寄付受付開始日:2018/02/20
更新日:2024/02/06
私たちが現在活動している宮城県石巻市は、東日本大震災により大きな被害を受けました。当時、「自分たちにできることは何か」を必死に考え行動したいと思う高校生がいました。そんな高校生の声を聞き、本当の復興はこの地域に住む若者たちが地域を好きになり、将来を担っていくことにあると思いました。
そこで、高校生がより地域に愛着を持ってくれるように、将来このまちをよりよくしたいと思ってくれるように、高校生向けの地元愛育成プログラムを企画・運営してきました。
2012年に石巻での活動がスタートしてから、多くの石巻圏域の高校生が活動に関わってくれました。その中で「石巻を被災地としてではなく、1つの魅力あるまちとして訪れてほしい」という想いを語ってくれた高校生がいました。活動を通して、地元の魅力を再発見し、「被災したまち」ではなく「魅力ある石巻」を自分自身が確認できたからこそ出た言葉だと思っています。
高校生にとって石巻は故郷であり、多くの高校生が卒業と同時にいったん離れてしまう地元でもあります。しかし、地元の魅力を知っている高校生は地元に自信を持ち「何もない石巻」が「自慢できる石巻」に変わります。そして、気づきが「地域のために自分にもできることがある」となり、行動につながっていくのです。
今年度は私たちのプログラム参加者であった生徒が、大学を卒業し、3人が石巻での就職を決めました。活動を通して気づいた地元の魅力や地元に対しての愛着から地元での就職を決め、実際に働くことになりました。
今後も地元で働きたいと思える若者を増やし、若い力で地域を盛り上げていくサポートを継続していきます。
震災から10年以上がたち、石巻にも多くの変化がありました。一方で、次世代を担う若者の育成は予算もつきにくく、まだまだ活発には行われていないのが課題の一つです。
かぎかっこPROJECTは、これからも「将来の石巻を担う人材の輩出」を目標に「地元愛の育成」に取り組んでまいります。
皆様のご寄付、ご支援をよろしくお願いいたします。
石巻の高校生に地元愛が芽生えるようにより多くの高校生に参加してほしいと思っています。
寄付金は高校生向けの広報やワークショップの開催、販売会の実施にかかる活動資金として活用いたします。
活動報告
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公式ホームページ(ブログ)
"#2023.311"
"#311企画これからもできること"
"#311いまわたしができること人材育成を支援"
"#311いまわたしができること子どもたちを応援"
"#311寄付はチカラになる"
更新日:2024/02/06
【2022年度 高校生百貨店】
高校生が地元のいいものを発掘し市外で販売するプログラムです。今年度から岩手・福島でも高校生百貨店を実施し、宮城・岩手・福島の3県で合同の販売会を実施しました。
参加高校生:5人(宮城)+8人(岩手)+5人(福島)
商品数:40商品(例:梅干し/醤油ブッセ など)
インタビューした生産者:20名
販売会:エスパル仙台店、盛岡フェザン、エスパル郡山店、あべのハルカス
〇参加高校生の声〇
他県の高校生とオンラインや対面で活動し、販売会で一緒に販売できたことで、自分の地元の商品だけでなくさまざまな地域の商品にも興味を持つことができました。お互いに自分たちが気づいた地元の魅力について話すのがとても楽しかったです。それぞれの地元に違った魅力があることを知れて、岩手や福島にも訪れてみたいなと思うようになりました。
【2022年度 キャラクターデザイン】
宮城県東松島市の企業である奥洲物産運輸株式会社様よりご依頼をいただき、高校生が地元企業のキャラクターをデザインするワークショップを開催しました。
約3カ月の活動でとてもかわいく、人々に愛されるキャラクターが生まれました。
参加高校生:7人(宮城水産高校/桜坂高校/石巻工業高校より)
企業:奥洲物産運輸株式会社様/株式会社クロコ様
キャラクターデザイン:オークジャくん(イラストと設定を高校生が考えました)
東松島の魅力を遠くまで届ける頑張り屋さんのキャラクターです。
(奥洲物産運輸株式会社様のページにご紹介いただいております)
【2021年度 石巻アウトドアレシピ集作成】
コロナ禍でブームになったキャンプに目をつけ、石巻の発信につなげようと石巻の食材を使ったアウトドアレシピ本を作成し、お披露目会を桃浦にて行いました。
参加高校生:7人(宮城水産高校より)
使用地元食材:石巻の牡蠣(かき)/笹(ささ)かま/たらこ/しらす/ちぢみほうれんそう
〇参加高校生の声〇
自分たちが作った料理を住民の方々に食べていただき、美味しいと言っていただけたことがとても嬉しかったです。家でも作って家族に食べさせたいです!
