• 人と動物がともに幸せに暮らせる社会を目指して photo by中山祥代

  • 概要
  • 活動情報 2017年8月18日 更新

守ろう、動物のいのち

こんにちは。公益財団法人動物環境・福祉協会Evaの代表理事を務めます杉本彩です。
こどもの頃から動物が大好きだった私は、近所で捨てられていた猫をたびたび拾ってきては、親に頼んで一緒に暮らしていました。その後芸能界に入り、一匹の子猫の保護をきっかけに保護活動を始め25年になります。そしてこの動物問題に立ち向かうには、個人の力だけでは難しいと限界を感じ、2014年に「動物環境・福祉協会Eva」を立ち上げました。
今、動物を取り巻く問題は、クローズアップされて私たちの目の前に見えている問題だけではありません。

「殺処分ゼロ」という言葉は、今ではだいぶ認知され、犬猫の殺処分数は年々右肩下がりで減少しています。その理由としては、動物取扱業の不要犬・不要猫の引き取りや無責任飼い主の持ち込みを、行政が拒否できるようになったことがあげられます。ですが公表されている殺処分数はあくまでも行政殺処分の数字であり、引き取りを拒否された犬猫はどうなっているのか、また殺処分されない犬猫の保護施設内での動物福祉は守られているのかは大きな疑問と言えます。

センターや愛護団体に来た動物には、慢性の病気やアレルギーまた老犬老猫もいます。そこから出ない動物をどうするのかが課題。

▼「殺処分ゼロバブル?」
http://www.eva.or.jp/satsushobun0

2014年秋の犬の大量遺棄事件は記憶に新しいところですが、行政引き取り拒否の背景に「引き取り屋」という職業も出てきました。

▼過剰生産が生み出すビジネス「引取り屋」
http://www.eva.or.jp/hikitoriya

▼NHKクローズアップ現代「追跡! ペットビジネスの闇」
http://www.nhk.or.jp/gendai/articles/3811/index.html

引取り屋にいた時。2つの皿は空で乾いていました。右:引取り屋から保護された時。左:頭どれだけ痩せているか分かります。

行き場を失った犬猫は、劣悪な環境下で飼い殺し状態におかれています。
また行政から犬や猫を引き出している動物愛護団体も、収容可能数以上の頭数を抱える団体が増え、運営が立ち行かず崩壊する動物愛護団体もあります。
殺処分の数字にカウントされない不幸な動物は今も確実にいるという事を、私たちは知るべきでしょう。

ではその奥にある根本的な原因は何でしょうか。
それはやはり犬猫の大量生産を生み出す日本の流通システムにあるといえます。繁殖業者が無秩序に繁殖させた犬猫をペットオークションに出品し競り落としショップに並べる。
競り落とすという事は、競り落とされない犬猫もいるという事、ふるいにかけて落ちてしまった命ある動物の行き先はいったいどこなのでしょうか?
「競り落とす」ための商品を作り上げるには、大量生産・大量消費の中で、食品をはじめ多くの製品でさえ当たり前のように賞味期限切れや余剰在庫、B級品、わけあり品、返品があります。命を販売するという事は、在庫処分に困る商品同様、犬や猫の命がそれにあたるのです。

私たちの周りには当然のように賞味期限切れや余剰在庫があります。では犬猫の場合は? 命を売ると言う事は命がそれにあたるのです。

もちろん動物問題は、動物取扱業の側面だけでなく飼い主側のモラルを見直す必要もあります。
犬や猫を迎えるという事は、その命の一生に責任を持つということ。毎日の世話に手間もかかるし食事や病院の費用もかかります。若くても病気になることもありますし、歳を重ねたら介護も必要です。その覚悟もなく、一時のはやりで犬や猫を迎えてはいけません。
猫ブームだから、周りが飼い始めたから、動物がいたらいやされそうだからと、一時の思いだけでなく、最期まで責任を持って飼えるのか今一度考え正しい選択をしてください。

▼猫ブームに警鐘。
殺処分の大半は猫、あなたは「それでも命を買いますか。」 http://www.eva.or.jp/catsboom

大事なことは、私たちの疑問と判断です。
幼ない犬猫が、たった一匹でペットショップのショーケースに並ぶ姿に疑問を感じてください。
もしくはどうして近所に子猫が増えたのか、疑問を感じてください。
またデパートに並ぶ毛皮をみて疑問を感じてください。
その理由はその場ではわかりません。でも少しだけ関心を持ち「知ろう」と思うだけで、そして消費者として的確な判断をすることがとても重要です。

みなさん一人ひとりの疑問と判断が動物たちに優しい世界をつくります。

あなたのその疑問と判断が、それらを提供する企業の責任意識を変え、また疑問を感じずに購入していた意識を変え、ひいては流通そのものを変えていくことにつながります。
動物たちを苦しめたくない、守ってあげたい、多くの方がみな思うことでしょう。だからこそ私たちの正しい選択が、正しい政策を行う政治家を選択したり、責任意識の高い企業の商品を選ぶことで動物たちの未来をかえることができるのです。

