寄付受付開始日:2021/12/20
更新日:2022/05/17
2021年12月16日から17日にかけて、920hpp前後の強い勢力で台風22号(ライ/フィリピン名:オデット)がフィリピンに上陸しました。台風は強い勢力を保ったまま、フィリピン北部からボホール島、セブ島、ミンダナオ島、パラワン島など、合計9つのフィリピンの島々に上陸を繰り返しながら通過し、台風による甚大な被害をもたらしました。
停電や通信網の遮断により、台風被害の全容を把握するのに時間がかかっていますが、2021年12月20日朝の時点で被災世帯452,307世帯、被災者数1,805,005人、死者169人、行方不明者50人と報告されています。
ADRAの独自の調査では、フィリピン・スリガオ市のボニファシオ地区では全898世帯のうち808世帯が全壊、90世帯が半壊、全壊した小学校が1つ、半壊の小学校が3つなど、9割の家が全壊という壊滅的な状態であることが明らかになっています。
ADRA現地スタッフはすでに、現地の協力団体と連携しながら、緊急支援を開始しています。
台風の勢力が強かったために被災規模は大きく、時期的にはクリスマスや年末年始には公的な支援も動きにくくなります。
助けを必要としているフィリピンの方々に必要な支援を届けられるよう、活動資金のご寄付をお願いいたします。
■領収書の発行について
ADRA Japanは、2016年4月に東京都の認定を受けた「認定NPO法人」です。そのため、当団体へのご寄付は、税制上の優遇措置(寄付控除)の対象です。
1回3,000円以上のクレジットカードによるご寄付で、領収書の発行を希望して寄付された方に、領収書を発行いたします。
※手続き完了後の発行や再発行はできません。
※当団体からの領収書発行時期:毎年1月下旬~2月頃に、前年1年分(1月1日~ 12月31日)の領収書を発行いたします。
※領収書の日付は、お客様の寄付手続き日ではなく、ヤフー株式会社から当団体への入金が完了した日(原則として寄付手続き日の翌月末日頃)です。
※Tポイントによるご寄付の場合は、領収書発行の対象外ですのでご留意ください。
詳しくはヘルプページをご参照ください。
領収書に関するお問い合わせは、下記までご連絡ください。
<お問い合わせ先>
特定非営利活動法人ADRA Japan・Yahoo!ネット募金係
電話:03-5410-0045
メールアドレス: support_adra@adrajpn.org
こちらのプロジェクトへのご寄付は、フィリピンでの2021年台風22号被害の被災地・被災者を支援する活動のために大切に使わせていただきます。
・現地被災状況調査(交通費、人件費など)
・緊急支援物資の購入(水、食料、シェルター用品など)
・そのほか被災地のニーズに応じた支援
※被災地・被災者の状況によって支援する内容や活動が変更・追加となる場合があります。
なお、活動を支える事務所の管理運営費などのため、最大20%を運営費として大切に活用させていただきます。
更新日:2022/05/17
6月1日に活動報告会を開催しますのでぜひご参加ください。
2021年12月16日にフィリピン中部地域に上陸した超大型台風22号(ライ)は、被災者1,096万人、倒壊家屋197万棟(政府最終集計値*)という史上最悪の被害をもたらしました。台風被害発生から5カ月が経過しましたが、その後の経過をご報告します。
アドラは、台風上陸の前日から準備し、上陸後のフィリピン各地に緊急支援を届けながら調査を行い、被害が甚大でありながらほかの支援団体が入っていなかったネグロス島を中心に支援に取り組んできました。
現在は、西ネグロス州の中でも家屋被害が深刻だった200世帯を対象に、「ビルド・バック・ベター(より良い復興)」というアプローチに基づき、もともと自分たちで家を建てる習慣のある方々に、壊れてしまった家を災害により強い家に修復できるようサポートしています。
2022年3月から取り組んできた「ビルド・バック・ベター」の家屋修復トレーニングも2022年4月中旬には終わり、2022年4月下旬からは各家庭に家屋修復のための資材が届き始め、早い世帯はすでに家の土台づくりを進めています。
作業が順調に進めば、被災から何カ月も不自由な生活を強いられてきた方々も、2022年6月中旬には丈夫な家屋と自分たちの力で復興できたという自信を手にできるはずです。
皆さまからの温かいご支援のもと、このように寄り添う支援に取り組めますことを心より感謝申し上げます。
【フィリピン台風被災者支援 オンライン報告会】
2022年6月1日(水)19:00~20:00
参加申し込み受付中
【活動報告会】フィリピン台風22号被害 被災者緊急支援
皆さまのご参加をお待ちしています。
