寄付受付開始日:2016/12/28
更新日:2020/07/20
ブラジルは、生物多様性のホットスポット(生物多様性がとくに豊かな地域)であり、鳥類の種類は1,800種以上と世界で最も鳥が多い国の一つといわれています。
しかし現在、170種が絶滅の危機に瀕(ひん)しています。森林破壊による生息地の消失のほか、ペットにするための違法な密猟が大きな問題となっており、オウムやコンゴウインコなど、年間約35,000羽もの鳥が密猟されています。
1.密猟から保護された鳥たちの野生復帰
バードライフは、ブラジルのパートナー団体「SAVE Brasil」とともに、違法に捕獲された鳥たちを救済するプログラムを立ち上げ、保護活動を行っています。現地に設立した救済センターでは、密猟などで傷ついた鳥を手当し、野生復帰のためのトレーニングを行ったあと、生息地の森へと放鳥しています。また、鳥の種ごとに適した生息地を調査する活動も行っています。
現地の救済センターには、ルリコンゴウインコ、キエリボウシインコ、オニオオハシなどの絶滅が危惧される種をはじめ、たくさんの鳥たちがもう一度自然の中で生きられる日を待っています。
2.絶滅危惧種の鳥たちの野生復帰
密猟から保護された鳥だけでなく、絶滅危惧種の保護にも取り組んでいます。世界的な絶滅危惧種カオグロナキシャクケイは、南アメリカの太平洋岸森林の固有種で、ほとんどが絶滅してしまいました。しかしながら、人工飼育下では成功例が多く、現地ではカオグロナキシャクケイの野生復帰を試みてモニタリングを行っています。
継続的な活動を行うため、皆様のご協力をお願いいたします。
いただいたご寄付は、下記の活動を継続・拡大していくために、使用します。
・捕獲した鳥の手当
・野生で生きる訓練
・生存できる森の調査
・森への移送と放鳥
・放鳥後のモニタリング
・バードライフ東京の活動支援費用
更新日:2020/07/20
皆様のご支援を基にブラジルのパートナー団体「SAVE Brasil」が活動をしています。以下の通り活動をご報告いたします。
1.密猟から保護された鳥たちの野生復帰
サンパウロで実施されている鳥たちの野生復帰プロジェクト「フライト・プラン」では、2019年10月以来、合計19種221羽の鳥たちを野生に返すことができました。(AmericanaとSao Francisco Xavierにて、2月10日、2月12日、5月8日に実施)
2014年のプロジェクト開始より、通算合計3,831羽を野生に返すことができたことになります。
Sao Francisco Xavierでは、放鳥したミゾハシクロムクドリモドキのペアが頻繁に目撃されています。Braganca-Paulistaでは2016年に放鳥した複数のペアが子育てをしているところが観察されました。放鳥した鳥たちが自然に帰り、次の世代につながっているのが確認されました。
現在、新しい2地域(Caraguatatuba、Ourinhos)でも将来放鳥ができるよう、州の環境局へ提出する申請書を準備しています。
Braganca-Paulistaではオリーブイカルがエサ台で目撃されています。最新情報によると2020年5月27日に目撃されました。
2.絶滅危惧種の鳥たちの野生復帰
絶滅危惧種カオグロナキシャクケイの野生復帰計画については、2020年に入り、「SAVE Brasil」の協力団体に保護されている13個体の健康状態を調査しました。そのうち良好な結果を得られた8個体は2020年7月には「SAVE Brasil」へ移送をし、野生復帰に向けた訓練開始を見込んでいます。
また、新型コロナウイルスの影響は発信機を使った生息調査にも及びましたが、市民の参加する共同モニタリング調査により4月以降、合計9回のカオグロナキシャクケイ(3個体)の目撃情報を得ることができたと報告されています。
皆様のご支援が鳥たちの野生復帰につながっています。
引き続き、皆様の温かいご支援をよろしくお願いいたします。
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バードライフ・インターナショナルは、1922年に英国で発足した国際環境NGOで、世界120カ国で絶滅危惧種の保全、熱帯雨林や海洋の保全、気候変動対策など、さまざまな環境保全活動を推進しています。学術的なデータに基づいて、各国の政府や企業、市民などに働きかけながら保護対策に取り組んでいます。
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