Evaは、日本の動物福祉の現状をより多くの皆さまに知っていただき、一匹でも多くの命が救われるために、プロジェクトの開催による保護動物についての啓発や全国各地での動物愛護講演活動を行います。またEvaは適正飼養・終生飼養という飼い主責任の啓発活動、そして子供たちへのいのちの教育、動物に関する法律および制度等に対する国および地方自治体への働きかけなどを行います。
これが動物の環境や動物福祉問題の解決をめざすEvaの活動です。

講演会では、殺処分ゼロの矛盾や、引き取り屋を含めたペット流通、そして私たちにできることは何なのかについてお話しします。

活動が広がれば、日本中で動物環境・動物福祉の向上に向けた大きなムーブメントを作り出すことができます。ぜひ私たちEvaと一緒に前を向き、動物たちのために思いを一つにしましょう!

公益財団法人動物環境・福祉協会Eva 理事長杉本彩メッセージ

2016年度Eva活動報告

公益財団法人 動物環境・福祉協会Evaは、未来をみすえ、さまざまなアプローチで2016年度も活動いたしました。
Evaは地方自治体、獣医師会などの依頼を受け、全国各地で講演活動を行っています。1人でも多くの方に、動物をとりまく状況を知り考えていただけるよう、啓発活動に力を注いでいます。

中部地区獣医師大会 獣医学術中部地区学会 市民公開講座 見直そう動物愛護~いつまでも一緒に~
旭川市 動物愛護フォーラム「心の輪」
岡山市民文化大学 日々の生活に楽しみと知識を!

視察も積極的に行い、その結果はレポートにてお知らせしています。

茨城しっぽのなかま

各地の動物保護センターへの視察も行いました。

神奈川県動物保護センター視察
旭川市動物愛護センター「あにまある」視察

Evaでは動物福祉の向上をめざし、政策提言を行っています。

西川旭川市長面談

現場の声を伝え、さらなる改善を求め、陳情に上がっています。

関 芳弘環境副大臣面談

行政と連携して、動物愛護 の輪を広げていくために活動しています。
京都市では、動物愛護センター名誉センター長として、神奈川県では、動物愛護推進 応援団長として、数多くのイベントで、協働し活動しています。

京都動物愛護センター 開設1周年記念イベント
京都動物愛護フェスティバル Kyoto Ani-Love Festival
夏休み親子ワンニャン教室~命輝くこどもMIRAIプロジェクトin京都
動物愛護GO!『それが大事』かながわ動物愛護フェア

Evaでは、子供たちへの命の教育「いのち輝くこどもMIRAIプロジェクト」に取り組んでいます。1月、2月には、プロジェクトにご応募いただいた東京都と大阪府の小学校へ出張授業に行ってまいりました。今後も動物を通じ、いのちの尊さ、やさしさの気持ちを育む「こどもMIRAIプロジェクト」を展開してまいります。

いのち輝くこどもMIRAIプロジェクトin秦野市立南小学校
いのち輝くこどもMIRAIプロジェクトin尼崎
いのち輝くこどもMIRAIプロジェクトin 昭島市立武蔵野小学校

9月の動物愛護週間には、Eva主催「HAPPYあにまるFESTA」を京都、神奈川で開催しました。京都では、「人と動物の心のバリアフリー」をテーマに、シンポジウムや朗読、視覚障害者の方への手引きなど2日間にわたり、開催しました。

HAPPYあにまるFESTA in京都
HAPPYあにまるFESTA in京都

神奈川では、官民連携でともに何をめざすのか、神奈川県と共催で現場の声を発信するディスカッションを行いました。

HAPPYあにまるFESTA inかながわ

また11月に開催された動物のいのちを考える「殺処分ゼロバブル?」では、「殺処分ゼロ」の言葉だけがひとり歩きしている現状に警鐘を鳴らしました。

動物のいのちを考えるシンポジウム「殺処分ゼロバブル?」

昨年に引き続き今年も啓発ポスターとチラシを新たに作成し、無償配布を開始しています。一人でも多くの方に知ることの大切さをお伝えしてまいります。

啓発ポスター「ぼくたちはモノじゃない。いのちなんだ。」

2016年度から、「Eva犬猫里親会」を定期開催しています。
1匹でも多くの犬猫が、新しい家族と出会えますよう、継続して取り組んでまいります。

Eva犬里親会

これからもEvaは、動物の健康と命の尊厳を守るため、動物の幸せとは何かを動物の目線になって考え、最善を尽くすよう努めます。

Eva犬里親会

寄付金の使いみち

Evaは公益目的を達成するため次の事業を行います。
・講演会、講習会、及びセミナーなどの開催
・チャリティーイベント等各種催事の開催
・広報活動
・動物に関する法律及び制度等に対する国及び地方自治体などへの働きかけ
・その他公益目的を達成するために必要な事業
上記の公益目的事業及び法人を運営するための管理費等に、皆様からいただいた寄付金を使用させていただきます。