【2020年度 商品開発】
日本財団様の「海と日本プロジェクト」の一環で石巻の高校生がオリジナルサイダーを商品開発しました。
参加高校生:8人(宮城水産高校/石巻西高校/石巻商業高校 より)
協力企業:トレボン食品株式会社様
開発商品:石巻の海から生まれた優しいサイダー
石巻鮎川浜の天然塩「金華塩」を使用した塩サイダーにライチの風味を加えた優しい味のサイダーです。(2022年3月で販売終了)
〇参加高校生の声〇
石巻は津波の被害も大きく、海に対してマイナスなイメージを持っている方も多いかもしれません。でも、私たちは今までいつも海の近くに住み、海とともに育ってきました。ときには怖いと感じる時がありますが、いつも優しく見守ってくれているそんな姿も知っています。優しいサイダーはそんな海の優しさを感じてもらいたいと思い開発しました。
【2020年度 高校生百貨店】
石巻で暮らす高校生が石巻圏域のいいものを発掘し市外で販売するプログラムです。新型コロナの影響により、規模を縮小し開催しました。
販売会のみ実施。
高校生とサポートの大学生による、エスパル仙台店での対面販売3日間
オンラインによるあべのハルカスでの販売会1週間
〇参加高校生の声〇
コロナの中足を運んでくださったお客様が石巻の商品に興味を持ち買ってくださることにとても感謝しています。足を止めて説明を聞いた上で、たくさん買っていただけたので、石巻の魅力を伝えられたのかなと自信になりました。
【2020年度 地元MAP作成】
石巻市桃浦地域の今と昔をまとめたマップを高校生たちが作りました。地元の方の話を聞きながら、震災前の姿や今の桃浦の魅力を知り、高校生なりの視点でマップに落とし込みました。
参加高校生:8人(宮城水産高校)
〇参加高校生の声〇
桃浦地域のことは知らなかったけど、実際に行ってみると自然が豊かでとても癒やされました。震災前と現在では大きく変わってしまいましたが、今は自然に触れ合えるさまざまな取り組みが生まれていて、また違った魅力にあふれています。
【2019年度 高校生百貨店】
石巻で暮らす高校生が石巻圏域のいいものを発掘し市外で販売するプログラムです。福島県白河市の高校生と共同実施しました。
参加高校生:4人(石巻)+6人(白河)
商品数:40商品(例:味付け海苔/醤油ブッセ など)
インタビューした生産者:20名
販売会は新型コロナウイルスの影響により中止しました。
〇参加高校生の声〇
インタビューに訪れるたびに自分たちの街について新しい発見があると感じることができました。コロナの影響で販売会ができず残念ですが、活動の中で知ることができたこの地域の魅力は自分たちでも発信していきたいと思いました。
【2018年度 高校生百貨店】
石巻で暮らす高校生が石巻圏域のいいものを発掘し市外で販売するプログラムです。
参加高校生:13人(好文館高校/宮城水産高校/石巻商業高校 他2校より)
販売商品数:36商品(例:サバ味噌煮缶詰/味付け海苔/醤油ブッセ など)
インタビューした生産者:23名
販売会場:エスパル仙台店、エスパル山形店、イオンモールりんくう泉南(大阪)
〇参加高校生の声〇
「地元って何もないなあ」と思っていたけれど、高校生百貨店に参加したことでこの考えは正反対になりました。こんなにおいしいもの、すてきな生産者の皆さんがいるまちに住んでいることを知らなかった自分が恥ずかしくなりました。周りの「地元は何もない」と思っている人たちにも、どんどん私が知った地域の魅力を伝えたいと思うようになりました。「生産者さんの想いを届ける」ということはとても責任が重大で、高校生百貨店だからこそできることなんだと実感しました。
【宮城水産高校 調理研究部 商品開発プロジェクト】
水産高校調理研究部の活動として商品開発をサポート。サバコロッケの開発と大阪での販売を実施。
参加高校:15人
販売会場:イオンモールりんくう泉南(大阪)
販売個数:350個完売
〇参加高校生の声〇
商品を作って地元のイベントで試食してもらった時、いろいろな意見をいただいて商品を改善していくのはとても難しかった。でも、その中に応援の声もたくさんいただいて、しっかりと商品化して販売したいと思えた。大阪での販売会では「石巻ってサバがとても有名よね」「石巻って今はどうなってるの?」など、商品のことや石巻のことを聞いてくださったりして、石巻に興味を持ってくれているのだと感じ、しっかりと現状を伝えたいと思えました。
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私たちは宮城県石巻市を拠点に、地域を担う若者の育成と若者の教育を担う地域の仕組みづくりを目的として活動するNPO法人です。
東日本大震災により多くを失った石巻市ですが、これから復興に向け変化して行く中で、私たちが本当に大切だと思う復興の形は「次世代の育成」です。この地域に愛着を持ち、将来を担っていける若者の育成こそが復興における最重要事項だと考えています。また、そんな若者が活躍できる、受け入れられる地域の仕組みづくりにも寄与して行きたいと考えています。
高校生世代に対しての地域活動や社会体験を通して、より地域に愛着を持ち“将来この街で働きたい”と思える若者の輩出を目指して活動しています。
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