寄付受付開始日:2016/07/28
更新日:2022/06/09
あすのばは、子どもたちへの物心両面の支援活動を行うことで、その活動を通じてつながった子どもや若者たちと一緒に、当事者の生の声やデータを社会に広く発信し、政策提言などを行ってきました。
2021年、コロナ禍と物価上昇が家計を直撃する中、入学・新生活を迎える経済的に苦しい子どもを対象にしたあすのばの給付金事業、「入学・新生活応援給付金」には、1万6,043人が申し込み、過去最多を大幅に更新しました。しかし、給付定員を当初の計画より1,193人増やして2,793人としたものの、残る1万3,250人には給付金を届けることがかないませんでした。設立から7年が経過しましたが、日々模索を続けています。
数万円の応援給付金で子どもの暮らし向きが変わるわけではありませんが「あなたのことを想っている人が、ここにいるよ」というメッセージとともに届けることで、少しでも心強さを感じてほしいと願っています。
そして、この給付金事業のきっかけになったのは、みずから課題を抱えながらも、人のあたたかさに触れて動き出した若者たちの思いでした。
2015年、数多くの賛同者と寄付者の協力を得て設立されたあすのば。最初の事業は、その年の夏、全国の高校生ら81人を迎えて行った2泊3日のキャンプでした。親を亡くした人、親から離れて暮らす人、学校に通えなくなった人。さまざまな理由で経済的な苦しさを抱え、困っていた若者たちが一堂に会し、自分の体験を語り合いました。
そのなかで、若者たちが気づかされたことは、悩みを抱えているのは自分だけではなく、けっして「ひとりぼっちではない」ということだったといいます。
その後、キャンプに参加した若者たちは、小学校に入学したり、高校を卒業したりして、人生の節目を迎える子どもたちにお祝いの気持ちを届ける給付金事業を実行に移すことにしました。そして、その年の冬、資金を集めるために全国各地で街頭募金を行うことにしたのです。
その名も「ここにいるよ。」プロジェクト。
かつての自分たちと同じように、ひとりぼっちだと感じている子どもたちに向けて、「あなたのことを想っている人が、ここにいるよ」と伝えることが目的でした。街頭で支援を訴えるなか、思いがけず、多くの人が若者の声に耳を傾け、その場で寄付金を寄せてくれました。「わたしも小さなときに困った経験があるんだ」「応援するよ」「わたしの想いを届けてね」
その年の冬、2,400人を超す人々から791万6,888円の寄付金が寄せられ、入学・新生活を迎える子ども200人に3万円から5万円の給付金を届けることができました。
「制服代や体操服、教科書代に使わせていただきました」「すごく勇気づけられました」「お金だけでなく、期待も一緒にもらったんだと感じました」「夫の暴力を避け、親戚にも所在をしらせずに子どもと逃げる日々でした。この給付金で、ほとんどお祝いを受ける機会を持てなかった娘に祝福の気持ちを伝えられました」
ご寄付を通じて託された想いは、給付金を通じて、確かに子どもや親に伝わってきています。
子どもたちに想いを寄せる人の存在を伝えること。決してひとりではないと伝えること。そのような活動の積み重ねによって、子どもがみずからの生きる力を発揮して人生を切り開き、そしていつか、ほかの誰かを支える大人になる。それが、あすのばの存在する意味です。
ぜひ子どもたちのことを想う気持ちを、あすのばに託していただければと思います。みなさまの温かいご支援・ご協力と深いご理解のほどなにとぞよろしくお願いいたします。
※本プロジェクトは、2022年6月に以下のプロジェクトタイトルより変更しています。
変更前:【あすのば】子どもの貧困の解決を通して新しい社会をつくる
なお、継続寄付を選択いただいている寄付者の皆さまには、2022年7月より新しいプロジェクトタイトルにて寄付の決済がなされます。ご了承ください。
・ご寄付は85%以上を事業費として15%以内を管理費として使わせていただきます。
・事業費はすべて子どもの貧困対策推進事業に活用させていただきます。
この事業は、次の3本柱で構成されています。
(1)子どもの貧困の実態に基づく政策提言・法律改正をすすめる事業
(2)全国各地で充実した子どもを支える体制の確立をすすめる事業
(3)貧困状態にある子どもたちを物心両面で支える事業
なお、Yahoo!ネット募金経由のご寄付は領収書の対応をしておりません。領収書を希望される方は、以下より直接ご寄付をお願いいたします。
あすのばウェブサイト
更新日:2022/06/09
2022年、あすのばは設立から7年を迎えました。設立当初の事業によって生まれた子どもや若者たちとのつながりをもとに、その活動はさらに進展しています。その1つに、当事者の声にもとづいた政策提言があります。給付金を通じてつながった家庭を対象にその生活の実態を調査。集まってきた生の声やデータをもとに政策提言を行ってきました。
そして、同じ思いで活動する他の支援団体とも連携して超党派の「子どもの貧困対策議員連盟」に働きかけ、「ひとり親家庭への児童扶養手当の拡充」や「税制改革」、「高等教育無償化制度の新設」、コロナ禍における「低所得子育て世帯給付金の実施」など、さまざまな施策の実現につなげてきました。子どもの貧困対策法とその大綱の大幅な見直しにも、あすのば独自の調査結果が力を発揮しました。
さらに、2016年、子どもが暮らす都道府県や市町村の支援体制の拡充を目指す活動もスタート。積極的に全国各地へ出向き、各都道府県や支援団体とともに「子どもの貧困対策 全国47都道府県キャラバン」を開催。これまで43都道府県で開催し、のべ3,961人が参加。あらたに生まれたつながりをいかし、さらに支援体制を拡充できないか模索しています(2022年3月31日現在)。
活動の原点ともいえる子どもや若者たちとの活動もさらに強化。高校・大学生世代のキャンプに加えて、新たに小・中学生のキャンプを開催。子どもや若者の訴えを発信するイベントなども行って、これまでにのべ1,100人を超える全国の子どもや若者と交流しました。
冒頭にお伝えした給付金事業では、コロナ禍緊急支援を含めておよそ2万人に総額7億6,200万円余りの給付金を支給してきました(2022年3月31日現在)。
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子どもの貧困をなくすことを目指して2015年に設立された財団です。
あすのばという名前は、「US(私たち)」と「NOVA(新しい・新星)」を組み合わせたものです。子どもをど真ん中にした社会の実現のため、人々がつどう「明日の場」という意味。
そして、子どもたちにひとりぼっちじゃないと感じてもらいたい、「私たち」と一緒だよと感じてもらいたいという願い、また、多くの方々に子どもの貧困を自分事に感じてほしいという願いでもあります。そしてなによりも、すべての子どもたちが明日に希望を持って、輝く新星のような人生を送ってほしいという強い願いがこめられています。
このプロジェクトでは領収書の発行をおこなっておりません。
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