• 概要
  • 活動情報 2017年1月24日 更新

シナリオありきの防災訓練をなくしたい「すごい災害訓練DECO for Schoolプロジェクト」

■アクティブ・ラーニング型災害訓練「すごい災害訓練DECO」とは
私たちは、新しい災害訓練「すごい災害訓練DECO for School」を立ち上げ、全国の学校にアクティブな災害訓練の導入を目指しています!

〈主な学習項目は3つ 「医療スキル」「地図地理的スキル」「サバイバルスキル」〉
「すごい災害訓練DECO」とは、アクティブ・ラーニング型災害訓練です。最も混乱している状況下でも、あらゆる場面で迅速に対応できる人材育成を目指して設計しました。

すごい災害訓練の学習内容

〈専用アプリを使ってリアルを演出〉
専用の訓練アプリに、傷病者対応や避難所の設営などを設定することで、リアルで迫力ある災害状況を演出することができ、災害時の急な出来事にも適切な処置や対応できるよう多くの仕掛けに富んでいるのが特徴です 。

すごい災害訓練DECOのアプリ画面

■本当にその訓練で命を守れるのか
「本当にその訓練で命を守れるのか」

「東日本大震災での石巻市の避難所の様子(伊能社中田村撮影)」

学校の防災訓練を思い出してください。学校の防災訓練はサイレンがなり、机の下に隠れ、校庭に逃げ、先生の話を聞いて終わっていたと思います。学校の災害訓練は、訓練中に想定を外れた事態は発生しません。

しかし、大規模災害時、必ずしも訓練通りの状況にはなりません。次々とシナリオを外れた事態が発生します。東日本大震災時にも多くの死傷者や帰宅困難者、避難民が発生し、混乱が生じ、その場の状況に応じた対応が必要となりました。

〈すごい災害訓練DECOは東日本大震災の教訓を忘れない〉
東日本大震災以降も、訓練シナリオに沿って行動しているだけになっているのが現状です。私たちは、東日本大震災に学び、本当に子供たちを守るために想定外の状況下で主体的に判断・行動できるような防災教育を目指します。

iPadに通知された指示にどう対応するか検討している訓練中の様子

■課題:全国に広げるために「時間・労力・コスト」をいかに下げられるか
すごい災害訓練DECOを全国の学校に導入を目指すには「時間・労力・コスト」が導入の障壁になっています。準備には、学校、地元自治体、地元防災団体、消防などとの調整が必要で、3カ月以上かかります。

訓練で学んだことをグループで整理している

〈学校の限られた資源での実施に向けて〉
ご存じの通り、学校の資源は限られており、導入には限られた時間と労力とコストの中で災害訓練を実施しなければなりません。
そういった課題に対し、2016年10月に静岡県下田中学校3年生を対象に実施したすごい災害訓練では、一般化に向けた試みを行いました。
・準備期間:平均半年→3週間
・実施時間:2日間→3時間以内
・参加者生徒数:24名→90名
・必要スタッフ数:34名→19名
これでもまだ学校の限られた資源内での実施は難しいです。私たちは「すごい災害訓練DECO for School」プロジェクトを通してこれを乗り越えていきます。

傷病者を救護所に搬送し、救急隊に報告を行っている訓練中の様子

■この募金をもとに3つの取り組みをお約束します
「すごい災害訓練DECO for School」プロジェクトとして全国の教育現場で運用可能にすることを目標に、下記の3つの取り組みを実施します。

1.すごい災害訓練プログラムの教育マニュアル作成
全国の中学・高等学校の教員が学べる「教員向け教育マニュアル」を制作します。学校ごとの年間スケジュールに対応できる、2日間の長期訓練プログラムと、2時間の短期訓練プログラムの2種類を作成します。

2.すごい災害訓練アプリのオープンソース化
すごい災害訓練アプリは既にオープンソースとしてウェブ上で公開しています。誰でも開発ができるようオープンソースとしてウェブ上に引き続き公開し、技術ドキュメントを充実させます。

3.2017年度すごい災害訓練DECOの3地域4校での実施
来年度は一般化に向けた教育マニュアルの実証実験および、効果測定、アプリの利便性調査を3地域4校で行います。

動画出展:こちら浦安情報局(浦安市)

Yahoo!基金は、本募金のプロジェクトを支援しています。

本募金は、Yahoo!基金2016年度助成プログラムの一環※1で開始されました。
※1 Yahoo!基金2016年度助成プログラムのテーマは「知らせる、つなげる」。Yahoo!基金は、本募金を通じて「活動団体が取り組む社会課題を広くお伝えし、その活動の支援者を増やすこと」を応援しています。

実は、学校の「防災教育」は充実している。それを阻むもの……
伊能社中の理事田村が、Mediumをはじめました!
今後、「すごい災害訓練DECO」を多くの方々に知ってもらえるようできる限り情報発信していきたいと思います。最初のエントリーは、「実は、学校の『防災教育』は充実している。それを阻むもの…」学校教育の防災課題の本質を書きました。
詳しくはこちら

■これまでの開催実績(全国4地域、参加者数延べ184名、6回開催)
「すごい災害訓練DECO」はこれまで4地域述べ180名の中学生を対象に実施してきました。
2014年8月:すごい災害訓練DECO浦安(2日間)
2015年9月:すごい災害訓練DECO大阪(タウンミーティング)
2016年1月:すごい災害訓練DECO平野
2016年2月:すごい災害訓練DECO住吉
2016年10月:すごい災害訓練DECO下田@下田中学校
2016年10月:すごい災害訓練DECO下田@遊ぼう祭

寄付金の使いみち

みなさまからいただいたご寄付は、「すごい災害訓練DECO for School」として全国の学校に普及するべく、1)マニュアル・ドキュメントの整備、2)アプリ開発、3)実験校で開催の3つを展開します。具体的には、アプリ開発費、スタッフの移動費・宿泊費、プログラムの備品費に使用します。