寄付受付開始日:2026/08/27
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更新日:2026/08/31
2026年8月26日、ネパール北部の山岳地帯で鉄砲水による大規模洪水が発生し、ラスワ郡や周辺地域が甚大な被害を受けました。
現地メディアによると、少なくとも157人が死亡し、外国人観光客を含む約400人が行方不明。また、現地の日本大使館は日本人5人と連絡不通であると明らかにし、ネパール政府に捜索と救助を依頼しています。ネパールと国境を接するチベット自治区シガツェ市では土石流により3人が死亡、265人が行方不明と報じられています(2026年8月26日時点)。
アジアパシフィックアライアンス(A-PAD)は発災直後からネパールの団体と連携して情報収集を開始。ネパール国家防災当局によると、集落・道路・橋・発電施設が損壊し、約1万世帯が緊急支援を必要としているほか、洪水は下流へ拡大中で避難・警戒態勢が続いています。
2026年8月27日にはA-PADスタッフがネパールに入り、被害状況の調査とともに、バングラデシュからの医療支援をはじめ、被災地のニーズに応じた緊急支援活動を実施する予定です。
今後、被害の拡大が予想されるなか、少しでも早く、一人でも多くの命を救うために、皆さまのご協力をよろしくお願いいたします。
皆様からいただいたご寄付は、2026年8月26日に発生したネパール洪水被災地の支援活動に活用させていただきます。詳細は追って「活動報告」欄にてご報告いたします。
●活動地域
ネパール
●資金使途
皆様からいただいたご支援は、緊急支援活動に充てさせていただきます。
・レスキュー隊員や調査スタッフの渡航費、現地での交通費・宿泊費
・現地での支援物資購入費
・レスキュー・医療支援に必要な資機材の準備費
このほか、被災した地域のニーズに合わせた支援活動のために活用させていただきます。
●活動報告
アジアパシフィックアライアンス(公式ホームページ)
更新日:2026/09/11
ネパールと中国の国境付近で発生した土石流・洪水から、2週間が経過しました。被害は広範囲に及び、いまだ5,600人以上が行方不明となっており、現在も捜索活動が続けられています。
アジアパシフィックアライアンス(A-PAD)緊急支援チームは、被災地のニーズに基づき、電力供給と物流の強化を主軸に据えた支援活動を実施しました。
■被害が深刻なラスワ郡の孤立地域で支援

2026年9月3日、A-PADはネパール学生組合と連携し、ラスワ郡の被害が特に深刻な孤立地域を支援するため現地を訪れました。
同日、ネパール医師会の協力のもと、ソーラーパネル・ソーラーライトをネパール武装警察(APF)へ正式に引き渡すとともに、その他の救援物資をラスワ郡ベトラワティ地区の被災家庭へ配布しました。今回の支援は、当該地域で喫緊の課題となっていた電力網の停止に直接応えるものとなりました。

■電力供給で安全・安心の確保へ
また、2026年9月5日には引き続きネパール学生組合の協力のもと、ラスワ郡アーマッチョディンモ農村型自治体でソーラーパネル・ソーラーライトを被災世帯へ直接届けることができました。
ソーラーライトの配布により夜間照明が回復したことで、仮設避難所における安全性と夜間の移動のしやすさが即座に向上し、特に女性や子どもが安心して過ごせる環境づくりにつながりました。

さらに、A-PADはネパール学生組合およびネパール医師会と総括ミーティングを実施し、今後の支援の範囲や重点分野について意見交換を行いました。両団体からは、今後も被災地支援に最優先で取り組み、全面的な協力を行っていくとの力強いお言葉をいただきました。
協議では緊急対応後の次のフェーズについても方向性を共有しました。具体的には、(1)子どもと大人双方を対象としたコミュニティーレベルでのメンタルヘルス支援およびトラウマケアの枠組みを構築する心理社会的支援、(2)緊急用テント・避難所から持続可能な長期的住宅支援へと移行するシェルターの再建、(3)円滑な支援・物資管理を促進するため学生ネットワークを活用する地域行政との連携強化、といった3点に重点を置いていきます。
A-PADは、今後第二陣を派遣し、上記重点分野に沿った支援を継続してまいります。
アジアパシフィックアライアンス(A-PAD)緊急支援チームは、2026年9月1日にヌワコット郡ビドゥール地区を再訪。避難所となっているスリー・チャンドラジョティ中学校および地区調整委員会事務所の2拠点にて、救援物資を配布しました。

