来に希望を持つためにも必要なことです。

物資はトラック3台分で、2023年9月末にトラック1台分、2023年10月に次の1台分を、隣国スロバキアからウクライナのムカチェヴォ州にある倉庫に発送しました。最後のトラック1台分の荷物は2023年11月初旬に発送予定でしたが、ポーランドとウクライナの国境が一時的に閉鎖になった影響で、スロバキアとウクライナの国境付近では、100キロメートルにもわたる渋滞が発生していました。国境を越えるだけでも1週間近くかかるとの情報もあり、最後のトラック1台分の発送については時期を調整していました。

しかし、ウクライナに届ける予定の物資を長く待たせることもできないため、スムーズに国境を通過できることを期待し、2023年11月16日に最後の1台となるトラックをウクライナに向け送りました。

調理用薪ストーブ(小)を設置しました。(撮影場所:ウクライナ・ヘルソン州 撮影日:2023年9月25日頃)

1台目のトラックに積んだキッチン用薪ストーブは、待ちかねていたへルソン州に暮らすご夫妻の家庭に届きました。

この家は、ダムの決壊による洪水の影響で、1階の天井上まで浸水しました。多くの家具はダメになってしまい、キャンプで使うような簡易的な調理器具しかなく、調理も外で行う必要がありました。簡単な料理しか作ることができず、家の中で暖を取る方法もありませんでした。ストーブを届けた日も、部屋の中はカビの臭いが充満しており、厳しい生活環境であることがひしひしと伝わってきました。

ご夫婦は、調理もできる薪ストーブが届いたことをとても喜び、これで家の中でちゃんとした料理を作ることができるようになったと、感謝の言葉をいただきました。

ありがとうと感謝の言葉をいただきました(撮影場所:ウクライナ・ヘルソン州 撮影日:2023年9月25日頃)

戦火の激しい地域、洪水の被害があった地域では、本当に多くの人が今も支援を待っています。皆さまからの温かいご寄付を大切に活用しながら、必要な支援を見極め、一人ひとりに届けてまいります。

このような活動ができるのも活動を応援してくださる皆さまからのおかげです。心から感謝申し上げます。

引き続き皆さまからのご支援をお待ちしております。

越冬支援、始まりました!(2023年11月21日更新)

支援の準備が着々と進められている(撮影場所:ウクライナ・チェルカッスイ州 撮影日:2023年9月29日)

温かいご支援ありがとうございます。

ADRAウクライナは、国内避難民のために複数の緊急避難所を設けています。迫る冬を乗り越えるため、2023年10月末に、1回目の支援として97トンの練炭燃料を配付しました。ブチャの難民避難所にも発電機を届けました。

国内避難民向けの5カ所の緊急避難所の越冬支援も、ADRAに対して要望がありました。ADRAはそれに応えるために、チェルカッスイ州カミアンカの避難所には32トン、ドニプロペトロウシクの元工場にある視覚障害者のための避難所には12トン、そして慈善財団の緊急避難所には20トンの燃料を届けました。

固形燃料をトラックから下し納入先へ仕分けしています(撮影場所:ウクライナ・チェルカッスイ州 撮影日:2023年9月29日)

ウクライナ西部のリヴィウでは、ドロホビッチの緊急避難所に3トン、ノヴィ・ロズディルのバルヴィノクの緊急避難所にも30トンの燃料が届く予定です。燃料の提供により厳しい冬の寒さから人々を守ることができます。

ウクライナの冬は最低気温が場所によっては、マイナス16℃ほどになります。そのような自然環境下で、昨年の冬、重要インフラが標的とされたため約200人の国内避難民が暮らすブチャのコンテナ集落では、頻繁に停電が発生しました。居住者の多くは高齢者や寝たきりの人など障害を持った方が多く、継続的な電力供給を確保する必要がありました。このような状況を回避するため、今年は容量 220 キロワットの強力なディーゼル発電機をこの居住地に提供しました。

これからもADRAは、弱い立場の人を優先し、支援を続けてまいります。引き続き、皆様の温かいご支援をよろしくお願いいたします。

活動情報詳細はこちら

オデッサ州の病院に発電機が届きました! ウクライナ人道支援(2023年11月10日更新)

病院に発電機が到着。安定した電気が確保できるようになった(撮影場所:ウクライナ・オデッサ州 撮影日:2023年10月26日)

いつも温かいご支援をありがとうございます。

病院には電気が必要です。明かりも大切ですし、命を左右する医療機器がいくつもあります。ウクライナでは電気が届かない地域や電気が不足している地域が多く、戦争も続いていることで突然の停電が起こるリスクも高くなっています。

この状態を少しでも緩和し、病院の機能が保たれるよう、ADRAは16の発電機をウクライナに届ける活動にも取り組んでいます。

2023年10月26日、20トントラックで、オデッサ州にある2 つの医療機関に容量100kwの強力な発電機を届けることができました。

病院に到着した発電機を下す作業(撮影場所:ウクライナ・オデッサ州 撮影日:2023年10月26日)