2021年12月16日から18日にかけてフィリピン中部地域を襲った台風22号(ライ/フィリピン名:オデット)の被害状況は、1月17日までに分かっているだけでも885万人(249万世帯)、倒壊家屋151万棟(全壊40万軒、半壊111万軒)にのぼっており、この数字は史上最悪の台風と呼ばれた台風ハイエン以上の被害状況です。
過去の大型台風上陸の際にもフィリピン国内の被災者支援に取り組んできたアドラは、12月から1月にかけて、ミンダナオ島、セブ島、レイテ島、ネグロス島、ディナガット島、パラワン島に、台風被災者支援活動の経験があるスタッフを派遣。
特にネグロス島では甚大な被害が出ているにもかかわらず、他の援助団体がほとんど支援に入れていない地域があったため、ネグロス島において複数分野にわたる包括的な調査を実施することを決め、実際に被災地域を歩いて調査を行うトランセクトウォークや、家庭ごとの調査、グループごとに話しやすい環境で被災した方に直接話を聞くフォーカスグループディスカッションなどの手法を用いて調査を行いました。
子どもたちを対象にした調査は、被災した状況や今すぐに欲しいものをそれぞれの子どもに絵や文字でかいてもらう方法で実施。子どもたちの絵には、勢いよく流れてきた水により家が流されていく様子や、今なくて困っている屋根やくぎ、食べ物、衣類などの絵が描かれていました。食べ物以外の物資で特に多かった3つは、洋服、サンダル、スプーンで、家がまるごと流されてしまった影響がつぶさに表れていました。
農家を対象にした調査では、収穫間近だった家庭消費用のお米、野菜、果物の80%と、収入のために育てていた換金作物の90%が流されてしまい、食料と収入減の両方を失ったうえに、田畑が深い泥に埋まってしまったため、生活を立て直すための資金と時間が必要なことが明らかになりました。また漁やボート観光を収入源としていた世帯でも、舟が壊れてしまい、事業の再開が難しい現状であることもわかりました。
アドラは今回の調査結果から総合的に判断し、すでに取り組んできた食料や日常必需品の緊急支援物資の配付に加えて、今月から数カ月の間は、収入減を失った方を支えながら地域の復興を助けるため、がれきの撤去作業に対して賃金を支払うキャッシュフォーワークの支援と、家屋の修復支援に取り組んでいくことを決定しました。
家屋の修復支援には1軒あたり7~10万円、キャッシュフォーワークには1地域の実施で300~400万円が必要だと見積もられており、そのほか生計回復支援として、舟や種子の購入費用などの支援も今後必要になると考えています。
これまでのご支援に心から感謝するとともに、引き続き温かいご支援をよろしくお願いいたします。
1月1日、アドラはディナガット島での支援物資配布で新年をスタートしました。
フィリピン台風の被災者数は、1月4日の時点で726万人にまで増え、被災家屋は91万棟以上、今も被災状況の把握を進めている地域もあるため、この数字はまだ増える可能性があります。
アドラは、支援が届きにくくなっている地域にも緊急支援チームを派遣し、調査と支援活動に取り組んでいます。
フィリピン東側の小さな島、ディナガット島も壊滅的な被害を受けており、多くの方が支援を必要としていました。
現地では雨が降り続いていたため、支援物資の輸送が遅れていましたが、1月1日、地元のボランティアと協力して、「ファミリーフードパック」と飲料水10Lを870世帯に配布することができました。
アドラの「ファミリーフードパック」は以下の内容です。
・米10kg
・イワシの缶詰6個(トマトソース3個、オイル3個)
・乾麺7袋
・食用油1L
・豆1kg
・Energen(粉末穀物飲料)20袋
ディナガット島では飲料水が不足しているため飲料水10Lを追加して配布しました。
家が倒壊してしまった方々は、降り続く雨をしのぐのに大変苦労されていました。多くの方が家を失ってしまっているため、今後、シェルターや家屋再建の支援も必要とされます。
アドラは、各地域での調査のもと被災した住民の一人一人に寄り添った支援をしていきます。皆様からのご支援、引き続きよろしくお願いします。
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ADRAは、世界約120国に支部を持つ世界最大規模の国際NGOです。ADRA Japanはその日本支部として1985年に設立され、途上国や災害被災地において、人種・宗教・政治の区別なく、自然災害や紛争の被災者、医療を必要としている人々、教育を受けられない女性や子どもたちなどに、自立を助ける支援や緊急支援を届けています。
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