■配布した物資・支援内容
・電力・照明:避難所における夜間の安全・セキュリティを確保するためのLEDライト付きソーラーパネル
・衛生・生活用品:混雑した避難所環境での伝染病の拡大を防ぐための衣類、浴用せっけん、生理用品、衛生タオル
・心理社会的ケア:深刻な被災体験の中で安らぎと日常感覚を取り戻してもらうため、子どもたちへチョコレートを配布。
・専門医療:非感染性疾患(NCD)の罹患リスクが高い患者に合わせた必須医薬品。災害のストレスによって悪化する慢性疾患(糖尿病、高血圧、ぜんそく・慢性呼吸器疾患、高脂血症、脳卒中など)に重点を置いて配布を実施。

■現場の状況・物資配布の成果
・避難所の混雑:スリー・チャンドラジョティ中学校にはデヴィガート地区からの多くの避難者が滞在し、非常に混雑しています。ソーラー照明の設置により、日没後の避難所の安全性が大幅に向上しました。
・治療継続の重要性:災害時には日常的な慢性疾患用医薬品の供給網が途絶えがちです。糖尿病、高血圧、ぜんそくに対する適切な治療薬を提供したことで、現場での急性で生命に関わる事態を防止できました。
・地域との連携:地区調整委員会との強力な連携によりスムーズな物流が実現し、重複や安全上のトラブルなく最も困難な状況にある人々へ物資を届けることができました。

■現地機関との物流調整、空輸による物資輸送へ
2026年9月2日、A-PADは甚大な被害を受けたラスワ郡へ空輸による物資配布を開始するため、ネパール医師会(NMA)およびネパール軍との物流調整を実施しました。
ソーラーパネル・ライトなどの支援物資はNMAへ正式に引き渡しを行い、天候や運用状況が許せば、同日からネパール軍のヘリコプターによるラスワ郡への輸送が予定されています。
■長期復興を見据えたステークホルダーとの連携
並行して行われたネパール学生会との協議により、地域に根ざした長期的な復興支援の枠組みが確立され、以下を重点的に支援していく計画です。
・心理社会的サポート:被災した子ども・大人双方を対象とした、地域のメンタルヘルスおよびトラウマに配慮したケア枠組みの実施。
・住居の再建:緊急用のテント・避難所から、居住用住宅の再建・確保へ。
・地方自治体との連携:学生ネットワークを活用し、地方自治体とのスムーズな協力や資機材管理を促進。

加えて、今回の緊急支援物資の提供は現地機関から高く評価され、A-PADと現地パートナーとの信頼関係がより強固なものとなりました。
■直近の支援:電力と物流の強化
被災地の状況をもとに、直近では以下の2点を優先的に支援します。
・電力ニーズへの対応:被災地の多くは完全な停電状態にあるため、夜間の安全性を確保させるべく、ソーラーライトを最優先に調達し、ネパール学生会へ引き渡しました。
・大規模な地上救援動員:空路での輸送に加え、多様な支援物資を積載したハイラックス車(17台)を用意し、大規模な地上配送の準備を進めています。

A-PADは引き続き、多様なパートナーとの連携を生かした被災地支援を実施してまいります。
ネパールと中国の国境付近で起きた大規模洪水・土石流の発生から一週間がたちました。2026年9月2日時点で両国合わせて死者1,200人を超え、行方不明者は約5,000人に上ります。今も懸命の捜索が続けられていますが、被災地域が広範囲に渡り、被害の全容は明らかになっていない状況です。

アジアパシフィックアライアンス(A-PAD)緊急支援チームは発災翌日から現地入りし、ヌワコット郡などの被災地で救援物資や医薬品の配布を進めてきました。2026年8月31日はカトマンズに戻り、次の活動に向けた話し合いと物資の追加調達を実施。

現地調査や2日間の物資配布を踏まえて、それぞれ支援に動いていた関係者間で今後の支援方針について協議しました。現地の状況を共有しあうことで、物資の配布先や優先事項など、より具体的なイメージを持つことができました。
また、第2陣の医療支援として、行政や軍が運営する医療体制と連携しながら、持病(糖尿病や高血圧などの非感染性疾患)を抱える方々への支援や、これから迎える寒さ・衛生面をサポートする物資支援を優先的に実施していく予定です。
さらに、この日はカトマンズ市内のいくつもの市場を回り、優先度の高い物資の確保に努めました。夕方から始まった激しい豪雨により活動が大きな影響を受けましたが、悪天候下でも調達は無事完了しました。

調達した物資:
・電力・照明: 充電パネル付きソーラーライト
・衣類: 着替え用の衣類、厚手タオル
・衛生用品: 抗菌石けん、洗浄用石けん
・医薬品: NCD(非感染性疾患)緊急治療薬
・子ども支援: 栄養補助食品、チョコレート
A-PADは今後の活動として以下を予定しています。
・悪天候に対応した輸送準備
今後の悪天候や土砂崩れの発生に備え、輸送車両への防水シートや専用こん包材を用意します。
・カトマンズから物資配送
調達した物資を積み込み、避難者が移動している指定安全区域へ配送します。
・オフグリッド電源ステーション・ライトの設置
ソーラーライトや充電パネルは、安全区域内の共用スペースやトイレ、医療用テントなどを中心に設置し、夜間の安全と電源を確保します。