オデッサ州保健省の担当官は「戦争の影響で、病院は常に緊急停電のリスクにさらされていましたが、この支援のおかげで、手術や処置を中断することなく、またいつ電気が止まるかを心配することなく、患者を治療できるようになります」と感謝の意を述べています。

また、オデッサ副市長のスヴィトラナ・ベドレガ氏からは、「24時間、365日休むことなく稼働する病院にとって、発電機の存在は非常に重要です。この困難な時期にオデッサをサポートしてくださった皆様に感謝いたします」という言葉がありました。

病院の設置場所に発電機を移動しています(撮影場所:ウクライナ・オデッサ州 撮影日:2023年10月26日)
無事に発電機を設置できました(撮影場所:ウクライナ・オデッサ州 撮影日:2023年10月26日)
発電機を届けた病院の院長とスタッフ(撮影場所:ウクライナ・オデッサ州 撮影日:2023年10月26日)

また、発電機支援の活動と並行して、洪水被害のあったヘルソン州や戦火の激しいドネツク州の人々の生活を支えるため、まきなどで使える調理用ストーブや、ガスコンロ、洗濯機などを届ける生活・越冬支援にも取り組んでいます。

次回は、ストーブが届き、温かい部屋で暖かい料理を食べられるようになった人々の様子をご報告します。

このような活動ができるのも、温かいご支援をお寄せくださる皆さまのおかげです。心より感謝申し上げます。

引き続き、温かいご支援をお願いいたします。

遥(はる)か遠いジャパンからできること(2023年10月19日更新)

温かいご支援をありがとうございます。

ウクライナ危機が深刻化してから1年半以上がたちます。ウクライナ国内にいる人々はもちろん、隣国に避難している人々も避難生活が長期化する中、経済的にも精神的にも負担が増しています。

ADRA Japanは、ウクライナ国内をはじめ近隣諸国でも支援を行っています。中でも隣国スロバキアでは、ウクライナ避難民の方々へ、物資支援、現金給付、心のケアなどさまざまな支援を行っています。このブログでは、ADRA Japanが運営を支援しているスロバキア北東部の地方都市ケジュマロクにある避難民ヘルプセンターの様子をご報告します。

このセンターでは、日々スロバキア語研修、お茶会、子どもを対象にしたアクティビティクラスなど、さまざまな活動を行っており、400人以上の避難民がこのセンターを利用しています。

この日、食料を受け取りに来たヒオルヒーさんにお話を伺うことができました。

戦争開始直後に避難を始めたヒオルヒーさんは、病気の奥さんと一緒にいくつかの避難先を転々とした後、1年ほど前にこのケジュマロクにたどり着いたそうです。

この日、食料を受け取りに来たヒオルヒーさん(撮影場所:スロバキア・ケジュマロク 撮影日:2023年9月26日)

ケジュマロクにあるADRAのこの避難民ヘルプセンターが大好きだというヒオルヒーさん。週に何度もお茶を飲みに来たり、さまざまなイベントにも頻繁に参加したりしているとのこと。最近はセンターで開催されたコンサートで楽しい時間を過ごすことができたそうです。

このセンターが好きな理由を伺ってみたところで、笑顔でこのように答えてくださいました。

「今日のような物資支援ももちろんですが、このセンターに来ると気持ちが明るくなるんだ。祖国の友達もたくさんできて、来るたびに楽しい時間を過ごすことができる。」

ご自身のお気持ちをお話してくれました(撮影場所:スロバキア・ケジュマロク 撮影日:2023年9月26日)

また、初めてセンターを見た時、入口にあった「ADRA Japan」の文字を見て、なぜウクライナから遥(はる)か遠いジャパン(日本)がこんなところにいるのかと不思議に思ったそうです。その後、このセンターでの活動は日本の支援で行われていることを知り、驚いたとか。

「日本のみなさんに心から感謝します。」

とのお言葉をいただきました。

この日、食料を受け取りにいらした方の中には障がいを抱えている方、また家族に障がい者がいる方も多くいらっしゃいました。

リウドゥミラさんも障がいをもったお子さんを抱えるお母さんです。これまで、ウクライナ避難民の方々にはスロバキア政府から家賃補助が出ていましたが、この冬でその支援が終わると言われています。リウドゥミラさんは障がい者のお子さんがいるため定職に就くのが難しく、旦那さん不在の中、収入がほとんどありません。家賃補助がなくなる冬以降の生活をとても心配されていました。

リウドゥミラさんは障がいをもったお子さんを抱えるお母さんです(撮影場所:スロバキア・ケジュマロク 撮影日:2023年9月26日)

スロバキアはこれから、気持ちも落ち込みがちな暗い冬に向かいます。同時に生活も苦しくなり、経済的にも精神的にもより包括的な支援が必要とされます。

遥(はる)か遠いジャパンからの支援だからこそ、ウクライナの方々の気持ちを明るくすることができると思っています。これからも、ウクライナの方一人ひとりに寄り添い、私たちだからこそできること、するべきことを模索しながら活動を続けていきます。

