• デフサッカー(ろう者サッカー)女子日本代表(写真提供:JDFA)

障がい者の指導者や審判員としての参画が、スポーツの可能性を広げる

障がい者スポーツは、健常者のスポーツと別のカテゴリーとして捉えられ、障がい者が指導者や審判員としてスポーツに参画する機会が非常に少ないのが現状です。障がいの有無にかかわらず一緒にスポーツを楽しみ、高め合う社会をつくるには、障がい者が健常者と同じように選手としてだけではなく、指導者や審判員としてもチャレンジできる機会をつくることが必要です。

手話などでのコミュニケーションができる指導者や審判が求められる(写真提供:JDFA)

聴覚障がいの場合、聞こえないことを除けば健常者と変わらないにもかかわらず、情報保障がなされないことでチャレンジを断念しなければならないことが多くあります。そこをサポートすることにより、聴覚障がい者により多くの学びの機会を提供できます。

そこで、聴覚障がい者が講習会や研修会などに参加し、指導者や審判員の資格を得てキャリアを形成していくことに対するサポートを、寄付によって実現したいと考えています。寄付金は、日本障がい者サッカー連盟の手話通訳費用補助制度によって、講習会や研修会の主催者の手話通訳費用に使用されます。

障がいがあっても、指導者や審判員としてスポーツに参画できる道をつくることは、障がい者サッカーの強化・普及だけでなく、スポーツ界全体の可能性を広げ、共生社会の実現にもつながると考えています。その一歩として、ぜひご協力ください。

【デフサッカー(ろう者サッカー)の強化・普及にも】

聴覚障がい者が行うサッカーを「デフサッカー(ろう者サッカー)」といいます。競技中は補聴器を外さなければならないので、アイコンタクトや手話でコミュニケーションをとりながら行います。ルールは主審がフラッグを持つこと以外、サッカーと同じです。

障がい者サッカーの中でも国際大会の多い競技であり、アジア太平洋ろう者サッカー選手権、アジア太平洋ろう者競技大会、世界ろう者サッカー選手権大会(デフサッカーワールドカップ)、夏季デフリンピック(ろう者のオリンピック)があります。日本代表は、2018年5月のアジア大会で女子が優勝、男子が準優勝しました。しかし、アジアで上位でもワールドカップ2016では16チーム中11位。代表強化のためにはユース年代の育成や指導者養成にもっと力を入れていかなければなりません。

2018年のアジア大会で、女子は優勝、男子は準優勝(写真提供:JDFA)

日本のデフサッカー競技人口は現在200人程度であり、聴覚障がい者全体の1%にも満たない数です。サッカーをしたい聴覚障がい者がいても、手話などで十分にコミュニケーションが取れる指導者や審判員は、極めて少ないのです。

デフサッカー固有の指導者ライセンスはないため、聴覚障がい者が指導者ライセンスを取得したいと思ったら、日本サッカー協会公認指導者ライセンスを取得するしかありません。資格取得のための研修に手話通訳を手配することは、デフサッカーの強化・普及にもつながります。

寄付金の使いみち

聴覚障がい者にとって不便なく、サッカーの指導者および審判員などの講習会・研修会へ参加できるよう、主催者の手話通訳費用を補助するために使用させていただきます。