災害復興支援特別基金(日本財団)

寄付受付開始日:2018/03/05

  • 領収書なし
[災害復興支援特別基金(日本財団)]の画像
宮城県大崎市

公益財団法人日本財団

プロジェクト概要

更新日:2024/08/20

大規模な災害が発生した際に、被災地のリアルな状況をいち早くつかみ、必要な支援を、必要なところへ迅速に届けます

「災害復興支援特別基金」は、いつ、どこで発生するか分からない災害に備え、いざ災害が発生した際に、民の立場で迅速な緊急支援を実施することを目的としています。

東日本大震災における支援活動の様子

東日本大震災の最大の教訓は、災害対策は起きてからでは遅いということ。
大災害が起きたとき、真っ先に動くための「支援金」を蓄えておく仕組みが「災害復興支援特別基金」です。

「災害復興支援特別基金」は平時より備え、大規模な災害が発生した際に民間の立場で迅速な緊急支援を行います。

床下からかき出した泥を集めるボランティアたち
【日本財団 活動紹介動画】災害復興支援事業

被災者に寄り添った支援を

被災地では行政によるインフラの復旧などの活動と同時に、NPO団体等、民間の視点による被災者に寄り添ったきめの細かい支援活動も欠かせません。

日本財団は、阪神淡路大震災以降50回以上、災害支援に出動し、NPOやボランティア団体とともに被災者に寄り添った支援を行っています。

炊き出しの様子

「支援金」と「義援金」の違い

「支援金」とは、被災者の方に直接送られる「義援金」とは違い、被災地でさまざまな支援活動を行う団体が被災者を助けるために活用されるものです。

日本財団の災害支援と寄付金による支援事例

寄付金の使いみち

皆さまからいただいたご寄付は全額を現地の支援に活用させていただきます。皆さまからの温かなご寄付をどうぞよろしくお願いいたします。

【主な使いみち】
1.ボランティア団体、NPOが行う支援活動への助成
 ・ボランティア派遣、ボランティアコーディネートを行う活動
 ・瓦礫(がれき)撤去、泥出し、片付け活動
 ・要支援者(障がい者、高齢者、妊産婦、乳幼児など)支援活動
 
2.その他必要な支援

"#2023.311"
"#311企画これからもできること"
#311寄付はチカラになる
"#emergencyrelief"
"117earthquake"

活動情報

更新日:2024/08/20

2023年度の寄付事業活動報告書が完成しました!(2024年7月4日更新)

2023年度の日本財団寄付事業活動報告書「キフノチカラ」が完成しました。

昨年度(2023年度)は大雨災害、台風被害に加えて年始の能登半島地震発生により、数多くの災害現場での活動を支援してまいりました。
これらの支援は、すべて寄付者の皆さまからのお力添えにより実施することができました。
改めてお礼申し上げます。

上記報告書に加えて、職員による被災地の支援現場レポートなども日本財団公式ホームページで公開しております。
ぜひご覧ください。

<令和5年奥能登地震への支援>

<令和5年大雨・台風等被害への支援>

<令和6年能登半島地震被害への支援>

ご寄付活用レポート:熱海土石流災害で、地元消防士はなぜ災害ボランティア活動をはじめたのか(2023年12月26日更新)

IRON WORKS 肥田義光さん

2021年7月1日未明から2日間にわたり、東海地方・関東地方南部で大雨が降り続きました。そして、2021年7月3日の午前10時30分頃、熱海伊豆山地区で土石流が発生。死者27名、全壊した住宅が53棟。稀(まれ)に見る大規模な土石流災害となりました。

家屋の土砂出し、がれきや倒木の撤去など、現地の復興に向けて尽力するボランティア団体の中でも要となった存在が地元・熱海の消防士の有志により結成されたIRON WORKSです。災害の発生から復興までの道のりで、地元ボランティアチームの彼らは何を感じ、どう行動したのか。IRON WORKSの肥田義光さんにお話を伺いました。

目の前まで迫ってきていた土石流
熱海の土石流災害から1年以上が経過しました。IRON WORKS・肥田さんにお話を伺ったのは被害のあった伊豆山地区の高台にある熱海の災害ボランティアセンター。センターからは被災現場の現在の様子が一望できます。

被災地の現在の様子。まだ整地している途中の場所も

土石流が通った後は、土砂やがれきは撤去されているものの、まだ地面がむき出しのまま。「支援感謝」と書かれた横断幕が下げられたビルも土がこびりつき、窓ガラスはまだ割れたままです。その様子からは災害の爪痕の深さが感じられます。

倒壊を免れたビルには、まだ土砂がこびりついている

土石流が発生した2021年7月3日、肥田さんは当直明けで午前8時30分頃に帰宅。仮眠をとり、ふと10時過ぎに目が覚めると、消防署から「土石流が起きた」という連絡がありました。

「直前にも熱海の別のエリアで小規模な土砂災害があったんです。線路横の花壇が雨で流された程度で。話を聞いた当初はまたそこが決壊したのかな、くらいにしか思っていませんでした。でも登庁して、人が埋まっているという情報を聞いて。すぐに支度をして既に集まっていた5名ほどのメンバーで出動しました」(肥田さん)

現場に到着した肥田さんを待っていたのは見たことのない惨状でした。

「現場付近にある消防団の詰め所の1階が埋まっていました。これはやばいな、と。もう頭が真っ白な状態でした。その詰め所の下にアパートがあるのですが、そこに人が埋まっているという情報があったので、とにかく助けに行こうと思った矢先、上から再び大きな土石流が来て、すべてをさらっていってしまったんです。