A-PADは引き続き、被災地や天候の状況を注視しながら支援を必要とする方々のために尽力してまいります。
■医療支援
並行して2026年8月29日、アジアパシフィックアライアンス(A-PAD)の別班はカトマンズにてNepal APF Hospitalを訪問したほか、現地の医療関係者とのミーティングを実施。被災地の地理的な脆弱性(ぜいじゃくせい)や、深刻化している医療物資不足を把握し、支援物資をどう投入していくかを協議しました。

ネパール医師会のメンバーでもあるDr. Kalu Singh Khatri(BDS, MDS)は、洪水後の公衆衛生の課題がかなり深刻だと指摘。水が引いた後にこそ、新たな健康リスクが表面化してくると強調しました。また、被災者の多くが日常的に服用していた処方薬を置いて避難したため、非感染性疾患(NCDs:糖尿病・高血圧など生活習慣病)が治療できない状況にあります。
一方、外傷による負傷者への対応(トリアージ)の必要性はほとんど見られない状況が確認されたため、薬を必要とする被災者向けの医薬品支援を優先度の高いニーズとして対応していくことにしました。

A-PADは現地の医療従事者から必要な医薬品のリストを集め、調達を実施。また、既存のネットワークを通じて、以下の拠点で医薬品等の物資支援を行うことにしました。
・ヌワコット郡ビドゥール トリシュリ・バザール (Trishuli Bazar)
・ヌワコット郡デヴィガット (Devighat)
・ダディン郡ベニガット (Benighat)
2026年8月30日、カトマンズからヌワコット郡ビドゥールまで車で約2時間半を移動。そこから先は、洪水で道路が損壊していたうえ、車両の乗り入れが全面的に制限されていたため、最後の約1kmは徒歩で向かいました。また、周辺は軍の警備が配備され、民間人や報道関係者、外国人の立ち入りは厳しく制限されている状態です。

A-PADはヌワコット郡トリシュリの軍事訓練センター内にある野戦病院、および同郡ビドゥール・デヴィガットのアーユルヴェーダ・代替医療病院センターにて物資の引き渡しを実施。
糖尿病、高血圧、ぜんそく、高脂血症、胃潰瘍の治療薬に加え、風邪や皮膚疾患など一般的な症状への薬、衛生用品(マスク、抗菌せっけん、生理用品)を支援しました。対応患者数は2拠点合わせて300人(各拠点150人)、一人あたり10日分の治療をまかなう想定です。

今後の医薬品供給は行政等のネットワークを経由して実施するほか、追加の支援物資として高タンパクの緊急食料品、電力供給、毛布、靴、タオル、せっけん、衣類などの拡充も計画していきます。
また、A-PADは第2陣による医療支援を予定しており、その後の復旧・復興支援についても検討を始めているところです。引き続き、現地のニーズを踏まえた支援を継続していきます。
アジアパシフィックアライアンス(A-PAD)は被災地支援のため、第1陣が2026年8月27日にカトマンズ入りし、翌日に被災地ヌワコット郡にて現地調査を行いました。2026年8月29日からは現地行政の活動許可を取得したうえで2チームに分かれて物資配布や医療支援を実施しました。
以下、2026年8月29日〜8月30日の緊急支援活動についてご報告します。
■救援物資支援
2026年8月29日、A-PADはカトマンズで約300人分の救援物資(食用油、米、小麦粉、ビスケット、豆、スパイス、せっけん、生理用品、歯ブラシなど)を調達。

その後、ヌワコット郡ビドゥールで政府関係者と面会し、支援物資の登録と、ラスワ郡へ直接物資を届けるための調整を行いました。その間、ビドゥール地区へ徒歩で入ろうとしましたが道路が寸断され通行不能であったため、以降ベトラワティへは迂回路(うかいろ)を使うことにしました。

トラックに物資を積んだチームは同日午後3時頃ビドゥールを出発。ラスワ郡カリカスタンを目指し、迂回路(うかいろ)を進みますが、雨の中、岩だらけの悪路と各所であふれる水により道は寸断され、2台の車両が同時に通行できない状況でした。雨と増水で水位が床近くまで迫るなか、水が引くのを待って約3時間、その場で足止めを余儀なくされました。
そして、翌日午前5時にようやくカリカスタンへ到着し、物資を無事に引き渡すことができました。現地のシュリー・ニーラカンタ高等中等学校は、政府の物資受け入れ拠点として使われており、在籍する550人の生徒のうち、120人が家族を亡くしました。行き場を失った生徒たちは親戚の家に身を寄せているほか、約30人は他の施設に滞在し、地元の人たちが世話をしています。