スロバキアからの援助もなくなり冬以降の生活を心配されていました(撮影場所:スロバキア・ケジュマロク 撮影日:2023年9月26日)
この日は約50人の方に食料と衛生用品をお配りすることができました(撮影場所:スロバキア・ケジュマロク 撮影日:2023年9月26日)

この活動は支援者の皆さまからお預かりした寄付金と、(特活)ジャパン・プラットフォームによる助成金とで実施しています。皆さまの温かいご支援に、心より感謝申し上げます。

引き続き、皆さまからの温かいご支援をお願いいたします。

ウクライナをはじめ世界では支援を必要としている方の数が急激に増えています。(2023年10月16日更新)

温かいご支援ありがとうございます。

今、世界では戦争や災害が増え、支援を必要としている方の数が急激に増えています。あまりの変化に全容の把握が追いついていないほどですが、このような状況で、支援の手が届かない方が出ないように、できる限りの支援を届けていきたいと願っております。

ADRAでは、ウクライナ人道支援をはじめ世界で発生する危機に対応するため、2023年10月31日までの期間に、マンスリーサポーター「ADRAフレンド」にご登録いただける方を100名募集しています。

皆様のご参加をお待ちしております

どんなに暗い闇の中でも、その中で光る灯りは美しいものです。戦争や災害によって、物理的な明かりが消えてしまった地にも、思いやりの灯りはともすことができます。月々1,000円からご登録いただけますので、その金額で何ができるのか、下記のリンクより詳細をお読みいただけましたら幸いです。

平和への想いをかたちに。生活の再建を目指す方々に希望を届けます。【ADRAフレンド募集】

現在ウクライナでは、冬がすでに始まっています。ADRAは、厳しい冬を乗り越えるための支援の準備を春から進めています。

社会インフラの回復がまだ難しい中、今いる場所で冬を温かく過ごせない方は、寒さによる命の危険にも直面することになります。冬を越す対策としては、壊れた屋根や窓、ドアの修理、暖をとれるものの配付、防寒具の支援などがありますが、その中の一つに、移動の支援があります。

車椅子のまま乗り降りできる専用バス(撮影場所:ドニプロ市 撮影日:2023年5月下旬)

中には車いす生活の方もいらっしゃいますので、ADRAでは、車椅子のまま乗り降りできるバスと、救急車を使って、誰もが安全に避難や移動ができるように活動に取り組んでいます。

障がい者または重症者を含め、移動が困難な方たちの移動手段を提供しています。(撮影場所:ドニプロ市 撮影日:2023年5月下旬)

自分の身に危険が差し迫っていると感じながらも、自力で移動することができないとしたら、とても大きな不安を抱えることになってしまいます。そのような中、ADRAは頼れる存在となることができています。実際に、戦火の激しいウクライナ東部のドニプロから、より安全なウクライナ中部のウーマニなどへの避難バスを、すでに複数回運行しています。

このような活動ができますのも、温かいご支援をお寄せくださる皆さまのおかげです。心より感謝申し上げます。

※当募金ページに記載の内容については、プロジェクトオーナーが責任を負っており、LINEヤフー株式会社が責任を負うものではありません。詳しくは免責事項をご覧ください。
※本ページの「プロジェクト概要」「活動情報」「寄付金の使いみち」に掲載のリンクは、外部サイトに移動します。

寄付総額
153,218,897
目標金額
300,000,000
達成率51%
残り日数
あと80
2024/02/25 18:00 まで
寄付人数
87,954

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  • T-point
    Tポイントを使って1ポイントから寄付できます。
Yahoo!ウォレット
クレジットカードで100円から寄付できます。

プロジェクトオーナー

特定非営利活動法人 ADRA Japan

ADRAは、世界約120国に支部を持つ世界最大規模の国際NGOです。

ADRA Japanはその日本支部として1985年に設立され、途上国や災害被災地において、人種・宗教・政治の区別なく、自然災害や紛争の被災者、医療を必要としている人々、教育を受けられない女性や子どもたちなどに寄り添い、自立を助ける支援や緊急支援を届けています。

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領収書発行について

このプロジェクトでは1回3,000円以上の寄付から領収書の発行が可能です。
※クレジットカードでの寄付に限ります。詳しくはヘルプページをご参照ください。

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特定非営利活動法人ADRA Japanのプライバシーポリシーは、
https://www.adrajpn.org/A_ProtectionPersonalInfo.htmlをご覧ください。

なお、Yahoo!ネット募金に関し、LINEヤフー株式会社より提供を受けた個人情報については、次の目的の範囲においてのみ利用します。

・寄付金に関する領収書の送付(当団体がYahoo!ネット募金での寄付者に対して領収書発行を行う場合)

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ご了承の上、コメントを記載いただきますようお願いいたします。(2020年9月23日追記)

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