すごい音がして、とにかく逃げようと坂を下りました。やっと土石流が止まったと思い振り返ってみたら、もうあと5メートルくらいのところまで、人の2倍くらいの高さの土が迫っていました。それからしばらくは放心状態で、体の震えが止まりませんでした」(肥田さん)

「自分たちに何かできることはないか」という思いから災害ボランティアへ
大災害へと発展した土石流。またいつ土石流が起こるかわからない状況は続きました。予断を許さない緊迫した状況での救助活動に、自衛隊や緊急消防援助隊が各地から駆けつけます。地元・熱海の消防隊員は後方支援に回ることになります。

「まだ行方不明者もいましたし、消防士として現場へ行きたいという気持ちはもちろんありました。でも、後方支援する立場の自分たちが勝手に行動することはできません。
自分たちに何かできることはないか。仲間で話し合っていると、同じ消防隊員の矢野が、ボランティアという手段がある、と提案してきたんです」(肥田さん)

肥田さんたち、地元消防のメンバーは2021年4月からIRON WORKSとして、有志でロープレスキューなどの消防・救助活動の訓練・研究活動を行っていました。若い消防隊員を中心に約20名。彼らはIRON WORKSとして地元の災害復興のためのボランティアに参加することを決めます。

そして、IRON WORKSは、災害ボランティアのコーディネーションをしていたOPEN JAPANと合流。コロナ禍であったために熱海市外からのボランティアを制限しなければならない状況だった当時、地元消防隊員たちは心強い存在でした。家屋の土砂出しやがれきの撤去、半壊した家屋からの貴重品の取り出しなど、さまざまな作業を行います。

「私たちは消防士なので、ボランティアの中でも危険がありそうな場所や重機を使った作業などを担当していました。消防隊員の仕事は二部制で、誰かが仕事だったら誰かが休みなので、ほぼ毎日、私たちのチームのメンバーが入れ替わりでボランティアに参加できるようにしていました」(肥田さん)

2021年7月半ばから2021年12月までの約半年間、毎日ボランティア活動をしていたIRON WORKS。その半年の間に土砂だし57件、家屋養生固定23件、倒木処理7件、その他にもさまざまな現場で活躍をします。その中にはこれまで訓練していたロープレスキューが生かされた場面も。

「『支援感謝』という横断幕が掲げられたビルの土砂出しの際には、ロープを使って活動しました。1階部分が土砂で埋まっていて、それを2階部分の穴からロープを使って降りて──。正直、一番大変な現場でしたね」(肥田さん)

災害ボランティアにはゴールがない
土石流の発生から1年以上が経過しました。しかし、肥田さんは「復興には時間がかかる」ことを実感しているそうです。

「消防士の仕事はゴールが決まっているんですよね。火を消したり、救助できたら、そこがゴール。でも災害ボランティアにはゴールがありません。被災者の方たちの立場になれば、『もっとこうしないと』というのは当然あるわけで。
家屋の再建や再開発などの工事も、もちろん時間がかかると思います。でも、一番は気持ちじゃないですかね。被災者の方たちの気持ちは、なかなか戻らないのかなと思います」(肥田さん)

日本財団へ皆さんから寄せていただいた災害復興支援金の一部は、IRON WORKSの活動に充てられています。重機免許の取得、チェーンソー・エンジンカッターなどの備品の購入など、ボランティアに必要なさまざまな費用に使っていただきました。

また災害復興支援金はIRONWORKSさんだけでなく、熱海の災害ボランティアで活動したOPEN JAPAN(活動内容は後日掲載予定)をはじめとするさまざまな団体にも使われています。

IRON WORKSのメンバー

最後に肥田さんから寄付者の皆さんへ、メッセージをいただきました。

「私たちの活動もそうですが、寄付を通じて、日本財団さん、OPEN JAPANさん、DRTさん、DEFさんなどの災害ボランティア団体も活動することができて、熱海に来てくださいました。それがなかったら、本当にここまで復興は進んでいなかったです。OPEN JAPANさんがボランティア活動をコーディネーションしてくださったから、私たちも活動することができました。本当に寄付のおかげで、今の熱海があるんです。ありがとうございます」(肥田さん)

災害復興支援特別基金 支援実績

日本財団は、被災された皆さまに対し、下記の支援策を緊急実施。
募金を開始し、幅広い協力を呼びかけました。

■令和5年能登地方を震源とする地震への支援
<令和5年能登地方を震源とする地震への支援 日本財団公式ページ>
<寄付活用レポート 令和5年奥能登地震への支援>

■令和4年8月大雨被害への支援
<令和4年8月大雨被害への支援 日本財団公式ページ>

■令和4年福島県沖を震源とする地震への支援
<令和4年福島県沖を震源とする地震への支援 日本財団公式ページ>
<【福島沖地震】被災地に復興のバトンを渡す、災害ボランティアの現場>

■令和3年大雨災害への支援
<令和3年大雨災害被災地支援 日本財団公式ページ>
<寄付活用レポート 令和3年大雨被害への支援>

重機による住宅内の土砂撤去作業
被災地への学生ボランティアの派遣

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寄付人数
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プロジェクトオーナー

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公益財団法人日本財団

日本財団は60年以上の歴史と、6万件以上の社会貢献活動を実施・支援してきた日本最大規模の公益財団法人です。

世の中の社会問題を解決し人々の住み良い暮らしを実現するため、社会福祉・教育・文化、海洋や船舶、海外での人道活動や人材育成の分野を中心に事業を推進しています。

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領収書発行について

このプロジェクトでは領収書の発行をおこなっておりません。

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