また、避難所を訪問して必要な支援について確認したところ、食料以外で特に優先度が高いニーズは以下の通りです。
・衛生キットの追加供給
・寝具・リネン類(毛布、マットレス、タオル等)
・調理用LPガス
・全住民向けの衣類、靴、サンダル
・ソーラー式ランプおよび充電器
現地では、ほぼあらゆる物資が不足しており、中でも電力の確保が最も急務とされています。
さらに、A-PADはヌワコット郡ベトラワティを訪問。地区全体が壊滅し、幹線道路、学校3校、行政施設、商店、住宅がほぼ全て失われました。川が氾濫し、水位は約15メートルも上昇。土砂とがれきを伴い、川幅は数百メートルに及び、依然として流れ続けている状態でした。

被災地には少しずつ各所からの支援が入り始めているものの、北部などは依然としてほぼ孤立した状態にあり、中長期的な支援が必要です。
このたびのネパール大規模洪水・緊急支援にあたり、多くの方から迅速なご支援とあたたかいメッセージをお寄せいただき、誠にありがとうございます。
2026年8月31日午前時点で、中国側と合わせて死者800人以上、行方不明者は3,000人以上に上っています。
ネパール政府および国家災害リスク削減・管理局(NDRRMA)主導で救助活動や緊急支援が進められており、中国やインドへの支援要請も行われています。主要道路やラスワガディ国境の全壊により陸上輸送が大幅に制限されているため、ヘリコプター等による空路支援や拠点備蓄物資の活用が進められています。
■現地調査を開始
アジアパシフィックアライアンス(A-PAD)調査チームは2026年8月27日からカトマンズに入り、2026年8月28日は被災したヌワコット郡ビドゥールまで調査を進めました。

調査スタッフによると、被災地は壊滅的な状況で、街は大量の土砂やがれきに覆われています。安全の確保だけでなく、居住や生活基盤を立て直すには包括的な復興プロセスが必要であり、元の状態に戻るには非常に長い時間がかかると予想されます。


■医療支援の準備開始
並行してA-PADバングラデシュは医療支援の準備を進めており、医師1名・非医療者2名が2026年8月29日から現地入りし、即座に支援を開始する予定です。


A-PADはネパールの団体やバングラデシュチームと連携し、少しでも早く、一人でも多くの命を救えるよう尽力してまいります。
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一般社団法人アジアパシフィックアライアンス
一般社団法人アジアパシフィックアライアンスは、アジア太平洋地域で災害が起きたとき、NGO・企業・政府などが連携し迅速かつ効果的な支援を行うためのプラットフォームです。2013年、自然災害の被害が多いアジア各国の災害支援関係者によって創設され、2025年現在、日本を含む6カ国が加盟。
現場をよく知る各国の企業・NGO・行政がそれぞれの得意分野を生かしながら最適な支援方法を選び、より効果的・効率的な支援を実践しています。国や組織の壁を越えた連携支援の実績を積み重ねるとともに、各現場の経験を学び合う場づくりや人材育成、国際議員連盟の創設などにも貢献しています。支援実績は以下の通り。
・2013年:インドネシア・ジャカルタ 洪水
・2013年:フィリピン台風ハイエン
・2014年:フィリピン 台風ハグピート
・2015年:日本 関東大雨災害
・2015年:ネパール地震
・2016年:台湾南部地震
・2016年:日本 熊本地震
・2017年:ロヒンギャ難民への医療支援
・2018年2月:台湾地震
・2018年8月:インドネシア ロンボク島地震
・2019年8月:九州豪雨
・2019年10月:スリランカ豪雨、フィリピン地震
・2020年1月:各国 COVID-19
・2020年1月:フィリピンタール山噴火
・2020年10月:フィリピン台風ゴニ
・2021年1月:インドネシア 西スラウェシ地震
・2021年3月:バングラデシュ難民キャンプ火災
・2021年7/8月:熱海土石流/佐賀豪雨
・2021年7月:フィリピン台風ゴニ
・2021年11月:スリランカ モンスーン
・2021年11月:ネパール洪水
・2021年12月:インドネシア洪水
・2021年12月:フィリピン台風
・2022年:トンガ噴火
・2022年1月:バングラデシュ洪水
・2023年2月:トルコ地震
・2025年3月:ミャンマー地震
・2025年9月:フィリピン地震
・2025年12月:スリランカ サイクロン
・2026年6月:フィリピン ミンダナオ島地震
・2026年7月:ベネズエラ地震
・2026年8月:インドネシア地震
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